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【Ableton】ビートメイカー、トラックメイカーのためのサンプリングドラムの心得

トラックメイキング、ビートメイキングの偉大なる渦に巻き込まれてしまった、あるいは片足を突っ込んでしまった皆様へ。

「サンプリングドラム」、いかがですか。

もちろん、もうとっくに愛してやまないという方も居られると思うのですが、昨今は科学技術の発展とともにより高性能のドラム音源が開発され「サンプリングドラム」に馴染みのない方もおられると思います。

今回は、まずサンプリングドラムのさわりのようなところから説明させて頂き、その方法やTIPSをお伝えしていければと思います。

目次


サンプリングとは

サンプリングシテミル

  ➀既存のブレークビーツをループしてみる

  ➁ワンショットサンプルでドラムループを作る

  ➂ブレークビーツをスライスして再構築する

まとめ

 

サンプリングとは

サンプリングとは、非常にざっくりとした説明をすると既存楽曲の一部をループさせたり切り刻んだものを並べたりして異なる楽曲やブレイクビーツへと再構築するというものです。

サンプリングと一言で言っても、その中での細かな種類を見ていくときりがなく、自分なりにどこまでもアレンジができるものなので、本記事では基礎的な部分に焦点をあてて話していきます。

また、サンプリングは楽曲全体に使えるものですが、今回はサンプリングの始祖であるドラムサンプリングのみに焦点を当てていきます。

サンプリングの歴史はHIPHOPと共にあり、数々のプロデューサーたちの新しい音への探求の軌跡がそこから伺えるので興味がある方は是非歴史についても調べてみてはいかがでしょうか。

さて、ここからは実際のサンプリングがどのように行われているのかを見ていきましょう



サンプリングシテミル

さて、いよいよサンプリングに写りましょう。本来はレコード等からとるのが通例ですが、そのために揃える機材などがかなり多く実践までの費用や時間がかかるので、今回はAbletonユーザーの方が記事を見てすぐに実践できるようAbleton内蔵のブレークビーツを利用して解説していきます。

➀既存のブレークビーツをループしてみる

まずは、オーディオ(主に、1,2小節分の短いビート)をそのままループしてみるという方法です。これはサンプリングなのか。。。?と少し議論を呼びそうではありますが、クールハークがターンテーブルを用いて行ったもの(二枚の同じレコードのドラムパートを暇なくつなぐ)をPC上で再現していると解釈してサンプリングの一種とします。

慣れると一瞬でできるため、デモ作成時アイデアの流れを止めることなく流動的に創作することが出来ます。

それでは簡単に、方法を説明していきます。


❶前準備

まず、Abletonにはアレンジメントビューとセッションビューという二つの画面があるんですが、今回の記事ではアレンジメントビューといういわゆるDAWっぽい画面の方を使います。アレンジメントビューは、画面右上の上下に連なるボタンの、上の漢字の三が書いてある方をクリックすると開きます。

次にオーディオトラックの用意をします。DAWを開いた段階でもう二つオーディオトラックが挿入されていますのでまだそのトラックに何も入れてない場合はそこでも構いませんが、もうそのトラックが埋まってしまっている場合は、オーディオトラックを追加してください。Command T(Mac)もしくは Ctrl T(Windows)で追加できます。下記のように右クリックで追加も可能です。

❷サンプルからドラムを選ぶ

いよいよドラムを選びます。画面左のカテゴリの中のサンプルを開き、そこから探します。

サンプル一覧はドラムだけでなく膨大なサンプルが含まれているため、検索をして絞って探すのを推奨します。ブレークビーツのオススメキーワードは、BPMの数値(128、92など)、break、drum、beat、funkあたりです。(画像ではbreak で検索しています。)

いいブレークビーツを見つけたら、それをクリックして先ほど用意したオーディオトラックの上にドラッグアンドドロップします。

あらかじめBPM設定がされていない場合はブレークビーツに合わせて自動的にBPMが設定されるのですが、あらかじめ自分でBPMを設定している場合はオーディオの波形が伸びたり縮んだりしているので、途切れ気味で聞こえることがあります。そこで、これの対処法を一つご紹介致します。少し文面で説明するにはややこしいので、動画で説明いたします。

❸ループする

これでドラム素材の調整はあらかた完了したのでブレークビーツをクリックして、Command C+D(Mac)もしくはCtrl C+D(Windows)でループして完了です。

一応一連の流れを動画にしたので是非見てみてください。


➁ワンショットサンプルでドラムループを作る

次は、少し飛躍して、サンプル一覧にあるキック、スネア、ハイハットなどのワンショット素材を用いたドラムループの構築方法を見ていきます。自分で一からパターンを構築する必要があるので、やや慣れが必要ですが、この方法はトラックメイキングをするうえでかなり重宝するので、Abletonユーザーの方には是非覚えていただきたいです。

❶前準備

ワンショットでも、「➀既存のブレークビーツをループしてみる」と同じくアレンジメントビューを使用するのですが、トラックはMIDIトラックを用意します。Abletonを起動した段階で二つ用意されておりますが、使用済みの場合は新たに「Shift+command+T(Mac)」もしくは「Shift+Ctrl+T(Windows)」で追加できます。

❷Drum Rackに、ワンショットサンプルを入れる

まず、用意したMIDIトラックにインストルメントからDrum Rackをクリックし、ドラッグアンドドロップしてDrum Rackを入れます。

そして、カテゴリのサンプルからワンショットを検索してドラッグアンドドロップでDrum Rackのc1,c♯1,d1の部分ににいれます。ワンショットのおすすめ検索キーワードとして、kick、snare、hihat、openhihat、rim、shaker、tombなど、それぞれのワンショットの名称や、vinyl、808、mpcなどのサンプル元、hiphop、funk、soul、rock、house、techno、jazzなどのジャンルの名称などがありますので、是非それらでお気に入りのドラムサウンドを探してみてください。最低限キック、スネア、ハットの三つがあればビートは創れるのでまずはこの三つを用意してください。

この用意が出来ればいよいよドラムパターンを打っていきます。

❸ドラムパターンを作る

ドラムパターン構築方法は、パッドや鍵盤を用いて手打ちするか、MIDI入力するかの二通りがあります。最初はどう構築するかわからない方もおられるとは思うのですが、既存曲やブレークビーツを聞き込んで、どのタイミングで何が鳴ってるかを聞き取りそれをそのまま模倣する、いわゆる耳コピを繰り返していく練習がおすすめなので是非一度試して頂きたく思います。

手打ちの場合は録音ボタンを押してカウントが終わり次第クリックに合わせて打ち込みます。

MIDI入力の場合は、MIDIトラックの入力したい小節をダブルクリックして空のノートを作り、ノートを入力していきます。

数小節分のドラムパターンを構築出来たら、それをループします。


➂ブレークビーツをスライスして再構築する

さて最後はいよいよブレークビーツを刻む方法です。生演奏のブレークビーツを用いることにより、ワンショットで得られない空気感を得ることが出来ます。始祖マーリーマールに思いを馳せ、これを門出にサンプリングの航海に出ましょう。


❶前準備

こちらも前回同様アレンジメントビューを使用します。トラックは新規MIDIトラックを用紙して頂き、そこにカテゴリのインストゥルメントの中のsimplerという項目をクリックして、MIDIトラックにドラッグアンドドロップします。

次にブレークビーツを用意します。ブレークビーツは、「➀既存のブレークビーツをループしてみる」で紹介した方法で探して頂き、それをドラッグアンドドロップでsimplerの中に入れてください。おすすめは、ファンク系のブレークビーツです。(funkで検索するといくつか出てきます)ファンク系はハットの開き具合が絶妙なので、ハットサンプルの宝庫です。さらにドラムロールなどがあるとなお良いですね。

これで準備は完了です。

❷刻む

ここまで用意出来たら、いよいよ刻んでいきます。

まず、Simpler内左の項目欄で、Sliceを選びます。すると、オーディオを分析して自動的にワンショットごとに区切ってくれます。このままだとぶつ切りで違和感があるので、フェードアウトを掛けます。大体200msくらい出来るとちょうどいい感じに切れます。また、TransientがMONOだと、同時に二音以上鳴らすことが出来ないので、POLYモードにします。これにリバーブを薄くかけると、ぶつ切り感がより薄まります。

❸打つ

さて、素材の用意は出来ましたので、これを打ち込んでいきます。ワンショットスライスの場合かなり音が増えるので、まずはどの鍵盤(パッド)が何の音になっているのかを確認します。

ドラムロールやオープンハイハットなどを活用し、ハイハットの音の微妙な変化(録音されたブレークビーツのハットは、ハットの開き具合により全て微妙に異なります)をつけたりすると、かなりリアルな打ち込みが可能になります。

大体の音が把握出来たら打ち込んでいきます。スライスでの打ち込みは他では得ることのできない新たなサウンドと出会えるので、是非いろいろ試してみてください。

スライスは、PUSHを用いるとかなり迅速にブレイクビーツを刻みドラムパターンを再構築することが出来ます。この一連の作業は是非動画で見て頂きたく思うので、下記の動画をご覧ください。

また、以前河原町店のTwitterにて挙げたSimplerを用いたTIPS動画をYOUTUBEに掲載したので、そちらもあわせてごらんください。

・Twitter



まとめ

さて、ごく一部ではありますがAbletonを用いたサンプリングをお伝えいたしました。さらに発展的な物ももちろんありますが、大体は紹介した方法を基に発展しているものが殆どです。サンプリングは、日々新しい音を求める数々のトラックメイカーと共に育ち、そしてこれからも数々の音を生み出していくでしょう。あなたはもう、その巨大なサンプリングの旋風の渦中にいるのです。今回お話ししたものは方法論が多く、どうしても表面的になってしまう部分もあるのですが、これを門出にどこまでも広がるサンプリングの宇宙に深く潜りこんでいただければ幸いです。ご覧いただきありがとうございました。

この記事を書いたスタッフ

今村 亘佑

ご覧いただきありがとうございます。楽器はギターとピアノをやっております。もし貴方が曲を作られている、もしくは曲を作ってみたい方であれば、ぜひ一度お話ししましょう。そうでない方も、一度お話ししましょう。ひそかに燻っている情熱をくすぐるお話を、時間を忘れて少年になれる、そんなお話を。島村柿河原町OPA店であなたのご来店を心よりお待ちしております。

今回担当させていただいたのは今村です!

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