ピック選び方入門~自分にあったピック選び~

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2019年08月15日

皆さん、こんにちは。

姫路店アコースティックギター担当高瀬です。

ギタリストの皆さんお気に入りのピックはございますか?

「ピックって種類がいっぱいあり過ぎてよくわからないから見た目とかでテキトーに買ってます」というそこのあなた!!

本日はピックの選び方についてご紹介します。



ピックの役割について

基本的にピックは薄い三角形の形状でできており、主に人差し指と親指で挟んで弦に当てて演奏します。また、ピックの形状の種類、素材や厚さなどでそれぞれ個性が変わり、演奏スタイルも変わります。今回はピックの形状、厚さ、素材について少し掘り下げてご紹介していきます!


ピックの形状とその特徴

ピックの形状には大きく分けて「トライアングル型」「ティアドロップ型」「ジャズ型」「サムピック型」の4種類があります。

ご自身が使用するにあたって演奏スタイルや持ちやすさ、デザインなど選ぶポイントは様々になってきます。それではそれぞれの特徴を紹介していきます。

トライアングル型

通称「おにぎり型」と呼ばれる三角形のピックです。3つの点のどこでも同じ感覚でピッキングできるのが特徴です。コードストロークやカッティング等にオススメです。

ティアドロップ型

涙のような形をしたとてもポピュラーなピックです。先端に向かってシャープになるので弦に対するひっかかりが少なく、スムーズなピッキングであらゆるプレイスタイルに対応できます。

ジャズ型

ティアドドロップ型の先端をさらにシャープにしたピック。ジャズ・ギタリストが愛用することから名づけられました。より少ない力でピッキングできることから速弾きの演奏や、ハードロック、ヘビーメタルなどでも使われます。

サムピック型

親指(サム)にはめて使うフィンガーピッキング用のピックです。親指で低音をピッキング、残りの指でアルペジオを奏でるなどの使い方が一般的です。

ピックの厚さによる違い

ピックの厚さ(硬さ)で弾いた時のレスポンス(音の反応)は変わってきます。

例えば厚いピックで演奏した場合、アタック感がありレスポンスの早いエッジ(鋭い)のきいた音になります。

対して薄いピックで演奏すると薄い分ニュアンスが出しやすいので、カッティングやコードストローク、繊細なプレイにも優れています。

ピックのさまざまな厚さとその特徴

厚さ

Thin Medium Heavy Extra Heavy
約0.5mm 約0.7mm 約1mm 約1.15mm~

特徴

①Thin(約0.5mm)

薄くて柔らかいのでロック系の演奏で使われることは少ないです。逆にアコギのストローク等に多く使用され繊細なタッチの演奏に向いています。

②Medium(約0.7mm)

アコギを演奏される方に最も使われています。ストロークからアルペジオまで幅広く対応してくれます。また、Thinのようなニュアンスも残しつつほど良いしなりもあります。

③Heavy(約1mm)

厚さが1ミリという事もありハッキリした音になります。しなりも少なくなり速弾きもしやすいので、ストローク系の演奏では十分なパワーを発揮してくれます。

④Extra Heavy(約1.15mm~)

ヘビーとの差はさほどありませんが、弾き心地は変わります。速いフレーズを演奏したい人におススメです。また硬いピックのため柔らかな表現力に少し欠けます。

ピックの素材とそれぞれの特徴

ピックの材質によって触り心地、弾き心地は変わってきます。素材から選ぶことも重要なポイントと言えるでしょう。今回は一般的に出回っているものの一部を紹介していきます。

①セルロイド

ピックとしては最も歴史は古く超ド定番の素材です。クセがなく扱いやすいため初心者の方でも扱いやすいピックです。

②ナイロン

ナイロンの特徴は柔らかさ。しなりやすいのでサウンドとアタック感が柔らかくなります。水分によって硬度が上がる性質なので手汗や水分で弾き心地が変わります。

③ウルテム

感触は爪やべっ甲に近いです。ピック素材としては近年使われるようになりました。透明な見た目が特徴で、アタック感とサウンドはタイトで軽快な印象をもちます。

④デルリン

摩擦への耐性に優れた素材であり、弾き続けても削れにくいです。バランスが良いので、どんなジャンルにも合うサウンドになります。

⑤トーテックス

JimDunlopがデルリンを使って開発したピック素材です。ざらついた感触で、ローからハイまでバランス良く出るピックです。

⑥INFINIX

Master8Japanから初めて採用された特殊なプラスチックでできており、柔軟性、形状記憶性、対磨耗性に優れ従来のプラスチックのピックよりノイズが少ない素材となっています。

自分にピッタリのピックを探そう!!

いかがでしたでしょうか?改めてピックを選ぶポイントとしては...

其の一、ピックの形状

其の二、ピックの厚さ

其の三、ピックの素材

の3つを基準に選んでいただければと思います。当店には様々な種類のピックをご用意しています。皆様のご来店を心よりお待ちしております。

固さや素材を決めてお店に来られてもお店にあるどのタイプがどのピックなのかぱっと見では分かりにくいと思うのでお気軽に店員までお問い合わせ下さい。

結局は実際に使ってみないと好みは分からない場合もあるので上記3点を意識しながら色んなピックを試してみましょう。

初心者の方にお勧めのピック

これからギターを始められる方にはまずトライアングル型つまり正三角形のピックがおすすめです。一番面積があるので弦に当てやすいと思います。

次に固さはミディアムかそれより少し柔らかいくらいがいいと思います。固いピックだと弦に引っかかって綺麗なストロークを思えにくくなります。

また力加減が分からず弦を切ってしまう事もしばしば・・・なので固いピックはなるべく使わない方がおすすめです!

素材は一般的なセルロイドか爪に近い感触で手になじみやすいウルテムが使いやすいと思います。

またピックによっては滑り止めが付いているピックもあるのでそれもおすすめです。



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