220人が心をひとつにオンライン合奏!吹奏楽でおなじみの『宝島』を演奏しました

Happy Jam編集部のカナイです。長引くコロナ禍で多くの演奏会・ライブが延期や中止になるばかりでなく、趣味で管楽器演奏を楽しまれる方々の発表機会そのものも得にくい日々が続いています。

このような状況だからこそ、「仲間と共に演奏できること」がいかに貴重であったか気づかされますね。一方で、ウィズコロナ時代の新たな形として「オンライン合奏」が浸透しつつあります。どのような形で合奏になるのか、気になりませんか?

そこで今回は、オンラインで200人以上という規模で吹奏楽ファンを巻き込んだイベント『Online Big Ensemble(オンラインビッグアンサンブル)』に注目してみました!

迫力満点のオンライン大合奏!

「コロナ禍で仲間と一緒に演奏することが難しくても、合奏を楽しみたい!」という多くの方々の想いがあって実現したというオンラインビッグアンサンブル。

2021年5月、主催の島村楽器が募集を始めたところ総勢220名から応募があり、パート数は木管楽器、金管楽器、パーカッションなどおよそ30パートに上ったそうです。参加者から演奏動画を集めて一つの合奏動画として完成し、同年9月にオンライン上で配信されました。

演奏曲目は、ジャズ・フュージョン界で日本を代表するバンド「T-SQUARE」の代表曲であり、吹奏楽でも定番曲となっている『宝島(作曲/和泉 宏隆、編曲:真島 俊夫)』。管楽器を演奏される方であれば、耳にしたことがある方もきっと多いことでしょう!


こちらの曲を著名なサックスプレイヤーとして活躍される宮崎 隆睦氏をゲストとして迎え、文字通りの”オンラインビッグアンサンブル”を繰り広げました。

オンライン合奏ならではの良さも

吹奏楽好き200名以上の想いがこもった、熱演でしたね!参加者の方々が皆、生き生きと良い表情で演奏を楽しまれている様子も印象的でした。動画というメディアを活用することでリアルでの合奏にも引けを取らない、臨場感のあるステージを作ることができるのですね!

他にもオンライン合奏ならではの良さがあります。それは、「合奏に慣れていなくても気軽に参加できること」です。

誰でも初心者のときは合奏についていけるかどうか不安だったり、緊張するもの。しかしオンライン合奏なら、今回のオンライン・ビッグ・アンサンブルのように自分で演奏した動画を送ったのちに、合奏動画として視聴して”合奏への参加”を体験することができます。実際に楽器初心者や楽器を始めたての方からも、そうした良さを挙げる声があったようです。

こうした反応を受けて、島村楽器の担当者はオンライン・ビッグ・アンサンブルに込めた想いをこう話します。
「管楽器はもちろん一人でも楽しむことはできます。しかし、たくさんの仲間と集まって演奏すると、その楽しみは何倍にも大きくなります。今回はオンラインでこの楽しみを少しでも感じていただいて、もっと音楽を好きになっていただければ」

まとめ

緊急事態宣言が解除されたとはいえ、ある程度の我慢が続く状況には変わりありません。しかしながら、安心してリアルでの合奏を楽しめるようになる日は、いずれ帰ってきます。
その日を心待ちにしつつ、新たな演奏の楽しみ方として気軽にオンライン合奏をしてみたり、他の方のオンライン合奏動画・ライブの視聴を楽しんでみてはいかがでしょうか。

また、吹奏楽などのアマチュア管楽器合奏団体は、大小含めて全国に多数あります。プロ並みの演奏力をもった団体もある一方で、ビギナーの方々が創設されたグループまで様々です。後者の団体ではきっと、「気軽に仲間と演奏を楽しみたい」という想いを実現できるはずです。
ぜひ一歩踏み出して、問い合わせてみてください。そして、オンラインでも、ゆくゆくはリアルでも合奏の機会を作ってみてくださいね!

2021年4月26日に急逝された「宝島」作曲者の和泉 宏隆さんに、心よりご冥福をお祈りいたします。


オンライン合奏を取り入れている団体の例

・嬉野市民吹奏楽団(佐賀県嬉野市)

問合せ先はこちら(「メッセージを送信」より)

・とだ市民吹奏楽団(埼玉県戸田市)

※動画の一部に、オンライン合奏のシーンが登場しています

問合せ先はこちら(団員募集ページより)


お近くの楽団探しには、以下のサイトが便利です。

~おわり~

この記事を書いた人

Happy Jam編集部 カナイ

吹奏楽部経験ありの、なんちゃってピアノ弾き。最近ではウクレレにも挑戦中!いくつかの楽器にチャレンジしてみた経験から、面白いと思っていただける企画を鋭意考案中。音楽以外の趣味は腕時計集め。時計に関する知識はプロ並み(?)との噂も。