第7回目の奏者は!
こんにちは!スタッフの宇田川です。
今年から復活した講師ブログ「メカラウロコリレー」。第7回目となる奏者は声楽科講師の飯田 映理子先生です!
さて。先生からどんなお話が聞けるのでしょうか!それでは、飯田先生宜しくお願い致します!
声楽科講師 飯田 映理子
こんにちは。かわぐちキャスティ店・声楽講師の飯田映理子です。
今回は自分がレッスンを受けるときに気を付けていることを書こうと思います。
飯田先生×自己のレッスン
たまに生徒さんに驚かれることもありますが、プロや講師になったとしても多くの演奏家はレッスンや講習会、ワークショップなどに出かけます。
声楽ですと楽器である体は年々変化していきますからそれに合わせて調整をすることも大切ですし、語学や解釈・技術どれを取っても磨いていくことに終わりはありません。
努力と意志があればいつまでも際限なく上達し続けていけます。
リーディング
また、個人的には今年から「リーディング」(朗読劇)の公演にチャレンジしていて、こちらも演出家さんがいて、公演の前はみっちりとレッスンやディスカッション、そして稽古を繰り返します。
このリーディングで私がもっとも苦労しているのが「なぜこの人(役)がこのセリフを話すのか?」を考えることです。
1月の公演の前にも「話の筋も役の気持ちも分かっているのに、何かが上手くいかない・・・」と壁に突き当たったことがありました。
そんな時にふと読んでいた本がある気づきをくれました。
本から学んだ気付き
私が感銘を受けたポイントは全てが合理化・高速化している生活の中で忘れつつある主体的に考える力についてでした。
パソコンなど情報機器の普及のおかげで、すごく効率の良い便利な生活になりました。
分からないことがあってもスマホなどで調べればすぐに分かります。
ですが、情報を得るとそれだけで満足して思考が停止しませんか??
これが、私が難しいと感じていたことの答えでした!!
忙しさや上手に演じる事ばかりにかまけて、演出家のアドバイスを丸呑みしたままでいたり、目に見える情報だけで満足して丁寧に時間をかけて自分なりに考えるという作業を忘れていたのだ・・・とハッとしてしまいました。
うまく朗読することが大切なのではなく、その役がその思いや言葉に至るまでの経緯や思考を深く細かく考えて、理解し、筋道立ててることが何より大切で、それができれば自ずと良い演技に繋がるのです。
これは確実に声楽をレッスンを受けるときにも置き換えられます!
声楽で置き換えてみると
イタリア語の歌詞の意味、作曲された時代、作曲家の情報などはすぐに手に入ります。
楽譜をみれば強弱や強調をどこでつけるか、すぐに分かるし練習すればできます。
先生から頂いたアドバイスを言われた通りにやってみるのも少し練習すれば出来るようになるでしょう。
ですが、ただそれだけでは満足と思えない時がありませんか?
そういう方はもっともっと上手くなるチャンスの時です!!
私が気を付けていることは
どうして作詞家がその詩を作ったのか?
どうして作曲家がその詞を使ったのか?
どうしてその音、音形、調、強弱、表示記号を使ったのか?
レッスンでどうして先生がそのアドバイスを下さったのか?
を考えて、自分なりの言葉や表現に置き換えるところまですることです。
簡単なことではないですし、時間がかかってしまう事もありますし、忘れてしまう事もあります。
ですが、
その曲が伝えようとしている事や自分がその曲で何を表現したいのかが整理できていれば、自ずと良い演奏がついてきます!!
良い演奏が出来たときはレッスン中であろうと本番であろうとすごく楽しいですよね!!
正解かどうかが大切なのではなくて、自分がどう感じ、表現したいのかを丁寧に時間をかけて探すことが大切です。
慌しい生活の中で少しでもじっくり考える時間を持つことはレッスンや練習の時間をより濃密で豊かにしてくれますし、沢山の成長にも繋がるのではないかと思います!
編集後記
飯田先生ありがとうございました!今回は先生が気をつけている大事なことをお話下さいました。
声楽家として追求することまた、音楽家としてどのように表現を豊かにしていくか。ただならぬ努力を日々重ねていらっしゃいますね。
レッスンで先生からのアドバイスを元に自分で考えることの大切さを一緒にレッスンで体験してみませんか。
コース概要
コース名 | 声楽 |
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講師 | 飯田 映理子 (いいだ えりこ) |
開講曜日 | 火・木 |
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