![こんにちは。島村楽器三宮オーパ店のアコギ担当、兼店長の川本です。暑い日が続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。こんな暑い日はクーラーの効いた部屋でゆったりとギターでも弾いていたいと思う今日この頃ですが、そんな暑さも吹き飛ばしてくれそうな、美しいサウンドを奏でる素晴らしいFurchギターが2本、入 […]](https://www.shimamura.co.jp/shop/koube/wp-content/uploads/sites/62/2025/07/20250702-img_2178.jpg)
こんにちは。島村楽器三宮オーパ店のアコギ担当、兼店長の川本です。暑い日が続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。こんな暑い日はクーラーの効いた部屋でゆったりとギターでも弾いていたいと思う今日この頃ですが、そんな暑さも吹き飛ばしてくれそうな、美しいサウンドを奏でる素晴らしいFurchギターが2本、入荷しましたのでご紹介いたします。
CONTENTS
Furch Guitarsとは

東欧チェコ共和国の手工アコースティックギターブランド、Furch(フォルヒ)は、社会主義政権時代の1981年にブルーグラスの演奏家だったフランティセク・フォルヒによって秘密裏にギター製造を開始。1989年のビロード革命での自由化以降は、フォルヒのギターの評判は徐々にヨーロッパ中に知れ渡り、抜群のサウンドと演奏性を誇るクオリティが魅力のブランド。日本でも様々なアーティストが使用するなど、好評のブランドとなっています。
現行のFurchの商品ラインナップはRainbow、Red、Yellow、Blue、Violet等々、それぞれ色の名前でグレードが分類されています。
Rainbowシリーズとは

数百、数万通りのボディ形状、トップ材、サイドバック材、指板材、インレイの組み合わせから世界に1本だけのギターを作ることができるシリーズです。木材も選りすぐりものしか使用しない特別な一本が製作できます。今回も三宮オーパ店より担当の川本がオーダーさせていただいた、こだわりのRainbowシリーズが入荷いたしましたので、ご紹介させていただきます。
アディロンダックスプルース×ジリコテのパワフルなOMモデル

FurchRainbow OMc-AZ
ボディトップ材:アディロンダックスプルース単板-マスターグレード
ボディサイド・バック材:ジリコテ単板- マスターグレード
ネック材:African Mahogany
指板材:Ebony
ピックアップ:なし
ボディ、ネック、ヘッドバインディング:ブラックウォルナット
ペグ:Goto 510 Nickel Patina + エボニーボタン
スケール:650mm
フレット数:20F
カラー:Natural (NAT)
付属品:ハードケース,保証書
¥887,700税込
特徴
Topにはスプルースの中では硬く、粘りがあり、パワフルで高い表現力を生む希少材であるアディロンダックスプルースを採用

サイドバックは、美しく引き込まれるような杢目のジリコテ

ロゼッタとバインディングは、シックな印象のブラックウォルナットで統一しています。

指板インレイは、旧オレンジシリーズで採用されていた担当お気に入りの「フラワー」

このギターの印象
アディロンダックスプルースのパンチとジリコテの組み合わせは初めてですが、ミドルの押し出しが強いジリコテとパンチ力のあるアディロンの相性は思った以上に良く、一音一音が太いため、ソロギターなどで活躍してくれそうです。パワフルな印象の一本ではありますが、一方でバランスに優れたOMボディを採用したおかげもあってか、鳴りすぎて「うるさい」と言った印象は無く、そのレスポンスの良さから、フィンガースタイルでのソロギターはもちろん、女性ボーカルの弾き語りにも合いそうな一本に仕上がっています。
アルパインスプルース×インドローズにコンターの入った人気仕様モデル

FurchRainbow Gc-LR Bevel Duo
ボディトップ材:アルパインスプルース単板-マスターグレード
ボディサイド・バック材:インディアンローズウッド単板- マスターグレード
ネック材:African Mahogany
指板材:Ebony
ピックアップ:なし
ボディ、ネック、ヘッドバインディング:ローズウッド
ペグ:Goto 510 Nickel Patina + エボニーボタン
スケール:650mm
フレット数:20F
カラー:Natural (NAT)
付属品:ハードケース,保証書
¥752,400税込
特徴
Top材には、美しい高域と高い表現力が魅力のアルパインスプルースを採用。レンジの広さに定評のあるインディアンローズウッドが、それをしっかりと支えます。

Furchでは非常に人気のある仕様「Bevel Duo」を採用。ルックス面ではアクセントを与えつつ、高いプレイアビリティを実現します。


バインディングとロゼッタは、落ち着き高級感を感じさせるローズウッドを採用

インレイは、こちらも担当者お気に入りの「パラバヒル」、全体的にシンプルなデザインのインレイですが、12Fに埋め込まれたアバロンが良いアクセントになっています。

ボトムには、過去のお客様のオーダーモデルを参考にした「メイプルエッジ」を採用しています。

ギターの印象
グランドオーディトリウムボディにアルパイン×インドローズという組み合わせは、前々回のオーダーの際にお取り扱いさせていただきましたが、今回は「Bevel Duo」やボトムにアクセントを持たせるなど、シンプルながらも、目を惹くデザインを目指しています。
アルパインスプルースならではの美しい高域が、Furchの「美しいが、どこか奥ゆかしい」サウンドと相性が非常に良く、煌びやかながらも、耳障りではないという素晴らしいバランスになっています。グランドオーディトリウムらしい、深みのある低音も魅力で、ソロギターはもちろん、弾き語りにも対応可能な一本に仕上がっています。また、Bevel Duoを採用したことにより、ギターを抱えた際のボディサイズが一回り小さく感じるような効果も、高い演奏性に寄与していると感じます。
この記事を書いた人

アコースティックギター担当、兼店長川本 康博
2019年、クルーとして島村楽器へ入社、2022年9月より三宮オーパ店の店長へ着任。元々はベーシストでしたがメーカー、木材、塗装、ボディ形状によって様々なサウンドの変化を見せるアコギの深みにハマりいつの間にかアコギ担当になっていました。アコギの事なら川本までお任せください。
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