![皆様!こんにちは!こんばんは!最近ポケモンのアルセウスにハマっているギターアドバイザーの鵜川です。GWが終わり落ち着いてきましたこの頃。いかがお過ごしでしょうか? さて今回は表題の通りコンプレッサーのお話です。突然ですが!そのコンプレッサーについてこんな声をよく聞きませんか? 「コンプレッサーは甘え […]](https://www.shimamura.co.jp/shop/kusatsu/wp-content/uploads/sites/130/2022/02/20220223-20220129-20210909-20210518-img_6333-810x1080-480x320-1.jpg)

皆様!こんにちは!こんばんは!最近ポケモンのアルセウスにハマっているギターアドバイザーの鵜川です。GWが終わり落ち着いてきましたこの頃。いかがお過ごしでしょうか?
さて今回は表題の通りコンプレッサーのお話です。突然ですが!そのコンプレッサーについてこんな声をよく聞きませんか?
「コンプレッサーは甘え」
う~ん・・・音楽の考え方は人それぞれ、それについて否定は致しませんが、少し誤解があるのかなとは思います。私もコンプレッサーを使ってますが、単純にそのほうがサウンドメイク的に綺麗だから使っているといった所でしょうか?
そもそもコンプレッサーとは?
まずコンプレッサーって何?というお話から致します。
コンプレッサーとは簡単に言うと『音の粒を揃える』エフェクターです。例えばギターの弦をジャーン!と全ての弦をストロークしたとしましょう。その際に出力されるサウンドというのは低音~高音までバラツキが起こる訳です。このサウンドのバラツキを抑えてくれるのがコンプレッサー(コンプと略称されることも多いです)です。

例えば上の様なチーズケーキがあったとします。黄色い部分が酸味のあるチーズの層で、白い部分が甘いクリームの層のケーキです。どちらかが突出しててもダメで酸味と甘さのバランスが大事な訳です。(なんかケーキの哲学になってきましたね・・・)

これがこうなるとチーズ臭い酸っぱいケーキになってしまいます。

逆にクリームばっかりだと甘ったるいチーズが感じられないケーキになる訳です。

コンプレッサーというのは、ケーキでいうと甘い部分と酸味の部分を均等に揃えてバランスを丁度いい塩梅にするという役割です。つまりサウンドで言うと高い音と低い音の突出を抑えて聞こえが良いサウンドにしようというのがコンプレッサーな訳です。甘い部分がキツイと甘ったるくなるのと同じで高音がキツイと耳に痛い音になる訳で、酸味がキツイと酸っぱすぎるのと同じで低音がキツイとモコモコした音になる訳です。(なんかケーキが食べたくなってきてしまいました・・・)
その他詳しい説明はコチラでご参照いただけます。
具体的な使い方。
機能としてのお話は何となく伝わっていただけたでしょうか?しかし、文章で機能を言われてもイマイチ分かりづらいと思います。
そこで実際にコンプの比較をして下さってる動画をまずご覧ください!(ヘッドホン・イヤホン推奨)
この動画が一番わかりやすいと思うのですが、例えば最初の単音の場合はコンプを掛けると高音が抑えられて低音が少し前に出て耳に痛くないサウンドになったのがわかります。またアコギでも同じくやや強めだった高音が抑えられ、音の厚みが増してるのが分かります。
また最後のハイゲインのプレイにも注目!より轟音性が増しつつもソロプレイではサスティンが増してそっちの迫力もグンとアップしているのが分かります。
総じて言えるのはコンプを掛けることによって全体の音のバランスが整っているのがよく分かります。また近年ではカッティングにコンプを掛けることによってキレもありつつ厚みのあるサウンドに仕上げることもよくありますね。私も主にカッティングでサウンドメイクの味付けに使っております。
コンプを使えば上手くなる?
コンプについてサスティンが伸びて音に厚みが掛かると音に余裕が出来て弾きやすくなる!と思われる方も多いと思います。それが甘えになるのでは?となるのかなと思います。しかしコンプ掛けたら上手くなるかと言われると、正直これも正しいとは言えません。例えばタッピングが鳴らない人が、コンプ掛けたら綺麗に鳴らせるかと言われたら、綺麗にはなりません。カッティングも同じでカッティングが鳴らせない人がコンプ掛けても上手くなるわけではありません。どちらもテンポよくしっかり刻まないとコンプ掛けても綺麗には聞こえません。あくまでコンプはサウンドに色付けをするものであり、上手く見せるための物ではないという事だけご理解いただければと思います。
結論
というわけでコンプは甘えと一概に否定するのではなく音作りのためにちゃんと必要な物と認識いただければ幸いです。正しく使うことによってサウンドメイクの力強い味方になってくれます。
ただし!敢えて欠点を言うとすれば掛け過ぎると全体的に平べったいサウンドになってしまうので、それでコンプ苦手という方も居ると思います。それは決して間違いではなく正しいと思います。そこに関しては好みですしサウンドメイクの好き嫌いは人によってバラバラ。温かみのあるサウンドが好きな人もいればアタック強めのサウンドが好きな人もいるでしょう。なのでコンプの音が苦手だからといってコンプそのものを否定するのではなく、好みのサウンドと棲み分けてもらえれば幸いです。
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