【管楽器】フルート お手入れの仕方

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2017年06月23日

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お手入れ道具 組み立て方 お手入れ方法 よくある質問
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お手入れとは

管楽器は毎日のお手入れ、定期的なメンテナンスが必要なものです。
丈夫そうに見えますが、気温や湿度・天気、使用状況・保管状況などの様々な影響を受け、日々状態が変化していきます。
使用後のお手入れ不足が楽器を傷める原因にもなりますので、適切な扱い方・道具で、大切な楽器が長生きできるよう、お手入れをしてあげましょう。]
]管楽器の扱い方・お手入れには様々な考え方があります。
もし、「間違っていないかな?」「よく故障するのは扱い方のせいかな?」と思うことがありましたら、どうぞ参考にしてみてください。

基本的なお手入れ道具

1、クロス

手触り、サイズ、カラーバリエーションも様々です。洗濯して使える物を選ぶとより長くご使用頂けます。
フルートは美しい光沢がある反面傷つきやすい性質があります。
繊維の粗いものだと磨き傷がついてしまうため、初めから良いクロスをご使用いただくことで美しさを保つことができます。

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2、クリーニングペーパー

BGの布地タイプやヤマハのざらざら手触りタイプはトーンホールやタンポ表面の汚れも取りやすいので、タンポべたつきが気になる方にオススメです。
布やざらざらした紙タイプは慌てて使うとタンポを傷めることになりますので、心配な方にはツルツル手触りのエミュールやギャラックスをオススメします。

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3、ガーゼ+クリーニングロッド

クリーニングロッドにガーゼを巻きつけて使用します。
クリーニングロッドはプラスチック製・木製のものは管内に傷がつきにくいのでオススメです。

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あると便利!オススメ+αアイテム

1、モイスレガート

楽器ケース内の湿度を40~60%に保ってくれるすぐれもの!
無地と、綺麗な柄は西陣織のものです。お気に入りの1枚を探してください。

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2、Cガード

楽器ケース内にいれるだけで銀製品の変色を防止!さらに消臭効果もあり!

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3、バズ シルバークリーナー

銀の変色をピカピカに磨き、更に表面を保護することでツヤを持続!
磨き剤が染み込んだ脱脂綿です。少しずつ千切って変色が気になる部分をこすります。
こすった部分に白く残った磨き剤はクロスで軽く拭き上げてください。]
]※ 乾くと使えなくなります!使用中はこまめにキャップを閉めておきましょう。

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4、ヤマハ ロングクロス

楽器にキズを作りたくない方は是非!
楽器を置くときにマットやクロスを敷くことで楽器の傷つきを防ぎます。

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5、マルチクリーナー

リッププレートの落ちにくい汚れ取りに最適!
キィや管体のお手入れにもご使用頂けます。クロスに少量噴きかけ、汚れが気になる部分を拭き取ってください。]
]※ ピッコロや木製の管体にはご使用をお控えください。
 必要な油分や塗装が取れてしまう恐れがあります。

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組み立て方

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1、頭部管と胴部管を組み立てます。

組み立てる前にジョイント部分の内側・外側のホコリや汚れをクロスで拭き取ります。

組み立てるときはキイやリッププレートのない箇所を握ります。
位置を合わせてできるだけまっすぐ、ゆっくり差し込みましょう。
入りづらい時は軽くひねります。

※ぐるぐる回したり、ジグザグと左右に動かしながら差し込むとジョイント部分にキズが入りやすくなるのでご注意ください。
キズが入ると最悪の場合、入らなくなる、もしくは組み立てた後に抜けなくなることがあります。

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↓↓基本の位置はリッププレートの穴の中心とキイの中心が一直線になるように合わせます。↓↓

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2、足部管を組み立てます。

1の手順と同様にジョイント部分を拭き取ります。
位置を合わせてできるだけまっすぐ、ゆっくり差し込みます。
足部管は開いている二つのキイを軽く押さえると安定して持つことができます。
キイに過度に力が加わらないよう注意しましょう。

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↓↓足部管の軸部分と胴部管のキイの中心が一直線になるように合わせます。↓↓

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演奏後のお手入れ方法

1、楽器を分解します。

組み立てたときと逆の手順で楽器を分解します。
楽器はキイを上にして安定した場所に置きましょう。

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2、ガーゼで管内の水分を取り除きます。

クリーニングロッドにガーゼを巻き付けます。
この時、クリーニングロッドの先が飛び出てしまうと頭部管の管内を傷つける恐れがありますのでガーゼはしっかり巻き付けましょう。

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頭部管・胴部管・足部管にクリーニングロッドを通し水分を取り除きます。
頭部管の奥の角の部分は水分が残りやすいのでのぞいてしっかり取り除けているか確認しましょう。
※水分が残ったままだとケース内の湿度が高くなるため楽器の状態が変化し、様々な不具合の原因になります。
↓↓リッププレートの穴の内側にも水分が残りやすいのでガーゼで取り除きます。↓↓

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◆ガーゼが上手く巻けない...という方には『アトリエトマアズ』、『カワベ』のクリーニングロッドを差し込むだけでお手入れが出来るアイテムがオススメです!
カラーバリエーションも豊富でお手入れも楽しくなります!

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3、クリーニングペーパーでタンポについた水分を取り除きます。

クリーニングペーパーをタンポと音孔の間に挟み、キイを数回軽く押します。
完全に水分が取り除けるまでクリーニングペーパーの位置を変えながらおこないます。

※タンポが傷む原因になりますのでキイを閉じた状態でクリーニングペーパーを引き抜かないようにしましょう。

◆この作業は演奏中もこまめにおこないましょう!
タンポに水分がついたままだとタンポが水分を吸収してしまい劣化が早くなります。

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4、クロスで楽器表面の汚れを拭き取ります。

指紋や汗を拭きとります。キイに過度な力が加わらないようにしましょう。
拭き取りを怠ると銀が変色してしまったり汗でキイが錆び付いて動かなくなってしまうこともあります。

※このとき、クロスでタンポの表面をこすらないよう注意!
フルートのタンポはとても繊細です。
お手入れ中のクロスや、演奏中に手・衣服などでこすれることで傷み、破れてしまうこともあります。

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◆リッププレートの汚れが取れない場合は『マルチクリーナー』をクロスに噴きかけて拭き取ると取れやすくなります。

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5、楽器をケースにしまいます。

ケースの中で楽器が動いてしまう場合はスポンジ等の柔らかい素材のものを小さく切って隙間を埋めましょう。
クロスやガーゼをケース内に入れるとキイが圧迫されて調整が崩れる原因にもなりますので別で保管しましょう。

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よくある質問

Q.ジョイントが固くなってしまった!グリスを塗ってもいい?
A.絶対NG!固い場合は早急に修理に出しましょう!

ジョイント部分の金属同士の間はミクロン単位で調整されているためとてもデリケートな部分です。
ホコリやゴミが入り込むとジョイント部分に深いキズが入ってしまいます。
ジョイント部分にグリスをつけるとホコリやゴミが付着しやすくなるため、かえってキズがつきやすくなります。
キズがついたまま使い続けるとキズの出っ張りがさらにキズを作り、ひどい場合はジョイントが抜けなくなることもあります。
ジョイントが固くなった時や深いキズが入ってしまった場合は早急に最寄りの修理屋さんへ相談しましょう!

Q.最近、音程が合いにくくなってきた...
A.反射板の位置がずれているかもしれません!

頭部管の中を覗いたつきあたりのプレートが反射板です。
フルートの頭部管の中には円筒状のヘッドコルクというものが入っており、その根元に反射板がはまっています。

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反射板の位置は決まっていて、それがずれてしまうと正しい音程が出なくなってしまいます。
クリーニングロッドの持ち手部分には反射板の位置を確認するためのラインが引いてあります。
持ち手部分を頭部管の奥までゆっくり差し込み、ラインが穴の中心にきていれば正しい状態です。
位置がずれている場合は、コルクが劣化して緩くなっている可能性もありますので最寄りの修理屋さんへ相談しましょう!

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Q.楽器は調整が必要なの?
A.定期的に調整が必要です!

楽器の状態は湿度・乾燥の影響により徐々に変化していくため、半年~1年に1度程度の定期調整が必要になります。
ご使用状況により間隔は異なりますが、使用頻度の高い方(学生さんや、たくさん練習される方)は楽器の状態も変化しやすいため半年に1度は定期点検に出しましょう。
楽器の状態は徐々に変化していくため、ご自身では変化に気付きづらいこともあります。
特に異常を感じないからと何年も調整に出さないままだと、本番が近いのに音が出なくなり長期入院が必要に...なんてことにもなりかねません。
人間の健康診断と同じで、異常を感じていなくても定期的に点検・調整に出しましょう!
楽器の点検・お見積もりは無料ですのでお気軽にご相談ください!

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