【管楽器】マウスピースの選び方~木管編

イオンモール姫路リバーシティー店

イオンモール姫路リバーシティー店店舗記事一覧

2018年05月25日

こんにちは、管楽器担当の朝日です。クラリネット&サックスプレーヤーの皆様、大変お待たせいたしました!

『マウスピースの選び方~木管編』です!
マウスピース選びの基本やマウスピースの各名称と特徴、マウスピースに使用される素材の特徴をなるべく解り易くまとめています。
クラリネットとサックスのマウスピースの選び方が載っている記事が少なくて困っている方は必見です!
是非この記事マウスピース選びの参考にして頂ければと思います!

マウスピース選びの基本 マウスピースの各名称と特徴 マウスピースの材質による違い

木管楽器のマウスピース選びの基本

理想とする音色や吹き心地をイメージして試奏に臨む

理想の音色、吹き心地をイメージしよう!

『マウスピースの選び方~金管編 Vol.1~』でもお話ししましたが、マウスピースを選ぶ際には
『どのような音色にしたいのか』『今と比べてどういう風になりたいのか』ある程度イメージしておくことが大切です。
またマウスピース選定の際は、一番最初に吹いたときの音色や吹き心地をメモしておくことをお勧めします。
試奏するマウスピースを変えるたびに、リガチャーやリードを取り外して付け直さないといけません。試奏準備の間に音色や吹き心地を忘れてしまわないよう、メモを取っておきましょう。
まだ楽器を始めたばかりでどういったマウスピースを選べばいいか分からない、という方は
当店スタッフがマウスピース選びをお手伝いさせていただきますので気軽にご相談ください。

試奏するマウスピースを絞る

こうなりたい!等のイメージが出来たら、次は試奏するマウスピースを探すことになると思います。
しかし、マウスピースといっても各メーカーから様々な品番のマウスピースが出ていて、正直どれを試奏したらいいかわかりませんよね。
では、どうやって試奏するマウスピースを選んだらいいでしょう。

『とにかく色んなマウスピースを試す!』

という手もありますが、それでは時間もかかるし色々吹きすぎて訳が分からなくなってしまうかもしれません。
そこでポイントになってくるのが、マウスピースの各部分の名称とその特徴を知ることです。
これらが微妙に違っていくことで音色や吹き心地も変わってきます。今使用しているマウスピースを基準に、下記を参考にしながら試奏したいマウスピースを絞っていきましょう。

試奏する際は、本体だけでなくリードとリガチャーも用意する

管楽器は楽器本体とマウスピースが一体となって一つの音色を奏でます。
本体が変われば音色や吹き心地も変わりますので、出来るだけ普段使用している本体をご持参ください。
また、クラリネットやサックスはリガチャー(留め具)リードも音色や吹奏感に大きく影響します。
本体・マウスピース・リガチャー・リードの計4つが揃って初めて一つの音になりますので、マウスピース選定の際は普段使用しているリガチャー・リードを忘れずご持参ください。
リガチャーやリードの特集記事も今後作成していきますので、お楽しみに♪

リガチャーとリードもお忘れなく!

TOPへ戻る

マウスピースの各名称と特徴

木管マウスピース断面図

ティップオープニング

リードの先からマウスピースの先までの隙間の幅のこと。主に音量を左右します。
この幅が広いと吹き込む息の量を多く必要としますが、柔らかい響きになり音量も増します。
逆に狭いと吹き込む息の量が少なくて済み、明るめの響きでコントロールしやすくなりますが音量は小さくなります。

フェイシング

リードの先からマウスピースとリードが接する点までの長さのこと。主に音の柔軟性を左右します。
フェイシングが長いと柔軟性に富み(表情がつけやすい)、豊かで丸みのある音色となりますがコントロールが難しくなります。(ピッチが不安定になりやすい)
フェイシングが短いとコントロールがし易く(ピッチが安定する)、クリアで輪郭のはっきりした音色になりますが、音に表情をつけにくくなります。

チェンバー

マウスピース内部の容量のこと。主に音色の太さを左右します。
チェンバーの容量が大きいマウスピースは暗く太い音色になり、小さい場合は華やかで軽い音色になります。

バッフル

マウスピース先端から近い位置のカット部分(マウスピースの内側の傾斜部分)のこと。主に音色を左右します。
傾斜が急(ハイバッフル)だと息が速く入るようになるので音色が華やかで軽い音色になり、逆に傾斜が緩い(ローバッフル)と落ち着いた力強い音色になるのが特徴です。

マウスピースの各名称と特徴へ戻る

チェンバーとバッフルの関係

チェンバーとバッフルの関係

チェンバーとバッフルはトレードオフ(一方を追求すれば他方を犠牲にせざるを得ないという状態・関係のこと)になっていることが多く、ハイバッフルであればスモールチェンバー、ローバッフルであればラージチェンバーとなります。
ロックやフュージョン系などエレクトリックな音楽では音色を目立たせるためにハイバッフル系のマウスピースを使用し、逆にクラシックや吹奏楽などアコースティックな響きを求める場合はローバッフル系のマウスピースを使うのが一般的な選び方となります。
チェンバーとバッフルの関係を覚えておくと、マウスピース選びもぐっと楽になりますよ♪

ちょっと一息~マウスピースは消耗品?!~

金管楽器はマウスピースを口に当てて演奏しますが、木管楽器はマウスピースを銜(くわ)えて演奏します。
そのため使用しているうちに先端部分等がどんどんすり減ったり、癖によっては片方だけがすり減っていく、
なんてこともあります。

「最近音の立ち上がりが悪く感じる」
「合うリードが無くて困っている」

というお悩みがある方はもしかするとマウスピースの消耗が原因かもしれません。
そういったお悩みがある方・しばらくマウスピースを変えていない方も、ぜひマウスピースの試奏にご来店くださいね!

TOPへ戻る

マウスピースの材質による違い

とりわけサックスのマウスピースを探そうとするとラバーやメタルという単語が出てくると思います。これはマウスピースに使用される材質のことをさします。この材質による音色の違いはあるのでしょうか。
ここではマウスピースに使用される主な素材「エボナイト製」と「メタル製」についてご紹介したいと思います。

エボナイト製

エボナイトとは、ゴムに硫黄を加えることによって硬化させた硬化ゴムのことです。ハードラバーとも呼ばれます。
耐久性にも耐候性にも優れており、プラスチック製のマウスピースよりもすり減りにくい特徴があります。
クラシックや吹奏楽の定番マウスピース(写真1)にはこのエボナイトが使用されており、暖かみのある柔らかい音色が特徴です。
エボナイトには硫黄が含まれておりますので(人体には影響ありません)、新しいエボナイト製のマウスピースを銀メッキが施されている楽器やリガチャー等と一緒に入れておくと、銀メッキが黒く変色してしまう場合がございます。購入直後は別々に保管していただくか、袋に入れておくことをお勧めします。

金属(メタル)製

真鍮、アルミ合金、ステンレス製などがあります。音色は硬めでパワーも出ます。
電気楽器に混じって演奏しても音が死なない為、ロックやフージョン系の音楽と非常に相性がいいです。
また、素材の金属以外にも表面のメッキの種類によって多少音色が変わります。

マウスピースの材質による違い「まとめ」

エボナイト製とメタル製の違いを読むと、

落ち着いた音色だったらエボナイトがいいのかな…
明るい音色だったらメタルのほうがいいのかな…

となりそうですが、エボナイト製でもジャズ系のモデルもありますし、メタル製のマウスピースでも暖かみのある音色を出せるマウスピースもあります。
結局のところ、マウスピースの音色はチェンバーやバッフル等が一番影響しますので、
まずは試奏するマウスピースがどのような構造なのかをきちんと確認することが重要です。

TOPへ戻る

おわりに

『マウスピースの選び方~木管編』いかがでしたでしょうか?
木管楽器のマウスピース選びの記事はなかなかないので、参考になれば幸いです。
島村楽器姫路店では、多数のマウスピースを展示・販売しております。もちろん全て試奏頂けます。
マウスピース選びも専門スタッフがお手伝い致しますので、まずは気軽にご来店ください。

島村楽器姫路店では、サックスの音楽教室を行っています

お問い合わせ

店舗名 島村楽器イオンモール姫路リバーシティー店
電話番号 079-231-2310
営業時間 10:00〜21:00
担当 朝日(あさひ)

ご購入の際や、商品の詳細などのお問合せは担当の朝日宛に、営業時間中に上記お電話番号へご連絡下さい。

遠方の方は代金引換での着払いなども承っております。商品代金と代引き手数料、送料の合計金額を受け取りの際に運送業者へお支払い下さい。現金、もしくはクレジットカードでのお支払いが出来ます。

※記事中に販売価格、在庫状況が掲載されている場合、その情報は記事更新時点のものとなります。店頭での価格表記・税表記・在庫状況と異なる場合がございますので、ご注意下さい。