![*Paul Reed Smith「SE」シリーズ徹底比較! その汎用性と機能性と美しさから根強い人気を誇るPaul Reed Smith(ポールリードスミス)、PRS(ピーアールエス)という略称で親しまれております。ラインナップの一つである「SEシリーズ」。非常にコストパフォーマンスが高く、初心者か […]](https://www.shimamura.co.jp/shop/hachioji/wp-content/uploads/sites/24/2020/09/20200922-28d63d15-ca29-4efe-a8f6-e76e73b5e254.jpeg)
Paul Reed Smith「SE」シリーズ徹底比較!
その汎用性と機能性と美しさから根強い人気を誇るPaul Reed Smith(ポールリードスミス)、PRS(ピーアールエス)という略称で親しまれております。ラインナップの一つである「SEシリーズ」。非常にコストパフォーマンスが高く、初心者から中級者、果てはプロまで根強い人気を誇るシリーズとなっております。
様々な種類がリリースされておりますが、今回はその中でも人気機種でもある「SE Standard」と「SE Custom」を島村楽器限定モデルの「SE Custom QM LTD」も踏まえながら比較をしていきます。
この記事はこんな方におすすめ!
PRSが好き!だけど高い…な方
2本目や3本目のギターを探している方
良いもの持ってるけどサブで1本欲しいなぁ…という方
SEの魅力は!~上位機種のエッセンスてんこ盛りな設計、パーツ~
まずは大まかな特徴を見ていきましょう。
自社で開発しているパーツを多くに用いて、USAラインの技術を最大限に活かして設計されています。
ピックアップ
1985年に発売された当初のPRSのピックアップを元にした(であろう)85/15”S”というピックアップを使用しております。
「古き良き音温かみのある音」と「近年主流の抜けがあり明瞭な音」を融合した音でしょうか。
現代音楽シーンにおける求められる音を網羅した、万能性のあるピックアップです。
トレモロユニット
PRSの特徴である「ブロック型のサドルを厚みのあるプレートで挟むタイプ」を採用した「PRS Patented Tremolo, Molded」を多くのモデルで採用しています。
適度な質量とサドルを挟み込むことによってパーツの一体感を増し、サステインと安定性を増したトレモロ、という感じでしょうか。
アーミングの安定性が特に良い気がしますね。
25インチスケール
一般的に使用されるスケール(弦長)は24.75インチ≒629mm(レスポール)、25.5インチ=648mm(ストラト)に対し、25インチ≒635mmとなっています。
どちらのギターを持っていても、また新しく手に入れたとしても違和感なく持ち替えが出来る、とも言えますね。
余談ですが手の小さい日本人に一番ハマりやすく、欧米人がストラトを握った時の感覚を得られるスケール、とおっしゃる方もいますね。
3WAYピックアップセレクター、コイルタップ
一部のモデルを除いたコントロールとなっています。フロント、フロント+ハム、ハムの3wayのブレードスイッチです。
トーンノブのプッシュプルでコイルタップ機能も搭載しているので、シングルコイルの音も使いこなすことが出来ます。
シンプルかつ使いやすい無駄なものがないコントロールですね。
「常に新しいことを模索し続ける」PRS。スペックが年代によって変わったりするので把握しきるのが大変と感じるかもしれません。SEシリーズも大充実のラインナップになっています。
- SE Custom
- SE Standard
- SE Hollow Body
- SE 245
- SE Mira
- SE Starla Stoptail
- SE Signature
- SE 7
- SE bariton
多岐にわたる需要を網羅するためか、大充実の機種数です。今回は特に人気の「SE Custom」と「SE Standard」の二機種に絞ってみていきましょう。
SE Custom
誰にでもオススメできる、SEシリーズ主力モデル
PRSのフラッグシップモデル「Customシリーズ」を元に製作されたいわばSEシリーズの顔。
一番の魅力はまずはそのルックス!8万前後のギターではありえない杢目の出方をしています。
やはり杢目の出方でかなり値段が変わってくるのですが、SEシリーズでは無地のメイプルの上にフィギュアド(模様のある)メイプルの薄い板(化粧板)張り付けて使用することによって解決しています。プリントではなく、しっかりとメイプルのトップ材を使用することによってメイプル+マホガニーのサウンドも実現できているわけですね。
PRSの象徴でもあるバードインレイ(指板上の鳥マーク)もしっかりと入っており、本当に豪華なルックスとなっています。
ルックスだけでなく、本家USAモデルで培ったネックシェイプ、ピックアップ、各パーツも搭載されており、まさにコストパフォーマンスが良い機種に仕上がっています。
さらに定番の24フレット仕様だけでなく、22フレット仕様やフロイドローズ搭載、レフティやホロウボディまでラインナップされています。
さらに限定品やコラボモデルが一番多いのもこの機種。ローステッドメイプルネックモデルやキルトメイプルモデルなどの限定品が数々リリースされています。
本家の魅力を味わいたい方へ。オススメな一本です。
スペック
型名 | SE Custom 24 |
---|---|
フレット数 | 24フレット仕様 |
ボディ材 | フレイムメイプル化粧板メイプル+マホガニー |
ネック材 | メイプル |
ネックシェイプ | Wide Thin |
指板材 | ローズウッド |
トレモロ | "トレモロユニット(オリジナル)" |
コントロール | 3wayブレード、コイルタップ |
SE Standard
ただ安いだけじゃない、パワフルな音を得意とするギター
基本設計や各パーツは変わりませんが、トップ材を使用せず、マホガニーボディのモデル。
コストパフォーマンスに優れているとはいえ上記のCustomシリーズはやはり8万前後となかなか手が出しづらい価格であるのは事実。もっとお求め安くして、手の届きやすい価格にしつつ、精度や安定性はしっかりとしたものをと開発されたギターです。
トップ材を取り払ったことにより、より生々しくパンチのある音に仕上がっています。それでいて値段は驚異の5万円以下。アンプなどとセットで買っても10万行かない。凄い。
とにかくギターを始めたい!コスパに優れたギターが欲しい!という方へ。オススメです。
スペック
型名 | SE Standard |
---|---|
フレット数 | 24フレット仕様 |
ボディ材 | マホガニー |
ネック材 | メイプル |
ネックシェイプ | Wide Thin |
指板材 | ローズウッド |
トレモロ | "トレモロユニット(オリジナル)" |
コントロール | 3wayブレード、コイルタップ |
「Custom」と「Standard」の違いとは??
明確な違いといえばトップ材の有無です。いかにコストを下げたとしても、豪華なルックスに寄与するメイプル材の有無による価格差は大きいようです。
気になる音の方は…明確に差は出てます。Customの方がメイプルトップの音のまとまりや立ち上がりは良いように思います。
ただStandardが悪いという訳ではなく、荒々しいサウンドは「Standard」のほうが優れているように感じます。比べた時にルックスの違いが大きな要素となりますが、ハードロック系のサウンドを鳴らすか?という点で選ぶのもアリです。
どちらか選ぶとなると私はCustomが好きです!より「PRS」っぽい音と感じました。
スペックを比べてみました
型名 | SE Custom 24 | SE Standard |
---|---|---|
フレット数 | 24フレット仕様 | 24フレット仕様 |
ボディ材 | フレイムメイプル化粧板メイプル+マホガニー | マホガニー |
ネック材 | メイプル | メイプル |
ネックシェイプ | Wide Thin | Wide Thin |
指板材 | ローズウッド | ローズウッド |
トレモロ | "トレモロユニット(オリジナル)" | "トレモロユニット(オリジナル)" |
コントロール | 3wayブレード、コイルタップ | 3wayブレード、コイルタップ |
最後に「Custom」「Standard」どちらもとっても素敵
「とりあえずPRS持ってたら何とかなるよ。」10数年前の学生時代。色んなジャンルに手を出そうとしていた著者が「どんなギターが良いんですかね?」先輩に聞いたら言われた言葉です。その後楽器店に勤め始め、様々なギターを触ってきましたし、時代も変わり新しいギターが増えていますが、その認識はあまり変わっていません。
「コイルタップ付きの2ハム」「トレモロアーム付き」「軽量」「24フレット」「25インチのスケール」など魅力がたくさん。「ストラトとレスポールの合いの子」と呼ばれる事もあるPRSは「色んなギターの良いとこ取り」な感じがしますね。そのクオリティから数々のプロミュージシャンがこぞって使用しているのも頷けます。
「あらゆる分野に使えるギター」...これ実は初心者の方に一番オススメしたいギターだと私は思っています。
ギターを弾き始めて少し弾け始めてくると、自分の好きなジャンルが増えていく方が本当に多いです。そうなったときに「とりあえずなんでも弾けるギター」を一本持っておくと、自分で弾けなくても、似たような音が出るだけで楽しくなるのではないでしょうか。
もちろんアンプもエフェクターも大事ですが、近年の小型アンプの進化がすさまじく、ある程度のサウンドメイクは可能なモデルが多くなってきました。そんな中万能で弾きやすくそつなくこなす「SE」シリーズは本当にオススメできます。初心者の価格からは少し高い、という方も多いとは思いますが、損はしない魅力的なギターと思います。
取り扱い中のラインナップ紹介
SE Custom 24 N BC(Black Cherry)
マホガニー・バック+メイプル・トップのボディ、Wide Thinカーブのメイプル・ネックにローズウッド指板+バード・インレイを合わせ、PRSデザインのトレモロ・ブリッジを装備。搭載されたピックアップ85/15 "S"は低音から高音をバランスよく鳴らします。
品名 | SE Custom 24 N |
---|---|
カラー | BC(Black Cherry) |
付属品 | ソフトケース、アーム、保証書 |
販売価格(税込) | ¥81,620 |
WEB販売ページ | ![]() |
SE CUSTOM 24 QM LTD Blue Matteo(島村楽器限定モデル)
レギュラーモデルのSEにはないQuiltメイプルをトップ材に採用した島村楽器オリジナルモデル。ボディ・ネック・ヘッドそれぞれにセルバインディングで縁取り、Quiltメイプル材を使用したマッチングヘッドを採用しています。指板はレギュラー仕様のローズウッドからエボニー材に変更。立ち上がりのはやいメリハリのあるサウンドに仕上がっています。ピックアップカバーはゼブラ(白黒)からブラックに変更。落ち着きのある雰囲気になっています。ピックアップにはSP-8515を搭載。ワイドレンジなサウンドが特徴で、様々なジャンルや楽器にマッチします。
品名 | SE CUSTOM 24 QM LTD |
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カラー | Blue Matteo |
付属品 | ソフトケース、アーム、保証書 |
販売価格(税込) | ¥88,000 |
WEB販売ページ | ![]() |
入荷待ちのモデル
SE Standard 24 ALL BLACK(島村楽器限定モデル)
SE Standard 24 ALL BLACKは、一部のアーティストモデルのみでしか採用されていないBlackカラーを採用した島村楽器オーダーモデル。またボディに合わせ、エスカッション、ピックアップボビン、ノブ類、サイドポジションマーク全てにおいてBlackカラーで統一され、精悍なルックスとなっています。SE Standard 24シリーズをベースにしたディーラーオリジナルモデルとして世界初のギターです。
品名 | SE Standard 24 |
---|---|
カラー | ALL BLACK |
付属品 | ソフトケース、アーム、保証書 |
販売価格(税込) | ¥64,680 |
在庫 | 入荷待ち |
八王子店では店頭にて「SE Custom」と「SE Standard」の違いを実際にお試し頂けます!
「SE Custom」と「SE Standard」のどちらを選ぶか迷ったら八王子店にて音を鳴らして、ルックスを見比べてお選びください。皆様のギターライフのお供にPaul Reed Smith「SE」シリーズをぜひ!皆様のご来店を心よりお待ちしております。
記事を書いたのはこんな人
ギター・ベース担当 | 廣瀬 和哉 |
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吹奏楽団に所属していた両親より生まれ、体育会系部活にいそしんでいたものの、大学サークルで軽音楽にのめり込み、好きが高じてそのまま楽器店で働きだした人。ソウル、ファンクに傾倒しておりましたが30歳にしてギターインストやハードロック、ジャズフュージョン系に目覚めた遅咲きのギター好き。年齢と共に歪みが増えつつあるようです。
お問い合わせ
この記事の詳細、お問い合わせはこちらまで
店名 | 八王子店 |
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TEL | 042-656-7321 |
営業時間 | 10:00~21:00 |
ギター・ベース担当 | 廣瀬(ひろせ) |
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