こんにちは。デジタル担当の須藤です。
最近では、DTM(デスクトップ・ミュージック)が音楽制作の大きな役割を担っています。デモ・プリプロダクションといったレコーディング前の下準備はDTMで済ませてしまい、レコーディングにかかる費用を節約するために使えます。更には、マスタリングも行えるため、レコーディングまでもがDTMで可能となります。
楽器は弾けるけど、コピーばかりでマンネリ化してきた方・楽器は弾けないけど、作曲にチャレンジしたい方へ向けて、DTMを始めることをおすすめいたします。
DTMのいいところ
曲作りというとどんなイメージがありますか?鼻歌でメロディーを考え、ピアノを弾きながらコード進行を決めて楽譜に書き写す、という作業をイメージする方がいらっしゃるのではないでしょうか。
もちろん現在でもこのような作曲方法は使われていますが、誰もがピアノを弾けるわけではないですし、楽譜を書けるわけでもありません。
そこで登場するのがDTMです!
DTMを使えば、ピアノが弾けなくてもピアノの音をパソコンのマウス一つで、楽器の音をデータとして入力でき、ドラムが叩けなくてもドラムの音を入力できたりするため、自分好みの曲がきっと制作できます。もちろん弾ける楽器があれば、その楽器の録音も出来ます。
DTMに必要なもの
手軽に作曲は出来るといっても、DTMを始める際にそろえるものは多いです。DTMの本質は、あくまでもパソコンやタブレット端末上にある音のデータのかたまりです。その大きなデータを管理するには、様々な機材や知識が必要になります。以下が必要な機材です。
パソコン
DTMはその名の通り「デスクトップ」で行うため、必要不可欠です。ノートパソコンでも制作は可能ですが、制作した音源のデータ容量は大きいため、デスクトップ・ノートパソコン共にCPU・メモリ・ストレージ等を比較し、慎重に選んでから購入しましょう。
DAWソフト
パソコン上での楽器の録音や、打ち込みに使用する音源、マスタリング等の音声編集が可能にするソフトです。
ダウンロードをパソコンで行うため、ご使用になるパソコンのOS(オペレーティングシステム)がソフトの規格に準じているかどうかを、購入前にご確認ください。
以下、代表的なDAWソフトになっております。それぞれの公式サイトには、音源やレイアウトの特徴が掲載されているため、直感で気に入ったものを購入することをお勧めいたします。
Steinberg:CUBASE
DAWソフトのおすすめとして、よく名前が挙がる王道のソフトの1つで、日本で広く普及している印象です。ジャンルは問いません。
Ableton:Live
テクノやハウスといった、エレクトロニック系のアーティストが好んで使用しているソフトです。セッションビューという機能が顕著で、様々なサンプルを保管しておいたり、それらをつなぎ合わせて曲を作成したりと即興性に富んだ音楽制作をしたい方向けです。個人的な話ですが、私のよく聴いているSkee MaskというDJがユーザーでもあります。
PreSonus:Studio One
BiSHやBiSといったアーティストの楽曲を手掛け、『松隈ケンタ流 ロックDTM入門 ~パソコンとギターで始める 「ワンコーラス作曲法」』を執筆している松隈ケンタさんが使用されています。
この書籍では、Studio Oneを用いてDTMの手順を説明しているため、書籍との同時購入もおすすめです。ジャンルは問いません。
AVID:Pro Tools
プロの現場でも使用されるソフトです。AVIDは、DAWソフトだけでなくビデオ編集ソフトや録音機材の販売もしており、制作向きの製品はバラエティに富んでいます。
Image Line Software:FL Studio
EDMやダブステップといったジャンルのユーザーから、特に支持があります。公式サイトには、EDM界では有名なAviciiも名を連ねています。
オーディオインターフェイス
こちらも様々な種類があります。DTMを行う前提だと仮定すると、入力端子と出力端子が2つ以上搭載・MIDI端子を搭載・ファンタム電源搭載しているものがおすすめです。
Steinberg:UR22mkⅡ
店頭販売価格 | ¥15,950(税込) |
オーディオインターフェイスの入門機種として、大変人気のある機種となっています。DAWソフトは、CUBASEの無料版であるCUBASE AI、iOS用のCUBASIS LEが付属しています。
MOTU:M2
店頭販売価格 | ¥25,300(税込) |
プラグインのチャンネルを線で区別していたり、視認性の高いレベルメーターを搭載するなど、使いやすさこの上ありません。DAWソフトは、MOTU Digital Performerの無料版であるMOTU Performer Liteならびに、Ableton Liveの無料版であるAbleton Live Liteが付属するため、好みのDAWソフトを選択できます。
Solid State Logic:SSL2+
店頭販売価格 | ¥35,475(税込) |
天板部に操作用のつまみ、レベルメーターを搭載しているため、デスクに置いていてもとても見やすくなっております。4Kスイッチ搭載で、よりクリアな音質で録音可能になります。通常の『SSL』には、MIDI端子が搭載されていないため、ご注意を。DAWソフトは、Ableton Liveの無料版であるAbleton Live Liteならびに、Avid Pro Toolsの無料版であるAvid Pro Tools Firstが付属するため、好みのDAWソフトを選択できます。
Focusrite:Scarlett 4i4
店頭販売価格 | ¥28,820(税込) |
4i4より、MIDI端子が搭載されています。スタイリッシュな操作部分に、美しいレッドカラーがデザイン性抜群です。バンドルソフトがかなり充実しているため、本格的な音楽制作も可能にします。DAWソフトは、Ableton Liveの無料版であるAbleton Live Liteならびに、Avid Pro Toolsの無料版かつFocusrite限定であるAvid Pro Tools First|Focusrite Creative Packが付属します。通常のAvid Pro Tools Firstよりも、ギター向けプラグインが充実しています。
MIDIキーボード
通常のキーボードと異なり、そのモノ単体では音が鳴りません。DAWソフト上のプラグインソフトと同期させて、初めて音が鳴らすことができます。
KORG:microKEY Air
※以下、Airシリーズの価格となります。
鍵盤数 | 店頭販売価格 |
25鍵 | ¥8,108(税込) |
37鍵 | ¥13,750(税込) |
49鍵 | ¥17,050(税込) |
61鍵 | ¥20,350(税込) |
25鍵・37鍵・49鍵・61鍵からお好みの鍵盤数を選択できます(画像は25鍵)。USB接続だけでなく、Bluetoothでの接続が可能なため、コードのわずらわしさが軽減されます。37鍵からピッチベンド・モジュレーションホイールが搭載されます。
Native Instruments:KOMPLETE KONTROL Aシリーズ
※以下、Aシリーズの価格となります。
鍵盤数 | 店頭販売価格 |
25鍵 | ¥19,800(税込) |
49鍵 | ¥25,800(税込) |
61鍵 | ¥32,800(税込) |
A・S・Mシリーズと3種類ありますが、中でもおすすめはAシリーズです。25鍵・49鍵・61鍵の中から選択でき(画像は25鍵)、ピッチベンド・モジュレーションホイールが搭載されています。付属ソフトも充実している点も嬉しいです。
AKAI:MPK mini MK3
店頭販売価格 | ¥11,100(税込) |
AKAIといえば知る人ぞ知るサンプラーの名機、MPCのメーカーです。そのため、こちらのMIDIキーボードにはMPCさながらのサンプリングパッドが搭載されています。鍵盤数は25鍵のみですが、10オクターブレンジがあるので安心です。
ヘッドホン・スピーカー
スピーカーは、ひとりひとりの居住環境によって左右されるため、騒音の問題が無ければ導入したほうがいいです。
ヘッドホンは必須になりますが、DTMにおいては密閉型のヘッドホンがオススメです。
SONY:MDR-CD900ST
店頭販売価格 | ¥19,800(税込) |
プロのレコーディングでも使用されている、定番のヘッドホンです。音質がフラットなため、楽曲製作に向いています。
audio-technica:ATH-M20x
店頭販売価格 | ¥5,918(税込) |
価格は抑えながらも、いい音質を提供するヘッドホンです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。DTMの機材選びは難しいですが、これからDTMを始める方にとってわかりやすいと思って頂ければ幸いです。
ご不明点がありましたら、店頭にて私がご説明させて頂きますので、ご気軽にお立ち寄りください。
新三郷店 須藤
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