カホンを叩いて一緒に参加できる!フェスキャンに行ってみた。

ありそうで意外とない
音楽×キャンプの組み合わせ

日差しが暖かくなってきましたね。いよいよ行楽シーズン到来!とは言うものの、何をするにも感染には気を付けて楽しまなければなりません。皆さんの中には、3密を避けて新しい趣味を始めたり、探していたりする方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そんな中、ソーシャルディスタンスにぴったりな趣味のひとつとして、キャンプやグランピングを紹介するテレビ番組が連日放送されていますね。芸人さんやタレントさんが焚火を囲んで、楽しそうにバーベキューをするシーンをよく見るようになりました。

あー、キャンプとかやってみたいな。テント持ってないけど。

私こと編集部イジはキャンプ未経験。用品を揃えるにも知識がまったくないので、まずは体験できないものかとネットであれこれ検索してみました。すると出てくる、出てくる。さすがはキャンプブームです! しかしながら、キャンプ場によって書いてある内容が様々で、用語もルールも私にはよくわかりません。驚いたことは、禁止事項の中に「音楽」の文字の多いこと。炎を囲んでアコースティックギターを弾いてみんなで歌う・・・そんな光景は、ドラマやアニメだけの世界なんでしょうか?

それならば、と今度は「音楽 キャンプ」で調べてみました。すると、『リワイルドミュージックフェスキャンプ』というページがヒット。

まさにこれぞ野外フェス!という写真に、期待も高まります

都心から車で90分の場所にあって、ミュージシャンの生演奏を聴きながらバーベキューができるらしい! しかもお子様にはカホンという椅子のように座って叩いて音をならす楽器をプレゼントしてくれるそうです。これは楽しそう!

未経験者でも参加できるものなのか、まずはメールで問い合わせてみました。

『手ぶらテント泊プラン』であれば、6,490円~(税込)×人数で、テント、BBQグリル、テーブル、チェア、テーブルライト、寝袋をご用意しています。ほかにも追加料金でまな板やフライパン、クーラーボックスや焚火セットなどもお貸出ししています。お酒も販売しています

つまり、食材だけ持っていけばいいわけですね。それであれば私でもできそうです。
あー、でも肝心なテントを立てた経験がないんです。。。

お貸し出しするテントのQRコードをスマホやパッド端末で読み取ってもらえれば、組み立て方の説明ページをご覧いただけるようになっています。初めての方でも30分くらいで立てられますから大丈夫ですよ

おお、なんだかできそうな気がしてきました。しかも、このキャンプ場の運営責任者が女性の方ということもあって、トイレは洗浄式だし、シャワーもあるし、「排水溝に生ごみが見えるところで顔を洗いたくない」ということで洗い場と洗面所を分けてあったり、寒かったり暑かったりするときには24時間冷暖房完備の管理棟で過ごせるようにしたり、と細かい気遣いがいたるところにされているとのこと。そのお話をまんまパクって、キャンプにあまり乗り気じゃなかった妻と小学生の娘を説得することにも成功しました。

ということで家族3人、まだ肌寒い3月末に、千葉県勝浦市へ出発!

満天の星空の下で
生演奏に合わせてリズム楽器を楽しむ

到着!駐車場の目の前に広がる広大なキャンプサイト。おお、あれがステージですね!

多くのキャンプ場はロープで仕切られた、決められた区画を割り当てられるらしいのですが、ここはどこでも自由にテントを設置できる、いわゆるフリーサイトと呼ばれるタイプ。ステージがよく見えるポジションを狙いつつ、ど真ん中は気が引けるので、隅っこに陣取りました。

そして、こちらが『手ぶらテント泊プラン』でお借りできるもの一式。

まずはテントを立ててみることに。QRコードを読み取って組み立て開始!

私があちこち撮影している間にいつの間にか。。。

妻と娘と3人で40分ちょっとで完成しました。

空は青空、解放感あふれる15時に、いよいよミュージックフェスがスタート!

本日は、アキタケジョウ、電車組合、Roger Sherrin &Friends、HARASHIN. CHINO & FRIENDSという4組のバンドによる演奏です。地元周辺で活動されているミュージシャンの方を中心にブッキングされていて、カントリー、ロック、ブルースなど様々がジャンルの音楽を楽しませていただきました。ステージに立つ方の中には世界的に活躍されているアーティストさんもいらっしゃるそうですよ。

そして生演奏を観聴きしながらのバーベキューTIME。着火剤にライターで火をつけるだけで、初心者でも火も起こせました。やっぱり炭火で焼くと格別ですね。

娘は、管理棟からお借りしたカホンを叩いてステージの音楽に合わせてリズムを取っていました。リズムがズレたりしてもご愛嬌!大自然の中で叩くととっても気持ちいいんです!ちなみに管理棟ではほかにも、ギターやウクレレ、民族楽器なども借りられます。

月をバックにカホンを叩く小学5年生

後半のバンドが演奏する頃にはすっかり日も沈み、キャンプファイヤーから飛び散る火の粉が、気分をさらに盛り上げてくれます。

楽しかったミュージックフェスもアッという間。19時には終了してしまいました。ところがしばらくすると、あちらこちらから心地よいギターの音や、楽しそうな歌声が聞こえてきました。スマホで音楽を流している方もいます。

一般的なキャンプ場は、楽器演奏はもちろんのこと、音楽を流すことも禁止されているところがほとんどなので、静かに過ごさなければいけないそうです。ところがここ『リワイルドミュージックフェスキャンプ』はその名の通り『音楽』をコンセプトにしているので、22時までは自由に音を出してもよいことにしているとのこと。

この日は最低気温7度と寒く、しかも強風。食事をしているときも、テントの中で過ごすときも布がバタバタと翻る音がして、落ち着かないこともしばしば。ましてや初めてテントに包まれて(しかも入り口をファスナーで閉めてあるだけでカギもない!)一夜を過ごす我が家3人は、確実に不安な夜を過ごすところでした。

ところが、虫の音とともに周囲から漏れ聞こえて来る楽しそうな話声やギターで歌う人々の声が、我が家にとっては「周りに人の存在を感じられる」という安心感で、スヤスヤと眠ることができました。

おかげさまで翌朝は、爽快な目覚め。朝食は、家から持参したカセットコンロを使ってトーストを焼きました。

まだ3月ということでさすがに寒く、今回の参加者は入場定員の5分の1ほどだったそうですが、これから暖かくなるとお客さんも増えて、ステージ前にはカホンを叩く子どもたちの輪ができることもあるそうです。大自然の中で音楽の楽しさを身近に、しかも身体で感じさせてくれるイベントって、ありそうでなかなかないもの。音楽好きな方はもちろんのこと、子育て世代の親御さんも、お子さんの情操教育のためにもぜひとも体験してほしいですね。

ちなみに、こちらがいただいたカホンです。撮影用にお借りしたものよりも小ぶりですが、実に本格的で、叩く場所によって音程も変わります。

我が家では子どもと取り合いになることもしばしば。

こちらのキャンプ場は年中無休で営業していますが、ミュージックフェスは、今は奇数月のみ開催しているそうです。ちなみに、宿泊用品を一式お持ちの方が利用する場合は、サイト料金3190円~(税込)で楽しめるとのこと。なんてお安いんでしょう。

今後開催予定のミュージックフェスはこちら

開催日イベント名
2021年 4月17日(土)REWILD LIVE
2021年 5月22日(土)CLOVE FES Vol.5 ~JOY COUNTRY!~
2021年 5月29日(土)Soul Retreat CAMP
2021年 5月30日(日)Soul Retreat CAMP
2021年 7月31日(土)CLOVE FES Vol.6
2021年 9月25日(土)CLOVE FES Vol.7
2021年 11月20日(土)CLOVE FES Vol.8

皆さんもミュージックフェスで、パートナーや家族やお子さんと一緒に、楽器を奏でてみませんか?

取材協力:
リワイルドミュージックフェスキャンプ
〒299-5217 千葉県勝浦市大楠1537
https://rewild-camping.com/glamping/music-camp-festival/

この記事を書いた人

Happy Jam編集部 イジ

「特技はギターです」。と、言えるようになりたい元雑誌編集者。日々の楽しみは、宅呑みホロ酔い気分でアーティストになりきって弾く、ギターのコード弾きとベースのルート弾き。夢は、一緒に演奏してくれる仲間を作って、1000人同時演奏のイベントに出ること。