クラシックギターの弦って…
「ナイロン弦」、「ガット弦」、どちらもクラシックギターの弦の通称ですが、
もともとはヴァイオリンなどと同様に羊腸「ガット」で弦を作っていたのが始まりです。
戦後になり、より経済的で長持ちする「ナイロン」で弦が開発され、今ではこちらが一般的です。
クラシックギターの温かい音色と豊かな響きはこのナイロン弦によるところが大きいですね。
しかし、「ナイロン弦」と呼ばれる以上、素材は「ナイロン」がほとんどなので、
「違いなんてあるの?」と思われがちですが、
実は大アリなんです!まずはそれぞれの違いから見ていきましょう。
選び方その1~弦の張りで選ぶ~
アコースティックギターの弦は「ゲージ」、つまり「太さ」を選ぶことで張り感に違いがでましたが、
クラシックギターの弦は「張りの強さ」そのものを選びます。
①ライト・テンション
②ノーマル・テンション
③ハードテンション
と、大きく分けるとこの3種類です。
それ以上にこまかく分けているものもありますが、それぞれどんな特徴があるかというと…
ライト・テンション(ロー・テンション)
張り感が弱めの弦。押さえやすく右手の弾弦も軽く弾けます。
音は柔らかめで落ち着いた響きになります。
逆に、弾き方が強すぎるとノイズが混じったり、押さえ方が雑だと音程が悪くなる場合があります。
ノーマル・テンション(ミディアム・テンション)
迷ったらノーマル・テンションというセオリーは間違いありません。
各メーカーもまずノーマルを使ってから、他のテンションを試すのが良いでしょう。
ハード・テンション(ハイ・テンション)
張り感が強めになると、音にも張りが出てきます。
しっかりした芯のあるタッチ感で、輝きのある音色が得られます。
デメリットは「それなりに力が要る」ことです。
選び方その2~弦の材質で選ぶ~
「ナイロン弦」と言っているものの、実は微妙に違うものもあります。
ナイロン弦が標準的な素材ですが、材質の特性上、太くなると音色がぼやける傾向にあります。
特に3弦は顕著で、これを回避する為に開発されたのがカーボン弦です。
「フロロカーボン」製の弦は細身で音色もクリアーですが、テンションが少し高めです。
また、非常に稀ですが、今でもガット弦を作っているメーカーや、
「ナイルガット」なるガットを模倣した素材を使用している弦もあるようです。
選び方その3~精度で選ぶ~
実はナイロン弦は断面が真円になるように作るのが非常に困難だと言われています。
事実、製品によっては高音弦の音程がイマイチなものがあります。
それでも、それでも音色やコストなど、他の要素が良いからと目をつぶることも…。
ですが、弾いていて気になるようでは使い続けるのは難しいですね。
個人的にはピッチは非常に重要ですので、精度の良い物を選びたいものです。
選び方その4~メーカーで選ぶ~
先述の「素材」や「精度」はそれぞれのブランドの特長でもあったりするので、
「この銘柄の弦はこう」「あのメーカーのはこんなイメージ」というカテゴライズしてしまうのも、
あながちハズレではないと思います。ここではオススメのブランドを少しご紹介致します。
※記事中に販売価格、在庫状況が掲載されている場合、その情報は記事更新時点のものとなります。店頭での価格表記・税表記・在庫状況と異なる場合がございますので、ご注意下さい。
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