アコースティックギターの弦高調整 【佐藤(涼)のリペア奮闘記 その2】

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2021年11月15日

こんにちは!名古屋ギター&リペア店の佐藤涼です! 今回の修理は音のビビりが気になるという事でお預かりしました。 楽器の状態を確認していくとあることに気が付きます・・・ 弦高が・・・低すぎる・・・?! チューニングした状態で6弦のジョイント部で1.5mmもありません。 弦高が低すぎると他のフレットに当 […]

こんにちは!名古屋ギター&リペア店の佐藤涼です!

今回の修理は音のビビりが気になるという事でお預かりしました。

楽器の状態を確認していくとあることに気が付きます・・・

弦高が・・・低すぎる・・・?!

チューニングした状態で6弦のジョイント部で1.5mmもありません。

弦高が低すぎると他のフレットに当たってしまうことでビビりや音詰まりが発生してしまします。

アコギの場合はもう少し高めの弦高が一般的かなと思います。

これが原因で音のビビりが発生していましたので、弦高を調整することにします。

ブリッジサドルもブリッジに埋もれ気味になっている所からも弦高の低さが分かると思います。

しかし!このブリッジサドルはエレアコ仕様で、音を拾うピックアップがサドルにくっついている仕様のためほぼ外すことはできませんので再製作は難しそうです。

ここでブリッジサドルを外したところあるものが見つかりました。

明らかにブリッジとは違う何かが入っています・・・

これは弦高の高さ調節のために使われているシム(スペーサー)ですね。

今回は弦高を高くしたいので、こちらのシムを新しく作り直します!

まずはシムの素材となる木材にシムをあてて形を移します。

移した形に合わせてバンドソーでおおまかにカットします。

サンダーを使って元のシムとピッタリの幅になるように慎重に削っていきます。

想定の弦高になるようにノギスで測りながら慎重に高さを調節します。

慎重に・・・慎重に・・・

こうして作られたシムをサドルの下に置き直して弦交換を行って弦高を確認します。

ちょうどいい弦高になりました!

先ほどの写真と比べるとサドルが上に出てきているのが良く分かると思います。

あとはクリーニングをしてお客様のもとにお返しします。

通常であればサドルを削ったり交換したりすることが一般的なアコギの弦高調整ですが、今回のようにシムを挟んで調整することもできます。

今回のようにシムを入れて調整できるかどうかは楽器の種類によっても変わってきますので、弦高調整をする際はお近くの島村楽器まで!

今回の修理

シム製作(ネックの反り、弦高調整、弦交換を含む)

弦代などを含めて

合計金額 ¥6,304-(税込)

*同じ修理でも楽器の種類や状態によって金額が変わる事があります。

 ご不明な点がありましたらお気軽にお近くの島村楽器へご相談下さい!

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