DAWソフトウェアで楽曲制作を行う際に、MIDIキーボードがあれば演奏データの入力が(例え鍵盤が苦手な方であっても)飛躍的に楽になるため、DAWソフトウェアでの楽曲制作でMIDIキーボードは必須のアイテムとなっています。
それにあわせてハードウェア各社からDAWのコントロール機能を持った様々な鍵盤数のMIDIキーボードが発売されています。それらのMIDIキーボードは多機能で、省スペースで、DAW/ソフト音源と組み合わせても高い操作性を持つものも多くありますが、ピアノの熟練者の方からみると演奏性の上でタッチに不満を感じる製品も少なくありません。
DAWソフトウェアに接続でき、ピアノの熟練者の方が納得できるタッチを持ったシンセサイザーや電子ピアノ製品もありますが、これらは奥行き/重量の大きいものが多く(Y社の88鍵シンセ:460mm/29kg,R社:439mm/27.7kgなど)気軽にDAWデスクの前に置いて、PCモニタを見ながらPCキーボード,マウスに手を伸ばせるサイズではありません。
今回ご紹介する「Roland A-88mkII」は、奥行き 274mmのスリムなサイズながら、世界中のステージで活躍するプロキーボーディストから高く評価されている "PHA-4スタンダード鍵盤" を搭載しました。ハンマー・アクション構造のエスケープメント付き、象牙調88鍵ピアノ鍵盤で、自然なタッチで楽器のように演奏を楽しみながら曲づくりを行えます。また「A-88mkII」は、音楽制作に必要な機能をシンプルに搭載。複数の音色を重ねられる「レイヤー」や分散和音を鳴らせる高機能のアルぺジエーターなどで多彩な演奏表現ができるうえ、視認性の高い8つのつまみやパッドにさまざまな機能を割り当てて、自在にコントロールしながら音楽制作を行えます。
さらに「A-88mkII」は、電子楽器の表現力がより高まると期待されている最新のMIDI2.0に対応する予定です。今後、高解像度なデータのコントロールや拡張機能が標準になっても、そのままご使用いただけます。
メーカー | 型式 | 税込み予想販売価格 | コメント |
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Roland | A-88mkII | ¥110,000前後を予定 | 2020年3月下旬発売予定 |
- ピアノ鍵盤として定評のあるPHA-4 スタンダード鍵盤を搭載。高いプレイアビリティを実現。
- 過酷な現場でも安定したパフォーマンスを実現する耐久性/ 堅牢性の高い設計。
- 視認性の高いアサイナブルの自照式ノブとパッドを搭載。ペダル入力は3 系統装備。
- レイヤー可能な3 つのゾーンに加えて、アルペジエーター、コード・メモリーを搭載。
- 奥行きをおさえた薄くスリムなデザインは、個人のスタジオ環境にもフィット。
- 専用のコントロール・アプリを用意。高度なカスタマイズと瞬時のリコールを実現。
- USB-C 接続によるクラス・コンプライアントに対応。バスパワーによる駆動も可能。
- MIDI 2.0 への対応を予定。
- サイズ/重量:1,429(W)×274(D)×119(H)mm/16.3kg
商品説明
88 鍵盤MIDI コントローラーのプロフェッショナル・モデルである「Roland A-88mkII」はミュージシャンや音楽プロデューサーの制作環境に必要なツールを搭載し、最高峰の演奏性能を叶えます。ピアノ鍵盤として定評のある "PHA-4 スタンダード鍵盤" に、USB-C によるコネクション、マルチカラーに自照するノブやパッド、さらには今後対応予定のMIDI2.0 など、高品質かつ最新の機能を搭載し、クラス最高峰のパフォーマンスを実現します。
楽器のように演奏を楽しめるコントローラー
「A-88mkII」はプレイアビリティにこだわりました。筐体には剛性の高い木製構造を採用。また鍵盤には世界中のステージで活躍するプロのプレイヤーから高く評価されている "PHA-4 スタンダード鍵盤" を搭載し、確かな弾き心地と豊かな演奏フィーリングを実現しています。さらに、自身の演奏スタイルに合わせて感度や応答性をカスタマイズすることもできます。
豊かな演奏表現力
「A-88mkII」は3パートから構成されています。それぞれパートに任意に出力先を設定できますので、さまざまな楽器をレイヤーしたりスプリットして演奏することができます。それらのサウンドを、搭載されたベンド/モジュレーション・レバーや、マルチカラーに自照するノブとパッドから、自在にコントロールすることができます。外部入力にはサスティン・ペダル入力に加えて、2つのアサイナブル・ペダル入力も用意。楽器と同じクオリティの豊かな表現力を実現しています。
クリエイティブな演奏機能
今日の音楽スタイルには多くの演奏機能が必要です。しかしながらソフト・シンセやモジュールには、必ずしもそういった機能が搭載されているとは限りません。「A-88mkII」は、レイヤーが可能な3つのゾーンに加えて、高機能なアルペジエーターを搭載。さらに、パッドはノート・アサイン(最大4ノート同時)をしたり、コマンドやイベントをトリガーしたりと、リアルタイムのパフォーマンスに活躍。多彩に表現することができます。
MIDI 2.0とUSB-C
「A-88mkII」は、最新のテクノロジーを搭載。この先も変わらない互換性と利便性を提供します。クラス・コンプライアント対応のUSB-C による接続は、MacOS、Windows、およびiOSとの互換性を備え、単一ケーブルにより、バス電源供給とシンプルな接続を実現します。また「A-88mkII」は、MIDI 2.0 に今後対応予定。高解像度コントロールと拡張機能がスタンダードになっても永くお使いいただける1台です。
- Lightning を使用して「A-88mk2」をiOSデバイスに接続する場合には、Apple社の "Camera Connection Kit" を使用し、「A-88mkII」は ACアダプターからの電源供給が必要となります。
コントロールのカスタマイズと瞬時のリコール
「A-88mkII」はmacOSおよびWindows用のコントロール・アプリを用意。各種アサインをスムーズに行うことができます。すべてのレイヤーやコントロール・マッピングを一目で確認できるだけでなく、パッドへコマンドを割り当てたり、視覚的に認識しやすいようにカスタムカラーを設定したりすることもできます。作成したカスタム・セットアップでソフト・シンセや外部ハードウェア音源をコントロールしたり、スナップショット機能でセットアップを瞬時に呼び出したり、切り替えたりすることができます。
制作環境にフィットするスリムサイズ
今日の個人の制作環境においてスペースはとても貴重なものです。「A-88mkII」は、ローランドの楽器としてのクオリティと演奏性能を維持しながら、できるだけ薄く、奥行きをおさえたスリムな設計になっています。平らなトップや四角い縁取りのデザインはスタジオ・デスクや制作ツールに統合しやすく、見た目にもすっきりとした印象を与えます。
お問い合わせ
今回は2020年3月下旬に発売予定のMIDIキーボード「Roland A-88mkII」を紹介しました。
DAWで音楽制作を行っている時には、入力デバイスであるMIDIキーボードに触れている時間がどうしても長くなります。豊富なアーティキュレーションを持つ音源を使用する場合には、キースイッチのためになるべく鍵盤数の多いものが使い易いですし、オルガンを演奏するときにはグリッサンドしやすい軽い鍵盤のものが指が痛くなりませんし、シンセ音色を演奏するときには、モジュレーションホイールやピッチベンドにアクセスしやすく、演奏中にリアルタイムで音色変化ができるコントロールノブとアフタータッチ付きのMIDIキーボードの方がテンションが上がります。
そしてアコースティックピアノ音色でレコーディングするときには、やはりピアノタッチの表現力の高い鍵盤と単なるON/OFFではないダンパーペダルが欲しくなります。「オルガンとかシンセを弾くときは軽い鍵盤でいいけど、普段何気なく一番長い時間触れる鍵盤はピアノタッチであって欲しい。」とお考えのキーボーディストにとって、今回ご紹介した「Roland A-88mkII」は十分に満足して頂けるMIDIキーボードだと思います。
島村楽器 イオンモール宮崎店では、DAWをつかった制作環境作りのお手伝いをいたします。デジタル専門スタッフが、お客様の環境にあったシステムのご提案をいたします。些細なことでも結構ですので、どうぞお気軽にご相談下さい。
みなさまのご来店をスタッフ一同心よりお待ちしております。
店 舗 名 | 島村楽器 イオンモール宮崎店 |
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電話番号 | 0985-61-7760 |
担 当 | 椋 田(ムクダ) |
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