James Tyler Guitars Japanの魅力に迫る!~キタハラ楽器北原様ご来店!~

2017年07月25日

***更新情報 2017.7.17更新 ページを掲載しました。 2017.7.18更新 文章を一部加筆訂正。写真を新たに追加しました。 2017.7.21更新 ギタセレ掲載商品リンクを追加しました。 2022.1.24更新 商品の更新を行いました。 *あのJames Tyler(ジェームス・タイラー […]
更新情報

2017.7.17更新 ページを掲載しました。

2017.7.18更新 文章を一部加筆訂正。写真を新たに追加しました。

2017.7.21更新 ギタセレ掲載商品リンクを追加しました。

2022.1.24更新 商品の更新を行いました。

あのJames Tyler(ジェームス・タイラー)国内仕掛け人、キタハラ楽器の北原様が直々にご来店!

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こんにちは!島村楽器大宮店の堀井です!このたびキタハラ楽器の北原様が大宮店にいらしてくださいました!


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出来立てホヤホヤのJames Tyler Guitars Japanと、一緒に記念写真!左:店長雫(しずく) 右:北原様


というわけで、今回北原様にJames Tylerについて「気になる色々なこと」を聞いちゃいました!国内流通が少ないことで、しばしば「幻のギター」と言われていたJames Tylerですが、なんと日本製James Tyler Guitars Japanが本格流通を開始し、大宮店にも入荷しております!USAに引けを取らない日本製タイラー、是非試してみてください!

入荷のお知らせはこちら→James Tyler Japan 期間限定展示!!

James Tylerって?

突然ですが質問です!皆様James Tylerと聞いて何を思い浮かべますか!?

ふむふむ、、、ですよね!まずは使用アーティスト。例えば音楽プロデューサーの鳥山雄司さん(鳥山雄司さん公式ページにはドドンとタイラーギターが!)、他にも無類のギター好きで知られるマシャこと福山雅治さん、ミスチルの桜井和寿さんなどが、有名ですね!もちろんマイケル・ランドウや、スティーヴ・ルカサーなどLAスタジオミュージシャンにも絶大な支持を得ています。

その歴史はWikipedhiaに任せますので、入荷したてのギター達を弾いて触って、まずは是非そのサウンドを体感してみてください!


今回入荷したJames Tyler Gutitars Japanについて

数年前から、着実に進行していたJames Tyler Gutars Japanのプロジェクト。いよいよ本格流通開始ということで、今回、不躾ながら、北原様に様々な質問を投げかけてみました、そこから見えてくる日本製ジェームス・タイラーの魅力を私堀井がお伝えします。

早速質問開始!James Tyler Japanの想いとは。

堀:いきなり失礼ですが、James Tyler Japanは本国製に比べ、廉価版のような位置づけなのでしょうか?
―北原氏「廉価版ではなく、あくまで"日本製のJames Tylerのギター"です。」

堀:というのは?
―北原氏「そもそもこのJames Tyler Japanですが、長年親交のあるJames Tyler本人と、私で、この素晴らしいJames Tylerというギターをもっと多くの人の手元に届けたいという想いからスタートしています。」


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2017NAMMにて満を持して発表されたJames Tyler Guitars JapanのTylerbasterを見つめるJames Tyler氏。


堀:これだけの品質のギターを安定的に製造するとなると、なかなか難しそうですね。
―北原氏「ええ。ですので、私が国内でその想いを具現化できる工場探しからスタートしました。」

堀:それで、あの「飛鳥工場」にたどり着くわけですね?
―北原氏「そうです。たどりつくまで結構大変でした(笑)。」

James Tylerと北原さんの想いを形にする”飛鳥の技術”

堀:どういった点が大変だったのですか?
―北原氏「先ほども申し上げた通り、”ただの日本製”ではなく”日本で作るJames Tyler”を意識しましたので、Jim本人から、本体のCADデータ(ギターの造形データ)をはじめ、電装系パーツなどの資材はもちろんもらえるのですが、アメリカでJim本人にチェックしてもらわなければいけないため、技術面とフットワークと、月産目標と、その体制と、、、なかなかそれらをクリアできる工場がありませんでした。」


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45年間、門外不出だったという技術を食い入るように見る飛鳥工場の技術者。右が八塚(やつづか)氏


堀:そんなやっとの思いでたどり着いた飛鳥工場とのやり取りの中で、北原さんが一番こだわっている部分はありますか?
―北原氏「一番大切にしたかった事は、やはりJimの想いです。工場が決まった時点でJimから私へ『僕の45年の経験と知識を全て出すから。』と言われましたので(笑)。」

堀:James Tyler創始者の短くて重みのある言葉ですね、、、。
―北原氏「そうなんです(笑)。つまり大変というより、そのJimの気持ちをどれだけ確実に飛鳥さんへ伝えるかが重要でした。作業工程等に大きな違いがあるわけではありませんが、細部に至るとやはりタイラー独特の信念とこだわりが随所に出てきます。それは外見上は見えない部分も含めてです。そこを八塚氏率いる飛鳥さんのビルダーさん達は着実に、そして惜しみなく応えてくださっています。」


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真剣な眼差しの飛鳥工場のメンバー。James Tylerの工場でそのノウハウをすべて受け継ぐ。


堀:そんな苦労が…。すみません。正直、James Tylerという版権を手に入れただけだと思ってました。ごめんなさい。
―北原氏「いえいえ(笑)、そういう風に質問してもらった方がむしろいいです。ちなみに、日本とアメリカは距離がありますので、なるべくそのギャップを埋めるために、USAメイドの各モデルのギターが飛鳥工場には何本かおいてあったり、とにかくこだわっています。」

やるからには本気のJames Tyler氏のこだわり!

堀:例えば、James Tyler氏はどういったチェックをしてもらったのでしょうか。
―北原氏「例えば電装系の銅箔の貼り方のような、本当に細かいところまでJIM本人にチェックをしてもらいました。それ以外にもたくさんの項目において見てもらっており、今回の本格流通がお互いに納得する基準に至るまでに、本当に何度も行きました。」


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完成した日本製James Tyler Guitars Japanを電装系まで細かくチェック完了。25年来の親交のある北原氏も初めて見たという、万全のピースサインをするJim氏。


堀:チェックの際は実際に八塚さんも同行するのですか?
―北原氏「もちろんです。今後の日本製James tylerの作成責任者ですので、木工や電装系以外にも塗装の仕上がりや、当たり前ですが、楽器としての精度もJim氏の基準に合っているかなどを、八塚さんと直接基準の確認をしました。」


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真剣な眼差しで打合せを行う、Jim氏と飛鳥工場八塚氏。CADデータをルータに入れて「ハイ、終わり」ではありません。


堀:その様はある意味一子相伝の奥義伝承のような?
―北原氏「そうですね(笑)。技術者同士真剣に語り合う姿は感動すら覚えました。飛鳥工場の八塚氏にも大変感謝しております。」

Jimが言った「45年の全て」、その言葉に嘘は無し!

堀:塗装はどうでしょうか。特に”バーニングウォーター”。日本製で出るんですか?
―北原氏「出ます!実は今回、人気のJim BurstやTrans Blueはもちろん、Burning Waterで有名な門外不出のshmear(シュメア)フィニッシュまで直々に伝授してもらいました。James Tyler 45年の歴史で初めてだそうです。」

堀:それは凄い!やはり奥義伝承ですね(笑)
―北原氏「シュメアーフィニッシュについては、本格流通前からかなりのお問合せをいただいていたのですが、これで日本製で出せます。」


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完成した日本製バーニング・ウォーターを検品するJim氏。表情からもその仕上がり度がわかります。


ここまで聞きました!”木”だけに、気になる木材の話!

堀:ところで、木材も本国から仕入れているんですか?
―北原氏「木材に関しましては、国内外の木材流通の専門家でもある飛鳥の八塚さんにお願いしておりまして、James Tyler Japanは全て北米からの輸入木材を採用しています。細かいですが、例えば、歩留まり(一本の木材を加工する際の効率)が悪い柾目取のメイプルネック材も、もちろん同じく北米から輸入されたものです。

堀:他に木材に関するポイントはありますか?
―北原氏「ありますよ!私がとても安心しているのは飛鳥さんは自社特注の木材乾燥システムを持っていることです。どんなに素晴らしい楽器用の輸入材木を採用しても、日本の四季を通して常に加工前の乾燥処理が確実になされていないと意味をなさないと思います。これは木工加工技術と並んで大切なとこであることを八塚さんより学びました。」

堀:おっと、そういえばJames Tylerのトレード・マークとも言えるMamywo(マムヨー)材はどうでしょうか?
―北原氏「Jim氏が命名したMamywo(マムヨー)は氏から直接流通経路を教わって八塚さんに入手してもらっています。」

堀:James Tyler氏が見出したというなんともミステリアスな材ですが、トーンウッドとしてはどういった特徴がありますか?
―北原氏「Mamywo(マムヨー)は基本的に軽いものが多く、エレキギターに重要なミッドレンジが多く含まれている材で、ジム氏が初期から頻繁に採用しています。」


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JIMの基準を満たしたギター。JIMからも思わずEXTREME!最高!(むしろやりすぎだ!)という言葉が漏れる。基本的に今後はJames Tyler氏から受け継いだ基準や技術をもとに飛鳥工場の八塚氏が責任をもって生産していく。


まだあるこだわりポイント!

堀:そろそろ、終わりにしようかと思いますが、他にこぼれ話はありますか?
―北原氏「オリジナルハードケース!これ実はこだわりがあるんです!」


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これが噂のハードケース。ステンシルも然ることながら、軽くて丈夫です。


堀:どういったこだわりでしょう。
―北原氏「大したことないと言われてしまうかもしれませんが、この側面のステンシルは一つ一つ、飛鳥工場で吹いてるんです。」

堀:え!?これも自前で作ってるんですか?
―北原氏「しかも1950年代のヴィンテージ・ステンシルカッターを使用して型を抜いています。この風合いはデジタルでは出せません!」


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一つ一つ吹きあげています。

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スチームパンクな漬物石、、、いや、1950年代製ヴィンテージ・ステンシルカッターです!


堀:最後に一言お願いいたします!
―北原氏「期待してお待ちいただいている方には本当にご迷惑をおかけしました。様々な方の協力により、限られた月産数ですが、国内流通のめどが立ちましたので、是非James Tyler Guitars Japanを触って、その良さを体感してください!」

堀:ありがとうございました。

James Tyler Guitars Japanは期待度120%!

いかがでしたでしょうか。私が感じたのはJames Tyler氏、日本での制作を伝授された飛鳥工場八塚氏、そしてそれを哲学をもって橋渡しする北原氏。この三氏の熱意、スピリットが形になったのがJames Tyler Guitars Japanなのではないでしょうか。是非一度触ってみてください!

※全面的に協力していただいた北原様、本当にありがとうございます。

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店舗名 島村楽器大宮店
電話番号 048-658-5260
担当 雫(しずく)

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所在地 埼玉県さいたま市大宮区宮町1-60 大宮ラクーン6F
アクセス 大宮駅東口より徒歩1分
電話番号 048-658-5260

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