【クラシックギターで検証】弦長650mmと630mmの差、実際に弾くとどんな感じ??

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2017年10月22日

皆さま、こんにちは。クラシックギター担当の石本です。]]クラシックギター絶賛練習中ですが一向に上手にならず、焦ってきています。最近いろいろギターに興味がさらにわいてきたので、クラシックギターの小話、お付き合いくださいませ。 ===top=== 通常スケール(650mm)とショートスケール(630mm […]

皆さま、こんにちは。クラシックギター担当の石本です。
クラシックギター絶賛練習中ですが一向に上手にならず、焦ってきています。最近いろいろギターに興味がさらにわいてきたので、クラシックギターの小話、お付き合いくださいませ。

通常スケール(650mm)とショートスケール(630mm)って、2cmでしょ、そんな変わらないんじゃないの?と思っている方が多いと思います。私もそうでした!!ですが、このたった2cmが“ここまで影響するのかという”ほど違いました。
実際にどう違うのか、入門書で定番の曲『カノン』を弾こうとしたときで検証していきたいと思います。

そういえば先日更新したコチラの記事にサイズ感の違いを記載していますので、ぜひそちらも併せてご覧いただけると幸いです。

パッヘルベルの『カノン』の練習曲に挑戦しようとしたとき

弦長650mm

通常の弦長である650mmのクラシックギターですと、下記写真のような手の開き具合になります。普段からソロギターを中心に弾いているので、比較的指が開くスタッフですが、小指がキツそうです。また、小指をピンポイントで5フレットに伸ばそうとすると、フレット部分に当たり音がびびってしまうこともありました。長時間この指をキープするのは「手が攣りそう」とのことです。

通常スケールの場合

弦長630mm

手が疲れている状態で630mmのショートスケールに持ち替えてもらいました。そこまで劇的な違いは写真からは見受けられないかもしれませんが、小指のポジショニングに余裕があります。男性スタッフでこの差が出るので、女性なら...手の小さな方なら...お分かりいただけると思います。

ショートスケールの場合

どの部分が短いの?

では少し詳しくショートスケールについてお話ししたいと思います。

製作家によって様々ですが、一般的に650mm・640mm・630mmのクラシックギターが多いです。では実際どの部分が10mmあるいは20mm短いのでしょうか。実際にメジャーを用いて測ってみました。

弦長が640mmのギターの場合

0~12フレット(ネックの長さ)が10mmではなく、5mm短いという結果でした。

弦長が630mmのギターの場合

0~12フレット(ネックの長さ)が20mmではなく、10mm短いという結果でした。

どういうこと??

10mm・20mm短いはずなのに、5mm・10mmしか短くないということは、どういうことなのでしょうか。答えは弦長がそれぞれ10mm・20mm短くなっているのです。

サイズの違い

ショートスケールのギターでは、一般的にはボディサイズは同じで、弦長だけを短くしたものが多いようですが、それでは弦長が短いだけで、音量・音質は頼りないものになってしまいます。弦長が短い分、弦の振動エネルギーは小さくなるので、その小さなエネルギーをより効率よく増幅させるボディが必要です。そこでショートスケール専用に新たに増幅効率が良くなるよう、ノーマルスケールより一回り小型化しました。写真(左:650mm,右:630mm)を見ていただくと、違いをお分かりいただけると思います。そうすることでショートスケールであっても、ノーマルスケールと遜色ない音量と音質が実現しているのです。

この違いは弾くと顕著にわかりますので、ぜひエキスポシティ店までお越しください!

Ishimoto

スタッフ一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております。

また下記の島村楽器ギター専門サイトでも商品を紹介しています!
ギターセレクション

当店のクラシックギターにリストもございますので、ぜひショートスケールのギターをお探しの方はエキスポシティ店までお越しくださいませ。

お問い合わせ

詳しくは当店までお気軽にお問合せください。

店舗名 島村楽器エキスポシティ店
クラシックギター担当 石本

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