![Spectrasonics Omnisphere 2 こんにちは。三宮オーパ店DTM担当のフクシマです。 この連載では僕が普段の制作で「ガチで使っている」プラグインに絞って、その好きなポイントを解説していきます!みんなが使うベタな製品を紹介することもあれば、妙にマニアックな部分を推すこともあると思い […]](https://www.shimamura.co.jp/shop/koube/wp-content/uploads/sites/62/2022/04/20220414-shots_omnisphere1.jpg)
Spectrasonics Omnisphere 2
こんにちは。三宮オーパ店DTM担当のフクシマです。
この連載では僕が普段の制作で「ガチで使っている」プラグインに絞って、その好きなポイントを解説していきます!
みんなが使うベタな製品を紹介することもあれば、妙にマニアックな部分を推すこともあると思います。面白がっていただければ幸いです!
今回紹介するのは「モンスターシンセ」「POWER SYNTH」の異名を持つ「Spectrasonics Omnisphere 2」(以下Omnisphere)です。
ここすきポイント
Omnisphereの筆頭プリセットといえば「Burning Piano」。なんと燃えて朽ちていくアップライトピアノから作られた音源です。
しかもピアノ部分のみのレイヤーと焚き火のパチパチ音レイヤー、ガス音(!?)レイヤーまで分けてありモジュレーションホイールでバランスを調節できるのですから、恐れ入ります。

Omnisphere、推しポイントはまだまだありますよ!
大量の波形、大量のフィルター
とにかくOmnisphereは物量が凄い!
Spectrasonics本国のSourcesページをお読みいただくとわかる通り、Omnisphereには丹念に調整された生音や先述の「Burning Piano」のような飛び道具に加え、クラシックシンセサイザーの数々で作られた音やその素のオシレーター波形も投入されています。
Access Virus、Fairlight CMI、Mellotron、Moog、Nord Lead、Oberheim、Prophet…そうそうたるメンツです。


創業者にしてチーフサウンドデザイナー、元RolandスタッフのEric Persing氏
Eric Persing氏ゆかりの音を今までに一度も聞いたことがない人はまずいないでしょう。
僕も最初そんな話を見聞きしたとき「ウソでしょ~」と思ったものです。しかしこのリストのいずれにも触れたことのない人はほとんどいないはずです。
- 大乱闘スマッシュブラザーズDX → Roland SC-8850
- 小室哲哉氏作曲の数々 → Roland JD-800 プリセット「Ac.Piano 1」
- Enya - Orinoco Flow → Roland D-50 プリセット「Pizzagogo」
- カラオケマシン → Roland SCシリーズ相当
これらのシンセサイザーはいずれもEric Persing氏がRoland在籍時代に手掛けた製品です。
そういった縁もあってか、特にD-50の各種波形はOmnisphereにも多めに収録されています。

まとめ
これだけの懐の深さを持つシンセサイザーですから、パッと思い出せる「シンセシンセしたあの音この音」なら作れない音はないといえるでしょう。(さすがに最近の派手なEDMサウンドなどになればSerumやSpireのようなモダンな音源に軍配が上がるかもしれません)
また生楽器のサウンドソースもかなり充実しているので、劇伴やゲーム音楽などの「生々しさとシンセ的な濃い味付けの間」が求められるシチュエーションにも大活躍します。
店頭にもデモ機を置いてありますので、ぜひその威力に触れるべくお越しください!
この記事を書いた人
フクシマ a.k.a. motif:ok
三宮オーパ店 デジタル楽器アドバイザー

スマブラDXで90年代デジタルシンセの洗礼を受け、東方Projectやbeatmania IIDXの影響でDTMの世界に飛び込む。専門学校では音響効果を専攻。入学以前からぼちぼち始めていた作曲業と併せ、野良サウンドデザイナーとしてぬるっと開業。お店では現役作家だからこそ知る「ぶっちゃけどうなん?」をユーモラスにわかりやすく伝えられるよう、日々骨を砕いています。Soundmondoでは愛機MONTAGE7 WHで作成した音色を公開中。MIDI検定1級ライセンシー。
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