【4月29日更新】　弦楽器リペアだより　4月号｜島村楽器横浜みなとみらい店

【4月29日更新】　弦楽器リペアだより　4月号

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2014年04月29日

カテゴリリペア
タグ弦楽器

日々の弦楽器リペアについてつづります。

桜満開ですね！
お花見の計画は毎年決まらず、ズルズルと延びていつも「お葉見」となってしまいます。

バックナンバー

弦楽器リペアだより　1月号
 弦楽器リペアだより　2月号
 弦楽器リペアだより　3月号

4月27日～4月29日

買付楽器

みなさまこんにちは。
今週もご来店、ご依頼ありがとうございます。

来月5月16日（金）～5月18日（日）の日程で、第16回弦楽器フェスタを開催します！
買付チームが今回も状態の良いモダン楽器から新作の楽器、そして弓など、たくさん買い付けに成功しました。
でも、日本で良い響きとなるように、楽器は全て再調整、修理が行われます。
そのほとんどは島村楽器のバイオリン専門店で行われますが、
私もほんの微力ながら、みなとみらい店で2台買付楽器を調整する事になりました。
手前の楽器が現在駒交換などをしている最中です。
ここでしっかりと調整をして、一番良く鳴るポイントを探し、
最後にきれいにクリーニングをして弦楽器フェスタへ送り出すのですが、
毎回まるで嫁に出すような気持ちになります。そんな楽器たちをぜひ見に来てくださいね！

4月20日～4月22日

駒革なし

みなさまこんにちは。
今週もご来店、ご依頼ありがとうございます。

駒のE線が通る溝にチューブがかませてあります。
これは、E線が細いので、駒に食い込んでいかないよう、防止の為についています。
弦を買うと、E線には黒だったり透明だったり黄色だったり、
太さや材質は異なりますが、全部チューブが通っています。
弦交換の時にはアジャスターに気を配りながらペグを回して、チューブもきちんと溝に乗るようにして・・・
と慣れていないと少しワタワタしてしまいますね。
そこで駒革です。

駒革あり

駒革は駒のほうに貼り付けるので、
一度付けてしまうと駒交換を行うまで貼りっぱなしとなります。（一部調整ではがす場合があります）
こうしておくと、チューブはもう必要なくなりますので、
弦交換するときはペグに巻きつける前に、チューブを抜いてしまって大丈夫です。
チューブが細くて抜けない場合、上下の色糸の部分まで移動させて、
遊ばないようはめるように固定してくださいね。
駒革の貼り付けはすぐ出来ますので、お気軽にお持込みください。
これで、弦交換のときに気にする箇所が一つ減ります！

4月13日～4月15日

革巻き剥がれ

みなさまこんにちは。
今週もご来店、ご依頼ありがとうござます。

革巻きの剥がれです。ここは、親指が当たりやすく、また親指を引っ掛けて弾く方もいらっしゃいますが、
剥がれてもそのままにしていると、知らず知らず棹の方まで磨耗し、へこんできてしまったりします。
革巻きは、それを防ぐ為に巻いてあるので、剥がれてきたら巻き直しをおすすめいたします。
革にも種類があり、やわらかい豚革や硬くて丈夫なトカゲ革など、いろいろあります。

4月6日～4月8日

駒交換

みなさまこんにちは。
今週もご来店、ご依頼ありがとうございます。

今回はチェロの駒交換の写真です。チェロはやっぱり大きいですね。
バイオリンと比べても余白部分が多く（楽器によって削り幅が大きいから）、
余分な部分を削るだけでもとても大変です。
ひとつ、バイオリンやビオラの駒交換では行わず、チェロの駒交換では行うことがあります。
それは、「足幅を広げること」です。
チェロは4弦で何十キロという圧力が駒にかかります。
このため、駒をそのままの状態で駒足と表板の面を合わせると、
仕上げて実際に弦を張ったときに、足幅がその圧力で押されて広がり、
せっかく合わせた面がずれて隙間ができてしまいます。
こういうことに極力ならないように、面を合わせる段階で強制的に足幅を広げ
その状態で面を合わせる必要があります。
だいたい1ミリくらいは広げます。
それでも最終的にどのくらい広がるかは分からないので、
駒足の厚み、弦高は余裕をもった高さに設定し、
仕上がりで微調整ができるようにしておきます。

3月30日～4月1日

ブッシング

リタッチ

みなさまこんにちは。
今週もご来店、ご依頼ありがとうございます。

この2週間で一本だけペグブッシングを行い、ペグ穴の位置を修正するという修理が続きました。
ペグ穴の位置は重要です。（このお話はまた今度します。）
ペグ穴の位置を修正するには、一度ブッシング材で穴を埋めないといけません。
一枚目の写真の中央に切り込みとハートマークが見えると思いますが、
これはブッシング材を挿した後、切り取りやすくする為の切り込みと、
差し込む際、木の向きが大切になるので、
ハートマークが正面になるようにしましょうという印です。
その後、余分な部分を削り取ったら、周りの色に合わせて色付けをしていきます。
楽器の色味やブッシング材の色によっては、色合わせが厳しいこともありますが、
今回は写真の写し方で（！）、実際より色合わせできてるように見えます（笑）

お問い合わせ

店名	島村楽器　横浜みなとみらい店
TEL	045-222-8685
アクセス	地図はこちら

リペア料金のご案内

皆様からご要望の多いリペア料金のご案内をさせていただきます。
表示価格は基本料金となっております。お見積もりの際に、
併せて必要な修理などがある場合にはご案内させていただきます。

弓の毛換え（税込価格）

グレード	分数（3/4まで）	バイオリン	ビオラ	チェロ	コントラバス
スタンダード（モンゴル産）	￥5,292～	￥6,156～	￥6,480～	￥7,668～	￥9,396～
デラックス（モンゴル産）	￥6,804～	￥9,072～	￥9,720～	￥10,800～	￥12,960～
スペシャル（厳選外モンゴル産）	￥8,748～	￥11,988～	￥12,528～	￥13,068～	￥15,336～

※価格は税込価格です。弓の毛換えはおよそ1時間程度でのお渡しとなりますが、お預かりのお時間いただける方には、弓のクリーニングサービス致します。

ペグ（税込価格）

内容	分数（3/4まで）	バイオリン	ビオラ	チェロ
簡易調整（4本）	￥2,160	￥2,160	￥2,160	￥2,160
ペグ交換（1本）	￥1,944～	￥2,808～	￥2,808～	￥3,348～

※ペグは基本材料使用の場合の価格です（税込、パーツ代込み）。オプションで、パーツは各種・グレードもご用意しておりますので、お気軽にご相談ください。

駒交換（税込価格）

グレード	分数（～3/4まで）	バイオリン	ビオラ	チェロ
スタンダード	￥6,156～	￥9,180～	￥9,828～	￥16,524～
デラックス	-	￥12,960～	￥14,256～	￥21,600～
スペシャル	-	￥16,200～	￥18,468～	￥27,540～

※駒はパーツ代・工賃込み(税込)となります。

バイオリン弦30%OFFセール実施中！

ピラストロ社、ドミナント社、各種30％OFF！

横浜みなとみらい店では、バイオリン弦の定番弦を各種30％OFF!!にてご提供いたしております。
是非ご利用くださいませ。

※　店頭にない商品も対象となります。

お問い合わせ

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