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【河原町実験室.Vol 2】ギターやエフェクターを使って音の壁を作って気持ちよくなりた~~~い!!!

みなさんお久しぶりです。島村楽器 河原町オーパ店の斎藤です。

前回の河原町実験室Vol.1の浮遊感を作る実験からかなり時間が空いてしまいました。

前回の記事はこちらをクリック!

本日の実験内容をご紹介します

さて、みなさんはスコットランド出身のポストロック、シューゲイザー系のバンド MOGWAI をご存知でしょうか?
静と動の移り変わりがとても素晴らしく、ギター、ベース、ドラムと比較的シンプルなバンドアンサンブルでありながらアトモスフィア抜群な楽曲を多数輩出するバンドです。
さてそんなmogwaiを筆者もよく聴くのですが、とりわけ筆者がお気に入りの "Mogwai Fear Satan" という曲があります。

7:27~ 静寂から一気に轟音ギターが炸裂する展開.....これを聞いていてふとこんなことおもいました。


 







ストレス社会なので気持ちよくなりたいですよね。

音の壁とはどういうこと???

筆者が先ほど創英角ポップ体アート文字で叫んだ「音の壁」とは実は抽象的な造語では無く、60年代に確立された録音手法で、60年代にポップス界隈でその名を挙げたフィル・スペクターが「ギターやピアノなどの楽器を複数台ユニゾンさせ、より高い音圧感と音量感を得る」という録音方法で作品を制作しました。そうして製作された作品は音の密度が非常に高く、音と音の隙間がなくなりまさに「かたまり」のような質感となります。ウォール・オブ・サウンドともいいますね。

ただ現在一般的に流用されている音の壁という言葉は、先ほど挙げたMOGWAIのようなものを指していると思います。ほかにも筆者が音の壁を感じる曲と言えば...

My Bloody Valentine - Only Shallow

THE定番音の壁 のっけから大サービス。リバーブやディレイや歪みをフル活用

M83 - This Bright Flash

こちらも静と動が印象的で素晴らしいですね。

SUNN O))) - Frost

他2曲と毛色の違うメタルな雰囲気がただようドローンサウンドですが、生々しいぐらいに音の壁を感じます。

みなさんも音の壁....作りたいですよね?

筆者にはここまで読んでいただいた皆様の顔が見えていますからね。音の壁、作りたいでしょ?こんな記事見てるんですもんね。

こうしたサウンドはやはりエフェクターなしでは語れませんね。今回の実験では、一般的なギターサウンドにファズやディストーションを掛けた上にディレイやリバーブをさらにのっけてウォールオブサウンドを作る実験をしてみましょう。ということで.........

歪みはゲインフルテン!!!!!リバーブは減衰の時間をなが~~~くしちゃう!!!ディレイはフィードバックさせちゃう!!!!!やっちまえ~~~~~~!!!

↓↓↓

あ~あ。やりすぎちゃうとこんなことになってしまうんですね、トホホ....
こうしたノイズも決して悪くはないのですし、音の壁を感じ取ることが十二分に出来るのですが今回は曲として成立させることが出来る、ほどほどにメロディアスで原型をとどめたものを最終目標にしたいので、これはあまり良い結果とは言えないですね。

なぜ失敗した??

原因はおもに2つあります。

1.長めにディケイをとったディレイ、リバーブの後段に歪みをのせている
原音にかかったディレイリバーブに更に歪みが載ってしまっているので原音が完全に崩壊しています。サウンドメイキング出来ないことは無いですが、音をコントロールをするという面では正直扱いづらいです。

2.パラメーターをなんでもかんでもフルにすればいいってもんじゃない
たしかに音圧は稼げますので、パラメーターは低いよりも高めに設定するべきですが、細かなニュアンス、音の壁の中に潜む繊細な表現までアンプから出力するのであれば、ここのパラメーターは一概にフルにするべきではないでしょう。

ただし!ここで重ねて言いたいことは...先程の動画を失敗として扱ってはいますが、この接続順、このパラメーター設定でも間違いではありません。あくまで今回志すサウンドの方向性とは違うというだけなので、表現としてはこの方向性を探求するのであればめちゃめちゃありだと思いますよ。

理想の「音の壁」に近付ける

早速やっていきましょう!先程の動画ではstrymonのblueskyを使用していましたが、この記事の作成中に実売となってしまったので代わりにBOSS RV-6をチョイスしています。

ギター : Bucchus SURF BREAKER SB-ZERO

ジャズマスター的なニュアンスも持っているbacchusのギター。虫食い被害にあった赤松材を再利用して作られているのですが、これがすごくいい音で、低域~中域にかけてリッチなレンジ感ながらハムほど太すぎないちょうど良いサウンドキャラクターで、ファズやディストーションとの相性も良さそうなので今回の実験の主役として選びました。

アンプ : Roland JC-120

今回も最終的なアウトプットをフラットにするために、ワールドスタンダードなJC-120をチョイス。

歪み : Electro-Harmonix BIG MUFF

今回使う歪み。ハイゲイン系のギターサウンドを志すギタリストのペダルには必ずと言っていいほど入っています。

ディレイ : Strymon BRIGADIER

雰囲気を演出してくれる重要なペダル。ディケイにモジュレーションをかけれるので、シューゲイザー特有のローファイな質感も期待できます。

リバーブ : BOSS RV-6

売り切れてしまったBlueskyの代打ながら高パフォーマンスが期待できるBOSSの定番リバーブ。やっぱボスコンって最高~~!

実験開始!!

先程の失敗例はリバーブ、ディレイの後ろにファズを乗っけていました。ただでさえ自己発振すれすれに設定しているリバーブやディレイに対してファズが乗っかるので原音は完全に崩壊。ロストコントロールです。
ですので改めて以下のつなぎ順にしました。

ギター⇒ビッグマフ⇒BRGADIER⇒RV-6⇒JC-120

これにより原音に対してかかった歪みにディレイが乗り、ディレイの響きにリバーブが乗るので、ディレイのみでは得られない縦、横、奥への空間の広がりを表現できます。
ちなみに...リバーブのあとにディレイをかけてみましたが、ディレイのアタック感と音圧感が無くなってしまったので個人的にはあまりお勧めできません...個人的な所感もありますが、上記のつなぎ方が最も心地よい音の壁を作れる気がします。

パラメーターはそれぞれ...

  • 歪み-BIG MUFF ... VOLUME・11時 / TONE・12時 / SUSTAIN・5時

ゲイン量に相当するサスティンは漢のフルテン。ビッグマフは12時より前に振っているとかなりローが出て、ここに空間系がのっかると若干飽和気味になるので余裕を持ってトーンは少し明るめにして輪郭を際立たせます。

  • ディレイ-BRIGADIER ... TIME・3時 / MIX・3時 / BUCKET LOSS・11時 / REPEATS・3時 / MOD・10時

MODE、TAPはそれぞれlong、triplet。ディレイがディレイを呼ぶフィードバックのギリギリをせめたセッティング。MODレーションで少し揺らぎを与えてあげるのがポイント。

  • リバーブ-RV-6 ... E.LEVEL・13時 / TONE・14時 / TIME・15時 / HALL MODE

もっとも空間再現が広いHALLモードで、減衰を15時ごろにしてかなり長めに取ります。これ以上あげると原音がぼやけてしまうので上げたい気持ちをおさえてこのぐらいに.....

その結果がコチラ....

↓↓↓

アラ、いいじゃない♥

なかなかに良い感じではないでしょうか!?店内という事で音量はさほど出せていませんが、間違いなく「音の壁」がそこに存在しています!良い感じにマフのブチブチとした歪みがディレイとリバーブによって延ばされてドローン風のサウンドも出来ていますね。

あとは例えば歪みをより轟音のファズファクトリーに変えてみたり、もっと変態チックな空間系エフェクターを取り入れてみたり....という事をやってしまうと長くなってしまうのでひとまず今回はこの辺で。(当店にFUZZ FACTORY他ファズの取り扱いもございますのでお気軽に実験して頂けますよ...♥)

さいごに

いかがでしたでしょうか。音の壁と言っても一概に大音量大音圧を出せばいいというわけではなく、数々の歴史を創ってきたミュージシャンたちも様々な試行錯誤を経てサウンドメイキングしてきたことが今回の実験で分かりましたね。みなさんもぜひ音の壁築き上げてみてくださいね!

この記事を書いたのは

河原町店でエフェクター販売担当として働く傍らPA、映像配信のエンジニアとしてフリーで活動しています。モジュラーシンセとかハードウェアのシンセをいくつか持っていて音楽家としても活動させていただいています。アンビエント、ドローン、実験音楽、フィールドレコーディングが好きですが、割と日本のポップスとかも聴いたりします。北陸出身で普段は方言を隠しています。京都サンガFCサポーターです。今年こそJ1昇格!(21年現在)

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