【ピアノ購入後あるあるQ&A #18】調律ってどうやってするの?

岩田屋福岡店

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2022年03月07日

こんにちは!ピアノ調律師の植木です。]]こちらのコーナーではお客様宅へ調律に伺った際によく聞かれる質問をご紹介していきます。]]素朴な疑問から専門的な質問まで、問題解決の参考になれば幸いです。 **Q18.調律ってどうやってするの? *調律とは そもそも調律は何故しなければいけないか、皆さんご存知で […]

こんにちは!ピアノ調律師の植木です。
こちらのコーナーではお客様宅へ調律に伺った際によく聞かれる質問をご紹介していきます。
素朴な疑問から専門的な質問まで、問題解決の参考になれば幸いです。

Q18.調律ってどうやってするの?

調律とは

そもそも調律は何故しなければいけないか、皆さんご存知ですか?全ての楽器には演奏前にチューニングが必要です。正しい音の高さで演奏をしないと、いくら上手に演奏をしても美しいハーモニーは生まれません。ほとんどの楽器は演奏者がチューニング(調律)を行いますが、複雑な機能を持つピアノは調律を専門に行う調律師が行うのが一般的です。

調律師の仕事は大きく分けて3つあります

調律

音を正しい高さに合わせる作業。
220~230本のチューニングピンを廻して音を合わせます。

整調

タッチを揃える作業。
演奏者の気持ちをそのままピアノに伝えることが出来るように調整をします。

整音

音色を揃える作業。
ハンマーフェルトの硬化(同じ場所が弦に当たり続けることでだんだんフェルトが硬くなってくる)により、音色が金属的になったり、バラツキが出た際に、ハンマーフェルトを削ったり、針を刺すことでフェルトを柔らかい状態に戻し、音色改善を図ります。

調律してみました

まずは調律に使う工具をご紹介します!
下の画像の工具は低音部分の調律をする際に弦を止音するフェルトウェッジです。
低音弦は炭素鋼で出来ているピアノ線に、銅線を巻き付けてあります。
銅線が錆びないようにフェルトを使っています。
低音弦には一本弦と二本弦があります。

こちらは中音部分を止音するゴムウェッジ!
中音部分より上の音は一つの音に対して、3本弦が張ってあります。
真ん中の弦の音を合わせたら、ゴムウェッジで止音して片方ずつ音を合わせます。


こちらは高音部分を止音する木ウェッジ!
高音部分にゴムウェッジを挿すとハンマーとぶつかってしまうため、この細い木ウェッジを使用します。

こちらはロングウェッジ。色んな種類のウェッジがありますね!
中音部分の両サイドの弦を一気に止音したいときに使います。

まずは基音となるラの音を音叉で合わせます。
440Hzと442Hzの音叉を使います。

ファ・ファ♯・ソ・ソ♯・ラ・ラ♯・シ・ド・ド♯・レ・レ♯・ミの12音を唸りを聴きながら音を作っていきます。(割振といいます)


真ん中の一オクターブの音程が決まったら、あとはオクターブ(ドと一オクターブ上のド)とユニゾン(同じ高さのドとド)などを合わせていけば完成です。

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