ギターの選び方 エレキギターの木材、仕様の違いを知ろう!

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2020年01月24日

こんにちは、エレキギター担当の久保です。 最近は技術の発達が凄まじく、様々なエレキギターの仕様を選べるようになりました。私も日々勉強して時代になんとか追い付いていますが、今回は仕様選びのなかでも基本といえる、[!!木材・ピックアップ・ネックの接合方法・トレモロ!!]について解説しようと思います。まず […]

こんにちは、エレキギター担当の久保です。

最近は技術の発達が凄まじく、様々なエレキギターの仕様を選べるようになりました。私も日々勉強して時代になんとか追い付いていますが、今回は仕様選びのなかでも基本といえる、木材・ピックアップ・ネックの接合方法・トレモロについて解説しようと思います。まずはここから選び方のヒントを得られれば自分に合った仕様がみえてくると思います。それでは早速どうぞ!

エレキギターの木材とか仕様の違いが分かるようになる記事!

  1. 木材による違い
  2. ピックアップによる違い
  3. ネック接合方法による違い
  4. トレモロ有無とその種類による違い

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木材による違い

エレキギターは、ボディやネックをはじめ、木材が使用されている部分が非常に多いです。実はその木材で出てくる音色や演奏性が変わるって知っていましたか?

ここでは、エレキギターに使用される代表的な木材。ボディ材2種類とネックと指板に使用される木材について豆知識とともに書いていきます。

ボディ材

アルダー材(Alder)

アルダー(Alder)材はエレキギターのボディに使用される木材として定番なのでまず知っておいて損はしません
定番ということもあり多くのギターに使用されていますが、低価格帯のギターですと代替木材が使用されることもあります。
Fender社がサンバーストカラーを採用したのも、杢目(*1)があまりでることのないアルダーボディの見栄えをよくするためといわれています。

↓↓サンバーストカラーはこんな感じです↓↓

アッシュ材(Ash)

こちらもエレキギターで定番の木材です。 重量などが生育環境によりかなり異なり、重いものが「ホワイト・アッシュ」、重量が軽めのものが「スワンプアッシュ(ライトアッシュ)」 として扱われています。
とても堅く野球のバットなどにも使用されているんですよ。 杢目が「THE 木」という感じで木材らしさも魅力です。


ネック材

メイプル(Maple)

エレキギターのネックはほとんどメイプル材といっていいほど使用されています。ネックに使用されるメイプル材は弦の張力などに耐えるためにも堅いものが選ばれており、ギターになったあとも湿気や温度の影響をうけにくいよう、工夫されています。
ハードメイプルとソフトメイプルがあり、ソフトメイプルは美しい杢目がでることも多く、ギターのボディ表面に使用して見た目を良くする役割を担うこともあります。

指板材

ローズウッド指板

茶色の見た目のものが大体ローズウッドです。最近貴重な木材であるハカランダなどたくさんの仲間がいる木材です。指板の表面は塗装されておらずオイルで仕上げてあり、木地に直に触れることが出来ます。角の取れた少し丸みのあるサウンドが特徴で、代表的な指板材の一つとなっています。

メイプル指板

肌の色の様な指板は全てメイプル材です。指板面まで塗装がされていて、ツルツルした触り心地の物がほとんどです。ローズ指板とは対照的に、艶やかでシャープなサウンドが特徴です。

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ピックアップによる違い

ピックアップというのは、ギターの音を拾うマイクの事。このピックアップの種類や配列が変わる事で、演奏性が大きく変わってきます。
ピックアップには2種類あります。

シングルコイルピックアップ

誰もがはじめに目にするであろうピックアップです。特徴としては以下の通りです。

  • ストラトキャスターとテレキャスターによく搭載されている
  • 鋭く尖ったサウンドが作りやすい
  • 優しく綺麗なサウンドが作りやすい
  • ノイズがのりやすい

ハムバッカーピックアップ

先程のシングルコイルピックアップが2個くっついた形をしています。特徴としては以下の通りです。

  • レスポールによく搭載されている
  • 深く歪ませたサウンドが作りやすい
  • 太くて甘いサウンドが作りやすい
  • ノイズがのりにくい

シングルコイルとハムバッカー、どちらのピックアップが載ったギターを買うべきなのだろうか?と悩まれる方が多いと思うのですが、

  • 激しく歪んだサウンドで演奏したい!そんなサウンドで演奏しているバンドのコピーをしたい!という方はハムバッカーのギターを買った方が良いです。
  • そうでない方、特に邦楽ロックのギターヴォーカルがやりたい!そんなに歪まさずに綺麗なサウンドで演奏したい!という方は、シングルコイルが良いと思います。

ストラトモデルはSSSとSSHどっちが良い?

先程、ハムバッカーはレスポールによく搭載されていると書きましたが、ストラトキャスターでも搭載されているモデルがあります。これからギターを始められる方は、このSSH配列のギターがおススメです。なぜかというと、

  • 邦ロックを演奏する場合、歪ませる時以外にリアはあまり使わない
  • 歪ませたときにハムバッカーの方が気持ち良いサウンドが作れるので、初めからリアはハムバッカーの方が良い

上記の通りです。昔はリアにハムバッカーのギターの方が少なかったのですが、今となっては一般的な仕様としてみなさん使用されていますので、是非試してみてください。


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ネック接合方法による違い

ギターを良く見てみると、ボディとネックのくっつき方も違いがあります。この違いにより、サウンドや演奏性にも違いが出てきます。

ボルトオンジョイント

ボルトオンジョイントはネックとボディを長いネジで止めている接合方法のことです。3~5本のネジで締め付けてくっついているので外してしまえばボディとネックを分解することができるのが大きな特徴です。
ネジの部分はネック調整の際に外したりすることがありますが、自信のないときは楽器店へ持ってきていただいて調整をお願いするのが無難でしょう。

ボディに近いネック部分が弾きやすいこの構造は、ストラトキャスターやテレキャスターに用いられています。

あまり低音の主張がないため、カッティング等の低音が必要ない場合はこちらの接合方法の楽器がおすすめです。

セットネックジョイント

セットネックジョイントは、強力なノリでボディとネックを接着することで、ボルトオンジョイント構造のギターよりもサスティーン(音の伸び)が稼げるのが特徴です。その代わり、ボディとネックを簡単に外せないのと、ボディに近いネック部分が弾きづらくなります。

しっかりとした低音とリードギター向けなサウンドメイクが可能なこの構造はレスポールに採用されていて、1980年代頃からハードロックのギタリストに人気となりました。

もともとレスポールはジャズギタリスト用のギターとして開発されているので、ジャズ等で必要とされる甘いサウンドも作りやすいです。

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トレモロはあったほうがいいの?

トレモロがあることで音程を変えて演奏することが可能になります。これを「アーミング」といい、ストラトキャスターなどに付属してくるトレモロアームはこのために使います。

トレモロはギターを始めた直後で使用することはほとんどありません。ですが、先々使う機会が出てくる可能性もあるので、演奏の幅を拡げるという意味ではトレモロ搭載モデルを選ぶのもいいかもしれませんね。


フロイドローズって?

過激なアーミングをする曲がしたい方が選ぶのがこのフロイドローズ(ロック式)というタイプです。アーミングをたくさんしてもチューニングが狂いにくいのですが、弦交換などのメンテナンスがとても大変です。始めたばかりの方が弦交換で壊してしまったのでは?とリペアマンに泣きつく姿も…。
メンテナンス失敗談が非常に多いこのタイプは玄人向けといえるでしょう。

※アーミングしている様子を動画に収めました。フロイドローズだと、動画後半くらい激しくアーミングしてもチューニングが狂いませんね。

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いかがでしたでしょうか?この記事が皆様のギター探しのお役に立てればうれしく思います。
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皆様のご来店を心よりお待ちしております。

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*1: 木材をカットした際に表面にでる特徴的な模様のこと。高級ギターに使用されることが多い。

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