【ギター&ベース】島村楽器の弦交換~デラックス弦交換編~

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2021年02月20日

*あの頃の輝きを取り戻せ!! こんにちは。ギターアドバイザーの吉村です。 今回は島村楽器の弦交換プラン[!!「デラックス弦交換」!!]を元に、[!!”ギターアドバイザー流フレットクリーニング術”!!]を加えたクリーニング方法をご紹介します。 ***▽島村楽器の弦交換プラン▽ **フレットを徹底的に磨 […]

あの頃の輝きを取り戻せ!!

こんにちは。ギターアドバイザーの吉村です。

今回は島村楽器の弦交換プラン「デラックス弦交換」を元に、”ギターアドバイザー流フレットクリーニング術”を加えたクリーニング方法をご紹介します。

▽島村楽器の弦交換プラン▽


フレットを徹底的に磨き上げます!

今回キレイにするのはクラシックギター。

かなり年季の入ったギターです。

全体的に固着してしまった汚れとサビが目立ちます。

特にフレットのサビが深刻だった為、今回はフレットクリーニングを重点的に行います。

目次

STEP1 マスキング

STEP2 サビ落とし

STEP3 磨き上げ

STEP4 オイル塗布

おまけ 木材とオイル

STEP5 ボディ磨き

STEP6 弦張り~チューニング


STEP1 マスキング

フレットを磨く際にヤスリや研磨剤(研磨剤入りのクロス)を使用する為、指板に傷が付かないように指板全体をマスキングテープで保護します。

アップで見るとサビがすごいですね。

今回は重度のサビが発生していたのでマスキングを行いましたが、"くすみ"や軽微のサビであれば簡易的な指板ガードを用います。フレット磨き用のプレート。

ギターのメーカーや種類によってフレットの太さが違うので、サイズに合わせて使い分けます。


STEP2 サビ落とし

まずは目の細かいスポンジヤスリでサビを落としていきます。

フレットに使われている金属は意外と柔らかく、とても傷が付きやすい素材で出来ています。削り過ぎないよう細心の注意が必要になります。

多少サビが残っていても磨き上げの工程で落とせますが、今回の作業の中では特に集中して行う工程です。自信の無い方はプロに依頼しましょう。

サビ落としが必要でない場合は、この工程を飛ばして次のSTEP3に進みます。


STEP3 磨き上げ

大体のサビが落とせたら、細粒子の研磨剤と研磨剤入りのクロス(シルバー磨きでも代用可)を併用して、細かく残っているサビや汚れ、ヤスリ跡を落としていきます。

この時点でシルバーの輝きは十分に取り戻せますが、仕上げに乾拭きをすると更に輝きが増します。

今回は使用していませんが"くすみ"やサビの再発を防止する為に、金属パーツ用の保護剤を塗布するのも効果的です。


フレットのクリーニングはこれにて完了です。

作業時間にして約3時間。さすがに疲れました。。


STEP4 オイル塗布

指板を保湿する為に指板用のオイルを塗布します。(保湿の目的は後述)

皮脂汚れを浮かせて落とす効果もありますので、クリーニングも兼ねて使用します。

はじめにオイルをたっぷりと塗り込み、指板に浸透・汚れが浮いてくるまでしばし待ちます。

待っている時間がもったいないわ!という方は他の箇所のクリーニングを進めるのも良いですね。

私はフレットクリーニングで疲れたのでコーヒーブレイクにします。

全体的にしっとりとしてきたら乾拭きで油分を拭き取ります。

オイルが残り過ぎるとホコリ等が付着しやすくなったり、ベタベタして弾きにくくなってしまう為、しっかりと拭き取ってツヤが出るくらいがベストです。


おまけ~木材とオイル~

指板材として使われる木材の代表として、ローズウッド系、メイプル系、エボニ―系があります。

メイプル系やエボニー系といった木材は組織の密度が高く、汚れの沈着や湿度による影響(伸縮など)を受けにくい特性があります。

対してローズウッド系の木材は湿度による影響を受けやすく、ネックの反りや汚れの沈着が起こりやすい指板材と言えます。

そのため、オイルによる定期的な保湿とクリーニングは、主にローズウッド系の指板材に行うのが効果的です。

(~系と表現しているのにはいくつか理由がありますが、本記事では割愛します。)


STEP5 ボディ磨き

クリーニングの最後はボディ(指板以外全部)です。

ヘッドやサウンドホール~ブリッジ間など、弦を張っている状態では汚れが溜まりやすい場所もキレイに磨けるチャンスですよ。

ポリッシュだけでも汚れ落としとツヤ出しには十分ですが、今回はワックスも使って徹底的に磨き上げました。
(ギターの塗装方法によっては傷が付く恐れがありますので、ポリッシュやワックスの選び方にも注意しましょう。)


STEP6 弦張り~チューニング

最後に弦を張ってチューニングをします。

クラシックギターの弦の張り方は、初心者の方には難易度が高いかもしれません。

エレキギターやアコースティックギターなど、ギターの種類によって弦の交換方法が変わりますので、詳しくは別記事でご紹介します。

・店頭にて弦交換のレクチャーも行っております(※要予約)、お気軽にお問合せください。


完成!!

仕上げに全体を乾拭きして完成です!

隅々までピッカピカのテッカテカのトゥッルトゥルです。

キレイになったギターを眺めていると疲労感が心地よい。。


まとめっ!

如何だったでしょうか?

フレット(指板)のクリーニングを行う事で、指触りが滑らかになりとても弾きやすくなりますよ。

今回使用したお掃除用品も比較的安価に買えるものばかりですので、こちらも併せてご相談ください。

毎日弾いているギターも、お家で眠っているギターも、キレイに磨いて買った頃の輝きを取り戻しましょう!


・店頭ではトラブル予防メンテナンスも含めた弦交換プランをご用意しております。
 弦交換に自信が無い方、わからない事があればお気軽にご相談ください。

▽島村楽器の弦交換プラン▽



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