ビートルズが愛用したのをきっかけに世界中に知れ渡ったギター・ベースのメーカー「リッケンバッカー」の定番ベース「4003 Fireglo」、当店にて入荷しました。
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ビートルズを追い風に
リッケンバッカーは、1920年代に創立された「リッケンバッカー・マニュファクチュアリング・カンパニー」が、ギターメーカーに金属ボディのギターを供給した事から始まります。これをきっかけに楽器製造の関係者と知り合い、電気信号を使った楽器やアンプの製造に取り掛かります。
その間に社名を変えながら、1932年、世界初のエレキ(スチール)ギター、「フライングパン」を製造します。販売当初は苦戦したものの、徐々に受け入れられ、1939年まで製造される事となります。
1950年代には、大手代理店に買収され、その販売網によりシェアを広げていきますが、知名度では大手のフェンダーやギブソンには遠く及びませんでした。
また、この頃には、独自仕様のギターを勝手に製造して解雇したセミー・モズレーが後に「モズライト」を創立する、現在の主力商品の原型モデルを開発したロジャー・ロスマイズルがフェンダーに移るなど、紆余曲折ありました。
1960年代になると、リッケンバッカーに転機が訪れます。当時、世界を席巻し始めたビートルズのメンバーが、リッケンバッカーのギター・ベースを手にした事から、リッケンバッカーの名が瞬く間に世界中に広まりました。
ただ、そのおかげで、アメリカ・カリフォルニア州を拠点としているにも関わらず、イギリスのメーカーと勘違いされる事も多々あったようです。
4003の特徴
リッケンバッカーが最初に製造したベースが1ピックアップの「4000」で、それにもう1基ピックアップを追加した「4001」が、リッケンバッカーのスタンダードなベースとなっていました。
上記の例にもれず、ビートルズのベーシスト、ポール・マッカートニーも4001を愛用しています。彼にはヘフナーのベースのイメージがありますが、ビートルズ後期以降は4001をメインにしています。
当ベースの4003はこの4001の後継機種に位置づけられていて、トラスロッドの改善やピックアップのハイゲイン化などが施されています。
メイプルボディ
4000シリーズのベースの特徴としてまず挙げられるのが、メイプルボディです。硬質でアタック感が強く、芯のハッキリしたサウンドの傾向があるメイプルですが、かなりの重量があるため、ボディでもトップのみの使用が多かったりします。
そのため、オールメイプルボディは珍しく、4000シリーズのベースのサウンドキャラクターを色濃く引き立たせています。
スルーネック
また、ボディとネックはジョイントされたものではなく、ボディの中心とネックが1つの木材から作られたスルーネック構造になっています。
ボディとネックを別々に作ったベースでは、ジョイント部分によって振動が阻害されてしまいますが、スルーネックにより、ボディとネックが一体となって振動するので、より長いサスティーンが得られます。
ビンテージトーン・スイッチ
4003の基本のコントロールは、2基のピックアップのそれぞれの出力に対するボリュームとトーン、ピックアップセレクターですが、ブリッジピックアップのトーンノブ(下画像の左端)がプッシュ/プル式になっていて、これがビンテージトーン・スイッチになっています。
このビンテージトーン・スイッチを引くと、ビンテージ感のある枯れたサウンドに変化します。
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店舗名 | TEL | 担当 |
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