![*ウクレレとは・・・。分かりやすく解説します。 アロハー!ウクレレ担当田上です! 恐らくこのページを見ている方はウクレレがどんな形をしているか、どんな楽器かはなんとなくわかっている方が大半ではないかと思います。しかしそこにどんな(魔性の?)魅力が隠されているのか。その辺をまずは解説! **ウクレレの […]](https://www.shimamura.co.jp/shop/ario-kashiwa/wp-content/uploads/sites/174/2021/06/20210617-dsc_0528-scaled.jpg)
ウクレレとは・・・。分かりやすく解説します。
アロハー!ウクレレ担当田上です!
恐らくこのページを見ている方はウクレレがどんな形をしているか、どんな楽器かはなんとなくわかっている方が大半ではないかと思います。しかしそこにどんな(魔性の?)魅力が隠されているのか。その辺をまずは解説!
ウクレレの誕生について
ウクレレといえば、やはりハワイアンの曲を演奏するイメージがあると思います。その源流は実はヨーロッパです。ポルトガルから1878年頃にハワイに移住してきた人々が故郷の楽器として持ち込んだブラギーニャが元になっています。大きさも今のソプラノウクレレと同等サイズです。なぜこの楽器を持ち込んだか、これは私の推察ですが、この小ささなら狭い船の中でも邪魔にならなかったんだと思います。そしてそのブラギーニャにガット弦を張り、ハワイアに自生しているコアの材を取り入れたのが今のウクレレです。そしてチューニングも独特です。4弦ソ・3弦ド・2弦ミ・1弦ラで、これ自体がブラギーニャとは違うチューニングなのですが、4弦のソが3弦や2弦よりも高い音である事が最大の特徴です。ウクレレがハワイにて定着したのは、コア材によりポロンポロンとした響きになり、さらにその独特のチューングが常夏のハワイで涼しげに感じたことが大きいのかな、と思います。
ウクレレの魅力
小さい
弦楽器の中ではかなり小ぶりです。小さいがゆえにどこにでも持ち運びができ、かつ音量もさほど大きくないので、優しく弾けば夜でも弾けます。
指に優しい
一般にナイロンやフロロカーボンといわれる弦が張ってあるので、鉄の弦を張ってあるギターなどに比べると指が痛くなりにくいです。
覚えやすい
6コースあるのが一般的なギターなどに比べて4コースしかないので、5本しかない人間の指でも無理なく押さえられます(逆に6本弦のギターはもっと複雑なオンコードなども表現できるわけですが・・・)。ちなみに同じ4コースの弦が張ってあるものとしては、同じようなサイズ感のバイオリンがありますが、フレットがあるウクレレの方がより楽に音階がとりやすいので、ハードルが低いです。
可愛い
デザイン的にもなんでもありな洒落の効いたものも多く、遊び心あふれているのも魅力ですかね。
↑こんなウクレレもあります。持つだけで楽しくなりますね。
ウクレレのサイズについて
↑画像は左からソプラノ・コンサート・テナーです。
ソプラノ
元々のウクレレのサイズといえばこれ。サイズが小さいので音も小さめで音の伸びも少ないですが、逆にその音伸びの少なさがウクレレ独特の涼し気なサウンドに繋がっています。主にハワイアンの伴奏をするならこのサイズで大丈夫です。
コンサート
ソプラノより一回り大きいサイズです。しかし、テナーよりも小ぶりです。ソプラノでは体にホールドしたときに安定感が悪く、サスティンも伸びない。でもテナーだとフレット幅も広くなって押さえにくいと言う方に人気なタイプです。伴奏楽器としてはもちろんのこと、ウクレレソロでも活躍できるバランスの良さが持ち味です。私の愛用ウクレレもこのサイズです。
テナーコンサート
より一回り大きいタイプです。弦長が長い分、サスティンの伸びも良く、音量も出ます。ハワイでは一般的なサイズです。サスティンの伸びが長いので、ウクレレソロを弾くミュージシャンもこのサイズを使う方が圧倒的に多いです。
バリトンウクレレ
チューニングも通常と違うので、もっぱら上記ウクレレとのアンサンブルに用いられます(ジェイクシマブクロさんがこれでウクレレソロをやったりもしています)。弦長もかなり長くなるので、こぶりなクラシックギターに近い音色になります。
ウクレレの構造について
さて、続いて簡単にウクレレの構造について解説します。まずは下図をご覧ください。
ボディ
弦をはじいて音を出すウクレレですが、その弦をはじいた音を増幅させるのがボディです。この部分の材質により、増幅された音の性格が決定します。
*サウンドホール
ボディで増幅された音が出てくる場所です。高額ウクレレになると、ここに装飾を施してる物も多くなります。
*ブリッジ
ウクレレの弦を止めている部分です。ここに最も弦の張力がかかっています。安価なウクレレの場合、ここの接着が甘くて、弦の張力に負けてはがれることもよくあるトラブルです。
*サドル
ブリッジの上に取り付けられた、弦をのせる細長い部分です。この出来で、高音域の安定感が変わってきますし、この部分で弦のテンションを決めるので、あまり高すぎるとテンションがきつくなり弾きにくくもなります。ここの材質によっても音質は変わります。
ネック
この部分を指で押さえることにより音程が変化します。ボディに近い方を押さえると音程が高くなります。このネックの形状により弾きやすさが変わります。プレイアビリティーに大きく関わる部分です。
*フレット
この金属の棒の間を弾くことで音程が決定します。あまりウクレレではこの部分は重視されない気がしますが、このフレットの山の部分の形状で音の出しやすさも変わります。
*ナット
サドルとともに、弦をのせる部分です。この部分もあまり重視されませんが、かなり重要なパーツです。弦をのせる溝の精度で音程の安定度が変わりますし、ナットの仕上げで弾きやすさも変わります。
ヘッド
ギターでもいえることですが、この部分の形状やデザインによって各メーカーのアイデンティティが決まります。ボディの形状とともに、ウクレレの見た目の判断をする場所といっていいと思います。
*ペグ
ヘッドにつけられた、弦を巻いているパーツです。楽器としては最も重要な音程の正確さを出すために、かなり重要な役割を占めています。さらにこの材質などで音の響きも変わります。
どんなウクレレを選ぶのが良いのか?価格帯別に解説!
さて、そろそろ本題です。これからウクレレを始めようとする方にとって、どんなウクレレを選べばいいのか悩むところです。特に価格帯について。
当店では、お値段でいいますと3千円代から30万円代まで幅広く展示しております。
3千円~3万円
お求めやすい価格帯です。お手軽なウクレレのイメージはこの辺りの価格帯が多いと思います。高額のウクレレと比較すると、まずチューニングの精度が低いです。ウクレレは元々、非常に弦長が短く、弦を巻いてあるペグをほんの少し動かすだけで大きくチューニングが狂うのですが、その部品が結構雑に作られています。さらにナットの部分の作りが甘く、手が当たると痛く感じます。楽器としてというよりも、おもちゃ感覚でお子様に与えるというイメージが強い価格帯。
3万円~5万円
当店のボリュームゾーンといえるところです。日本を代表するウクレレメーカー「フェイマス」や当店オリジナル日本ブランド「コトネ」の低価格帯もここからでてきますし、中国製ウクレレでも質の高いモデルが増えてきます。私としてはせめてこのあたりの価格帯から上のモデルを選んだ方が良いと思います。ウクレレは簡単に始めることができますが、それでも他の習い事の例にもれず最初は苦労するはずです。この価格帯になってくると押さえやすいネック加工がされていることも多く、見た目も、より高級感がでてきますので愛着をもって弾ける気もします。
5万円~10万円
この価格帯ともなると、元々ウクレレでよく使われているコア材を採用しているメーカーが多くなってきます(もちろんコア材だけが良いわけではありませんが、よりウクレレらしいサウンドとなります)。ボディも単板材の採用している物も多くなって、音量も出てきます。音量が出ると言う事は、逆に小さい音も出やすく、音のダイナミズムがコントロールしやすくなりますので、感情表現もしやすくなります。
10万円以上
この価格帯からは本家ハワイのなかでも有名なメーカーが出てきますし、コア材もハワイに自生するコアを採用しているモデルも増えてきます。なんといっても現在ハワイの2大ブランドである「カマカ」「コアロハ」もあります。この価格帯なってくるとステイタスもありますし、長く使うことでどんどん良い音になってくるので、むしろ初めから気に入ったモデルを選ぶことができれば、一生付き合えるウクレレとなる可能性が高いです。
それを踏まえながら、当店のウクレレ全紹介ページをご覧ください!
初心者におすすめウクレレ5選
では、ここからは私が個人的に初心者にお勧めしたいウクレレ(5万円以内)をご紹介します!
ソプラノタイプ
HANAREI HUK-80
メーカー | 型名 | 売価 | 備考 |
---|---|---|---|
ハナレイ | HUK-80 | ¥8,980 | ソフトケース付 Made in China |
スペック ボディトップ:マホガニー単板 ボディサイド・バック:マホガニー ネック:ナトー フィンガーボード:ローレルウッド ブリッジ:ローレルウッドナット・サドル:牛骨 |
お手頃価格のウクレレ。HUK10と比べて、表板がマホガニーの単板になる事でさらに音が広がります。サウンドホールまわりもロープバインディングに。
担当より:HUK10と比較してマホガニー単板で、牛骨のナットを採用しているので、音質と音量がさらにUP。1万円未満の予算の場合はこちらが良いと思います。
Famous FS-5G
メーカー | 型名 | 売価 | 備考 |
---|---|---|---|
フェイマス | FS-5G | ¥32,780 | 今ならソフトケースサービス Made in Japan |
スペック ボディ:ハワイアンコア合板 ネック:マホガニー 指板:ローズウッド(12Fジョイント/15F) ブリッジ:ウォールナット ペグ:Famousオリジナルギアペグ F-1 全長:約545mm スケール:約350mm ナット幅:約35mm |
日本を代表するウクレレブランド、フェイマスの中では最も人気のあるモデル。
担当より:安定のサウンドと、薄めのネック。そして、耐久性を優先させた合板ボディ。そのボディ材にウクレレの定番材であるハワイアンコアを採用し、ウクレレらしいコロコロしたサウンドが楽しめます。
COTONE CS7SL
メーカー | 型名 | 売価 | 備考 |
---|---|---|---|
コトネ | CS7SL | ¥46,000 | ソフトケース別 Made in Japan |
スペック ボディ:マホガニー単板 ネック:マホガニー フィンガーボード:ローズウッド ブリッジ:ローズウッド ナット&サドル:牛骨 ペグ(糸巻き):Gotoh 1P12-05MAB-N(※ギアペグ) |
島村楽器オリジナルブランド。日本製であることの証として、ヘッドには富嶽三十六景をイメージしたコトネのマーク入り。ペグも安定性の高い日本製ゴトーのペグを採用。
担当より:マホガニーらしい暖かみのあるサウンド。コトネ特有の繊細な響き。指板がかなり厚めなので、ネックがフェイマスなどに比べるとかなり太いのですが、弦高は低くフレットも少し山があって、ちょっとした力で音がスッと出ます。しかもソプラノでは珍しい14フレットジョイントでハイフレットも弾きやすい。個人的には初心者の方に一番のオススメです。
コンサートタイプ
HANAREI HUK-80C
メーカー | 型名 | 売価 | 備考 |
---|---|---|---|
ハナレイ | HUK-80C | ¥11,000 | ソフトケース付 Made in China |
スペック ボディトップ:マホガニー単板 ボディサイド・バック:マホガニー ネック:ナトー フィンガーボード:ローレルウッド ブリッジ:ローレルウッド ナット・サドル:牛骨 |
お手頃価格のウクレレ。HUK80のコンサートサイズ。表板がマホガニーの単板になる事でさらに音が広がります。サウンドホールまわりもロープバインディング入り。
担当より:マホガニー単板で、牛骨のナットを採用しているので、音質と音量がさらにUP。とにかく低予算でコンサートサイズをお探しの方に。
KUMU SQ34A
メーカー | 型名 | 売価 | 備考 |
---|---|---|---|
クム | SQ34A | ¥33,660 | ソフトケース付属 Made in China |
スペック ソプラノボディ&コンサートスケール ナット幅38mm ボディ:ハワイアン・コア(合板) ペグ:黒ボタンギアチューナー サテンフィニッシュ仕上 |
KUMUウクレレは、オアフ島でデザインされ、ハワイ島の厳選されたハワイアンコア材で作られたウクレレ。2012年ハワイで誕生、2018年日本上陸。
担当より:新興メーカーKUMU。その中でもサテンフィニッシュの代表的なモデル。いかにもウクレレらしいハワイアンコアサウンド。38mmのナット幅で弦間が広く、アルペジオがやり易いです。厳密にはコンサートタイプではなく、ソプラノボディにコンサートスケールのネックがついたモデルです。
ウクレレ本体以外に初心者に必要な物は?
チューナー
上の記事でも述べていることですが、チューニングは楽器を弾く上で非常に大事な要素です。私もウクレレを弾くときはまずチューニングをします。そもそも、ウクレレの音程が狂っていればどんなに超絶なテクニックで弾きこなしても音痴に聞こえてしまいます。そのチューニングを機械でやってしまうのが一番簡単です。それがチューナーです。
こちらが人気の高いチューナーLOIUSのLCT-Zです(税込3200円)。大きな液晶画面が見やすいです。
入門本
これがないと、どう構えたらいいのか、そもそもどこに音階があるのかさえ分かりません。最近はYOUTUBEでも入門者用の動画が数多く上がっています。それを見ながらやるのもいいのですが、見たい箇所をピンポイントで探すのも難しいですし、その場所をみつけてもLOADINGに時間がかかったりします。やはり手元に一冊あった方が便利だと思います。
こちらは当店人気の入門本です(税込1980円)。版が大きいので見やすいですし、内容に対応したDVDが付属しているので、音と映像で確認でき、見たい箇所を頭出しもできます。
いかがでしたか?少しはウクレレのことをお分かりいただけたでしょうか?興味を持ち、「弾いてみたい!」と思った時が、始める時です。ほんのちょっと勇気を振り絞って是非トライしてみてください。きっとその魅力にはまってしまう事と思います。
島村楽器柏店にはたくさんのウクレレとアクセサリーをご用意しております。是非遊びにきてください。なにか聞きたいことがあれば、担当の田上までお尋ねください!
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