皆さん、こんにちは。Newスタッフ白井です！
本日はおススメのクラシックギターをご紹介します！！
7月10日~7/12までの3日間でクラシックギターフェスタも開催されます。それに先駆けて地元・浜松の手工ギター製作家のギターをご紹介します！！

Part.3　初心者~中級者におススメ。最強のコストパフォーマンス！！

江崎秀行/SS30/SB/R

ブランド	品番	販売価格(税込)
江崎秀行	SS30/SB/R	￥330,000

江崎秀行

静岡県浜松市に工房を構える手工ギター製作家。
ヤマハ（当時は日本楽器製造株式会社）入社後に新設されたギター研究課に所属し、手工ギターの研究や商品開発を担当する。ヤマハのギター製作最初のメンバーの一人である。
クラシックギターの母国スペインへ約3年間留学する。グラナダでエドゥアルド・フェレールに、マドリッドでマヌエル・エルナンデスに師事する。手づくりで製作に長時間を費やしながら100年前の伝統的な製作方法を習得する。
定年退職を機に、究極の音を求めて自身の工房「江崎ギター工房」を設立。日々ギター製作に明け暮れている。

おススメポイント

①上質な木材
→今回ご紹介している江崎氏のギターですが、実は島村楽器がオーダーを行い製作をしております。江崎氏が保管している木材で年数が経ってしまい、使い時が無くなってしまった木材を使用し、コストを削減しています。詳しいことは文章で説明するのが難しいので割愛しますが、今回ご紹介しているギターの木材は通常は50万円～60万円程度のギターに使用する木材を使用しております。なぜここまでお手頃なお値段で販売しているのか知りたい方は直接白井宛にご連絡ください。

②トップの仕上げがセラック
→セラックとはカイガラムシから分泌されたものを抽出して作られた天然樹脂です。一般的なギターの塗装ではポリ・ラッカーを耳にすることが多いと思います。セラックとは一部の高級ギターにしか使用されない塗装で、基本的には50万円以上のギターに使用される場合が多いです。(江崎氏の通常ラインナップではNo.55がトップ：セラック/サイドバック：ラッカー)今回のモデルではトップ：セラック/サイドバック：ウレタンというスペックとなっております。30万円台でセラックを使用しているのはおそらく江崎氏ぐらいなのでは……？

③伝統的な製作方法
→江崎ギターは全てのギターで伝統的な製法を行っています。特にネックのジョイント部分にもこだわりを持って製作を行っています。現代のギターにはネックジョイントの方法が2パターンあります。日本ではスペイン式/ドイツ式を呼ばれています。どのようなジョイントなのかを説明すると長くなるので割愛します……。スペイン式/ドイツ式ですが、現在のギターのほとんどがドイツ式のギターとなっています。ドイツ式のほうが作業の効率化は出来るのですが、江崎氏はこだわりを持って伝統的なスペイン式を採用しています。

④音
→今回ご紹介のギターはスペック的にも音的にも価格を大きく上回るものとなっています。木材の特徴的な部分で言うと、女性や力の弱い方はトップ材がシダーのものをお選びいただくことをお勧めしています。シダーのほうが音の立ち上がりが早く、軽く弾いただけでも大きな音が出るからです。スプルースの特徴としては、芯のあるクリアーな音色で、重量感があり、爪のタッチに敏感に反応します。スプルースは時間をかけて弾きこんでいけばいい音になっていきます。ですが、今回のモデルに関してはトップがセラックなので、一般的な同価格のスプルーストップのギターと比較して音量が非常に出やすく女性や力が弱い方にもおススメな1本になっております。

⑤ウルフトーン
→ギターには必ずウルフトーンというものが存在します。簡単に説明すると、特定の音域下で振動を打ち消しあって違和感が出てしまうことを言います。これもまた説明が非常に難しいです……。とにかくウルフトーンというものがあり、特定の音域にウルフトーンが発生してしまうと非常に厄介なことになります。江崎氏はこのウルフトーンを長く研究しており、ヤマハでの膨大なデータ・経験の蓄積からウルフトーンを重要な音から離して製作を行っております。

お店でお試しいただけます！！

今回は非常に難しい話がたくさん出てきました……。
もっと専門的な知識が知りたいという方はぜひご来店くださいませ！！

お取り置き・試奏のご予約も可能となっておりますので、ご連絡ください！！

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担当	白井（しらい）