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島村楽器ミーナ町田店の音楽教室・ミュージックサロンより
アコースティックギターインストラクター河原がコラムとオススメの商品紹介をお届け致します!!
今回は、ギターにとって欠かせないアイテム「弦」についてご紹介いたします。
欠かせない、というより、ギターのギターたる部分ですね。
弦選びによって音色も弾きやすさも変わる可能性を秘めています。
是非いろいろな弦をお試しいただいて、アナタにピッタリの弦を見つけましょう!
今回は「クラシックギター弦」編です。一見すると違いなんてなさそうですが、実は大きな違いがあるんです!
別の企画で作成したレビュー動画がございますので、コチラも合わせてご覧ください!
後半にレッスンのご案内もございますので最後までじっくりご覧ください!!
「前回までの内容が知りたい!!」という方は、まとめのページへどうぞ。
「この記事を書いてるインストラクターって?」と思ってくださった方、ありがとうございます!!コチラからご覧ください。
このコーナーを御愛読いただいているアコギファンの皆様!是非店頭でお会いしましょう!
アコギについての色々なお話をしましょう!!アクセスはコチラです。
皆様のご来店を本当に心よりお待ちしております!
ちなみに町田店では定期的に「クラシックギターフェスタ」が開催されます
まだご覧になられていない方は是非ご来店ください!
クラシックギターフェスタについて
クラシックギターの弦って…
「ナイロン弦」、「ガット弦」、どちらもクラシックギターの弦の通称ですが、
もともとはヴァイオリンなどと同様に羊腸「ガット」で弦を作っていたのが始まりです。
戦後になり、より経済的で長持ちする「ナイロン」で弦が開発され、今ではこちらが一般的です。
クラシックギターの温かい音色と豊かな響きはこのナイロン弦によるところが大きいですね。
しかし、「ナイロン弦」と呼ばれる以上、素材は「ナイロン」がほとんどなので、
「違いなんてあるの?」と思われがちですが、
実は大アリなんです!まずはそれぞれの違いから見ていきましょう。
選び方その1~弦の張りで選ぶ~
アコースティックギターの弦は「ゲージ」、つまり「太さ」を選ぶことで張り感に違いがでましたが、
クラシックギターの弦は「張りの強さ」そのものを選びます。
①ライト・テンション
②ノーマル・テンション
③ハードテンション
と、大きく分けるとこの3種類です。
それ以上にこまかく分けているものもありますが、それぞれどんな特徴があるかというと…
ライト・テンション(ロー・テンション)
張り感が弱めの弦。押さえやすく右手の弾弦も軽く弾けます。
音は柔らかめで落ち着いた響きになります。
逆に、弾き方が強すぎるとノイズが混じったり、押さえ方が雑だと音程が悪くなる場合があります。
ノーマル・テンション(ミディアム・テンション)
迷ったらノーマル・テンションというセオリーは間違いありません。
各メーカーもまずノーマルを使ってから、他のテンションを試すのが良いでしょう。
ハード・テンション(ハイ・テンション)
張り感が強めになると、音にも張りが出てきます。
しっかりした芯のあるタッチ感で、輝きのある音色が得られます。
デメリットは「それなりに力が要る」ことです。
選び方その2~弦の材質で選ぶ~
「ナイロン弦」と言っているものの、実は微妙に違うものもあります。
ナイロン弦が標準的な素材ですが、材質の特性上、太くなると音色がぼやける傾向にあります。
特に3弦は顕著で、これを回避する為に開発されたのがカーボン弦です。
「フロロカーボン」製の弦は細身で音色もクリアーですが、テンションが少し高めです。
また、非常に稀ですが、今でもガット弦を作っているメーカーや、
「ナイルガット」なるガットを模倣した素材を使用している弦もあるようです。
選び方その3~精度で選ぶ~
実はナイロン弦は断面が真円になるように作るのが非常に困難だと言われています。
事実、製品によっては高音弦の音程がイマイチなものがあります。
それでも、それでも音色やコストなど、他の要素が良いからと目をつぶることも…。
ですが、弾いていて気になるようでは使い続けるのは難しいですね。
個人的にはピッチは非常に重要ですので、精度の良い物を選びたいものです。
選び方その4~メーカーで選ぶ~
先述の「素材」や「精度」はそれぞれのブランドの特長でもあったりするので、
「この銘柄の弦はこう」「あのメーカーのはこんなイメージ」というカテゴライズしてしまうのも、
あながちハズレではないと思います。ここではオススメのブランドを少しご紹介致します。
D'Adario
世界的に有名な老舗弦メーカーのダダリオ。クラシックギターに留まらずさまざまな弦楽器の弦を製造しております。
クラシックギター弦は「プロアルテ」のブランド名で親しまれております。ダダリオの高音弦は、
非常に精密なコンピューターで測定されており、非常に精度の高いナイロン弦が特徴です。
音色は柔らかめでウッディなトーン。特別際立った長所はないものの、非常に使いやすい弦です。
世界的にも標準とされていることが多く、まずは一度試されるのが良いでしょう。
~ロングライフを実現したコーティング低音弦~
クラシックギターの高音弦はナイロンが伸びきっていまうまでが寿命ともいえますが、
低音弦は意外と持ちません。早いと2週間ぐらいでヘタってしまいます。
型名 | 販売価格(税抜) | コメント |
---|---|---|
EJ43 | ¥1,340 | ライト・テンション。ノーマルでも指が辛いというかたは、まずはコチラをお試しください。 |
EJ45 | ¥1,340 | 世界中でもっとも標準的に捉えられているクラシックギター弦。 |
EJ46 | ¥1,340 | 「音にもっと張りが欲しい」という方はハード・テンションでバリバリ鳴らしてください。 |
EXP45 | ¥1,720 | 上記EJ45の低音弦をコーティングしたロングライフ弦。 タッチ感はほとんど変わらず、言われなければわからないぐらいです! |
EXP46 | ¥1,720 | 上記ハード・テンション・モデルのコーティング弦。 バリバリ弾く方はヘタりも早いので持ちが良いと沢山弾けますね。 |
AUGUSTINE
かのアンドレス・セゴビアとの共同開発により、それまで主流だったガット弦に代わる素材として、
世界で最初に実用的なクラシックギター用のナイロン弦を開発したメーカー。
その音色は人工素材とは思えないほどロマンティックで、甘いトーンを放ちました。
現在でもファンは多く、「セゴビア・トーン」を求めて使用される方の多い弦です。
高音弦の精度がマチマチなことがあり、音程の不安定さを指摘されることもしばしば…。
そんな中、新たに開発された「リーガル」弦は非常に精度の良い高音弦となっております。
~伝説のセット?!セゴビアが愛したオーガスチンのカスタム弦!!~
かのセゴビアは「インペリアル/ゴールド」というセットの高音弦「インペリアル」にブルーの低音弦という組み合わせを
愛用していたと言われています。
非常に張りの強いセットではありますが、音色・音量・精度、どれをとっても非常に高いレベルで仕上がっています。
バラ弦での購入になりますが、是非一度お試しください!
型名 | 販売価格(税抜) | コメント |
---|---|---|
Black | ¥806 | ライト・テンション。 オーガスチンはテンションがそんなに大きい差がないように思います。 |
Red | ¥929 | ノーマル・テンション。 現代ギター誌の計測ではブルーとの差は僅かのようです。 |
Blue | ¥1,051 | ハード・テンション。高音弦の精度がイマイチとの声も…。 ですが、音色は何とも言えない甘いトーンです。 |
リーガル/Red | ¥1,135 | 高精度の高音弦「リーガル」とレッドの低音弦がミックスされたセット。 オーガスチン・ファンで音程が気になる方にオススメです! |
インペリアル/Blue | インペリアル1~3弦¥740 Blueとセットで¥1,791 |
伝説のセゴビア・セット! ワタクシも一時期真似させていただいていました。 是非一度お試しください! |
SAVAREZ
サバレスはフランスのメーカーで、斬新なアイディアから優れた弦を開発しています。
「フロロカーボン」を使用した「アリアンス」という高音弦は非常に歯切れが良く、安定したピッチが特徴です。
その他にも、精度が非常に優れた透明感にあふれる高音弦「ニュークリスタル」、
力強く輝きのある低音弦の「コラム」、しなやかで歌心を思わせる低音弦「カンティーガ」など、
ユニークかつ実用的な弦が多く、組み合わせも豊富にあります。
現在ワタクシは「ニュークリスタル・カンティーガ」のノーマルテンションを愛用しております。
コチラの記事を読まれて、「よくわからなないからとりあえずオススメのは?」という方は、この弦をお試しください!
型名 | 販売価格(税抜) | コメント |
---|---|---|
510CR | ¥1,967 | ニュークリスタルとカンティーガのセット。 オススメの弦です!迷ったら是非お試しください! |
510MR | ¥2,179 | 上記セットの3弦をアリアンスにしたもの。 ワタクシの現在の愛用弦!最強セットです! |
500AR | ¥2,080 | 歯切れの良いカーボン弦「アリアンス」とレスポンの良い低音弦「コラム」の組み合わせ。 ノーマル・テンションですが、張り感は若干強めです。 |
500AJ | ¥2,250 | 上記のハイ・テンション・モデル。この上ない力強さがあります。 弾くのにも力が要りますが、こもった感じのするギターをお使いの方にオススメです。 |
HANNABACH
ドイツの高級弦メーカー「ハナバッハ」は、テンションのバリエーションが非常に豊富で、
素材や製法などにもこだわりぬいた弦を多く製作しています。
音色的には、ダダリオを少し明るくしたイメージです。
ドイツなので「重厚感がありそう」と思われがちですが、意外と軽めで鳴らしやすい弦です。
ワタクシはまだ試しておりませんが、「エクスクルーシブ」なる新しい高級な弦が発売されております。
持ちも良いらしいので、是非試してみたい弦です。
型名 | 販売価格(税抜) | コメント |
---|---|---|
815SLT | ¥2,030 | 恐らく全ての弦でもっとも張り感の弱いスーパー・ライト・テンション。 絶妙なタッチ感を学ぶこともできるかも?!非常に面白い弦です。 |
815MT | ¥2,030 | ノーマル・テンション。ついダダリオの弦と比べてしまいますが、 コチラの方が上品な雰囲気があります。 |
EXCLUSIVE MT BLACK | ¥3,620 | 新発売の高級弦。3弦は音の抜けを改良した「チタニール弦」を使用。 低音弦の巻き弦も純度を上げた銀メッキを使用し、 通常のモデルよりも持ちが良くなっています。 |
弦選びに正解はない?!
かく言うワタクシは、最近でこそ落ち着いていますが、一時期はそれはいろいろな弦を張りました。
ひどいときは1弦2弦3弦がすべて違うブランドで4・5・6弦は2週間で張り替える、などということもありました。
ですが、そのおかげでいろいろな弦のことがわかりましたし、タッチについてもいろいろ学べました。
結論からすると、「弦は人によってベストマッチが異なる」ということです。
そして、弦こそが音の「発生源」ですので、ギター本体同様にこだわり甲斐があるものです。
そして、まだ使用したことのない弦や新製品と出会うことで、新たな発見を楽しむことが出来ます。
是非、実験を楽しむ感覚でいろいろな弦を試して頂くことをお勧め致します!!
ご紹介した商品は全て店頭にございます。是非ご来店ください!!
クラシックギター弦比較レビュー動画
D'Addario EJ45
Augustine Regal/Red
SAVAREZ 510MR
Aquila ALABASTRO
さて、クラシックギター弦編はいかがでしたでしょうか?
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コース | アコースティックギター サロン |
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担当インストラクター | 河原 裕介 |
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