Ableton Live 11 と10って何が違うの?

河原町オーパ店

河原町オーパ店店舗記事一覧

2021年05月20日

皆さんいかがお過ごしでしょうか。トラックメイキング担当の今村です。 今回は、 [!!「Ableton11が出てから数ヵ月たったけど、結局10と何が違うの?」!!] [!!「なんとなく違いは分かるけど、そこまで魅力的なのか、、?」!!] といった疑問にお答えするべく、記事を書こうと決意いたしましたので […]

皆さんいかがお過ごしでしょうか。トラックメイキング担当の今村です。

今回は、

「Ableton11が出てから数ヵ月たったけど、結局10と何が違うの?」

「なんとなく違いは分かるけど、そこまで魅力的なのか、、?」

といった疑問にお答えするべく、記事を書こうと決意いたしましたので、少しお時間いただけると幸いでございます!!

目次

Ableton11と10の主な違い

 ①コンピング機能

 ②MPE

 ③MIDI変化率

 ④リアルタイムテンポ追従

 ⑤追加デバイス

11にすることで得られるもの

まとめ

 

Ableton11と10の主な違い

まずは、具体的に11と10で何が違うのかを説明したいと思います。

 

 

①コンピング機能

まずは今回の一番の目玉といっても過言ではない、コンピング機能。同じトラック内で何度も撮り直しが出来、取ったテイクをすべて残すことが出来ます。また、テイクごとにうまくいった箇所を選択することで自然につなげる機能もあるため、作業効率化を図ることも出来ます。

 

 

②MPE(MIDIポリフォニック・エクスプレッション)

MPEとはMIDIポリフォニック・エクスプレッションの略で、 MPE対応機器を使って、ひとつひとつのノートで複数のパラメータをリアルタイムにコントロールすることで、より表現力豊かな楽器演奏が可能になるというものです。

MPE対応機器は、代表的なものですとROLIのSEABOARDというものがございまして、「デジタル」が製作界に浸透して以来現時点で最も直感的かつ有機的な演奏がすることが出来る代物だと私は思います。

その恩恵を多分に受けることが出来るだけでなく、さらにそれを応用することが出来るのは、今回のアップデートの中でもかなり重要なポイントです。

 

 

③MIDI変化率


・ノートの発音率

ノートの鳴る確率を調整して、様々な可能性を検証できる機能です。

こういった偶然性を味方にして制作するスタイルはAbletonならではのもので、想像を超えるクリエーションの手助けになる革新的なスタイルといえるでしょう。


・ベロシティの変化率

ベロシティ(音量)の変化する範囲を設定して、その範囲内でランダムに音を鳴らすというものです。この機能により、均一すぎる演奏を避け、より人間らしい演奏に近づけることが出来ます。

 

 

④リアルタイムテンポ追従

リアルタイムでテンポを認識してDAW上の店舗に反映する機能です。例えばライブやセッションなどで、ドラムなどの楽器演奏に合わせてシンセサイザーのシーケンス演奏をする際に、リアルタイムでドラムからテンポを読み込んでシーケンスのテンポを自動的に合わすといった際役立ちます。

 

 

⑤追加デバイス

・Hybrid Reverb

コンボリューションリバーブとアルゴリズミックリバーブというリバーブが合わさった新たなリバーブ。環境音や自然音を忠実に再現したものから、物理的には不可能な空間を作り出すこともできます。


・Spectral Resonator

倍音に様々なアプローチを仕掛け、分割や引き延ばしを用いて全く別のサウンドへと昇華してくれるエフェクトです。原音がドラムでも、これを通せば音階が生まれます。


・Spectral Time

倍音にフィーチャーされたディレイがかかるエフェクトです。きわめて金属的なディレイや、他では得ることのできない斬新なディレイを作ることが出来ます。


・PitchLoop89

Publison DHM 89に着想を得たというMax for Liveデバイス。 様々な奇妙かつ生物的なディレイ、グリッチ、ビブラートにより織りなされる音像は耳の中を無数の蜘蛛が這うような感覚へと私たちをいざないます。


・Inspired by Nature

これは新しく追加されたmax for liveのエフェクトなのですが、特に面白いと思ったエフェクト二つを紹介したいと思います。

➀Bouncy Notes

鍵盤の上に球を落とし、その球が鍵盤の上を跳ねながら音を鳴らすというプログラミングが組まれたものです。球の大きさや、重力、落下の初速度などを調整して、様々なMIDIエフェクトを得ることが出来ます。

➁Tree Tone

植物を参考にしたフラクタル模様を育成してレゾネーターとして使うことで、ノイズの作成や入力音の変化を行うデバイスです。

スケールを選択すれば、曲中でもかなりアクセントとして使えます。

 

 

11にすることで得られるもの

・REC時間の短縮

コンピング機能により、同じトラック内で複数のテイクを操作でき、それらの良い部分を組み合わせて一本の理想のテイクを作るまでの時間を驚くほどに短くすることが出来ます。オーディオだけでなく、MIDIレックでも使用できるので、このアップデートはほぼすべてのAbletonユーザーの方の時間短縮、効率化に貢献できるといえるでしょう。


・表現力の底上げ

MPEへの対応や、MIDI変化率の追加により、より有機的な演奏が実現できます。電子音楽の無機質具合と、人力の演奏による有機質具合の融合というのは以前より積極的に用いられてきていますが、そこに偶発性を絡めるAbletonならではのアプローチを合わせることによって、より豊かな表現を楽しむことができます。小さなカオスをエッセンスに、可能性に満ち溢れたトラックメイクをより深めることが出来ます。


・実験的アプローチ

追加されたオーディオエフェクトやMax for liveのエフェクトを組み合わせ、今まで誰も踏み込んだことのない領域を模索することが出来ます。特に今回追加されたエフェクトは元々斬新なエフェクトが多いので、想像の枠を大きくはみ出た未踏の音に出会える可能性がかなり高いと言えます。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。Abletonはアップデートの度に革新的な刷新が行われますが、今回はコンピングを筆頭に作業環境の根本に手を加え見直すような改革がありました。少し慣れは必要ですが慣れれば大幅な効率化を図ることのできる類のアップデートなので、是非前向きに検討していただければと思います。

また、島村楽器河原町店にあるデスクトップにてお試しいただけるので、百聞は一見にしかずですから、距離的にご都合よろしい方は是非当店にてお試しくださいませ。







この記事を書いたスタッフ

今村 亘佑

DJを始めたい方の不安を払拭!DJビギナーズ倶楽部実施決定!

ご覧いただきありがとうございます。今村です。

普段はDJを始めたい方を全力でサポートするDJビギナーズ倶楽部を月に一度執り行っております。

簡単な操作方法や、ミックスについて懇切丁寧に教えさせていただきます!

次回開催日は12/3(金)の19:00から20:00になります。

定員2名なので興味おありの方、都合合う方、ぜひお早めにご連絡ください!

※記事中に販売価格、在庫状況が掲載されている場合、その情報は記事更新時点のものとなります。店頭での価格表記・税表記・在庫状況と異なる場合がございますので、ご注意下さい。