![CONTENTSD'AddarioAUGUSTINESAVAREZ(サバレス)HANNABACH(ハナバッハ)A BELLA(ラベラ)YAMAHA(ヤマハ)クラシックギターの弦って… 「ナイロン弦」、「ガット弦」、どちらもクラシックギターの弦の通称ですが、もともとはヴァイオリンなどと同様に羊腸「ガッ […]](https://www.shimamura.co.jp/shop/hakata/wp-content/uploads/sites/143/2022/10/20221025-20190520-classical_201608-1.jpg)
クラシックギターの弦って…
「ナイロン弦」、「ガット弦」、どちらもクラシックギターの弦の通称ですが、
もともとはヴァイオリンなどと同様に羊腸「ガット」で弦を作っていたのが始まりです。
戦後になり、より経済的で長持ちする「ナイロン」で弦が開発され、今ではこちらが一般的です。
クラシックギターの温かい音色と豊かな響きはこのナイロン弦によるところが大きいですね。
しかし、「ナイロン弦」と呼ばれる以上、素材は「ナイロン」がほとんどなので、
「違いなんてあるの?」と思われがちですが、
実は大アリなんです!まずはそれぞれの違いから見ていきましょう。
選び方その1~弦の張りで選ぶ~
アコースティックギターの弦は「ゲージ」、つまり「太さ」を選ぶことで張り感に違いがでましたが、
クラシックギターの弦は「張りの強さ」そのものを選びます。
①ライト・テンション
②ノーマル・テンション
③ハードテンション
と、大きく分けるとこの3種類です。
それ以上にこまかく分けているものもありますが、それぞれどんな特徴があるかというと…
ライト・テンション(ロー・テンション)
張り感が弱めの弦。押さえやすく右手の弾弦も軽く弾けます。
音は柔らかめで落ち着いた響きになります。
逆に、弾き方が強すぎるとノイズが混じったり、押さえ方が雑だと音程が悪くなる場合があります。
ノーマル・テンション(ミディアム・テンション)
迷ったらノーマル・テンションというセオリーは間違いありません。
各メーカーもまずノーマルを使ってから、他のテンションを試すのが良いでしょう。
ハード・テンション(ハイ・テンション)
張り感が強めになると、音にも張りが出てきます。
しっかりした芯のあるタッチ感で、輝きのある音色が得られます。
デメリットは「それなりに力が要る」ことです。
選び方その2~弦の材質で選ぶ~
「ナイロン弦」と言っているものの、実は微妙に違うものもあります。
ナイロン弦が標準的な素材ですが、材質の特性上、太くなると音色がぼやける傾向にあります。
特に3弦は顕著で、これを回避する為に開発されたのがカーボン弦です。
「フロロカーボン」製の弦は細身で音色もクリアーですが、テンションが少し高めです。
また、非常に稀ですが、今でもガット弦を作っているメーカーや、
「ナイルガット」なるガットを模倣した素材を使用している弦もあるようです。
選び方その3~精度で選ぶ~
実はナイロン弦は断面が真円になるように作るのが非常に困難だと言われています。
事実、製品によっては高音弦の音程がイマイチなものがあります。
それでも、それでも音色やコストなど、他の要素が良いからと目をつぶることも…。
ですが、弾いていて気になるようでは使い続けるのは難しいですね。
個人的にはピッチは非常に重要ですので、精度の良い物を選びたいものです。
選び方その4~メーカーで選ぶ~
先述の「素材」や「精度」はそれぞれのブランドの特長でもあったりするので、
「この銘柄の弦はこう」「あのメーカーのはこんなイメージ」というカテゴライズしてしまうのも、
あながちハズレではないと思います。ここではオススメのブランドを少しご紹介致します。
D'Addario

クラシックギター弦は「プロアルテ」のブランド名で親しまれております。ダダリオの高音弦は、
非常に精密なコンピューターで測定されており、非常に精度の高いナイロン弦が特徴です。
音色は柔らかめでウッディなトーン。特別際立った長所はないものの、非常に使いやすい弦です。
世界的にも標準とされていることが多く、まずは一度試されるのが良いでしょう。
ラインナップ

D'Addario EJ33 80/20
¥2,400税込

D'Addario EJ45
¥2,350税込

D'Addario EJ46
¥2,350税込
AUGUSTINE

かのアンドレス・セゴビアとの共同開発により、それまで主流だったガット弦に代わる素材として、
世界で最初に実用的なクラシックギター用のナイロン弦を開発したメーカー。
その音色は人工素材とは思えないほどロマンティックで、甘いトーンを放ちました。
現在でもファンは多く、「セゴビア・トーン」を求めて使用される方の多い弦です。
高音弦の精度がマチマチなことがあり、音程の不安定さを指摘されることもしばしば…。
そんな中、新たに開発された「リーガル」弦は非常に精度の良い高音弦となっております。

~伝説のセット?!セゴビアが愛したオーガスチンのカスタム弦!!~
かのセゴビアは「インペリアル/ゴールド」というセットの高音弦「インペリアル」にブルーの低音弦という組み合わせを
愛用していたと言われています。
非常に張りの強いセットではありますが、音色・音量・精度、どれをとっても非常に高いレベルで仕上がっています。
バラ弦での購入になりますが、是非一度お試しください!
ラインナップ

AUGUSTINE BLACK/SET
¥2,100税込

AUGUSTINE BLUE/SET
¥2,330税込

AUGUSTINE RED/SET
¥2,320税込

AUGUSTINE リーガル/BLUESET
¥2,790税込

AUGUSTINE レッドセットリーガル
¥2,790税込
SAVAREZ(サバレス)

サバレスはフランスのメーカーで、斬新なアイディアから優れた弦を開発しています。
「フロロカーボン」を使用した「アリアンス」という高音弦は非常に歯切れが良く、安定したピッチが特徴です。
その他にも、精度が非常に優れた透明感にあふれる高音弦「ニュークリスタル」、
力強く輝きのある低音弦の「コラム」、しなやかで歌心を思わせる低音弦「カンティーガ」など、
ユニークかつ実用的な弦が多く、組み合わせも豊富にあります。
現在ワタクシは「ニュークリスタル・カンティーガ」のノーマルテンションを愛用しております。
コチラの記事を読まれて、「よくわからなないからとりあえずオススメのは?」という方は、この弦をお試しください!
ラインナップ

SAVAREZ 500AR RED
¥4,290税込

SAVAREZ 510CR RED
¥3,355税込

SAVAREZ 520R
¥3,300税込
HANNABACH(ハナバッハ)

ドイツの高級弦メーカー「ハナバッハ」は、テンションのバリエーションが非常に豊富で、
素材や製法などにもこだわりぬいた弦を多く製作しています。
音色的には、ダダリオを少し明るくしたイメージです。
ドイツなので「重厚感がありそう」と思われがちですが、意外と軽めで鳴らしやすい弦です。
「エクスクルーシブ」という少し高級なシリーズもご用意されており、持ちが良くバランスのとれた鳴りが特徴です。
Silver Special - シルバースペシャル
ドイツ製ならではの重厚な響きとバランス。
世界中で使用されているスタンダード弦。
高音弦は断面が精密な円形。
低音弦は高純度銀メッキ銅巻線。
傷や腐食に強い特殊コーティング
ラインナップ

HANNABACH815HT BLU
¥3,440税込

HANNABACH815LT GR
¥3,440税込

HANNABACH 815MT BLK
¥3,440税込
A BELLA(ラベラ)
イタリア発祥、ニューヨークに本社・工場を構え、現在もハンドメイドでの製造を続けているLA BELLA(ラベラ)
アンドリューヨークをはじめ世界中の芸術家に愛され続けるLA BELLAクラシックギター弦、フラメンコギター弦です。
LA BELLAが誇る世界的スタンダード弦「2001」シリーズ透明感と立体感のある高音弦、ピッチと安定性に優れた低音弦
和音で鳴らした際の各弦のバランスも非常に優れています。
ラインナップ

A BELLA2001 Classical MT
¥2,640税込
YAMAHA(ヤマハ)
ヤマハの定番クラシックギター弦と1ランク上のグランドコンサート弦もお取り扱いございます。
ラインナップ

YAMAHA NS110
¥1,430税込

YAMAHA S10 GRAND CONCERT
¥1,540税込
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