今はボーカルも機材を持ち込む時代に!ライブでの更なる音質向上に向けて

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2020年01月21日

島村楽器梅田ロフト店の南です。 ボーカリストの皆さん!マイマイクはお持ちですか? マイマイクをお持ちの方は、もっといい音質でライブができないかと悩んでいる方が多くいらっしゃるかと思います。 ダイナミックマイクの方ならコンデンサーマイクにするべきか、はたまた自分にもっと合ったダイナミックマイクがあるの […]

島村楽器梅田ロフト店の南です。

ボーカリストの皆さん!マイマイクはお持ちですか?

マイマイクをお持ちの方は、もっといい音質でライブができないかと悩んでいる方が多くいらっしゃるかと思います。

ダイナミックマイクの方ならコンデンサーマイクにするべきか、はたまた自分にもっと合ったダイナミックマイクがあるのではないか・・悩みだすときりがありません。

今回は私が別の視点から提案する音質向上の方法をお伝えします。

マイクを替えず音質を向上させるための方法とは!

それは『マイクプリアンプ』を通してあげることです。
レコーディングを経験した方には馴染みがあるのではないでしょうか。

実は最近有名アーティストの方々で、このマイクプリアンプを通してコンサートやライブを行うケースが増えてきているのです。
その方達が使用しているのは1台何十万とするものですが最近ではより安価で小型なクオリティの高いマイクプリアンプが登場しています。

マイクプリアンプとは?

マイクプリアンプとはマイクの入力レベルを上げる機械になります。一般的にミキサーやオーディオインターフェースにGAINと書いたツマミがある入力部分を差します。

オーディオインターフェースのこの部分

ミキサーの場合

元々業務用コンソール(レコーディングスタジオにある大きなミキサー)でよくみる大きなミキサーの機能の一部です。ですが時が経つにつれ、次第にコンパクトで持ち運びも可能なようにその一部機能のみを抽出した機材が多く誕生しました。

これにより、外に持ち運んでいつでもどこでもそのコンソールサウンドで録音することが可能になってきています。。

なぜ「音質向上」にマイクプリアンプを勧めるのか

それはマイクの音を『フルパワー』で増幅してミキサーに送ることが可能だからです。
マイクは電気機器です。電気を必要とする機材は、電力が足りないと本来のクオリティを発揮することができなくなります。

通常のオーディオインターフェースやミキサーについているマイクプリアンプは色々な機能がついた複合機材ですので、必要最低限の電気しか確保できていません。
また、最近のマイクプリアンプはS/N比(シグナルノイズ比)が非常に低いのも特徴です。(この値が低いほど音質がクリアになる)
こういったことからマイクプリアンプ単体で使用することで電気を確保できるのでマイクの性能を100%に近い形で発揮してくれます。

例:S/N比:-129dB

いいマイクプリアンプではそれだけでなく、通常よりもゲインが上がって聞こえにくかった音がしっかり聞こえるようになり、PAのミックスも楽になる等、メリットもたくさんあります。

マイクプリアンプの注意点

ミキサー側のGAINは0に設定する
マイクを包んで持ったり近づけたりする癖のある方は極力マイクを離して歌う

マイクプリアンプで増幅すると音量がかなり大きくなるためミキサーのゲインを上げなくても十分な音が確保できます。

そのためミキサー側のゲインはなるべく0にしておきましょう(2重に通ると音が濁り、ノイズも増えてきます)

また、マイクに口を近づけて歌う方は、極力マイクとの距離を離して歌いましょう。(5cmくらいを目安に)

(包んで持つ方は手で包み込むのをやめましょう)

難しいのは嫌いだという方(入門編)

sE Electronics DM-1 DYNAMITE

難しい操作をしてPAの方を困らせたくない!そんな方にまずオススメするのがこのDM-1 DYNAMITEです。
ダイナミックマイク専用のマイクプリ(ゲインブースター)で、マイクと接続して+48Vのファンタム電源を入れるだけで+28dBものゲインブーストをしてくれるという優れものです。

「クリアさを保ちつつパワーを上げる」ことに特化しています。
ただし欠点としてはマイクに直接取り付けるのでどうしても見栄えが悪くなってしまう点。

対応策としてマイク→ケーブル→DM1→ケーブル→ミキサーの順でケーブルとケーブルの間に通す方法があります。

ですがこの方法を取ると1本ケーブルを通った音になるため、ケーブルを使用する時はグレードが高めのものをオススメします。


メーカー 型番 販売価格(税抜) デジマート
sE Electronics DM-1 DYNAMITE 11,700円 ご注文はコチラ

本格的なマイクプリアンプを選びたい方(中級~上級)

ある程度の予算もあり、しっかりと音質の向上を狙いたい方はこのあたりから選ぶことをオススメします。

Grace design M101

自然なダイナミクスと艶感を求めるならこのGrace design M101がオススメです。
付属しているハイパスフィルター空調などの環境ノイズや吹かれによるノイズを抑える際も、カットオフより上の帯域のシグナルはベストなパフォーマンスを保ちます。

マイク等のローインピーダンスな楽器は-130dBのS/N比とかなりクリアになります。AKGのマイク等と相性は良さそうですね。

メーカー 型番 販売価格(税抜) 備考
Grace design m101 82,000円 お取り寄せ品となります。

Golden Age Project PREQ-73 PREMIER

伝説の機材、NEVE1073レプリカの中でも低価格で手に入るこちらのプリアンプ。特徴としては3バンドのイコライザーがついているため音の微調整が手元で可能となっています。
ガッツリと倍音を上げつつも固く、クリアなサウンドが特徴的です。通したときの変化が分かりやすいのもこのメーカーの特徴ですね。バンドボーカルの方には非常に強いプリアンプです。

メーカー 型番 販売価格(税抜) デジマート
Golden Age Project PREQ-73 PREMIER 70,000円 ご注文はコチラ

Soyuz LAUNCHER

ロシアのハンドメイドマイクメーカーから最近このようなものが発売されています。
使い方はDM-1と同じくマイクとミキサーの間に接続して+48Vファンタム電源を流すだけのものになります。

こちらはマイク→ケーブル→Launcher→ケーブル→ミキサーという使用ですのでマイクに直接接続するタイプではありません。

+26dBのブースト、DM-1と違う点はトランス(変圧器)を内蔵している点です。トランスは音声の信号を昇圧(電気レベルを上げる)機能をもっていますのでマイクの性能を向上させることが可能です。

私自身もまだ試してはいませんが、DM1を試したことがある方なら一考の価値ありです!また試せる機会があれば個別にレビューをしてみたいと思います。

メーカー 型番 販売価格(税抜) 備考
Soyuz LAUNCHER 28,000円 お取り寄せ品となります。

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この記事を書いた人

南(みなみ)


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