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島村楽器イオンモール浜松市野店 エレキギター＆エレキベース担当の白井でございます。いつもご利用いただきありがとうございます。
先日東京に工房を構えるFreedom Custom Guitar Research(FreedomCGR)と神奈川に工房を構えるsaitias guitarsへオーダーのため伺いましたので、そちらのレポートをご覧ください。
CONTENTS
Freedom Custom Guitar Researchとは
東京下町の町屋に工房を構え、今年25周年を迎える国内屈指の工房。少数の職人によって製作される各モデルはプロ、アマチュア問わず多くのプレイヤーを魅了し続けており、国内のみならず海外からの信頼も厚いメーカー。
ヴィンテージギターに心酔しているFreedomCGR代表：深野真氏は「遥か未来に、至高のヴィンテージとなり得る楽器を製作し続けること」をポリシーとして掲げている。
saitias guitarsとは
製作拠点を神奈川県茅ヶ崎市に構えるsaitias guitars。
代表の齊田氏が製作する楽器はオリジナリティに溢れたモデルを製作し、プロベーシストからも注目を浴びている個人工房。
RADWIMPSのベーシストである武田祐介氏やわかざえもん氏など著名なアーティストとのオリジナルベース製作の企画を受け持っている。
いざ、東京へ
15日の朝7:30の遠鉄電車、通称赤電で浜松駅へ向かいます。
新浜松駅からひかり新幹線に乗って1時間半、東京駅へ到着致しました。
東京駅からはJR京浜東北・根岸線で西日暮里へ。
千代田線へ乗り換えて3分で町屋駅に到着です。
町屋駅から歩いて15分程すると最初の目的地FreedomCGRへ到着です。
FreedomCGR工房レポート
ショップオーダーの相談と同時に工房の見学をお願いしておりました。
FreedomCGRのウェブマガジンでお馴染みの民谷氏の案内で工房を見て回ります。
伺った日が日曜日だったため職人の皆さんはおりませんが、少しでも雰囲気を感じて頂ければと思います。
まず工房へ入って目に入ったのは仕上げ待ちのネック。
その隣には加工待ちのボディ材がありました。
よく見てみると……
当店でオーダーしているレギュラースペックのPepperシリーズ！！
その隣には職人による作業用スペースがあり、奥のスペースでは木工長の郷右近氏(職人紹介ページ)がネック成形を行っていました。
その奥には扉を隔てて塗装スペースがあります。
こちらでは工場長兼塗装担当の船越氏(職人紹介ページ)により、木目を活かした美しい塗装が施されています。
先程の作業スペースの隣の部屋には木工加工スペースとなります。
木材の面出しに使用する電動カンナのプレーナーや、穴あけ加工のボール盤があります。
2階に上がるとセットアップをメインに行うスペースがあります。
初期のHydraやDulakのピックアップはこちらで製作されていました。
水研やバフがけ、ピックアップ開発は職人の江成氏(職人紹介ページ)が担当。
セットアップは職人の荒川氏(職人紹介ページ)がメインで行っています。
セットアップが完了した楽器は一定期間保管されたのち、改めてコンディションをチェックして問題が無ければようやく完成となります。
最後に郷右近氏考案の新しいポジションマーク”マーブルポジションマーク”を見せて頂きました。
以上が工房ツアーとなります。
製作現場を見ると職人の皆様が誠心誠意作っているのを感じることが出来ます。
そしていよいよショップオーダーの木材選定となります！
今回は25周年に相応しいベースを2本オーダー致します。
エレキギターのオーダーは既に入れており、4月頃に1本、7月頃に2本が入荷の予定となっております。
4月に納品予定となっているギターも25周年に相応しい1本です。
ということで、今回はオーダーしていなかったエレキベースをオーダー。
今回オーダーするのはAnthraとBlowzerの2機種。
せっかく来たからには通常仕様のモデルではなく、プレミアムグレード材選定をお願いしておりました。
どれも素晴らしい木材です。
バールやスポルテッドメイプルも良いのですが、今回は面白い木目＆美しい杢が入ったメイプル選びました。
Anthraは縦に木目が入ったプレミアムキルトメイプルを採用。
カラーは木目を活かした”晩秋”でオーダー致しました。
Blowzerは楽器での使用は珍しい”アンブロシアメイプル”のフィギュアド材を採用。
アンブロシアメイプルとは、アンブロシアビートルという昆虫により独特の木目が出たものをアンブロシアメイプルと称します。
一般的なアンブロシアメイプルはビジュアルがかなり個性的で、トップ材として使用するのは気が引けますが、今回使用するアンブロシアメイプルは非常に美しい木目＆杢目となっております。
独特で個性的な木材ということで、現地選定ならではの木材となります。
トップにはアンブロシアメイプル、センター材にはウェンジを採用し粘り気のあるサウンドを狙っています。
トップ材自体が濃いため、カラーはナチュラルでオーダー致しました。
Blowzerでのトップ材使用は今回が初めてとなり、25周年にふさわしいモデルに完成するのではないでしょうか。
完成が非常に楽しみな2本をオーダーすることが出来ました。
同時行った現地納品レポートもございますので、宜しければご覧くださいませ。
saitias guitars工房レポート
2日目は神奈川県茅ヶ崎に拠点を構えるsaitias guitarsへお邪魔します。
横浜で1泊し、最寄り駅である湘南台駅へ向かいます。
電車に揺られる事30分、湘南台駅に到着し齊田氏と合流。
齊田氏の車で15分程の所にsaitias guitarsの工房がございます。
ディーラーとしてsaitias guitarsへ伺うのは私が初めてとの事。
非常に楽しみです。
saitias guitarsは完全な個人工房のため、工場のように作業場が1か所に集まっているわけではなく、用途ごとに加工場が分かれています。
まずお邪魔したのは組み込みやセットアップを行うメインスペース。
扉をあけてすぐ目に入ったのは未発表モデル。
さすがに載せる事は出来ません……
触らせて頂きましたが、その操作性・演奏性はさすがの一言です。
現在はアーティストの方に弾いてもらって感想をヒアリングしているとの事です。
セットアップの机は部屋の形に合わせてL時に配置されています。
作業スペースの後ろにはパーツや、使用を待つトップ材等が保管されています。
写真には写っていませんが、ピックアップやブリッジなども整頓され収納されていました。
次の部屋は木工スペース。
個人で製作しているからこその小型工具が並んでいます。
こちらはボディの接着や生地調整を行うスペース。
オレンジ色のケースには番手ごとに分けられた紙やすりが、下部には大量のクランプがあります。
次は塗装ブース。
カメラの三脚を利用した手作りのスタンドとスプレーガンが2つあります。
あと一部屋小型のNCルーターがある部屋があります。
そこでは主にフレットの溝切用として使用されています。
一通り見学させて頂き、最初の部屋に戻ったところ齊田氏から一言、「面白い材があるんですよ」。
既にオーダーを2本入れており、今回は見学させて頂くだけの予定でした。
とはいえ面白い材は気になるので見せて頂く事に…。
結果、追加でオーダーをお願いする事になりました(笑)
今はまだどんな材かはお伝え出来ませんが、浜松市野店がsaitias guitarsで初めてその材を使用してのオーダーとなります。
また情報が出せる時が来たらTwitterで告知致しますので、チェックしてみて下さい。
いかがでしたでしょうか。
今回伺った工房それぞれに違いがあり、非常に面白かったです。
オーダーした情報はTwitterにて徐々に解禁していこうと思っておりますので、フォローをお願い致します。
今後の展開にご期待くださいませ。
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