HISS-TERIA 活用術

HISS-TERIA発売からはや1年強がすぎています。ユーザーの方が増えてきてお問合せを頂く事も多くなってきたので、今回はHISS-TERIAの活用術をお届けします。


まずはHISS-TERIA外観。本体向かって右側にINPUTジャックと9Vインプット、左側にOUTPUTジャックが配置されています。


9V電源インプットには、一般的なセンターマイナスアダプターが使用できます。ちなみにアダプターはBOSS PSA-100CAJ PB12DC9-2.1など、安定供給に優れてノイズも乗りにくいスイッチリレー方式の電源がオススメです。


基本的にアダプターを使って頂く事を想定しているので、「簡単に」とはいきませんが、ネジを4本取って裏蓋を開ければ、9V電池も使用できるようになっています。

〇ドライブ回路


本体右側にはドライブ回路のコントロールが配置されています。スイッチでON/OFFが切り替えられます。


基本的な回路はTS系を踏襲しています。そのためコントロールもDRIVE、TONE、VOLUMEと一般的な配置です。DRIVEで歪の量を決定し、TONEで音色を決定、最終的なボリュームを設定して後段のノイズリダクションに信号を送ります。

特筆すべきはSHAPEスイッチ。これはローをカットし、ハイミッド~ハイを持ち上げるスイッチ。ONにするとTS系とは思えないくらい、ジャキっとしたサウンドになってくれます。

〇ノイズリダクション回路


ドライブの後段に設置されているのはノイズリダクション。(ノイズゲート)まずTHRESHOLDでカットする音量のレベルを決定。RELEASEでリリースタイムを設定します。


もちろんノイズリダクションもスイッチでON/OFFが可能。ソロパートでサスティンを削りたくない場合はノイズリダクションをOFFにする事で解決できます。

ここまでがHISS-TERIAの基本的な説明。ドライブ回路は分かりやすいですが、ノイズリダクションに関して、コントロール類の働きを知っていると使い勝手がよくなると思います。

■ノイズリダクション

ここでノイズリダクションというエフェクトにおける概念を説明しておきます。


まずノイズリダクションの働きは、読んで字の如くNOISE(ノイズ)をREDUCT(縮小、減少、削減)させる事。図のように音声信号より小さく鳴っている赤い線で表現したノイズ部分を、音が鳴っていないときはカットします。

音が鳴っている時は、ノイズも鳴っていますが音にかき消されてほぼ聞こえない状態です。


ではノイズリダクションにおけるコントロールにはどんな種類があるのか。上の図と併せて見てみましょう。

〇THRESHOLD

先述しましたが、一定レベル以下の音を除去するのがノイズリダクションの働きです。その「一定レベル」の事をTHRESHOLD(スレッショルド)と呼びます。図の青い線がTHRESHOLDです。これより小さい音しか出ていない場合は、すべて除去されます。

〇ATTACK

HISS-TERIAではATTACK設定は一定になっていますが、ATTACKとはアタックタイムの事で、音がTHRESHOLDを超えた場合、そこからいきなり音が始まってしまします。バイオリン奏法時の様に、ボリューム0から音が上がっていく場合など、不自然にいきなり音が出てきてしまいます。それを回避するのがATTACK。この設定如何によって、自然に音が出てくるようになります。

〇RELEASE

RELEASEは、ATTACKの逆と捉えてください。音の終わりの部分で、THRESHOLD以下のレベルになった場合、音がブツッと切れてしまいます。RELEASE(リリースタイム)を設定する事で、音のブツ切れ感を回避します。


ATTACKとRELEASEを自然に聞こえるように設定すると、この図のようになります。

〇HISS-TERIAの設定

Djent/プログレッシブ・メタルに向けた音作りをターゲットに開発されたHISS-TERIAですが、先ほどから何度も出てきている様に、ドライブはTS系です。TONEを右に回してSHAPEをONにすると、Djentに特化したベースカット&ハイの強調されたサウンドになりますが、SHAPEオン&TONE絞り気味で、ウォームなサウンドにもなります。


さらに裏蓋を空けてみるとこうしたスイッチが装備されています。これはサウンドをMODERN/WARMと切り替えられるスイッチ。工場出荷時にはMODERNになっていますので、Djentサウンドを作りたい方は何もいじらなくて良いと思います。
もしTS系のウォームなサウンドにしたい場合は、切り替えてみて下さい。きっとそのサウンド変化に驚くと思います。

とはいえ、やはりHISS-TERIAをお求め頂く方の大半がDjentサウンドを作りたい方。まずセッティングです。


S7G全体を通して共通スペックである、ハムバッカーピックアップ。リフを刻む場合はリアを使用してください。
S7GのデフォルトピックアップはSeymour DuncanのSentient&Nazgul、もしくはLundgrenのMシリーズです。Special ModelにはBareknuckleのAftermath等も搭載されることがあります。基本的にはパワーのあるピックアップを選択するとベターです。

そして通常、Djentなサウンドを作る上で使用するアンプは、ハイゲインなモダン・アンプですが…


HISS-TERIAをスタジオ機材で一般的なMarshallで鳴らしてみて下さい。HISS-TERIAとMarshallで、モダンなDjentサウンドを作り上げることが出来るのです!
※アンプ側はある程度歪ませておくと良いです。EQもバース低め、ミドル~トレブル&プレゼンス高めが良いです。

これでギター→HISS-TERIA→アンプとセットします。ではその際のHISS-TERIAセッティングをご案内します。


DRIVEは0~低めでOKです。VOLUMEはある程度上げて、アンプの歪みをプッシュします。TONEは開き気味で使用する事が多いですが、アンプ側のセッティングとのバランスを取ってみて下さい。
SHAPEはぜひONで使用してください。


ノイズリダクション部は、図の様にTHRESHOLDを高めに設定します。そうする事で、刻みの無音状態の際に、思い切りブツ切りサウンドになってくれます。
RELEASEはあえてブツ切りにすべく低く設定します。

それによってこのようなサウンド変化を得ることが出来ます。

LINさんの刻み&ミュートの技術の高さで、ノイズリダクションOFF時もブツ切りに近くなっていますが(汗)、違いはしっかり分かって頂けると思います。

■HISS-TERIAの秘密

〇デザイン・製造

これまであまり声高に言っていませんでしたが、HISS-TERIAのサウンドデザインは先ほどのサウンドサンプルでも登場いただいているabstractsのLINさんにご協力頂いています。

そして裏蓋には…


Brown FeatherLandmightySunakake、そしてNITROGIC-01とハイクオリティなペダルをリリースしている320designの文字。内部基盤のデザインや筐体のデザイン、そして製造までを320designで行っています。

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