大宮店ギター修理スタッフ山崎の「修理屋さんの覚書 20」ネック折れ修理

2022年01月22日

皆様こんにちは。大宮店ギター修理 山崎です。 長かった緊急事態宣言も明け、バンド活動が再開している様子が見られ、嬉しい限りです。 私も引き続き皆様のお手伝いが出来る様、気を引き締めてまいります! そんな最中、大変ショッキングなトラブルが。。 ふと気を抜いた瞬間、倒してしまったとの事... レスポール […]

皆様こんにちは。大宮店ギター修理 山崎です。

長かった緊急事態宣言も明け、バンド活動が再開している様子が見られ、嬉しい限りです。

私も引き続き皆様のお手伝いが出来る様、気を引き締めてまいります!


そんな最中、大変ショッキングなトラブルが。。

ふと気を抜いた瞬間、倒してしまったとの事...

レスポールをはじめ、角度付きのヘッドには特に注意が必要なネック折れ。

弦の張力も相まって、思っているより簡単に折れてしまいます。

圧倒的致命傷なのでショックも大きいかと思いますが、修理出来ますのでご安心ください!

落ち着いて、弦を外して、なるべく触らずにお持ちください。

今回は折れた当日持ち込みという超スピード対応!

早ければ早いほど、接着強度を確保しやすいので出来る限り早く。


今回はスピード対応出来た事と、断面の様子から補強無しでも十分強度を稼げると判断。

早速接着です!

妨げになる木のささくれを除去し、あれこれ道具も駆使しながら割れ口の一番奥まで接着剤を流し入れます。

最深部から接着剤がにじみ出て、全体均一に接着剤が行き渡りました。

力を掛ける向きや強さを工夫し、圧着をします。

接着完了!着色層こそ破れてしまっていますが、木部はバッチリ元の位置に収まりました。

今回は諸々の都合を考慮し、接着に加え塗膜の断面処理のみ行い、これにて修繕完了です。

ここから先の、補強が必要なパターン・塗装を施して見た目も綺麗に修繕したいパターンに関しては、塗装修理を行なえる社内工房での作業になります。工房勤務時代に行った作業ですが、参考までに。

ネック折れ修理例1

ネック折れ修理例2

久しぶりのバンド活動。こういった破損を予防するために、スタジオに向かう前にストラップピンの確認をしてみてください!

ぐらつきが見られる様であれば、ねじの増し締めを。不安であれば、お気軽に点検だけでもお持ちください。

もう1点、ストラップが外れやすくなっていないかもご確認下さい!

もし簡単にポロっと抜けてしまうようであれば、こういったストラップを外れにくくするアイテムもご用意しておりますので、お気軽に一度ご相談下さいませ!

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