第35回目の奏者は!
皆様こんにちは!
今回は声楽科・ミュージカルソング科・ソルフェージュ科を担当する加藤洋一先生のロンドン留学のお話です!
イギリスは、かの有名な劇作家・シェイクスピア出生の地。実は演劇や音楽文化がとても盛んな国です。
加藤先生が、イギリスはロンドンの地でどんなことを経験され、学ばれたのか。今回はその思い出についてお話して頂きました!
イギリス・ロンドンへの音楽留学
皆さん、こんにちは!声楽科、ミュージカルソング科そしてソルフェージュ科を担当しております加藤洋一です。
今回は私が昔暮らしていたロンドンのお話をしたいと思います。
私は日本の大学を卒業してすぐ渡英しました。
声楽の勉強というとイタリアやドイツが主流ですが英語力を身につけておくと後々便利かなぁと思い、他とは違う道を選びました。
ロンドンは国際都市でコンサートやオペラ、ミュージカルが盛んです。
レベルも高く、そこに浸ることができたことは若いときに良い刺激となりました。
ロンドンの音楽大学は施設が充実していてオペラハウスまでありました。
大学にはイギリス全土から音楽の仕事依頼がきていて、それをとりまとめて学生に斡旋してくれるアポイントメント・オフィスがありました。いわゆるマネジメントです。そこで音楽の修業ができました。
コンサートのソロ、教会の聖歌隊、クラブやホテルのレストランでのピアノ弾き、時にはレコーディングでのピアニストの譜めくり等々、とても良い経験です。
思い出も色々あるのですが一つ、私がピアノ弾きをしていた高級クラブでのこと。
お客は財界人、ジャーナリスト、王室関係など。
マネージャーはかなりのポッシュ(イギリス英語で、「気取った、上品ぶった」という意味)で、従業員皆から毛嫌いされていました。
ある日、私はいつものようにピアノを弾いて、途中休憩を挟んで戻ってきた時のことです。
フランス人副マネージャーが私に、「サイン貰っておいたよ」と言ってピアノに置いてある譜面を指差したのです。
ミュージカル「エビータ」のナンバー「Don't cry for me Argentina」の楽譜に書かれてていたのは
「ヨウ 幸運を祈っているよ ティム・ライス」
この歌はアンドリュー・ロイド・ウェバー作曲、ティム・ライス作詞の曲で、サインは作詞者本人でした。
ティムは私のピアノを別室で聞いていて、帰り際にメッセージを書いてくれていたのです。
私は休憩中で会えませんでした。
ティムは「アラジン」「ライオンキング」等々、数々のミュージカルを手がけています。
その当時、アンドリュー・ロイド・ウェバーとティム・ライスのコンビはミュージカル界では大人気でした。
「エビータ」は後にマドンナ主演で映画化され大ヒットします。
このクラブにまつわるお話は、その後おちがあるのですが、またの機会に!
皆さんも音楽にまつわるストーリーをお持ちではないですか?どんな曲なんでしょうね?
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