DJの練習法と心構えについての正解をお話する回

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2020年04月10日

こんにちは。 DJ担当の西岡です!DJ初心者のみなさん、機材には慣れてきたけどーってみなさんや中級者の方。 [!!いろいろありますが、今回DJの練習法について僕としての正解を書いていきます。!!] 音楽には正解がないように、DJにも正解はないのですが、海外にいってDJやって現地のオーガナイザーにめち […]

こんにちは。

DJ担当の西岡です!DJ初心者のみなさん、機材には慣れてきたけどーってみなさんや中級者の方。

いろいろありますが、今回DJの練習法について僕としての正解を書いていきます。

音楽には正解がないように、DJにも正解はないのですが、海外にいってDJやって現地のオーガナイザーにめちゃめちゃ褒めてもらった僕としての正解を書きます。ですが、その練習の話をする前に大事な内面の話をします

なぜ内面の話なのか?

DJほど内面が影響する演奏形態はないからです。

DJのマナーについて

僕は大きく二つのマナーがあると考えています。逆を言えばこの二つを突き詰めれば絶対にいいDJができます。

①DJの目的を持つ

これが最初で最重要のことです。(もちろん最初は頑張って一時間繋いでみる!!でいいです)
誰にどういったことを伝えたいのか、何のためにミックスするのか、なんでもいいです。
「誰が、どこで、いつ、何のために聞くのか、何をしている時に聞くのか」、とりあえず起承転結つけてみる、EDMのイベントでベースハウスを楽しんでもらう、なんでもいいです!そもそも踊らせたいのか、座りながら楽しませたいのか、ジョギング用でもドライブ用でも。

DJを一つの演奏、アートだと言うのなら「何を描いているか」が言えない限り成立しません。

その目的のために、「どの曲を、いつ、どこから、どうかけるのか」が大事になるわけです。なぜそうDJしたのか根拠があるということはmixに説得力が出ます。
逆にお客さんとして行った時、僕はわかります。ちゃんと聞いてる人には伝わります。手を抜けばバレます。DJは己もお客さんに向けてもそういう感性を育てていくべきです。

②起承転結

当時大学生の僕が育ったクラブというものは「全く知らないカッコイイ曲が流れる場所」でした。SNSやシャザムなども最近ですからね。元々はそうなんですよ。お客さんも知らない曲がかかる中で何を頼りにのるのかというのが「起承転結」です。音の宇宙、星々が煌めく中で宇宙船に戻るガイドみたいなイメージです。
最近気にしていない子が多いですけど、僕は必須だと思ってます。音楽、映画、本、漫才など、ありとあらゆるものに対して適応される普遍のマナーです。これに則ることによって、お互いある程度予測や安心ができるわけです。小さな期待にいっぱい応えていくわけです。これを作ることが≒グルーヴメイクだと解釈しています。これがあるから、お客さんは安心して身を任せられるのです。
DJがアゲればいいなんて、簡単なものだったらイケメンや美女に取って代わられて終わりです。

他にも同じ曲を一晩で二回かけない、DJしてる時に煙草を吸わない、機材の近くにペットボトル以外の飲料を置かない、機材の上に物を置かない、ミキサーの赤を出さないなどいろいろありますが、このあたりは店などによって異なりますね。僕はやらないし良くないと思いますが。

DJの心構えについて。

DJに一番大事なものは「愛」です。これだけだとふわっとしてるので、細かく説明します。

①曲に対する愛

いろんな愛がありますが、第一に曲ですよね。今はDJでも定額サービスなどもありますが、自分がお金を払って買った曲、その値段を出すことに対して「こんなん2$とか安すぎでしょ」って思うぐらいの曲を買うことが僕はとても大事だと思います。
DJするときにタイトル見たらどんな曲か分かるぐらいでないと、まともなmixは出来ませんので聴きこむことがとても大事です。そしてその曲の大好きな部分を活かすためにかけるタイミング、エフェクト、ロングかショートか、どこで曲を切るか考えるわけです。起承転結も非常に大事ですが、ただのその為に埋め合わるような曲は必要ないと考えてます。綺麗にはまらない場合は結局Digが足りないんですが、時間がかかることなのでそこは多少仕方ないです。時間がかかることだからこそ、DJにしかできないのです。

②聞き手に対する愛

お客さんと一緒に楽しむ、折り合いをつけることは非常に大事です。媚びる必要はありません。するべきでもありません。そのラインをはっきりする為に僕は好きな曲しかPCに入ってません。逆を言うと、その中で譲れる範囲は譲ってお客さんと歩調を合わせてDJするべきです。そういう運用をしています。お客さんはお金や時間をかけてくれているわけですからね。
ただ自分が最初の聞き手なわけですから、自分を楽しませることを忘れてはいけませんし、そうしないと続きません。後述しますが、練習はmixして聞き直すことしかないので、その時向き合うのは自分しかいません。自分と向き合うのが基本的な練習です。自分が最高やと思うmixが作れる、それが普通にできるようになって、ようやく多人数のお客さんと向き合えるようになるのです。それが定まる前に多人数と向き合うなんて、軸がふわふわしすぎて普通の人には無理です。

③プロデューサーに対してのリスペクト

作曲をしてる方は、DJというものに対してかけられる時間が限られています。それを使わせてもらってるわけですので、その曲を作った人をも感動、感心させられるようなDJをせねばならないのです。分かりやすく言うと、Hardwellの曲はHardwellがかけるのが一番盛り上がるんやから、それを超えるアプローチを模索しなければ自分のDJの価値はないわけです。

他にもクラブや親など感謝するべき方はたくさんいますが、そこは関係性によりけりなのでおいておきましょう。

以上がDJで大事な内面の部分になります。上記のような心構えをマナーに則って表現するのが基本的な運用となります

では具体的にどういう形で練習すればいいのかですが、もう答えが出てますね。

起承転結を意識し、曲を活かし、自分で聴き返した時に最高やなと思えるmixをつくる練習をする。

そのためにまずセットリスト無しである程度のDJができるようになる

なぜセットリストなしでDJできることが大事なのか。至極簡潔にいうと、クラブでスベった時にどうしようもないからです。

ということでセットリスト無しである程度のDJができるようになるために4つの行程を用意しました。

①曲を揃えてフォルダ分けする

かける曲がなければDJできないので、好きな曲をいっぱい買って、ジャンルや激しさなどでフォルダ分けしてください。
タイトル思い出せないけどメロディが思い浮かぶということ多々あります。それをなくすこと、制限時間内に次の曲を起承転結や前後の曲の相性にあわせてセレクトする為にフォルダ分けは非常に重要です。正直面倒ですけど、僕はこれなしではDJできないです。特に新曲試す時は。

また、やっていく中でホットキューが必要になっていくので曲の展開ごとにつけると便利です。

②目的を決める

最初のゴールは【とりあえず1時間で起承転結を作ってみる】です。それでやってみてください。
中級者以上の方はジョギング用、ドライブ用、掃除用、コーヒー用、寝る用などもありです。クラブをイメージするなら「どんなクラブの、どんなイベントに、何番手で、メインフロアなのかサブフロアなのか、ラウンジなのか、そのイベントで聴いた人にどうなってほしいのか、どういう客層で何を伝えたいのか」をというのを全部詰めていくと練習の質は高まります。スポーツの練習と一緒ですね。うまくなっていくほど、状況を具体的にイメージしてすることで伸びます。

③繋いでみる

1曲を選ぶ→2BPM合わせる→3音量合わせる→4タイミングよく曲をスタート→5曲を切り替えていく というのを続けます。

1は1時間で起承転結があるなかで、今どこなのか、この後上げたいのが下げたいのかキープしたいのかを考えながら前後の曲との相性とその曲をかける意味を考えて選びます。
2は小学校の算数ができればすぐできます。3は音量目盛りと聞いた感じで調整します。
4は曲の2or4小節の展開にあわせて次の曲をかけます。例外も多々ありますがクラブミュージックは基本的に4小節で展開していきます。それに合わせて曲をスタートすること。
5はスタートする際に低音を切っておいて、音量の縦フェーダーを上げて行っての目盛り7か8くらいで止めておきます。10まで行くと音量が出過ぎてしまいます。そこから徐々に片方下げて、片方あげて、低音も同じように徐々にMIXの主役の曲を入れ替えていきます。この辺りはyoutubeなどで動画を探したら出てくると思いますので、見てみてください。

エフェクトは最初は必要ありませんが、失敗してなんぼなんで、使いたいだけ使ってください。

あと1の付け足しですが、ブレイク(キックが入っていないところ)は解放感や多幸感の多いところですが、同時に足が止まるところなので多用すると集中が途切れたり、グルーヴが途切れたりするので、気を付けて運用してください。

④録音したものを聴く

練習ではこれが一番大事!!

これをしなかったら正直無駄!!テストを受けて答え合わせをしないどころか、丸付けだって済んでない状態です!!というか、やってても続かないと思います。成果物がないわけですからね。

武井壮さんが「子供の時、ボールを投げてる自分のフォームをビデオで見たときイメージと違い過ぎて愕然とした」というエピソードがありますが、これと同じで、やってる最中と客観的に見たときはめちゃくちゃ違います。そして武井さんはイメージ通りに体を動かす練習をしたそうです。それをDJに当てはめると、やった成果を客観的に聴いて、「いいところ、悪いところ、もっとよくできるイメージが閃いたところ」それらをコントロールするためにどういうmixの仕方、エフェクトのかけ方を、フォルダ分けの仕方を考えるわけです。そして少しずつイメージ通りのDJができるようになってくるということです。ちなみに適当にかけたエフェクトの無駄さもここでわかりますし、「この曲もっとかっこいい曲やのにかっこよく見せれてない!」という悔しい思いもとても大事な感情となります。

これを毎日ワンセットやってください!!ちなみに僕は当時営業職しながらしてました。最初はシンプルでいいです。やってる時でさえ失敗したなと思う時があるかもしれませんが、グッとこらえて一時間やりきってください。そうしてやってくうちに手が空くので、そうなったらもっと詰めてして下さい。

実験に近い部分もあるので、失敗を恐れず、時には調和を崩して挑戦してください!!

以上が僕がDJを教えたりする時に話すことで、ちゃんと教える時は相手に合わせてより具体的に説明していく感じです。
最後に最初に言ってた褒められたって話をfacebookより原文ままのっけます。真偽は検索かけて頂ければ出てくると思うので。それでは良いDJ lifeを!!


It's nights like tonight that make me so proud to be hosting The Recovery Room: a couple months ago a nice Japanese man came up to me and introduced himself. Turns out he had moved from Japan several months earlier and by some chance has stumbled on our Monday's and had been coming every week since for nearly a year. He then mentioned he was also a DJ. A few weeks later, after we had become regular acquaintances on the Mondays he asked if sometime he could play a Monday. After listening to his mixes he sent me, and some videos of his juggling I knew he was pretty good and we arranged to have him play tonight, before he left for Japan for a while. I don't think I was prepared for the immaculate set he played tonight. Honestly one of the best sets I've heard on a Monday and a set that would have easily slayed any big party. So yeah, I've decided to involve more new faces to the Mondays. It's a community night and it deserves to see more exposure for all the basement DJs that have spent so long, and need a neighbourhood outlet to meet their peers. We have the most inviting, talented, and honestly beautiful group of DJs and Producers in Vancouver I have ever met. Everyone is so nice and humble, it's the best scene I've ever encountered for networking in this industry. So, my promoter friends I encourage you to look up Takuya Nishioka when he returns from Japan. He has the chops and needs some exposure here in Van. And keep an eye out for some names popping up that you may not recognize as I'll be bringing in some new peeps from time to time.


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