2022年2月10日、音楽雑誌『ムジカノーヴァ』にて好評連載中「練習しない子のための 教材選び」を執筆している、音楽ライター/ピアノ教本研究家:山本美芽先生をお迎えして『「両手で弾けた!」を目指す 導入期の教材選び』セミナーを開催。
そして、ムジカノーヴァで連載した内容が1冊の書籍となって11月新刊発売となりました!
音楽之友社:練習しない子のためのピアノレッスン
最近、親子共々忙しく、ピアノの練習が出来ない→なかなか上達しない→両手奏に辿りつくまでに退会してしまう・・・そんな生徒さんが増えてきている実情を実体験含め他先生からもお話しを聞いて、せっかく沢山の種類の習い事がある中ピアノを選んでくれたから、「少しでも楽しく長く!せめて、両手で弾けるようになるまでは続けて欲しい!」でも、それには「戦略と覚悟」そして「継続する為のモチベーション」が必要!と、強く思った美芽先生。その思いと戦略とは!?
セミナー レポート
子どもが一人で何か出来るようになった時、それは親子共々とても嬉しいですよね!
ピアノに置き換えて考えてみると、それは「両手で弾けた!」(曲を一人で弾けるようになった!)体験。
日々体験する「出来た!」をモチベーションにしながら、目標の「両手で弾けた!」を、出来る限り効率よく達成する為に大切なポイントとプロセスをお話しくださいました。

セミナーを受講して一番心に残ったのが、生徒さんの「出来ない」「わからない」の「何で?」に寄り添い、「今、どんな事をしている?(生活・学校の学び)」に耳を傾ける事。
すると、「出来ない」「わからない」に対して理解ができたり、思わぬ答えや対策が見つかる。それが先生にとって学びになる事!]]これは、ピアノのお稽古に限らず、学校でも仕事でも共通する事だな・・・と思い。私も、「寄り添う・耳を傾ける」そして「考える」を、心がけるようにしようと思いました!

-『昔の当たり前は、今の当たり前でない!』
-『大人のあたり前は、子どものあたり前でない!』
-『疑問、寄り添う、観察=気づき!、発見、学び、!』
美芽先生のセミナーを受けて思い浮かべた言葉です。時代が進むと学びや経験も変化する。時代と共に失われた大切な学びに気づき大人が補ってあげる。そして新しい事にも挑戦する!普段の生活の中にころがる「?」に気づき、考える事の楽しさを教えてもらったように思います。大人になっても学ぶ事(新しく知る事)は楽しいですね!発見を共有し、出来た!を沢山経験する。沢山のピアノ教室で、一つでも多くの笑顔が生まれますように・・・。
ご参加いただきありがとうございました!

講座概要
【山本美芽先生より、講座に向けて】全国のピアノの先生方にお悩みを聞くと、大多数の方から生徒が「練習してきてくれない」と伺います。現代日本の家庭環境を考えれば、致し方ない部分もあるかもしれません。でも、そんな生徒さんにも、右手でメロディを弾き左手で伴奏して「両手で弾けた!」という喜びを味わってほしい、そんな熱心な先生のお力になりたいと思います。 今回は練習時間が少なくても左右別の両手奏まで進むために、効果的な教材を選ぶための考え方と具体例、指導例をご紹介します。
-教材選択のための観察ポイント
生徒も保護者も忙しくレッスンに来るだけで精一杯、自宅練習の習慣づくりは難しいとあきらめていませんか? できること、できないことを見極めて、無理なく取り組める教材選びをするには、何を観察すればいいかお話しします。
-歌詞がある曲?歌詞がない曲?
ピアノ教本には欧米と国産、歌詞ありと歌詞なし、著者オリジナル曲と民謡・童謡などといった違いがあります。左右別の両手奏まで育てるために、どんな教本を使うと効果的か、分析しながら検討します。
-どのポジションから導入する?
現在はミドルCポジションから導入する教本が一般的ですが、練習時間が少ない場合、年齢によっては早めにミドルCを切り上げてCポジションに進むという方法もあります。具体例と考え方をお話しします。
使用教材

ピアノ教本ガイドブック
ピアノの指導者にとって、生徒に適した教本や教材を与えるのは重要な仕事。しかし、今、楽器店の楽譜売り場は膨大な点数の教本が並び、その中からベストな選択するのが至難の業です。 そこで役立つのが本書。ピアノ教本を選択し見分けるためのポイントをわかりやすく紹介します。それぞれの教本に込められた指導理念やカリキュラムを、歴史の流れの中で解説しているので、多様な教材の情報を整理できます。そして、読譜や音感教育の方法、指使いや手の形の教え方、生徒のタイプやイラストの有無等、様々な指標で比較紹介しているので、生徒に性格に合って、自分の目指す音楽教育にふさわしい教材を見つけることができるようになります。この1冊があれば、指導力アップ間違いなし!
¥1760 税込

『ムジカノーヴァ』2021年8月号〜2022年7月号連載「導入期のピアノレッスン 練習しない子のための教材選び」に加筆修正を行い、1冊にまとめたもの。
保護者の協力のもと家庭で練習をしてくるのが当たり前だった昭和のピアノレッスン風景は、現代において様変わりし、開始年齢も多様化している。既存の教本をなんとなく与えるやり方では対応できなくなっている今、生徒が「何ができて、何ができないのか」を的確に見極め、一人ひとりに合わせたレッスンを組み立てる力が、ピアノ指導者には不可欠になっている。
本書では、両手同時奏(両手を同時かつ別々に動かすこと)を目標に、ピアノ演奏に必要な3つのスキル「音感・リズム感」「テクニック」「譜読み」の観点から、生徒一人ひとりに合わせた指導内容について、考え方と具体的な事例をお伝えする。
指導を始めたばかりのピアノ講師、教え方に悩む全ての方におすすめの一冊。
¥1760 税込
プロフィール

山本美芽(やまもと・みめ)
音楽ライター/ピアノ教本研究家。『ムジカノーヴァ』『ジャズジャパン』等の音楽専門誌にて、国内外の一流アーティスト・教育者に取材。著書に、著書『ピアノ教本ガイドブック』『音楽力を伸ばす「譜読み」の基本』ほか多数。 2013年より、全国でピアノ講師向けのセミナーに登壇、300回以上。「ライティング研究会」主宰。 https://mimeyama.jimdo.com/
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