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【河原町実験室Vol.1】浮遊感のあるサウンドを作ってみた

大空を飛べたら気持ちいいんだろうな~~~~

皆さんこんにちは。島村楽器河原町OPA店、エフェクター担当斎藤です。

すこし涼しくなって暑い暑い夏も終わりの雰囲気が漂ってきました。ぼくはこないだセミの亡き骸と熱でヘロヘロになったカラーコーンが一緒にいるところを見かけて切ない気持ちになり、久石譲のSUMMERが頭の中で流れました。泣きそうですね。

さて、みなさんは音楽性や音を言葉として表すとき「浮遊感」などと言ったことはないでしょうか。ぼくは聴いているジャンル的に結構言ったりします。

ジャンルでいうと主にシューゲイザー、巷で流行りのシティポップやドリームポップ、lo-fi chill popなどのチル系、アンビエントミュージックなど、浮遊感。と言い表すに該当するジャンル、楽曲は多岐にわたります。

何を隠そう筆者斎藤は浮遊感のあるサウンドが大好きです。フワりとしたサウンドを聴くととてつもない幸福感に包まれて恍惚とした面持ちで眠りにつきます。この記事を見ている方もそういう方は多いのではないでしょうか?

「自分も浮遊感のある音が作りたい」「一生かけて機材に投資したい」という邪念により仕事どころでは無くなったので今日はこの記事を見てくださっている皆様と、とある実験をしたいなと思っています...ズバリ...

いいよね...

浮遊感のあるサウンドとは?

浮遊感ってそもそもなんですか?と聞かれると、これまた抽象的な説明しかできないのですが....

・ふわふわと地に足がつかないような音

・多幸感につつまれるような音

・どこからともなく鳴り響いている音

・大空を飛んでいるような心地よい音

・どこか懐かしいような、ノスタルジーな音

何言ってんだみたいな顔しないでください。ただ、浮遊感あるな~って曲を聴いていると漏れなくこんな気持ちになります。みなさんもそうですよね?(威圧)

いま挙げたものの要因の多くは、その特徴的なサウンドメイキングによってもたらされるんです。そして、その特徴的なサウンドメイキングは、リバーブ、ディレイ、エコーといったエフェクターで作られていることが多いです。

浮遊感とは「非現実的な音空間の再現」

非現実的な音空間の再現、、、例えば体育館でどれだけ大きな声を出しても、せいぜい残響の時間は一秒にも満たないと思います。しかし、リバーブエフェクターを通してアンプやスピーカーから出力したらどうでしょう。そう、エフェクターがあれば、残響の時間も思いのままに操れるため、残響が永遠に減衰しないような、不思議な音空間を再現できちゃうんです。そしてその非現実的な音空間こそが、浮遊感の正体なのです...!

おとの しょうたいが わかったぞ!

音の正体が何となくつかめましたね。ここまで読んでくださっって興味が出た方、あるいは浮遊感が欲しくて仕方ない方、多いのではないでしょうか。欲張りさんめ。

ではここから実際に浮遊感を作ってみる実験をしてみましょう。

その前に...

筆者斎藤が「こんな音作りたいよ~~~~!」と思わずグズりだして四股を踏んでしまう曲を沢山作るアーティストがいます。それがこちら。イギリスの電子音楽レーベルに所属する Bibio というアーティスト。

最高ですよね。何の例も無しに「ふゆうかん?」と言われても一向に食べ物しか連想できないかもしれないのでこの曲を例としてサウンドメイキングしてみましょう!

浮遊感を得るために必要な機材は?

先程例として挙げた曲はギターやベースといった弦楽器類が用いられていました。ですので今回は音作りもしやすいエレキギターを使用した実験をやっていきます。
ですので今回必要なものはエレキギター、アンプ、エフェクター、この3つです。(※例題の曲とは厳密に使っている機材が違うのであくまで雰囲気だけ再現します。悪しからず...)

いきなり被験体として抜擢され驚きを隠せない様子の機材たち。出る杭は打たれるということか...

シングルコイルのエレキギターを選ぶ

「音源」であるエレキギター。音の印象を決める必須の事項ですね。
個人的にはシューゲやアンビエント等浮遊感を表現する上ではやはりエッジの効いたシングルコイルサウンド、ジャキジャキとしたピッキングニュアンスが気持ちいいギターが向いているかなと思います。

van zandt TLV-R2

まさに元祖エレキギター。Van Zandt(国産メーカー)のテレキャスタイプギターです。痛すぎない高音とパンチのあるミドル、程よく膨らんだベースのバランスが絶品な「ネオヴィンテージ」なサウンドが特徴。

アンプはフラットに音を作りこめるソリッドステート・ギターアンプを選ぶ

いわゆる「トランジスタアンプ」は温かみがあると評される真空管のアンプに比べて、冷たい音、どちらかといえば無機質な音という印象をお持ちの方も多いのではないでしょうか。そのためレコーディングやライブではしばしば敬遠されることも...ひどいや。
ただし今回のようなケースにおいてはフラットに音が作れる、音作りの幅が広いアンプというのは結構重要です。なので今回はこちらのアンプをチョイス。

Roland JC-120

説明不要の大定番。スタジオやライブハウスにいっつもいるアイツです。何といってもクリーントーンの透き通った音が魅力。音の立ち上がりも良いいです。フラットにギターサウンドを一から作りこめるので今回の実験には最適。

ここが一番重要なんだからね!残響時間を自在に操れる空間系エフェクターを選ぶ。

今回の実験の肝。今まで言ってきた非現実な音空間の再現は、リバーブ、ディレイペダルが無ければそもそも作ることもできません。長年口酸っぱくアンビエントと言ってきた筆者斎藤に言わせてもらうと、ずばり残響の解像度残響の種類を幅広く設定できる機種はやっぱり選ぶ上ではかかせないでしょう。音の印象を決める重要な部分なので3機種をチョイス。

BOSS RV-6

もはや説明不要の超定番エフェクターブランドより。すでにお手持ちの方もいるのではないでしょうか。シンプルながらとっても使いやすい一台。リバーブの種類も切り替えれます。まずはこいつで試してみないことには実験が始まらない!

earthquaker devices Avalanche Run

ディレイとリバーブが一筐体に入ったペダル。筐体デザインからして飛ぶ気まんまんか...?

Strymon El Capistan

今までとは少々趣が異なるエコーペダル。テープエイジを設定できる「シュミレーター」的エフェクター。ノスタルジーでどこか懐かしい、聴いたことは無いけど聴いたことがあるような音がつくれます(?)

今回実験として使用するものは以上です。かなりベーシックな組み合わせですが、これだけで浮遊感を表現できれば凄い事ですよね。それでは実際にやってみましょう。

実験開始!

早速始めましょう...アンプはヴォリュームは9時の方向、EQは12時固定。JC内蔵のディストーション、リバーブはカットしています。
ギターはヴォリューム、トーンはフルテン。PUはハーフトーンでの実験です。

ちなみに...この状態で、エフェクターをOFFにして弾いてみると非常にコシのある良い音がします。ある種みずみずしさも感じるサウンドにエフェクターを乗せるとどうなるか....

Van Zandt TLV-R2 + Roland JC-120 + BOSS RV-6 

まずはエフェクターをRV-6にして実験です。
ここで重要なのがRV-6の設定です。まずRV-6には様々な種類のリバーブがプリセットとして搭載されています。
プレートやスプリングといった一般的なサウンドもありますが、残響時間が最も自然に響いてドローン風のテクスチャが作れるMODULATEモードでサウンドメイキングしてみました。筆者が作ってみた動画がコチラ...

*詳細なセッティングは是非斎藤まで!

フワワッ!!いかがでしょうか。歯切れの良い、高解像度のクリーンサウンドにしっかりとリバーブが乗っているのが分かりますね。またリバーブの質も非常に良くて、解像度が高く粒子感を感じられるのが素晴らしいですね。

結果 : シンプルでGOOD。扱いやすく、簡単な操作で浮遊感が得られる。

はわわ....これは波乱の予感や...

Van Zandt TLV-R2 + Roland JC-120 + Earthquaker Devices Avalanche Run

続いてエフェクターを変えてみます。エフェクターは僕が愛してやまないペダルメーカー、EarthQuaker Devicesから、Avalanche Runでサウンドメイキングしてみましょう。実はこのペダル、リバーブとディレイが一筐体に纏められたペダルなんです。
さらにディレイの種類も3パターンで変えることが出来ます。今回は最も例題に近いサウンドを作れるReverseモードで実験。筆者が作ってみた動画がコチラ...

*詳細なセッティングは是非斎藤まで!

オワーーーーーーッ!これまた絶品のサウンドが飛び出してきました。コシのあるテレキャスサウンドに気持ちよくリバーブが乗っかっています。浮遊感もさることながら、サウンド的にはポストロックにも通ずるような感じですね。例えばライブで、曲が始まる前のイントロにこんなサウンドを織り込んでみたらお客さんを一発で惹きこむことが出来そうですね。素晴らしい!!!EXCELLENT!

結果 : アンビエントな音響作りが可能、圧倒的な空間再現性

個人的に大好きな組み合わせでした...

Van Zandt TLV-R2 + Roland JC-120 + Strymon El Capistan

さて、またまたエフェクターを変えてみます。続いては今まで試してきたリバーブ、ディレイとはまた違う種類の「テープエコー・シュミレーター」を使用してみましょう。
このペダルは磁気テープを用いてディレイサウンドを作るテープエコーをシュミレートしたエコーペダルとなっています。今までの中で最も例題に近い雰囲気を演出できるペダルですね。筆者が作ってみた音がコチラ.....

*詳細なセッティングは是非斎藤まで!

ウオォォン!Van zandtが提唱するネオヴィンテージでウォームなサウンドとEl capitanが魅せる絶妙な揺らぎ......心がどこか温まるような、思わず飛び跳ねてしまうようなサウンドですね。今回の例題には最も近い音感だと思います。Lo-fiサウンドにも通用しそう。

結果 : どこか懐かしい、ノスタルジーなサウンドが作れる。今流行りのサウンドにも対応できそう。

本物のテープエコーでなくてもここまで良い音のエコーペダルがこんなにコンパクトなサイズで出ているのが驚きです...

実験終了!まとめ!

皆様お疲れさまでした。今回、以上の組み合わせで色々試してみましたが、やっぱりエフェクターの効果は絶大ですね。どれも甲乙つけがたいのですが、今回実験した中で間違いなく一番浮遊感を感じたのはEarthquaker Devices Avalanche Runですね。ギターにも勿論最高のパフォーマンスを発揮しますが、ステレオ入力に対応していたりするので、シンセサイザー等のライン入力の楽器に合わせてみても良い結果が出そうです。(......ん?シンセサイザーにエフェクターを組み合わせる........?)

我々河原町実験室も日々精進、研究を重ねてまいります。
もちろん本日実験に使用した機材は当店でもお試しいただけますヨ。今回のセッティングやアレンジについてもお話ししますので、その時は是非スタッフ斎藤までお声掛けくださいね~~!

この記事を書いたのは...

中学の頃に偶然RADIOHEADを聴いてしまったのち、すべての物事を斜でしか見ることができなくなってしまいました。河原町オーパ店エフェクター、ガジェット系シンセ、モジュラーシンセ担当の斎藤です。変な音楽と変な機材が好きです。現役でPAや映像系のエンジニアもやっています。美術やデザインを見たり作ったりするのが好きです。今年こそ京都サンガJ1昇格を目指しています。よろしくお願いします!

店舗名 河原町オーパ店
電話番号 075-221-7090
営業時間 11:00~21:00
担当 斎藤



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