【管楽器フェスタ広島】希少在庫!Schagerl/Meister シリーズ Mod.Berlin Heavy Z C管ロータリートランペット

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2023年06月09日

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管楽器フェスタ広島2023

ロータリートランペットとは


国内で主に使用されているトランペットは、吹奏楽、オーケストラ問わずピストントランペットが主流ですので、日本人にはあまりなじみのないロータリートランペットですが、ドイツ・オーストリアのオーケストラではほとんどのプレイヤーがロータリートランペットを使用しています。今回管楽器フェスタ広島会場にて初めてロータリートランペットを展示することとなりました。

歴史

トランペットの起源は諸説ありますが、金属の加工技術の向上と共に進化を続け、音楽的に「トランペット属」と認められてきたのが16世紀ごろと言われています。その後、より音楽的要求に応えるためヴァルブの開発が進み19世紀ドイツのブリューメルがカスティンヴェンティールという2つの箱状ヴァルブを付けたトランペットを発明しました。それを元に1832年オーストリアのヨゼフ・リードルがロータリーヴァルブを発明し、各メーカーが開発を進め現在の形になりました。
ロータリートランペットはその暗く柔らかな音色が主にドイツ・オーストリアで親しまれていますが、近年ではアメリカや日本においてもマーラーやドイツやオーストリア出身の作曲者の曲を演奏する際に使用されるようになってきました。

ピストントランペットとの違い

ピストンヴァルブに比べ、ロータリーヴァルブはストロークが短いため切り替えが早く、音の変わり目がはっきりしています。
オクターブクラッペやHighキィなど、木管楽器のようなキィを複数持っていることも大きな違いです。
また、ピストントランペットよりボアが小さくベルが大きい設計で、マウスピースからヴァルブまでの距離が短くなっており、たっぷりと息を入れ楽器全体をしっかりと響かせるように演奏をします。そのため、音色は暗く柔らかで豊かな響きを持っています。
音量はピストントランペットよりも小さく、他の楽器との調和がとりやすいのでオーケストラを包み込むようなフォルテのニュアンスを出すことが出来、ピストントランペットでは叶わない演奏表現を楽しむことが出来ます。

種類

B♭管/C管

ドイツではB♭管、オーストリアではC管が伝統的に使用されてきました。
国内で吹奏楽やアンサンブルなどで使用する場合には、楽譜の読み替えが不要なB♭管もオススメですが、オーケストラ奏者で主流なのはC管です。使用環境や音色の響き等総合的にみて選ぶ必要があります。

タイプ

ロータリトランペットには大きく分けて2種類のタイプがあります。

ウィーンタイプ

世界で最も主流なタイプ。ドレスデンの工房がウィーンフィルの依頼を受けて製作したのが始まりと言われています。ベルがあまり大きくなく、クランツ(響き止め)が無いのが特徴で、音色は明るく軽やかです。

ケルン(ベルリン)タイプ

ケルンに工房があるモンケ社が有名。ベルリンフィルでは奏者にモンケ社のB♭管を指定していたほどだったため、ベルリンタイプとも呼ばれています。ベルが大きいため、ドイツで好まれる太く重厚な音色が特徴です。

展示機種

メーカー

Schagerl/シャーゲル

Schagerl/シャーゲル

元ウィーン・フィル首席 Prof.Hans Gansch氏や元ベルリン・フィル首席 Prof.G.Tarkövi氏が使用し、開発にも携わっているメーカーとして有名。他にもウィーン交響楽団や著名オーケストラ・プレーヤー、Mnozilbrassメンバー、クラシック以外ではJames Morrison、Gileno Santana等がオリジナルモデルを使用しており、現在も個々の演奏家に合わせた楽器を製作するために改良が進んでいます。
2011年に発表された新モデルからロータリーヴァルヴをロータリーメーカーから供給せず、自社で製作したものを搭載しており、このことからも技術力の高さが伺えます。“GanschHorn”, “KillerQueen (ロータリーフリューゲルホルン)”など、今までのロータリートランペットとは一味違う楽器も製作し注目されているメーカーです

展示機種

シャーゲルの多くのモデルの中から今回は代表的なMeisterシリーズのベルリンタイプを展示致します。
持ち替えとしても優秀な楽器のため、初めてロータリートランペットを手にされる方にもおすすめです。
なにより作りが丁寧で非常に美しい楽器です。ぜひ管楽器フェスタ広島に足をお運びいただき、直接ご覧ください。

SchagelMeister Mod.Berlin Heavy Z C管

SchagelMeister Mod.Berlin Heavy Z C管

Schagerl Meisterシリーズ Mod.Berline Heavyはロータリートランペット C管の中で最も重いヘビータイプのモデルです。2018年に発売されたBerlin Heavy Zはロータリー部分が円筒管(Z=Zylindar、通常は円錐管)で、ベルリン・フィル首席奏者G.Tarkövi氏の監修によりさらに改良が進んだ新モデルとして発表されました。
ベルリンタイプの特徴である太く重厚な響きを持っていながら、吹奏感がピストントランペットに近いため持ち替えが比較的容易で、初めてロータリートランペットを手にされる方にもおすすめの楽器です。

-C管
-第3トリガー付
-Hi-C,Aキィ付
-ケース・マウスピース付属

¥1,036,200税込

こちらの記事を書いたスタッフより

ドイツやオーストリアの作曲家の曲はロータリートランペットの音をイメージして書かれている、とよく言われます。まだまだ国内での認知は低いものの、近年ではそういった曲を演奏する際、より作曲者の曲のイメージに近づけるためロータリートランペットを使用する奏者も増えてきました。
ピストントランペットの突き抜けるような軽やかな響きも魅力的ですが、ロータリートランペットにしか出すことのできない包み込まれるような豊かな響きを是非この機会に体感して頂けると嬉しいです。

広島パルコ店 管楽器上級アドバイザー岡田

広島パルコ店 管楽器上級アドバイザー岡田

広島県出身。中学校・高校と6年間吹奏楽部でユーフォニアムを担当していました。
その後中部楽器技術専門学校の管楽器リペア科を卒業。
在学中、学校備品の修理・修理工房でインターンを経験。
2013年に島村楽器大高店(名古屋市)に入社、2017年には管楽器上級アドバイザーを取得。
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