挙げればきりがないほど歴史的な名機と呼ばれるシンセサイザーを作り続けてきたローランドから、最新の音源技術を搭載し、それら多彩なビンテージシンセサウンドを1台にまとめた「JUPITER-X」が発売されました。
具体的には今なお人気の高いアナログシンセ "JUPITER-8"，"JUNO-106"，"JX-8P"，"SH-101"、サンプルプレイバック音源モジュールとして一時代を築いた "XV-5080"、ステージピアノ "RD-700GX" など計6種のモデリング音源を搭載し、これらから選んで本体の 4つのパートに配置して発音することができます。(*1)
さらに「JUPITER-X/Xm」では、新開発のアルペジエーター機能を搭載しました。AIがリアルタイムに演奏情報を解析し、最適なアルペジオ(分散和音)のパターンやリズムパターンを創出し演奏します。これにより、従来の手法とは違ったオリジナルの音楽を生み出す作曲ツールやライブツールとして活躍します。
両モデルとも新開発の鍵盤が搭載されており、高い演奏性を実現しました。(*2)
Bluetooth®機能による無線通信もサポートし、モバイル機器からの音声データの受信、JUPITERからのMIDIノートデータの送信と、スマホ・アプリとの連携など幅広く活用できます。

• *1：モデリング音源は別途有償になりますが、本体のメモリが許す限り追加することができます(2021年3月14日現在、"JD-800"などがラインアップされています。)
• *2：「JUPITER-X」の鍵盤は、アフタータッチにも対応しています。

メーカー	型式	税込み価格	コメント
Roland	JUPITER-X	￥275,000	JUPITERシリーズのフラッグシップモデル
Roland	JUPITER-Xm	￥165,000	JUPITERモバイルタイプ

商品説明

機能比較

「JUPITER-X」と「JUPITER-Xm」を比較した場合、大きく異なるのは、鍵盤(数，サイズ，タッチ感，アフタータッチの有無)・電源方式・サイズ／重量で、シンセシス・エンジンやエフェクター，アルペジエイターとサウンドエンジンに関しては両者に差異はありません。
「JUPITER-Xm」は、バッテリを使用すればAC電源不要、加えて重量4.4kgで、小脇に抱えて持ち運びできるくらいのサイズに収まっていますので、制作・再生環境の充実していない場所でも音楽制作やセッションなどでリッチな音源を使ってパフォーマンスを楽しめます。

レジェンド・サウンドとアイコニックなデザイン

「JUPITER-X」は、名機 "JUPITER-8" を彷彿させるデザインと最新の音源を搭載した61鍵のフラッグシップ・シンセサイザーです。
高級感と堅牢性を併せ持つメタル・ボディに、アフタータッチ対応の新セミウェイテッド鍵盤を搭載し、パネル面には、LFOやエンベロープなどサウンド・メイクにおいて重要なパラメーターのコントローラーを配置し、直感的な操作とストレスのないライブパフォーマンスを可能にしました。
スタジオでの楽曲制作はもちろんステージでのプレイ時にも、直感的な音づくりと高い演奏性を実現します。

クラシック・アナログからヴィンテージ・デジタル、さらにその先へ

「JUPITER-X」の最新音源は、今も熱烈なファンの多い "JUPITER-8"、"JUNO-106"、"SH-101" などのアナログ・シンセサイザーから、サンプルプレイバック音源モジュールの "XV-5080"，ステージピアノの "RD-700GX" といったデジタル・シンセサイザーのサウンドまでをモデリングし、これらの個性的なサウンドをボタンひとつで呼び出し、4つのパートに配置できます。
また、5つめのパートは、リズム専用パートとなり、"TR-808"、"TR-909"、"CR-78" など、エレクトロニック・ミュージックやダンス・ミュージックで定番のドラム・マシンのサウンドを配置できます。
それは、まるでヴィンテージ機材に囲まれたスタジオを手に入れたようなものです。
さらに「JUPITER-X」の最新音源と機能によって、有償のシンセモデルをUSBメモリ経由で追加したり、オリジナルのモデルでは出し得なかった未知のサウンドも体験することが可能です。

創作意欲を刺激する

「JUPITER-X」には、人工知能によって演奏を解析しバッキングを変化させ、創作意欲を刺激する新型アルペジエーター「I-ARPEGGIO」を搭載しました。「I-ARPEGGIO」が生み出す唯一無二のフレーズは、従来のような同じフレーズの繰り返しのアルペジエーターとはまったく違います。
「I-ARPEGGIO」は、音の強弱や押鍵間隔などの演奏情報を解析し、リズムやベース・ラインなどのアルペジオ・パターンを生成します。生成されたアルペジオ・パターンは5パートで構成され、気に入ったフレーズがあれば演奏後にエディットし、DAWにエクスポートすることも可能です。

スイート・スポットを逃さない

「JUPITER-X」のパネル面に配置されたノブやスライダーは、デジタル・シンセサイザーであることを意識させない極めて滑らかな変化を実現しています。「JUPITER-X」の高精細なコントローラーは、繊細なフィルター操作にも追従するため、スイート・スポットを逃しません。
エフェクト・セクションでは、ターゲットのパートをスムーズに切り替え、繊細なエフェクト・コントロールが可能です。

堅牢かつ高級感のある デザインと 本格的なライブやレコーディングに対応する豊富な入出力

「JUPITER-X」,「JUPITER-Xm」には、"JUPITER-8" を彷彿とさせる、黒の金属筐体にアルミニウムサイドパネルとオレンジのカラーリングを採用しました。外見だけではなく、過酷なライブツアーにも耐えうる堅牢性を実現し、ステージで映える高級感のあるデザインに仕上げています。
また、両モデルとも、標準出力に加え、本格的なライブやレコーディングで活躍する XLRキャノン出力端子を搭載しました。
ヘッドホン端子も前面と背面の2か所に装備され、状況に応じて使い分け可能です。
さらには、スマートフォンやタブレット端末との接続が可能な Bluetooth®機能も搭載。アプリと連携した楽曲制作も可能です。

お問い合わせ

今回は先日発売されたローランドのフラッグシップシンセサイザー「JUPITER-X」とその機能を凝縮し可搬性を高めた「JUPITER-Xm」をご紹介しました。
「JUPITER-X」は、デザイン的にはノブやスライダーの多さ，カラフルなスイッチ，鮮やかなオレンジ色，アルミパネルなど先代の"JUPITER-80"より "JUPITER-8" 風味が強くなりました。サウンドも "JUPITER-8" をエミュレートしたモデルも入っており、「JUPITER-8の見た目もサウンドも大好き！」という人にはたまらない仕様となっています。
他にも"JUNO-106"や"SH-101"といったローランドの過去の名機に加え、ステージピアノの "RD-700GX"の音色も搭載しているので、スタジオでの楽曲制作からステージでのライブパフォーマンスまで広くカバーできる一台です。

また、[JUPITER-X」に採用されている "ZEN-Core Synthesis System" は、これに対応するハードウェアとシームレスに連携することができます。DAWとハードウェアで同じサウンドを使ったり、ユーザー・バンクのサウンドを友人やパートナーと共有したり、アーティストやプロのサウンド・デザイナーが作成したサウンドを使うことができます。
ローランド往年の名機を再現する"Model Expansions"は、今後も拡充されるそうなので、現段階での"JD-800"に加えて登場する新モデルも楽しみです。

島村楽器 イオンモール宮崎店では、今回ご紹介した以外の各メーカー，様々なシンセサイザーを取り扱っております。店頭にない商品の案内＆購入手配もいたしますので、お気軽にご相談ください!!

店 舗 名	島村楽器 イオンモール宮崎店
電話番号	0985-61-7760
担 当	椋 田（むくだ）