大宮店ギター修理スタッフ山崎の「修理屋さんの覚書 7」 トレブルブリード

2022年01月22日

皆様こんにちは。 大宮店ギターリペア、山崎で御座います。 ギターのボリューム操作を行うときに、音がこもる・効きが滑らかでなく違和感がある..等感じたことはありませんか。 今回はそういったお悩みに対するカスタムをご紹介いたします。 このような時、高音のロスを軽減する「ハイパス」、0~10までの効きを滑 […]

皆様こんにちは。

大宮店ギターリペア、山崎で御座います。

ギターのボリューム操作を行うときに、音がこもる・効きが滑らかでなく違和感がある..等感じたことはありませんか。

今回はそういったお悩みに対するカスタムをご紹介いたします。

このような時、高音のロスを軽減する「ハイパス」、0~10までの効きを滑らかにする「スムーステーパー」

今回ご紹介するのは、「トレブルブリード」と言われる回路を組んでいきます。

元の状態では、ハイパス が組み込まれている状態。ボリュームを絞った時の音が少々カリカリし過ぎて、かつ滑らかさももう一声、、といった状態でした。

基本的にはギターの回路は基本的には引き算。ピックアップから出る信号がMAX、そこからいろいろな要素で引き算がされて行き、最終的ジャックから出力されます。一部アクティブ回路で足し算もされますが、今回は割愛。

その引き算の具合を、自由度高く調整出来る回路が、トレブルブリード 回路になります。

数えきれないほど膨大な、キャパシタと抵抗の組み合わせの中、あれでもない、、これでもない、、、と試行錯誤。

どの帯域を落として、どこを残すのか..理屈と聴感を照らし合わせながら、ベストな組み合わせを探します。

数値が決まりました。効きも滑らか、ボリュームがどのポジションにいても、所謂使える音 が出るようになりました。

この回路、ボリュームはもちろんですが、仕組みを応用してトーンやローカットスイッチ、FENDERのTBX回路やSCHECTERのローカットトーンにも応用が利きます!

不満ではないけれど、あと少しこうだったらな、、なんてわがままさんにもお応え出来るよう、出来る限りの準備をしてお待ちしております。ぜひともお気軽に、私 山崎 まで一度、ご相談ください!

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