Roland × Studio Electronics 共同開発!話題のアナログシンセ『SE-02』を速攻レビュー!!

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2017年07月04日

Roland × Studio Electronics 共同開発!話題のアナログシンセ『SE-02』を速攻レビュー!!

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こんにちは!
島村楽器名古屋パルコ店の立浦です!

本日は先月の発表以来、すでに各所で大きな話題を呼んでいるRoland Boutiqueシリーズの新たなライン『Roland Boutique Designer』の第一弾として7月末にリリース予定のコンパクトサイズの本格アナログ・モノフォニック・シンセサイザー『SE-02』についてご紹介!
本機種はアメリカ・ロサンゼルスの老舗シンセサイザーメーカー“Studio Electronics” と共同開発という異色中の異色モデル!

なんと、メーカーさんのご好意で少しだけ発売前の実機をトライさせて頂く事が出来ました!!
ウッヒョー♪
早速写真や所感を交え、ご解説していきます!

Studio Electronicsについて

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1981年創立のアメリカの老舗シンセサイザーメーカー。
もともとはMoogなどのアナログシンセサイザーの修理を行う企業としてそのキャリアをスタート、1986年にはMinimoogにMIDI機能を搭載し形状をラックマウント型に変えたMidimoog(オーディオ・ディスクリートの回路パーツも多くをMinimoogのものを使用)、1994年にはそのファットで暖かみのあるアナログサウンドからHIPHOPやR&Bを中心に様々なアーティストに愛用され、アナログへのリバイバルブームを生み出したた名機SE-1をリリース。
以降も現在に至るまで様々な、良質のラックマウント型やユーロラック規格のシンセサイザーをリリースし続ける名門メーカーです。

Roland BoutiqueとDesignerシリーズ第一弾『SE-02』

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2014年に同社の名機JUPITER-8、JUNO-106、JX-3Pの3機種を、デジタル回路でありながら当時のアナログの回路の挙動を忠実に再現できる独自のモデリング技術Analog Circuit Behaviorを使用しコンパクトサイズの筐体に収めたJP-08、JU-06,JX-03をリリース、また翌々年に今尚音楽シーンで使用されるドラムマシンTR-909やベースシンセサイザーTB-303を再現したTR-09、TB-03、伝説のボコーダーVP-330を再現したVP-03をリリースし、いずれも市場から高い評価を得た。
これらの同社のヴィンテージ名機をコンパクトに再現したものたちはRoland Boutique シリーズと呼ばれておりますが、今回のSE-02はそれらとは一線を為すシロモノ。
Boutiqueシリーズの新たなライン「Roland Boutique Designer Series」として登場した本機種は、Studio Electronics社との初めての共同開発。
従来のRoland製品を再現するのとは違い、Studio Electronics社の名機SE-1を両者の持ちうる技術と情熱で作り上げた珠玉の1台なのです。


外観チェック

SE-1由来のアナログ回路を従来のBoutiqueと同サイズで再現!

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ついに来ました!
Roland SE-02!!RolandとあのStudio Electronics社の共同開発、元ネタはSE-1。
そしてRoland社であるのにアナログモノフォニックシンセ。しかも小さい。
心が動かないわけがありません…発表されてから担当は触りたくて触りたくてウズウズしておりました。


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正面から見たSE-02。
今までと筐体のサイズこそ今までのBoutiqueたちと変わらないものの、豊富なつまみの搭載、またリボンコントローラーが排除されたことによりどことなく従来モデルより重厚感を漂わせます。

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とは言っても、本体の重量自体は950gと他のBoutiqueシリーズとほとんど同じ。運搬セッティングも楽々です♪


Boutique専用キーボード『K-25M』でよりシンセらしく

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Boutiqueシリーズで使える専用キーボード『K-25M』と一緒にするとこんな感じ。
もうこれだけでどことなくMoogっぽさすらある!

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ちなみに横から見るとこんな感じです。

各種接続端子も充実!

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USBやMIDI in/outはもちろん、本モデルはCV/GATE/VCF CV inputやTrigger in/outなども装備。素晴らしい。

従来のBoutique機たちとまず大きく異なるのは

“電池駆動出来ない”

という点!

これはBoutiqueの売りの一つでもあったのでちょっと残念。
RolandのPSB-100という専用アダプター(9V/2.0A)を使用する必要があります。

そうですよね、あんなファットな音を出せるアナログシンセですもんね~
本体スピーカーは従来通り付いているのでご安心を!

サウンドチェック

シーケンサーのプリセットをご紹介!

プリセットをいくつか鳴らしてみました♪
残念ながら担当、元となったSE-1のサウンドを生で聞いた事がありません(ちなみに担当とSE-1は同い年、1986年製です)ので、元機と近いのか判別は出来かねますが、音は確かに太身のあるStudio Electronicsのサウンド!!
SE-1で最も評価されている深く太く暖かいベースのサウンドはもちろん、艶やかに響くリードサウンドも非常に使い心地が良さそう。
これはイィぞ…。

3VCO,オシレーターごとに違った波形も収録!

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オシレーターセクションはこんな感じ。
3VCO、通常の三角波、のこぎり波、そしてタイプの異なる3つのパルス波に加え

VCO1/2のみ三角波とのこぎり波を組み合わせた波形
VCO3のみ反転のこぎり波形

といった各VCOチャンネルでも異なった波形も搭載しており、多彩な音作りを可能としております。

「え、ねぇ?ノイズは?ノイズのチャンネルは無いの?」
というシンセノイズクレイジーなお客様、ご安心ください。

ミキサーセクションに目をやれば、ホワイトノイズの音量つまみをご覧頂けます。

オシレーター部には温度補償機能も搭載されており、アナログにありがちな温度や湿度でピッチが安定しないといったトラブルもありません。

よりサウンドに変化を与えるX-MOD

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このX-MODセクションではクロスモジュレーションの掛かりを設定するところ。
ここをイジイジすることによって金属的なサウンドやグチャグチャなサウンドを生み出すことができます。
O2-FILTERのつまみは、フィルターのCutoffにOSC2でモジュレーションを

O3-O2のつまみは、OSC2の波形にOSC3でモジュレーションを
O3-PW1,2のつまみは、OSC1/2のパルス波にOSC3でモジュレーションをかけることが出来ます。
O3-PW1,2に関しては、パルス波が選択されていないとモジュレーションがかからないので注意!

また前述の通りミキサーセクションにはホワイトノイズのボリュームつまみも用意されております。

組み合わせ方次第でもうありえないくらいのバリバリ極悪サウンドが出せちゃいます!

使いやすく切れのあるミキサー/フィルターセクション

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ミキサーセクションやフィルター、エンベロープのセクションはこんな感じ。
本機ではフィルターのCUT OFF横の“EMPHASIS”というつまみがレゾナンスに該当する模様。
そしてさすがアナログ、フィルターの効きも絶妙です!細かく、そしてドラスティックに変化し音に様々な表情を与えてくれます♪

また、本機の出力(DELAY回路はスルーされるようです)をフィルターに戻る量を調節できるFEEDBACKつまみも!

充実の9波形LFOと新搭載のDELAY

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LFOの波形もサンプル/ホールド、サイン波、三角波、のこぎり波、反転のこぎり波、矩形波、矩形波2、矩形波3、ランダム波の9波形と非常に豊富。
他にもMODEスイッチなどでLFOのかかり方も1回、ノート音のタイミングでスタート、常時の3種類から選べます。
そして、SE-1には搭載されていなかったDELAYエフェクターも新たに装備。ちなみにディレイ回路はアナログではなくデジタルとなります。
現代の音楽にも幅広く対応出来るようになっている本機種こんなにコンパクトなのに、割と深く広い音作りが出来ちゃいます。


機能チェック
16+6ボタンとVALUEつまみ

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16+6のボタンが本体下部がございます。
16Stepの入力作業などやパッチやシーケンサーの切り替えなどを行う1~16ボタンはもちろん、その他各ボタンが持つ役割も従来より分かりやすく配分されています。
パッチ・シーケンサーはA~Cバンク、さらにユーザーバンク、各バンクに129個まで登録可能です。
また下部左側にVALUEつまみが新たに搭載。様々なパラメータの値やプリセットの切り替えに使うのですが、これが意外と便利!これだけで操作性がグッと上がります!

ボタンが鍵盤代わりに!

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本機種は、初代Boutique3機種やVP-03では搭載されていたリボンコントローラーが無くなっています。
代わりに前述のボタンを鍵盤として使い、音を鳴らすことが出来ます。オクターブも±3まで、トランスポーズも従来通り可能!
従来機でも出来てはいましたが、内部設定に入っていきながらリボンコントローラーを使ってやる必要があったので、今回のこのボタン一つで出来るようになっているのは結構ありがたいですねー!

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GLIDEつまみでポルタメント値を手早く細かく変えられます。
これも従来機は上記のオクターブ/トランスポーズ変更同様、内部設定でリボンコントローラーを駆使して行う必要があったので、このSE-02はよりパフォーマンス性が上がっていると言えます。
変化のタイプもLIN/EXPと切り替え、またOFFにすることも可能。
「WHL MIX」つまみにてクロスモジュレーションとLFOのミックス比も素早く調節!




っと、お借りできた時間に制限があったので今日はここまで。

ステップ・シーケンサー機能やソング機能もチェックしたかったのですが…これはまた入荷してからとします♪


商品価格

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メーカー 型名 販売予定価格(税込) 発売日
Roland SE-02 ¥70,200 2017年7月下旬

アナログシンセサイザーという特性上、初回入荷数は2~30台ともうホントーーに少ないようです…。

ご予約受付は7/14より開始する予定!

気になっている方は是非当店デジタル商品担当の、私、立浦(たてうら)までお申し付けください♪


この記事の投稿スタッフ

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投稿者 立浦
プロフィール 高校1年からエレキギターをはじめ、大学卒業まで月のアルバイト代の殆どをバンド活動、それに伴う機材に費やしてきた人柱。これまでに買ったギターやベースなどの竿ものは15本以上、エフェクターに関しては30台を超えてからは数えていません…その他にもシンセ、アンプ、DTMソフトetc...一体いくら使ったのか、分かりません。でも、でもね!自分で買ってきたからこそ、商品の使い方はもちろん、良いところも悪いところもなんでもご提案出来る自信がありますよ!当店ではそんな経験を生かしてアンプ、エフェクター、シンセサイザー、PA、DTM、DJなど、幅広く担当しております。貴方にピッタリな楽器、是非一緒に探させてください!

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店舗名 島村楽器 名古屋パルコ店
担当 立浦(たてうら)
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