【管楽器】金管楽器の丸洗い方法

久留米ゆめタウン店

久留米ゆめタウン店店舗記事一覧

2022年09月06日

皆様こんにちは。管楽器上級アドバイザーの廣瀨(ひろせ)です♬ 今回は私の私物を丸洗いしてみましたので、方法や汚さを全てお伝えしたいと思います!!(一部汚い画像がありますので、気分の進まない方はご遠慮下さい) CONTENTSどのぐらいの頻度で洗うの?何を使用するの?どのように洗うの?洗い終わったらど […]

皆様こんにちは。
管楽器上級アドバイザーの廣瀨(ひろせ)です♬

今回は私の私物を丸洗いしてみましたので、方法や汚さを全てお伝えしたいと思います!!
(一部汚い画像がありますので、気分の進まない方はご遠慮下さい)

どのぐらいの頻度で洗うの?

私個人の話になりますが、半年に1度お掃除しています。
今回は汚れの検証の為、1年8ヶ月丸洗いせずに放置してみました!!!
(途中で物凄く洗いたい衝動に駆られましたが、なんとか我慢しました)
本当は2年放置しようと思っていましたが、野外コンサートを行い酸性雨を浴びてしまったので中断致しました。

何を使用するの?

こちらの2種類を使用してお掃除します!!

フレキシブルクリーナー

Sサイズ、Lサイズ、SL(トロンボーンのスライド用)、サックスのネック用等がございます。
購入の際はご自身の楽器をご確認の上サイズをお選び下さい。
久留米店にはサックスのネック用は常時置いていませんので取り寄せ対応となります。

ブラスソープ

ブラスソープ1に対して30~40°Cの温水(お風呂の温度)10~15の割合で溶液を作り使用します。
ちなみに本品に配合のアルキルグリコシドはNITE(独立行政法人製品評価技術基盤機構)により新型コロナウイルスに有効であることが確認されました。(メーカーサイトより

どのように洗うの?

まずは分解した抜き差し管をブラスソープとお湯で割った液体(以下:溶液)に浸します。
湯船に入れると大変な事になってしまうので、洗面所やお風呂場がお勧めです。
お庭がある方は外でビニールプールや衣装ケースを使用して洗うのもいいかもしれません。
ちなみに写真ではコルク部分にラップを巻いていないですが、本来は水分が染みて劣化してしまうので巻いて保護をします。
(コルクが傷んでいたので交換する予定でしたので今回は漬け込みました)
その後、フレキシブルクリーナーを使用し管内の汚れを取り除いていきます。

ちなみに汚れがひどい時は管体ごと溶液中に30分程浸して汚れを取ると効果的です★
その際もコルクはラップ等で保護するようにしましょう。
汚れを取った後は溶液を洗い流し管の内外をしっかりと水洗いして下さい。

ちなみに1年8ヶ月放置した結果はコチラです(覚悟して見て下さい)

こちらの緑色のアメーバの様な物体は「緑青」というです!!!
人体には無害(に等しい)と言われていますが、銅が酸化することで生成される錆・・・。こんなのが体内に入ってきたら嫌ですよね?
バルブオイルを差す時や、唾を抜いた時に緑の物体が出てきたりした事ありませんか?
もし「ある!!」という方がいらっしゃいましたら、直ちに洗浄する事をお勧め致します!!!

チューニング管から出てきた所です。
本当に自分の楽器なのか疑いたくなるぐらい汚れていました・・・。

抜き差し管を漬け込んでいた溶液はこのようになります。
分かりにくいですが、底が見えない程に濁っていました。(そして何か浮いています)

洗い終わったらどうするの?

ユーフォの分解したパーツはこれだけあります!!
こちらを元のようにオイルやグリスアップしながら組み立てていきます。

バルブオイル

ヘットマンのオイル!!
楽器の保護を目的として特別設計された管楽器専用オイルで、防錆効果はもちろん、従来の石油系オイルの弱点であるゴム・プラステック等の劣化防止に抜群の効果を発揮し、より良いコンディションを長期にわたって持続させることができます。
こちらのオイルは混ぜて使用する事が出来るんですよ!!

ちょっと見えにくいですが、ピストンは番号が決まっています。
楽器によって書いている場所は違いますが、これを間違えてしまうと息の通り道が塞がってしまい息が詰まった感じになります。
ユーフォはピストンガイドの左側にありますよ★

スライドグリス

私が愛用しているのはシルキーのスライドグリスです★
比較的サラサラしたグリスで、指で塗ると良く伸びる柔らかな使用感が特徴となっています。


一番有名なのは真ん中のヤマハですね!!(スティックタイプも人気です)
非常に持ちがよく、一度塗れば暫くは塗らなくても大丈夫です。


右側のトロンバはヤマハのレギュラーよりもやや固めのグリスとなっています。
ちなみにコルクグリスとしても使用できますよ!!

一気に装着するとグリスがグニャっとはみ出すのが嫌なので、私は片方ずつ馴染ませています。
もちろん!!はみ出したら拭き取って下さいね♪
どのぐらい管を抜いているのかバレてしまいますね~・・・。
管を両方差し込んだ際は、必ずピストンを押しながら行って下さい!!
管内の空気が圧縮されて「ポン!!」と音がしてして楽器によろしくありません。

楽器が汚れている場合は分解しているタイミングでバスやポリッシュで磨いてしまいましょう!!
バズの効果は別記事に詳しく載せています。
下記から確認できますよ♪

管楽器の総合記事はこちら

※記事中に販売価格、在庫状況が掲載されている場合、その情報は記事更新時点のものとなります。店頭での価格表記・税表記・在庫状況と異なる場合がございますので、ご注意下さい。