【木管楽器のメンテナンス】タンポがベタベタでお困りの方のための解消法。『キーが上手く動かない』『張り付いてしまう』きちんとお手入れをしていても、困ったことがおこったりしませんか? ・・・そんな困った状態を助けてくれるグッズをご紹介します!

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2019年07月29日
![*木管楽器のトラブル原因第一『湿気』と『乾燥』。]]大きなトラブルの前にメンテナンスしましょう。 この時期増えるお問い合わせから、木管楽器奏者の皆さんへ向けて楽器のお手入れの仕方についてご案内いたします。木管楽器といっても、いろいろ。「サックス」「フルート」「クラリネット」「オーボエ」「ファゴット」 […]](https://www.shimamura.co.jp/shop/kofu/wp-content/uploads/sites/49/2019/07/20190729-20180403-20150704-item.jpg)
木管楽器のトラブル原因第一『湿気』と『乾燥』。
大きなトラブルの前にメンテナンスしましょう。
この時期増えるお問い合わせから、木管楽器奏者の皆さんへ向けて楽器のお手入れの仕方についてご案内いたします。木管楽器といっても、いろいろ。「サックス」「フルート」「クラリネット」「オーボエ」「ファゴット」など・・・・楽器によってお手入れ方法も様々あると思いますが、今回は全ての木管楽器に共通している「タンポ」のお掃除についてフォーカスします!
このページ内の目次/INDEX
タンポについて
タンポ(パッド)は、木管楽器のトーンホールを塞ぐ為の部品です。ほとんどの木管楽器は管体に規則的に穴(トーンホール)を開け、その穴を開閉することによって管長を変え、音を変化させる構造になっています。その穴の開閉にはキィが用いられていますが、そのキィ(キィカップ)の中にタンポが納められ、それによってトーンホールを確実に開閉する、という構造になっているのです。
タンポの主な素材について
様々な種類があり、楽器の種類、メーカー、機種などによって使い分けられるようです。一部をご紹介すると・・・仔ヤギの皮、牛の腸膜、フィッシュスキンなど。また、フェルトなども使われています。
素材は色々ですが、フェルトや皮など・・・タンポはデリケートとてもデリケート。きちんとお手入れしないと・・・「ベタベタする!!」「音が出なくなった!!」という原因になります。タンポのお手入れ方法をもう一度確認してみましょう。難しいことは全然ありません、ご安心ください!
木管楽器のタンポの基本のお手入れ
普段のお手入れの流れはこちらの3点。
- スワブで管内の水分をとる
- クリーニングペーパーでタンポに付いた水分をとる
- クロスで楽器表面を磨く
クリーニングペーパーを使います
スワブを使って管内の水分を良くとった後、タンポについた水分を「クリーニングペーパー」を使ってとっていきます。
まず、クリーニングペーパーを写真のように、トーンホール(穴)とキィ(タンポ)の間に挟みます。そして、タンポに付着した水分を取り去るために、指でキィをパタパタパタ・・・と数回押します。そうすると、水分がペーパーについてくると思います。水分がペーパーにつかなくなるまで繰り返し行ってください。
クリーニングペーパー使用時の注意
キィを押さえた状態で、ペーパーを引っ張らないことが重要です。繰り返しにはなりますがタンポは非常にデリケートです。キィを押さえた状態で、ペーパーを引っ張ったり、何かに引っ掛けたりすると、タンポが傷ついたり、破けたりして不具合が出てしまうことがあります。その場合はタンポ自体を交換しなければなりません。
クリーニングペーパーの使い方のコツ
練習中、1時間、2時間吹きっぱなしでその間スワブはもちろん、クリーニングペーパーなんて使いません、という方が意外と多いと思います。実はタンポに水分が染みこむ前に、出来るだけ水分を取り除くことが楽器の為にとても重要です。そのためには練習中にもマメなスワブワークやクリーニングペーパーの使用が必要になります。最初にお伝えしたように、タンポは、トーンホールを塞ぐ役目がありますが、水分を含むことで劣化してしまい(硬くなったり、クッション性がなくなったり・・・)時間がたつと塞がりにくくなることがあります。例えば・・・革靴や革のかばんが水に濡れたら・・・皆さんどうされますか??大抵はなるべく早く乾燥させようとするはずです。吹奏楽器は宿命的に湿気に晒されていますので、どうしても定期的に点検・調整が必要にはなるのですが、上手にお手入れすることで良い状態を長期間保つことに繋がります。
タンポの救世主
パウダーペーパー
さて、きちんとお手入れをしていても、困ったことがおこったりしませんか?タンポがベタベタして上手く動かない、張り付いてしまう、という相談を店頭では良く受け付けます。原因はいくつかあるのですが・・・そんな困った状態を助けてくれるグッズの第一位がパウダーペーパーです。
メーカー | 商品名 | 販売価格(税抜) |
YAMAHA | パウダーペーパー | ¥530 |
ペーパーの片面におしろいのような細かいパウダーがついています。そのパウダーがタンポのベタつきを解消してくれます。
使用法
- あらかじめクリーニングペーパーでタンポの水分をよく取り除く
- パウダーペーパーの粉がついていない面をタンポ側にしてトーンホールとの間にはさみ、キィを数回押さえてパタパタさせてください。
※こちらも、キィを押さえた状態で、ペーパーを引っ張らないでくださいね!
これから本番なのに、どうしよう!!!という時には即効性があります。
注意点
必ずパウダーペーパー使用前に、十分にタンポの水分を取り除いてください。水分の除去が足らないと粉と水分が混じりあってベタつきが酷くなってしまいます。
革タンポ用トリートメント液
【その1】Pad Life(WoodStone/ウッドストーン)
特徴
パッドのベタつきと汚れを除去することで、タンポの劣化を防ぎ、寿命をのばします。トリートメント効果もあるため、タンポのコンディションをより良く保つこともでき継続してタンポのベタつきを押さえる効果があります。
※大量に使用されたりこすりすぎたりされますと、パッドの表面が荒れてしまいますのでご注意下さい。
ブランド | 商品型名 | 販売価格 (税抜) |
---|---|---|
WoodStone | パッドライフ | ¥1,600 |
使用法
- クリーニングペーパーなどにパッド・ライフを染み込ませます。紙から液がたれない程度で大丈夫です。(※つけすぎ厳禁です。)
- タンポとトーンホールの間に先ほどのペーパーを挟んで軽く、キィをパタパタ押してパッド・ライフを馴染ませます。
パッド・ライフは容量も多いので、学生の方でしたら学校で備品にしてもらうといいかもしれません。いろいろな木管楽器に使えます。クリーニングペーパーでもパウダーペーパーでもどちらもベタつき、困った時には、きっとあなたを助けてくれます。使用方法に不安がありましたら店頭スタッフまでお気軽にご相談ください。
【その2】PAD GUARD パッドガード(NONAKA/ノナカ)
こちらは当店のサックス講師も愛用の逸品です。
特長
タンポのベタつき解消、リフレッシュに絶大な効果があります。
使い方
- 布に液体をしみこませ、タンポの汚れをふき取る。
→べたつきが解消!(ふき取りの際は力の入れすぎにご注意ください)。 - ふたの内側についているハケを使用し、タンポに塗る(塗りすぎないようお気を付けください)。
→特に乾き始めたタンポに塗ると絶大な効果あり!音が生き返ります。
ブランド | 商品型名 | 販売価格 (税抜) |
---|---|---|
NONAKA | PAD GUARD | ¥1,100 |
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