フルートのお手入れの仕方~毎日編~

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2020年08月16日

*毎日のお手入れ **フルートのお手入れ三種の神器 ‐クロス(楽器の表面を拭く) ‐クリーニングペーパー(タンポの水分を除くため) ‐ガーゼ(管体の中の水分を除くため) これらがないと始まらない!どれか一つでもない!という方は赤信号です!]]今すぐ島村楽器へGO!準備しましょう。 **日頃のお手入れ […]

毎日のお手入れ

フルートのお手入れ三種の神器

‐クロス(楽器の表面を拭く)

‐クリーニングペーパー(タンポの水分を除くため)

‐ガーゼ(管体の中の水分を除くため)

これらがないと始まらない!どれか一つでもない!という方は赤信号です!
今すぐ島村楽器へGO!準備しましょう。

日頃のお手入れはとても重要!

「なんだか最近出しずらい音がある。」「キィを押さえる手に力が入ってしまって、フルートを持っている手が痛くなる」
それは演奏の技術の問題だけでなく、キィバランスの崩れやタンポの状態の悪化にあるかもしれません!
一度状態が悪くなってしまったフルートは、どんなにそこからお手入れを頑張ってやっても、改善することはないので、気になる症状がある時には迷わずメンテナンスに出しましょう。
ただし、日頃のお手入れをしっかり行うことで、メンテナンスの費用を押さえることが出来たり、メンテナンスに出す頻度を少なくすることができます!正しい毎日のお手入れの仕方について知ることが大切です。

では!さっそく一緒に毎日のお手入れについて見ていきましょう!

まず演奏が終わったら…
フルート全部が乗る、安定した平らな机や台の上で行うのがベスト。膝の上や楽器より小さな台やイスの上で行うと、楽器が転げ落ちたり何かにぶつかってしまったり、思わぬ事故を招いてしまう可能性も。
メンテナンスマットなどの大き目のクロスの上で作業するとより安全ですね。

平らなところで
メンテナンスマットやフルートマットなどの、柔らかい布の上だと更に安心。
楽器がはみ出てしまう様な不安定なところは避けましょう。

楽器を頭部管、主管、足部管に分解したら、頭部管から掃除します。

ガーゼをロッドの穴に通す
ロッドの先端が出ていると、頭部管の反射板を傷つけてしまいます。
ガーゼをロッドの上にかぶせましょう。
ぐるぐるぐるぐる…
管内の奥を掃除棒で強く突いてしまうと、音程を決める役割である反射板という部品の位置が変わってしまって、音程が狂ってしまう原因に…
優しくぐるぐるしましょう。
先端はギュッと巻かずに、ふんわりとさせておくことも
水分を上手く取るコツです。
ガーゼは医療用のものなどでも使えますが
ほつれているのをそのまま通すと
引っかかりの原因にもなってしまいます。
引っかかりにくい
インナークロスもオススメです!

主管と、足部管は下からロッドをいれてお掃除します。

掃除棒を2~3回通します。
下側からいれて、上側から抜きます。
掃除棒を入れた側に抜き戻したり、引き入れをすると、管内でガーゼが音孔に引っかかって、タンポを痛めてしまったり
キィのバネにひっかかってしまうことも。一方向に通しましょう。

クリーニングペーパーを使って、主管と足部管のタンポ(穴をふさいでいるもの)の水分を取ります。

キィとタンポの間にペーパーを挟んで…
パタパタパタパタとキィを動かします。
この時!キィをを閉じたまま、紙を引っ張るとタンポが痛んでしまいます。紙は動かさずにキィをパタパタさせるのがポイント!

最後に楽器を表面を拭き上げます。

キィをぎゅっと押して拭くと、タンポが破けたり、キィバランスが崩れてしまいます。
キィの台座側からキィが開いている方向に優しく拭きましょう。
細かいところを綿棒などでお掃除したくなる気持ち…とても分かります!が、細かなところにひっかかったりしてする可能性もあるので
細かいところの掃除は、定期的なメンテナンスを出す際にプロに任せましょう!
ぐるぐる掃除するより
、一方向に拭き上げる方が、綺麗になります!
私が使っているのは、セーム革のクロス。ポリッシュなど使用せずに、手の油分などするっときれいになります。
汚れたら、ぬるま湯で洗って長く使えますよ!
少し厚めのスェードクロスもおすすめです。

ケースに楽器を入れたら…

お掃除したアイテムは、楽器ケースの外に片づけしましょう!時々、主管の中にガーゼ付きのお掃除棒を収納する方がいらっしゃいます。
せっかく、綺麗に水分を取り除いたのに、水分が含まれた掃除道具を一緒に閉まってしまったら、苦労が台無しに…

入れておくだけで、楽器の状態を守ってくれるアイテムの紹介

湿度調整シート。ハードケースの楽器の上に置いておくだけで、楽器ケースの中の湿度を調整してくれる便利アイテム。
こちらも入れておくだけで、銀の変色を防いでくれる変色防止布です。

日頃のお手入れをしっかり行った上で、これらを使用すると、メンテナンスの頻度や費用をぐっと抑えてくれます!

フルートは定期メンテナンスが必要な楽器です。

日頃のお手入れをしっかり行った上で、気になるところがなくても、まずは1年に1度メンテナンスに出しましょう。
フルートは吹く頻度や、日頃のお手入れ状況によってメンテナンスの頻度が変わってくる楽器です。
2年に1度で良い人もいれば、半年に一度が理想な方もいらっしゃいます。
人間が風邪をひいたら病院に行くのと同じように、楽器の調子が悪ければ、メンテナンスに出しましょう。
調子が悪くなくても、定期的に健康診断に行くように、楽器も定期的にメンテナンスに出すことが、長くお使いいただくためには重要です。
そのためには、あなたの楽器の主治医がいたら、より安心ですね。

島村楽器の管楽器のリペアのご案内はこちらから

今回使ったアイテムはこちら!店頭でもオンラインストアでもご購入いただけます。

写真 アイテム名
(クリックするとオンラインストアページへ飛びます)
金額(税込) ポイント
フルートロングクロス ¥2,585 組み立てた状態のフルートが乗る大き目のクロスです。メンテナンス用マットとして使えます。
ガーゼ ¥550 基本のガーゼ。
抗菌加工されているので、嫌な臭いが発生しにくいです。
インナークロス ¥1,155 超極細繊維を使用していて、ガーゼよりも素早く水分を沢山吸収します!
ひっかかりにくいので、お手入れ初心者さんに特にオススメです。
クリーニングペーパー ¥396 3色ありますが、ピンクが人気!
島村楽器限定ペーパーです。
セームクロス ¥4,300 プロのリペアマンも愛用!
楽器の表面を拭き上げるのには一番オススメクロスです。
湿度調整シート ¥660 ケースに入れておくだけ!
適切な湿度に整えてくれる便利アイテム。
変色防止布 ¥1,100 ケースに入れておくだけ!
銀が黒くなる変色を抑えてくれる。

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