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DAWに必要なメモリのはなし 20200603更新

皆様、こんにちわ。デジタル担当のやなぎです。

今回はメモリの話

今回はDTMする上で、無いと絶対にできない「パソコン」の話です。それもメモリに絞ったお話です。最近のDTMソフトもさることながら、サードパーティ製プラグインも割にメモリ食っちゃうものもあり、物理メモリ容量も慎重に考えないとMac Book Proなど、後からメモリ増設できない(保証がなくなってしまう)など、困ったことになりますので参考にして適切なスペックを購入しましょう。

今回の検証パソコン

iMac 2019年5月に購入した

  • macOS Mojave
  • 3.2GHz 6コア第8世代Intel Core i7プロセッサ(Turbo Boost使用時最大4.6GHz)
  • 32GB 2,666MHz DDR4メモリ
  • Radeon Pro 560X(4GB GDDR5メモリ搭載)
  • 1TB SSDストレージ

であるが

そもそもメモリって?

メモリとは一番わかりやすい表現として作業机

と思っていただければ結構です。沢山のものを机に出すとき、ちっちゃい机・大きい机。これどっちが快適でしょうか?悩み事すら無用だと思います。大きい机ですよね?その表現にドンピシャハマります。メモリが大量に搭載されているPCは机に沢山のものを並べても何の影響もありませんが、小さいと1つ出すには1つ何かしまって・・・ということが必要になってきます。だから贅沢にメモリ容量はあったほうがいいという発想になってきます。

ここで検証しているiMacも32GB搭載していますが、使い方によっては足りなくなってくることも後ほどお話しさせて頂きます。

OSはどんなけ消費してんの?

これは個人的にとても気になるところです。最近のMAC OSは軽さ重視とは無縁な方向に行ってるなと感じていたので、楽しみです!

電源を入れ起動が終わっただけの状態のメモリ消費、こちらがその結果です。


ただ起動しただけの状態(その他の細かいソフトもバックグラウンドで動いておりますのであしからず)

4.83GB

・・・・なかなかですね。

内蔵メモリ16GBだった場合30%もなくなっているとは・・・。「しっかりDTMの制作するには16GBあった方がいいという話」はよく聞きますが、余裕しゃくしゃくではないなという結果になり、少し不安になりました。

DAWソフトの起動に必要なメモリ

案外気になりませんか?全体の容量のうちDAWでどれだけのメモリ食うのか普段あまり気にすることもないと思いますのでこの機会に参考にしてください。

Cubase10.5

Cubaseのデフォ状態は350MB程度。Mac全体使用済みメモリで言うと1.1GB消費しています。

FL Studio20

250MB??これは驚きでした。軽いですね!

Studio One4.5

700MB??1GBいかないとはこれまた驚きでした。

Protools 2019.10

起動だけで2.6GBもメモリを使ってしまいました・・・。動作環境のところに16GBあったほうが良いと記載あったのもうなずけます。よく見ると起動時に、アビッドビデオエンジンも起動していますね、PT本体は600MB程度消費で済んでいます。


ソフト音源の起動に必要なメモリ

サンプリングベースの音源。わかりやすく言うと大容量のサンプルで構成さている、代表的にはKontack や Spectrasonics系は何トラック立ち上げるかにもよりますが「とにかくメモリを食う」と思ってもらっていいです。

相互関係はあるものの

  • サンプルべースの音源→メモリを消費する
  • モデリングベースの音源→CPUパワーを消費する

これだけは絶対覚えておくといいですよ!

ということで今回は各音源 スタンドアロン版ではなく、Cubaseからプラグインとして読み込みしました。 Cubaseのデフォ状態は350MB程度でしたので、そこから各プラグインを1つのみ呼び出しその数値を測定してみました、Cubaseのメモリ消費量にご注目。

Adictive Drums

1GB程度メモリを消費しております。大量のサンプルベースの音源ではないイメージがありましたので意外でした。

Adictive Keys

640MB程度メモリを消費。

MODO DRUM

1.1GB程度メモリを消費。このMODO DRUMはサンプリングとモデリングのハイブリッドタイプのソフト音源ですが相当がリアルです。はやり金物系サンプルも多用している為それだけメモリ消費も多いようですね。

MODO BASS

250MB程度メモリを消費。こちらは相当軽い部類ですね!

BFD3

適当なプリセットを選びましたが、1.7GB程度メモリを消費。デカいですね。特にBFD3は大容量のドラムセットを有しているので、メモリにサンプルを読み込むのではく、ストリーミングで読みだすようにすればメモリ消費量も抑えることができますよ!

プラグインエフェクトの起動に必要なメモリ

iZotope Neutron3とOzone9

Neutron3とOzone9をトラックにインサートしてメモリの消費を見てみました。

・32トラックにNeutron3をインサート
・マスタートラックにOzone9をインサート

それに伴うメモリ消費を検証してみました。

結果は2.2GBとまずまずの消費。合計33Tr.分もインサートしたのでもっと増えるかなと思ってました。
それでもプラグインエフェクトの中ではメモリを食う部類に入るのかもしれませんね。

Waves CLA76とL3-LL

CLA76 とOL3-LLをトラックにインサートしてメモリの消費を見てみました。

・32トラックにCLA76をインサート
・マスタートラックにL3-LLをインサート

それに伴うメモリ消費を検証してみました。

結果はたった200MBちょっとの消費でした。やはり、iZotope同様に、かつそれ以上にメモリよりもCPUで仕事をするプラグインだったことが証明されましたね。


実装メモリ別途別

各DAWやプラグインのメモリ消費量は分かったと思います。それでは実際に楽曲を作るときに、一台のパソコンでメモリは実装していたら快適なDTMライフが送れるのだろうか?というところにフォーカスしていきたいと思います。打ち込みはおまけ程度なのか、ボカロもいる打ち込み主体の曲作りなのかでは、全くメモリの必要性は変わってきます。それを4パターンに分け解説していきたいと思います。

前提として

OSが確保してしまう4GB程度は省きお話していますので、残りのギガ数で可能な用途とお考え下さい。

8GB(残り4GB)でOKな用途

どんな方向け?

・録音 and MIXのみの作業の方

残り4GBしかない中で、DAWや大量のソフト音源は中々苦しいと思います。ですが、録音中心のレコーディングの場合ならSSDで30トラックぐらいであれば再生できることでしょう。トラック数もメモリ容量によって左右されることもありますが。わりに安心かと思います。HDDの時はトラック数は減るとは思いますが工夫次第でしょうか。MIXの際もメモリ消費量が少ないプラグインエフェクトを選べば問題はないでしょう。

ちなみにDAW内蔵の音源は軽いものばかりでメモリも食わないのでこれまた安心でしょう。でも本音は倍ぐらいに増設したほうがいいと思います(笑)

16GB(残り12GB)でOKな用途

どんな方向け?

・録音&ソフトシンセ併用で音楽制作
・プラグインエフェクトも使いたい方

ここが最低ラインと思ったほうがいろんな意味で心が安らぎます。ただ重たいソフト、例えばKontackなどサンプルベースの音源などは途端にメモリ食ってしまいます。例えば10個立ち上げると途端にメモリ容量は減ってきます。PCの仕様上これ以上メモリを増やせないという方はその中で創意工夫でやりくりしながら次第ですね。DAW標準の音源やエフェクトプラグインを中心に使うのであれば快適だと思いますが、更に他社の音源やエフェクトプラグインも贅沢に使いたい時から制約が出てきて16GBでも十分とは言えません。クリエイティブなマインドとは関係ない時間を取られるのはクリエイターとしては嫌ですよね。

32GB(残り28GB)でOKな用途

どんな方向け?

・ヘビー級に重たいソフトシンセも遠慮せずに沢山使いたい方

30台ぐらいソフトシンセを立ち上げても、びくともしないでしょう。と言いたいところですが、そうは甘くありません。例えば大人気のVengeance avengerというシンセ音源はご存知でしょうか。EDMを作るのに即戦力ですが、大変に負荷のかかる音源で有名です。メモリの消費量も割にあります。

ここでひとつ無茶な検証をしてみました。店頭の32GBのiMacに32ch分のavengerを立ち上げてみました。ま、avengerだけ使って曲作りはあまりない話かもしれませんがあくまで検証という意味でご覧ください。

これがその画面。注目すべきは

Cubaseのメモリ消費量は約20GB、iMac物理メモリ容量32GBに対し、使用済みメモリが30GBとありますね。恐ろしく物凄いメモリ食います。

これをどう見るかです。繰り返しになりますが、avengerだけ使って曲作りする人は少ないかもしれませんが、avengerはめちゃくちゃカッコイイですので、私はたくさん使いたいですね、32個使うかどうかわかりませんが他のサンプルベース系音源も多用する私としては32GBでもまだまだ足りません。

64GB(残り60GB)でOKな用途

どんな方向け?

・何も気にしたくない方
・インスピレーションのおもむくまま音楽制作に没頭したい方

もう全くメモリの事は考えなくてよい極楽浄土な環境でしょう!あえてどのジャンルの音楽制作に特化してるかというと、オーケストラサウンドをガンガン作りたい方向けでしょうか。もちろんサンプリングベースのソフトシンセでも流石に1曲作るのに必要なトラック数におけるメモリ容量は問題ないでしょう。その前にCPUに限界が来てしまうかもしれませんね(笑) 

ちなみにさらにその上をいく、ビエナ系音源をアーティキュレーション別にすべて読み込ませ、壮大な編成でオーケストレーションする作業となると64GB以上搭載されていると安心でしょう。そこで問題はそもそも搭載できるPCも限られてくる点ですが、DAW専用のPCを作っている OM FACTORYなら安心です。夢のPCをオーダーできますよ!またご相談ください。


分かってると助かる豆知識

メモリ不足がSSDの寿命を縮める?

最近のパソコンはHDDではなくSSD搭載が当たり前になってきてます。
実はメモリ不足がSSDの寿命を縮めてしまうという事実があります。どうしてもSSDはHDDに比べ「寿命」が心配なところですが、皆様にはできるだけそうならないようにしてほしいので書くことにします。

それは、「スワップ」という現象です。スワップとは実装しているメモリ容量以上にアプリケーションがメモリを必要とするとき、SSDの力を借りて実装以上のアプリケーションを起動できるようにする処理の事。物理メモリを超えるメモリ容量がさもあるかの如くパソコンの中で協力している状態ですね。

でも

そういいことばかりではありません。メモリを読み込む際、普通のメモリとくらべ時間がかかる事です。ただSSDはそのポテンシャルから時間はそんなにかからないとは思います。Macではどれぐらい「スワップ」が起きて本体に負荷がかかっているのか、アクテビティモニタ→メモリプレッシャーで状況を見ることが出来ます。ここは是非チェックしておきたいところです。SSDが一部メモリの代わりをする行為がSSDの寿命を縮めてしまうので、本当は64GBとかあったらまったく考えなくていいレベルになると思いますので、お財布に余裕のある方は64GB実装をオススメします。


また余談ですが

詰め込みすぎもSSDの寿命に関わる?

最近はSSDも8TBまで内蔵できたり大容量時代になりましたが、どんどん入るとはいえ、パンパンにしないほうがいいと思います。その昔「HDDは50%は必ず空けておくこと!」と聞いたことがあります。実際容量ギリギリまで入れるとパソコンは重たくなり、パフォーマンスが落ち、更に寿命にも影響します。私の感覚で言えば「SSDは25%は使わず空けておく」のが全体のパフォーマンスに影響せず快適で寿命を気にすることが無いのかなと考えており、余裕を持ってTBクラスのストレージを強くオススメします。

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デジタル全部担当 柳 清仁(やなぎ)

2020年 Ableton Expert Staffに選ばれたAbleton Live1からのユーザー、デジタル担当の柳です。好きな音楽は60年・70年・80年代の洋楽や日本の歌謡曲。音楽の授業が何より嫌いだった私が音楽を始めるきっかけになったのは、90年代のJ-POPをリアルタイムで体験しTetsuya Komuroサウンドにハマったのがきっかけ。高校入学と同時にEOS B500を購入し、音作りや曲作りのまね事から入り一曲が完成する楽しさを覚えてから、どんどんのめり込みました。近年、大阪のグランフロントに店舗を構えるとあるアパレルショップにBGM楽曲提供しました。これまで音楽機材に投資した金額は累計1000万円以上。それらの経験を活かし、曲作りに関する事、録音機材やシンセサイザー、各種ソフト音源やプラグインエフェクトでわからない事、ガイド本に掲載されていないテクニックやノウハウ等もアドバイスさせて頂きます。

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