ギター用のマルチ・エフェクツ・プロセッサーは、複数のエフェクトの組み合わせによる多彩な音色と豊富な機能性により、多くのギタリストに支持されています。現在では、マルチ・エフェクツ・プロセッサーとコンパクト・タイプのエフェクターを組み合わせて、こだわりの音を作り上げるギタリストも多くいますが、高機能なマルチ・エフェクツ・プロセッサーは大きなサイズのものが多く、コンパクト・エフェクターとは別に運搬・セッティングを行う必要があるなど、その手間に悩むケースもありました。
今回ご紹介する「BOSS GT-1000CORE」は、ボスのマルチ・エフェクツ・プロセッサーのフラッグシップ・モデルである"GT-1000(Ver3.14)"(税込み110,000円)の、プロ・クオリティのサウンドと機能を、ポータブルなボディに凝縮したマルチ・エフェクツ・プロセッサーです。
幅173㎜、奥行き135㎜の本体は、単体での使用はもちろん、コンパクト・エフェクターと一緒にペダルボードを組み上げたり、プロ・ミュージシャンの大型エフェクト・システムへの組み込みにも最適です。
楽器専用に開発した高性能DSPを搭載し、"GT-1000"ゆずりの"AIRD"テクノロジーを備えた「GT-1000CORE」は、本格的な真空管アンプのサウンドと弾き心地を実現。高品位なエフェクト群と組み合わせて、思い通りの音作りを行うことができます。
小型で操作性にも優れているので、自宅での練習や楽曲制作、レコーディングなどでもサイズを気にすることなくお使いいただけます。また、豊富な入出力端子と、ギターアンプや外部エフェクターをコントロールする拡張性も充実。「GT-1000CORE」を中心としてシステムを構築するなど、さまざまなシチュエーションに柔軟に対応します。
メーカー | 型式 | 税込み販売価格 | コメント |
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BOSS | GT-1000CORE | ¥77,000 | プロ・クラスの性能を小型ボディに凝縮した ギター用エフェクツ・プロセッサーです。 |
- フラッグシップ・モデルの "GT-1000" をポータブルなサイズに凝縮。
- 2つのプリアンプを含む24のエフェクト・ブロックを同時に使用可能。複数のシリーズ/パラレル・チェーンを活用することで無限に広がるサウンド・メイク
- サンプリング・レート96kHz、AD/DA変換32bit、内部演算32bit float(浮動小数点)処理により、業界最高クラスの音質を実現
- AIRD (Augmented Impulse Response Dynamics) テクノロジーにより、上質な真空管アンプのサウンドと弾き心地を、あらゆる出力デバイスで実現
- 定番のヴィンテージ・ペダルから、BOSSの最先端MDPテクノロジーや、"DD-500 Digital Delay"、"MD-500 Modulation"、"RV-500 Reverb" から移植された高度なアルゴリズムにより設計されたタイプまで、高品位なエフェクトを多数搭載。
- 高性能カスタムDSPチップによる、超高速パッチ・チェンジと ディレイのキャリーオーバー機能
- STOMPBOX機能により複数のパッチでエフェクト・セッティングを共有可能
- ライブ・パフォーマンスの向上やフレーズのアイデア出し、日々の練習に便利なルーパー機能
- モノ/ポリフォニックに対応した高解像度チューナー
- 外部エフェクトの追加や4ケーブル・メソッド接続、SUB OUTとしても活用可能な2系統のSEND/RETURN端子
- 外部IRデータを取り込み可能な16スロットを搭載
- フットスイッチ、エクスプレッション・ペダル、USB、TRS MIDI による多彩な外部コントロールが可能
- USBオーディオ/MIDIインターフェース機能により、レコーディングやPCでのエディットに対応
- ベース用にチューニングされたアンプ/エフェクト・タイプを搭載
商品説明
ペダルボードに更なる可能性を
「GT-1000CORE」は、コンパクトでシンプルなペダルボードから巨大なエフェクト・システムまで、あらゆるセッティングに更なる可能性をもたらします。ステレオ対応の入出力を装備し、前後へ思い通りのエフェクト接続が可能。2系統のSEND/RETURN端子を活用すれば、本体内の任意の箇所に外部エフェクトを追加できるだけでなく、アンプとの4ケーブル・メソッド接続、PA/レコーダーへのダイレクト出力など、外部デバイスとの柔軟な連携も実現できます。
また、側面のCTL端子は入力だけではなく出力へも対応しました。フットスイッチの増設やエクスプレッション・ペダル接続でのリアルタイム・コントロールはもちろん、アンプに接続してチャンネルを切り替えることも可能です。
さらにTRS端子のMIDI IN/OUTを活用すれば、外部MIDIデバイスとの連携も実現することができます。操作方法は、作成したパッチを瞬時に呼び出すMEMORYモードに加え、任意のエフェクトをダイレクトにコントロールするMANUALモードも選択可能です。
さらに、本体内でのこだわりのエフェクトのセッティングを別の音色作りにも共有することができる"STOMPBOX機能"など、プレーヤーの演奏スタイルや使用環境に合わせてフレキシブルにお使いいただけます。
究極のパワフル・ストンプ
ポータブル・サイズでありながら最高峰のサウンドを兼ね備えた「GT-1000CORE」は、この一台でプロ・クオリティのパフォーマンスを行えます。2つのプリアンプを含む、合計24のエフェクト・ブロックを同時に使用可能。パワフルなカスタムDSPエンジンにより、処理能力の上限を気にせず、思いのままにサウンド・メイクが可能です。
また、ユーザー・パッチは250まで保存できるので、多彩なサウンド・バリエーションを作成し、いつでも呼び出すことができます。
さらにディレイのキャリーオーバーや超高速パッチ・チェンジなど、演奏時にもクラス最高峰のパフォーマンスを発揮します。
ホームスタジオの中心として
「GT-1000CORE」は、自宅での練習やレコーディングにも最適なプロセッサーです。マルチ・チャンネル対応のUSBオーディオ/MIDIインターフェース機能を用いて、DAWへのレコーディングや録音した素材のリアンプ(*1)が可能です。
"OUTPUT SELECT" を "RECORDINGモード" にすれば、多彩な内蔵スピーカーやマイク・タイプに加え、インポートした外部IRデータ(*2)も使用できるため、バリエーション豊かなサウンド・メイクが行えます。
また、内蔵のルーパー機能は日々の練習やフレーズのアイデア出しはもちろん、サウンド・メイク時に音をリファレンスしながら調節していくこともできます。
PC用エディター "BOSS TONE STUDIO (Windows/Mac対応)" では、セッティングの全容を確認しながら、直感的にサウンドの編集が可能です。
- *1:ギターをクリーンな状態の音で録音し、録音したデータに細かいサウンド・メイクを行う方法。「アンプによるサウンドの違い」を確認したり、「収録マイクの角度による音色の違い」を試したりなど、制作の可能性を広げることができます。「再度アンプを通す」という意味で「RE」アンプと呼ばれています。
- *2:インパルス・レスポンス・データの略。使用機材や、ホールなどの環境、再生システムそれぞれが持つ音の特性を記録したオーディオファイル。このデータを加えることで再現度が上がります。
アンプ・プロセッシングに革命を起こす最先端テクノロジー
「GT-1000CORE」は、BOSS の画期的な"AIRD(Augmented Impulse Response Dynamics)" テクノロジーにより、新次元の性能、柔軟性、ユーザビリティを実現します。"AIRD" は、"WAZA AMP","KATANA AMP","Blues Cube" にも採用された"Tube Logic" テクノロジーを応用し真空管アンプがサウンドを出力する際に起きている各コンポーネント同士の相互作用を、入力から出力先となるアンプ/PAまでを考慮して再現します。「GT-1000CORE」に用意された豊富な"AIRD OUTPUT SELECT" から最適なセットアップを選択することで、あらゆる出力デバイスで極上の弾き心地を得ることができます。
高品位なアンプとエフェクト
「GT-1000CORE」のプリアンプは、前述の"AIRD" テクノロジーにより表現力豊かなサウンドを得ることが可能です。あらゆるスタイルに対応できるBOSSオリジナルのアンプ・タイプをはじめ、ヴィンテージ系からモダン・ハイゲイン系まで、多彩なタイプを搭載しています。
エフェクトは、定番のペダルやBOSSのクラシックなモデル、MDPエフェクトやBOSS 500シリーズの高度なアルゴリズムで設計されたものまで、多彩なバリエーションをスタンバイ。エフェクト・チェイン上では複数のディバイダーとミキサーを駆使することで、シリーズ/パラレル接続を自在にコントロール、直感的な音作りが可能です。
また、STOMPBOX 機能により、各エフェクトのお気に入りのセッティングを保存しておくことができます。STOMPBOX のデータは、全パッチで共通のため、同じ STOMPBOX を使用しているパッチのパラメーターを、一括してエディットすることが可能です。
最高峰のベース・プロセッサー
「GT-1000CORE」は、次世代のサウンド・クオリティを備えたベース・エフェクト・プロセッサーとしても活躍します。サウンドのコアとなる"AIRD Preamp" には、こだわり抜いた3つのアンプ・タイプを搭載しました。8 種類のベース・オーバードライブ/ディストーションと組み合わせることで、多彩なサウンド・メイクが可能です。
また、ベーシストの演奏に反応し、自然なコンプレッションを生み出すMDP コンプレッサーをはじめ、コーラス、フランジャー、タッチワウなど、ベース用に特別にチューニングされたエフェクトも多数搭載しています。
さらに、SEND/RETURN端子をSUB OUTとして使用すれば、アンプとPA/レコーダーへ個別に出力することができるので、様々なシチュエーションへ対応可能です。
お問い合わせ
今回は、コンパクトさと機能性を兼ね備え、ライブや楽曲制作など、さまざまな場面で活躍できる「BOSS GT-1000CORE」をご紹介しました。
私の場合プライベートでは、「BOSS GT-1000」を愛用しております。取説を見なくても直感的に操作できる操作性の良さ,取説を読めば"こんなこともできるのか"と思うほどの拡張性の高さ,500系エフェクターと同じく空間系の音の良さ,-X系と同じく分離のよい歪み,"DSPリミットエラー"がなく、ストレスなくデュアルアンプが組めるシグナルチェーンの自由度などなど。とても気に入っています。
特に入出力・コントロール系が充実してるのに、ペダル込みで462x248x70mm/3.6kgと小さくて軽い筐体は、持ち運びはもちろん、レコーディング時にDTM机の上に置いてもストレスがありません・・・
すみません。最後は言い過ぎました。私に限らずDTMを楽しまれている方の机は、MIDIキーボードにPCキーボード&マウス,オーディオインターフェイスにコントロールサーフェスetc ととても手狭だと思います。
「GT-1000」は確かに同等スペックのマルチエフェクターと比べても小さい方なのですが、以前の「GT-001(現在は販売終了)」と比べると机上では使用しないペダルやフットスイッチが邪魔で、「レコーディング用にもう少し小さいのがほしいな」と思ったものです。(余談ですが、GT-001の使い勝手のよさから、これにペダルとスイッチを増設してフロアタイプのマルチとして使えないか?と真剣に悩んだこともありましたっけ…)
しかし今は「GT-1000CORE」があります。「GT-1000CORE」なら173×135×63mm/920gと非常にコンパクトなので、机上での置き場所に悩むことはないでしょう。既にスイッチャー+エフェクターでギターサウンドシステムを構築されている方にも「GT-1000CORE」は省スペースでMIDI周りの拡張性も高いので、500系,MDP・-X系のボスコンサウンドの追加などを含めて、システムのメインコントローラに置き換えるのもオススメだと思います。
島村楽器 イオンモール宮崎店では「GT-1000CORE」の試奏もできます。ご購入後のサウンドメイキングに関するご相談もお受けいたしますので、どうぞお気軽にご来店ください♪
店 舗 名 | 島村楽器 イオンモール宮崎店 |
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電話番号 | 0985-61-7760 |
担 当 | 楠 浦(うすうら) |
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