![CONTENTS—音を「作る耳」と「聴かせる耳」を育てる——ヘッドホンとスピーカーそれぞれのメリットについて—ー両方持つことで音楽の完成度が高まるーーまとめー—音を「作る耳」と「聴かせる耳」を育てる— どうも。DTM担当の井上です。 DTM(デスクトップ・ミュージック)を始めるにあたって、多くの人が […]](https://www.shimamura.co.jp/shop/kyotokatsuragawa/wp-content/uploads/sites/164/2025/06/20250602-b49c63fa871a242672520014dcb31c99.jpg)
—音を「作る耳」と「聴かせる耳」を育てる—
どうも。DTM担当の井上です。
DTM(デスクトップ・ミュージック)を始めるにあたって、多くの人が最初に悩むのが「ヘッドホンとスピーカー、どちらを買えばいいの?」という問題。特に初心者の方にとっては、両方揃えるとどうしても初期費用も膨らむため、片方に絞ろうかと考えるのも無理もないと思います。
しかし、音楽制作のクオリティをしっかり高めていくなら、実は【ヘッドホンとスピーカーの両方】を揃えることがとても重要。この記事では、その理由を解説していきます!
—ヘッドホンとスピーカーそれぞれのメリットについて—
・ヘッドホンのメリットと役割
1. 音のディテールに強い
ヘッドホンは耳に密着した構造により、音の細部・定位・ノイズなどを精密にチェックできます。
たとえば、ノートのアタック、ボーカルの歯擦音、シンセのエンベロープなどの調整に非常に便利です。
2. 録音時のマストアイテム
マイク録音を行う際、スピーカーからの音がマイクに回り込むことを防ぐためにも、モニター用としてヘッドホンは必要不可欠です。
3. 深夜や集合住宅での制作活動に最適
近隣への音漏れが心配な環境では、スピーカーを使うのが難しい場面も。そういったときにヘッドホンが活躍します。

SHURESRH840A
・正確に調整された周波数特性は、豊かな低域、クリアな中音域、伸びのある高音を再現します。
・人間工学に基づいたフィット感のあるプレミアムパッド入りヘッドバンドは、長時間にわたって優れた快適性を発揮します。
・クローズドバックのサーカムオーラルデザインにより、耳全体を快適に包み込み、バックグラウンドノイズを低減します。
¥25,740税込

audio-technicaATH-M50x
・大口径の強磁力φ45mmCCAWボイスコイルドライバーで情報量豊かな高解像度再生。
・遮音性を高める楕円形状のイヤカップを採用し長時間使用でも快適なモニタリング。
・片耳モニタリングが可能な90度の反転モニター機構。
・メンテナンスが手軽に行なえる着脱コードを採用。
・利用シーンに合わせて選べる3本の着脱コードを付属。
(1.2mカールコード、3mストレートコード、1.2mストレートコード)
・モニターヘッドホンならではの広帯域でフラットな特性で解像度の高いモニタリングを実現。DJやトラックメイカーにもおすすめです。
¥20,900税込
スピーカー(モニタースピーカー)のメリットと役割
1. 実際のリスニング環境に近い
リスナーが音楽を聴くのはスピーカーで再生される場面も多いですよね。
自分が作った楽曲がどう聴こえるのか、その空間的な響きを確認できるのがスピーカーです。
2. 音場や定位の自然さを把握できる
ヘッドホンでは耳からの距離が近いこともあり、空間の「奥行きや広がり」のバランス判断が難しいことがあります。
その点、スピーカーなら「現実的な」「空気感をともなった」音像を捉えやすいです。
3. 客観視できる音作り
ヘッドホンでは気付けなかった不自然さ(低音出しすぎ、高音抑えすぎなど)がスピーカーでは聴こえてくるため、音楽の聴かれ方を客観視できます。

ADAM AudioD3V
・ 左右で合計4台のバイアンプ設計でフルアクティブに動作し、最大 SPL 96dBを実現
・ D-ART AMT ドライバー (40W)
・ 3.5" アルミニウム・ドライバー (80W)
・ 低域再生を強化するパッシブラジエーター搭載 (45Hz)
・ 使いやすいインターフェース
・ 付属デスクトップスタンドと汎用マイクスタンドに対応するネジ穴を装備
・ アダムの伝統的なインダストリアルデザイン
¥43,000税込
ー両方持つことで音楽の完成度が高まるー
それぞれの機材には長所と短所があります。
だからこそ、互いの補完関係を活かしながら使い分けることが、プロクオリティに近づく最短ルートです。
わかりやすく使用シーンごとのそれぞれの用途を表にまとめました。
【使用シーン」 | 【推奨機材】 |
---|---|
作曲・打ち込み・録音 | 🎧 ヘッドホン |
編集・ディテールチェック | 🎧 ヘッドホン |
ミックス・バランス確認 | 🔊 スピーカー |
マスタリング・最終チェック | 🎧+🔊 両方交互に |
ヘッドホンとスピーカーの両方を活かすためのポイント
・音量を整えて聴く
大音量で聴くと、どんな機材でも“良く”聞こえてしまいます。小音量でもバランスよく聴こえるかを確認しましょう。
・耳のリセットを行う
長時間のヘッドホン使用後にスピーカーに切り替えることで、音の判断がリフレッシュされます。
・基準の音源を聴く
プロの楽曲を、自分の機材でチェックし「正しい音」に耳を慣らすことが大切です。
ーまとめー
理想は「作り手の耳」と「聴き手の耳」の両立
どちらか一方では正確な音作りは難しい。
両方のメリットを使い分けて初めて「本当に伝えたいサウンド」が完成します。
DTMは奥が深い世界ですが、耳を育てることが音楽の進化にもつながります。ヘッドホン+スピーカー、両方の視点で音楽を磨いていきましょう。
※記事中に販売価格、在庫状況が掲載されている場合、その情報は記事更新時点のものとなります。店頭での価格表記・税表記・在庫状況と異なる場合がございますので、ご注意下さい。