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【今日あなたのビートに革命が起きる】チル系のビートメイキング、何を揃えればいいの!?!?(Ableton編)

こんにちは、島村楽器河原町オーパ店トラック、ビートメイキング担当の今村です。

今回は、「チル系」とひとくくりにされてしまった、壮大なビートミュージックの渦に、あなたを巻き込みたいと思います。ビートメイキングに関しておすすめのプラグインやDAW(作曲ソフト)、今日から使える手法、トピック等を、ビートミュージックがどのように生まれたかについて少し触れながら綴っていければと思います。もしあなたが、チル系、ローファイ、ネオソウル、等のいわゆるビートミュージックに心を動かされたのならば、さらっとでもいいので、そのルーツを、歴史をたどることを強くお勧めします。きっと、さらにビートミュージックが愛おしいものになるでしょう。

さて、前置きはこのぐらいにしておいて本題に入って行きたいと思います。

目次

1、ビートの重要性

2、ウワモノ、ベース

3、エフェクト

1、ビートの重要性

➀ビートとは

まず、ビートミュージックで欠かせないのは、何と言ってもビートです。

そもそもビートとはなんなのか。簡単に言ってしまえば、ドラムパターンです。生音で叩かれたビートも有機的で美しいですが、今回は、トラックメイカーの為の記事という事で、ヒップホップに主に用いられたサンプリングされたビートについて触れていきます。

サンプリングとは、レコード等に録音されたブレイクビーツ(ドラムだけのパート)をキック、ハイハット、スネアなどに分けて刻み、それを再構築して新たなドラムパターンを生むというものなのですが、刻んだ素材をEQなどで加工するため、独特かつ図太い音になるのが特徴で、ビートの存在感が命のビートミュージックでは、かなり重宝します。

➁ビートの起源

ビートは、おもにヒップホップとともに成長し今に至り、そのビートの起源をさかのぼればキリが無いのですが、もしお時間があれば、ターンテーブルを二個使いブレイクビーツを繋げることを生み出したクールハーク、SP1200によりサンプリングをうみだしたマーリーマール、90s HIPHOPを支えたゴールデンエイジプロデューサーのピートロック、DJプレミア、RZA、QTIP、ドクタードレ、ラージプロフェッサー、ネオソウル以降のビートミュージックに有機的な革命をもたらしたJ dilla 等(ごく一部ですが、、!)は抑えていただきたく思います。

今巷を席巻しつつあるビートミュージックは、間違いなくこれらのヒップホップのサンプリングビートに影響を受けています。サンプリングのビートとは、簡潔に言えばレコードのドラムブレイクからドラム単体の音だけを切り出してドラムパターンを再構築するというものですが、今はサンプリングされたドラム単体や、それを加工されたものが内蔵音源として入っていたり、キットとして販売もしています。

さて、ではこれらを踏まえたうえで、実践に移るのに必要ものを紹介します。今回はAbleton編ということで、Abletonでどの様にビートメイクを始めるかを紹介致します。

➂Abletonでのビートの打ち方

まず、Abletonは、ドラムサンプルがとにかく豊富なので、まずは内蔵音源のみで対応できると思います。

使うのはインストゥルメントのDrum Rack。

これは、単体のドラム音源をかき集めてドラムキットを自分で構築し、ビートを打つためのインストゥルメントで、ここに好みのキック、スネア、ハイハット等を入れて、打ち込んだり、パッドでフィンガードラムしたりすることが出来ます。

ここで、およそBPMは80-100程度で設定し、下の画像のように、打ち込んでみてください。まずは、マネをするところから始めます。ここで注意するのが、右下の1/16Tという表記。これは16分の三連符という意味ですが、ここが違うと同じようには打ち込めないため、くれぐれもご注意願います。

パターン⓵

パターン➁

打ち込めたら、再生してみてください。ここで、何か物足りないという方は、キック、ハイハット、スネアを色々試して頂ければと思います。

ただ、量が膨大すぎるので、おすすめのサーチ方法を伝授します。サンプルの一覧に検索欄があるのですが、そこに「vinyl」と入れてきいてみてください。このvinylはレコードという意味なのですが、レコードからサンプリングされた音源が並びます。この音源たちはビートにの合うで、是非お試しください。ここにあるものを組み合わせると、かなりヒップホップのビートに近づくと思います。

➃グルーヴ

最後に、グルーヴです。さきほど打ち込んだビートはヒップホップに近いとはいえどこか無機的な印象が見受けられます。その理由は、タイムが正確過ぎるためです。サンプリングは、SPシリーズ、MPCシリーズなどのサンプラーとともに発展してきましたが、実機ゆえの微妙なずれが発生していました。しかしAbletonはそれを再現することすら可能です。

このグルーヴ機能を使えば、SPのグルーヴも、MPCのグルーヴも再現することが出来ます。

さらに、きつめのスウィングを選択することで、独特のうねりを生み出すことも出来ます。

ここからさらに細かい調整を加えれば、J dillaの様なもたったビートや、ディアンジェロのVoodooに出てくる彫が深いビートに近づくことも可能です。

以上である程度のビートは打てると思います。ただ、ここからさらにクオリティを上げるにはミックスダウンの様な工程が必要になるので今回は割愛させていただきます。

ここまで長々と説明はしましたが、枠にとらわれることは毒です。ただ、ある程度のインプットが無ければ自分から何かクリエイトすることはできないため、どんどん吸収していきましょう。すべてを学び、すべてを忘れる。チャーリーパーカーの言葉ですが、ビートメイクにも通づることはあるのではないでしょうか。


2、ウワモノ、ベース

元々は、ビート同様ウワモノやベースもサンプリングされたものがほとんどだったのですが、今は著作権の関係でかなり厳しくなっているため、打ち込みのウワモノ、ベースなどのオススメプラグインを紹介できればなと思います。

鍵盤楽器の王道 Keyscape

3秒以内に何か90sを言え!と言われれば僕の中で恐らく真っ先に出てくるのがジャズトリオのアーマッドジャマルがサンプリングされた「the world is yours / Nas 」(pete rock)なのですが、ヒップホップとピアノの親和性は、想像を軽く凌駕します。昨今のビートミュージックでも同様に、ピアノの存在は欠かせません。

しかし、おそらくシティポップの影響で蔓延しているエレピの波も見逃せません。このピアノとエレピが高いクオリティでそろってる音源は無いのだろうか。。。

あるんです。それがkeyscape。

ブランド 品番 販売価格(税込)
SPECTRASONICS Keyscape ¥36,462

こちらは、SPECTRASONICSという会社から出ているプラグインなのですが、至極丁寧に音を採取されており、その再現度は他に類を見ぬくらいに高いです。また、Youtubeにて数々のレジェンドキーボーディスト、ピアニストが試奏している動画が上がっているため、合わせてご確認ください。ちなみに、どうでもいいかもしれませんが、僕はハービーハンコックのピアニッシモの試奏で、鳥肌が止まりませんでした。とにかく、鍵盤音源の中でも群を抜いて良い音源なので、よければいかがでしょうか。

ただ、一つ難点があり、オルガンの音源は入っておりません。オルガンも合わせてほしい方は、オルガンの音源を別でお買い求めいただくか、他の種類の音源も網羅するマルチ音源をお勧めしますが、エレピとピアノという観点で見ると、マルチ音源よりかははるかにKeyscapeの方が迫力も音質も勝ります。

ベース音源の王道 Trilian

ビートミュージックに関して、一貫して言えるのが、低域が少ない音楽はほぼないということです。裏を返せば、低域が命だということ。その低域を支えるのが、おもに、キックとベースです。そして、ベースの帯域は低音の迫力に関して最も重要と言っても過言ではないと思います。ゆえに、ベース音源もこだわるべきだと、僕は思います。しかしベースと言ってもやはりシンセベース、エレキベース、さらにはアコースティックベース(でかいバイオリンみたいなやつ)など、いろいろなものがありどれをどうすればいいのか。。丁度いい音源は無いのだろうか。。

ええ、あります。それがtrilian。

ブランド 品番 販売価格(税込)
SPECTRASONICS Trilian ¥25,158

こちらもKeyscape同様SPECTRASONICSという会社から出ているプラグインなのですが、エレキベース、シンセベース、アコースティックベースどれをとってもクオリティが高く、特にアコースティックベースに関しては、なぜこんなに空気感を含むオーガニックな音が再現できるのかがまるで分らない、とプチパニックに陥ってしまいそうになるほどに音が良いです。アコベはeric b & rakim なども愛用していましたが、とにかくヒップホップとの相性がいい。今はそこまで多用されている印象は見受けられませんが、近いうちに見直されてもおかしくないとは思います。是非お買い求めください。

Bias Amp

(注意)こちらはギターが弾ける方必見の内容となりますので、興味のない方はお飛ばし下さい。

ただ、ギターを録音している、これからギターを始める、ギターの音源を扱う方には必見です。

鍵盤ベースに対して表立って活躍してるイメージは少なく、どちらかと言えばロックのイメージのほうが強い、という方も少なくないと思いますが、ビートミュージックにおいてのギターの功績は、すばらしいものです。少しの隙間を美しいオブリガートで装飾したり(2pacのアルバムにも参加しているspanky alfordは必見)ソロ回しでスウィングをしたり、ときにはメロディに代わり熱い泣きのフレーズをかましたり(untitled等)など、陰で支えることが多かったため日の目は浴びてませんでしたが、ジョンメイヤー以降はビート界にもギターの風が吹き、アイザイアシャーキー、トムミッシュ、ネオソウルギターの流行も相まって今ギターはかなり注目されています。

そこで、問題となるのが、ギターの録音方法です。ギターはベースに比べて打ち込みが困難なため、打ち込みはおすすめできません。本場のミュージシャンはアンプにマイクを立て、アナログな方法で録音しますが、それを毎回しようもんならお金がいくらあっても足りません。そこで、ギターの録音はラインで行い、アンプをシュミレートしてくれるアンプシュミレーターというのが重宝します。これの是非については以下の記事でも紹介している為そちらもあわせてご確認下さい。

ギターのLINEでの宅録って、アンプシミュレーターかマルチエフェクターどっちがいいの?

少し脱線しましたが、ギターの音をビートメイキング上で表現する際に、オーガニックさと節約が最も合理的に確保できるのが、このアンプシミュレーターをもちいる方法だと僕は思います。そのアンプシミュレーターで今回おすすめさせていただくのは、こちら。

Positive Grid 社がだしている、BIAS AMPです。

とにかく、音のクオリティが高く、ギターを用いる数々のトラックメイカーの方に愛用されています。また、どの位置にマイクを配置した場合のシュミレートかなど、詳細設定も可能なため、行き詰まることもありません。是非お買い求めください。

3、エフェクト

さあ、1,2章で、大方の輪郭は出来上がったかと思います。この章では、よりトラックの実践的なつなぎの際のエフェクトや、王道のエフェクト(全てAbletonの内蔵エフェクト、内蔵音源で可能)を紹介していきます。

⓵ロー、ハイカット (ローファイ化)

この技法は、恐らくもともとは、映画などでカーステレオが流れるシーンなどで使われていたもので、全体の低域と高域を削って、抑揚をつけてその後につながるパートを際立たせるために使う事が多いです。百聞は一見に如かずなので、まずは以下の動画をご覧ください。


これで、抑揚が付き、後に続くトラックに素晴らしい引導を渡してくれます。

➁リバースシンバル

サビ、フック前にリバースシンバルを置いて、サビ感を強めます。リバースシンバルはサンプル一覧でreverseと調べていただければいくつかヒットします。これをオーディオトラックに引っ張って持ってくるだけ。ここで、トラックに持って行った際、自動でリバースシンバルが早くなったり遅くなったりするため、WARPボタンを押すのを忘れずに。また、似たようなものでriseというのもありますので、サンプル一覧で検索をかけてお使いください。

➂バイナルノイズ

最後は、バイナルノイズです。バイナルノイズとは、レコードを再生した時に入るノイズなのですが、またこれがいい味出すんですよ。先ほどローハイカットと合わせれば、一気に雰囲気が出来上がります。ただ、レコードへのリスペクトは忘れずに。これを使っときゃオシャレに聞こえるでしょ!はご法度。レコードにたたられます。愛をもって、使いましょう。こちらも、サンプル一覧でvinyl noiseと調べていただければヒットするかと思われます。

まとめ

さあ、いかがでしたでしょうか。全部常識だろうが!という方がもしいらっしゃったら申し訳ないです。ただ、より多くの方にビートメイキングの渦に巻き込まれてほしかったので、この記事を書かせていただきました。Abletonは、豊富なサンプルゆえに内蔵音源だけでこれだけのことが出来てしまうため、まだDAWで迷われてる方は、是非お試しいただければと思います。(無料トライアルもあります。)Keyscape、Trilian、BiasAmpに関しては、当店でお試しいただくことも可能なので、是非店頭にてその真価をお確かめください。

最後に

 これはビートメイキングに関するごく、ごく一部の知識なので、この記事が門出となり、これからのビートメイクがロマンにあふれ、愛にあふれ、趣にあふれる、素晴らしいものになりますよう心より願っております。 


トラックメイキング担当 今村がお送りいたしました。


ご覧いただきありがとうございました!

今回の担当者

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今村がお届けさせていただきました。

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