録れコン2021結果発表

グランプリ

録れコン2021結果発表

METALLIC BLUE「IN THE CUBE」
(津田沼パルコ店エントリー)

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疾走感のあるハードロック、メタルを中心とした楽曲のスタイルに、泣きのメロディ、独特な展開やコード進行を加え、時にジャズ,ファンクその他ジャンルの要素も取り入れた楽曲を製作するなど、ロック系音楽の新たな世界を追求していく英国系日本人クリエイター、RayによるソロプロジェクトMETALLIC BLUE。ヴォーカルや、ギター、ベースの演奏、ドラムなどの打ち込みを行う他、レコーディングからミックス、マスタリングに至るまで全て自身で手掛けます。

その他、アーティスト活動とは別に楽曲提供活動も開始し、2020年にatStage Inc.様よりリリースされたスマホゲーム『黄昏のグラドシル』において、ゲーム内BGMを多数制作致しました。

作品PR

昨年秋に制作した曲となります。今までに経験したことのない出来事を経て、家から出ることができなくなり、しかしながら季節はいつも通り変化していき、そこに切なさ、やり場のない悔しさを感じる楽曲となっております。

本楽曲は今までよく制作しておりました、Aメロ→Bメロ→サビといったパターンから逸脱しております。アルバム後半部分への収録を想定して制作した楽曲であることもあり、本当のサビに行くまでに1分半以上の時間を要してしまうことから、短時間でインパクトを与えなければならないコンテスト等への応募に関しまして、少し懸念がございました。しかしながら、少し新しい雰囲気の楽曲に仕上がっておりまして、また、今までに前例のない程魂を込めて制作した楽曲となりますので、是非お聴き頂けましたらとても幸いでございます。

本楽曲では前半はソフトシンセが活躍し、後半からバンドサウンドになるといったスタイルをとっております。そして何故か最後になって初めて短いジャズ的な曲調に変わり、今後が不安な状況の中に微かに残る穏やかさを表現したのち、静かに終わっていきます。

使用機材

  • DAW
    • PreSonus Studio One
  • 楽器類
    • Fender USA HSS Stratocaster(PU:BareKnuckle VHII, Fender CS Fat'50s, 応募曲:THRILL)
    • Gibson Flying V(応募曲:IN THE CUBE)
    • Atelier Z Beta 5 D plus custom(応募曲:THRILL, IN THE CUBE共通)
    • Arturia Keylab88
  • ソフトウェア音源等
    • Toontrack Superior Drummer 3 (The Metal Foundry SDX)(応募曲:THRILL, IN THE CUBE共通)
    • Native Instruments RAZOR, ROUNDS, POLYPLEX, UNA CORDA, Session Horns PRO, ACTION STRIKES(ループ音源は非使用, 応募曲:IN THE CUBE)
  • プラグイン
    • FabFilter Pro-Q3, Pro-MB, Pro-C2, Pro-DS, Pro-R, Saturn 2, Timeless 2 etc.
    • Waves S1 Imager, H Delay etc.
  • マイク/チャンネルストリップ
    • Neumann U87 Ai (Vo, Gt. cab)
    • Shure SM 57(Gt. cab)
    • Avalon VT-737SP
  • ベースプリアンプ
    • TECH 21 NYC SansAmp model RBI
  • ギターアンプ/スピーカーキャビネット
    • Hughes & Kettner Triamp mkII
    • 自作 2×12""キャビネット(バーチ合板・Celestion V30+Eminence CV-75)
  • オーディオインターフェイス
    • Antelope Audio DISCRETE 8 (OCX-HDワードクロックを使用)
  • モニタースピーカー,ヘッドフォン
    • 自作パッシブ2wayモニタースピーカー(バーチ合板+ウォルナット単板, ScanSpeak Revelator+Illuminator)
    • Focal Shape 65
    • TAGO STUDIO T3-01, T3-02
  • パワーコンディショナー
    • Voltampere GPC-TQ (120V)
  • ケーブル各種
    • OYAIDE BLACKMAMBA-Σ V2, AXIS-303 GX, ACROLINK 7N-P4020III
    • OYAIDE PA-02 V2, Zaolla ZMC-110, MONSTER CABLE STUDIO PRO 2000
    • Vovox sonorus direct S TRS - XLR (M)

審査員コメント

最初から最後まで、繊細かつ凄まじい仕上がりで全くスキがありません。作品のPRに記載されているように、確かに一般的な構成の楽曲ではなくピークが後半にやってきますが、そこに至るまでスキの無いアレンジが施されているために、多くの人はきっと聴き続けてくれることでしょう。

楽曲的には、E♭m9ーFm7ーB♭7(♭9)など、安直にFハーフディミニッシュなどにせずリリカルな雰囲気を創出している点や、その後にノンダイアトニックコードのEmaj7を使って幻想的な広がりを加味するところなど、センスあるコード使いが歌詞世界を最大限に引き出すことに成功しています。ギターソロは、プロフェッショナルレベルの中でも最上といえるほど、つかみ(=出だしのインパクト)、テクニック、リズムの面でパーフェクトでした。チョーキングなどのテクニックも申し分ありません。後半のドラムのツーバス的なパターンが作品にとって合致しているかどうかは意見の分かれるところもあるかもしれませんが、ラストのミュートトランペットが聴こえてきた時は、意外性と同時にラストを飾るにふさわしいアレンジだと納得しました。

楽曲について激辛アドバイスをご希望ということで大変悩みました。現時点でも申し分なく完成していると個人的に思っている上で、あえて違う視点に立ち申し上げます。楽曲構造というよりはどちらかというとアレンジ的な面になりますが、0:51〜1:40のサイズを少しコンパクトにして、サビ登場までの時間を短くする。これは歌詞をじっくり聴く人にとっては現状が必然と映りますが、サウンド主体に聴いている人にとってはやや長いと感じることもあるのでは、と思ったからです。ギターソロ後にベースとドラムをフィーチャーしたブリッジ部分、その後に2:56からハーフサイズのAメロに戻る、というのもアリな気がします。そこはAメロの短いコード進行だけでも構いません。そこでトータルパッケージング感を出してラストにまたサビが登場など。またリズムの刻みをあいまいにしたパッド的要素で幻想的にもっていくのもアリでしょう。

ただし以上の案につきましては現状が良くないという意味ではありませんので、どうぞご理解下さい。全体的にすみずみまで繊細にコーディネイトされている印象を持ちました。素晴らしい楽曲を聴かせて頂き本当にありがとうございました。(宮脇)

賞品

リプロダクション

楽曲賞

録れコン2021結果発表

マイケストラ「STYLE」
(あべのand店エントリー)

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大阪在住の作曲家夫妻。このご時世、暗い気分を少しでも明るくさせたい気持ちで、心と体を揺さぶる曲を作り続けたいです。

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アコースティックギターをフィーチャーした曲で、自分のスタイルを突き通す人に憧れて曲を書きました。

使用機材

  • Apple Logic
  • logic付属音源
  • KOMPLETE
  • OZONE9
  • RX8
  • APGEE ONE
  • audiotechnica AT4040 など

審査員コメント

ポップなメロディ、緻密に計算されたアレンジ、リズムのアプローチなど、曲の隅々までしっかりと意識の行き届いた作品ですね。最後まで聴き手を惹きつけ続ける素晴らしい楽曲だと思います。

まず、メロディですが、Aメロ~Bメロへシームレスにつながり、インパクトのあるサビにつながります。キャッチーなサビですが、ボーカルはあえてライトな印象に仕上げているのが素敵です。そして、1Aとは違うアプローチの2Aに続きます。そして、1”40からのリズムアプローチ!一体どこまで仕掛けを詰め込めばいいの?と思わせるほど憎い仕掛けが満載です。楽曲そのもの完成度・クオリティは申し分ないレベルだと思います。

また、エフェクトの処理が秀逸です。特にディレイやリバーブのオートメーションは完全に玄人の仕事としか思えません。最後に、マスターコンプを強めにかけてしまうと、アメリカのヒットチャートに登場しそうな音像になりそうなところを、あえてライトに(ボーカルの良さが活きてきますね)仕上げるそのセンスの良さに脱帽です。

ご夫妻で楽曲制作をしていらっしゃるとのこと。これかも素敵な作品を作り続けていただきたいと思います。今後の活躍に期待しています!(鈴木)

賞品

  • YAMAHA MSP-3
  • ROLAND R-07
  • SE ELECTRONICS REFLEXION FILTER-PRO

アレンジ賞

録れコン2021結果発表

Mus'c「Kōfū, The Music to an Imaginary Septet/光風 想像上のセプテットへの音楽」
(津田沼パルコ店エントリー)

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2019年に活動を開始しました。ジャズ、プログレッシヴ、現代音楽、エレクトロニクス等をジャンルの中心に音楽を聴いてきた経験から、作品もそれらを応用させたかたちで制作・発表しております。 本名、上野悠河(うえの・ゆうが)は現代美術家として活動しております。

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打ち込み音楽(DTM)を始めて構想し取りかかった作品が本作『光風』です。平均律と微分音調律のウーリッツァー、マリンバ/ピアノ、アルトサックス、トランペット、ベース、ドラムス、パーカッションの想像上のセプテットと仮定する現代アヴァン・ジャズを標榜しました。

使用機材

審査員コメント

平均律でない音程に目を付けるあたり、さすが現代芸術家ですね。ともすればただのとっ散らかった即興音楽になってしまいがちな楽曲を、例えば2分前後のキメ、3分前後の全員でやるキメなど良い意味での予定調和の部分を作ってアクセントを付けているので、実は聴く人にとっては敷居が下がっています。そこら辺も上手いと思いますし、フレットレスやウッドベースを使いそうな所を敢えてフレッテッドのベース(の音源?)を使っているのも、そこが基準になって自由になり過ぎない作りになっていて非常にジャズ的で良いと思いました。まあでももしもっと「お茶の間感」を出したいのであれば何か印象的なテーマメロディを作ってしまって、それを何回か登場させても良かったのかもしれません。それと拘ったと言うマリンバ、特に後半はもっと活躍させてしまっても良かった気がします(単純にミックスの中で控えめ過ぎる気もします)。しかし全体的に非常に拘って丁寧に作品を作っている印象でした。これからもバンバン新作を作って、音楽活動の方も頑張って行って下さい。今後にも期待しております。(高橋竜)

賞品

  • Ableton Live Suite
  • audio technica ATH-M60x

録音賞

録れコン2021結果発表

KingSize「僕ら100年の夢を見る」
(イオンモール浜松市野店エントリー)

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KingSizeは、浜松を拠点に「元気の出る音楽」を発信し続ける、オリジナル・ブルーグラスバンドです。アメリカ発祥のブルーグラスですが、日本人である僕たちにしかできない表現というものを追及しています。そして、バンジョーを中心とした転がるようなスピード感を、ぜひ感じてください。

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ブルーブラスの王道スタイルで作った曲です。「元気の出る音楽」を目指すKingSizeの、シンボル的な曲です。スピード感最優先で録音しました。人間の作り出すビートを大切にしたかったので、クリックなしのフリーハンドでの録音です。機械的な音楽があふれる昨今、このような手作り感満載の楽曲も楽しいのではないかと思います。

使用機材

  • PreSonus Studio One
  • ソフト/Sound Engine Free
  • インターフェイス/M-AUDIO Fast Track Ultra
  • マイク/RODE NT-1A

審査員コメント

圧倒的なテクニックと、聴くものをワクワクさせる素敵なボーカル、スピード感のある歌詞の内容も素晴らしいです。楽曲はもちろんですが、サウンド面での完成度・クオリティも申し分ないレベルだと思います。クリックを使用せず、スピード感を最優先で制作されたとのことですが、クリックなんて本来必要ないものですし、これだけの完成度があれば全く問題ありません。

この作品はギターをレコーディングした後、ほかの楽器を重ねていったということですが、この手法にありがちなビートの寄せどころがはっきりしないサウンドになっていないところに、バンドの強さを感じます。メンバー全員が歌メロをしっかり意識できているということでしょう。

制作にあたりミックスに苦労なさったとのことですが、現状でもとてもよくまとまっていると思います。ただ、全体的に小さくまとめられている印象ですので、よりレンジを広くして行くにはどの帯域に何をメインとして聴かせるかを意識できるといいでしょう。例えば、ドラムレスなので、重心はベースをメインにし、ラインを聞かせたいときは若干ローカットさせます。ギターはボーカルの美味しい帯域と被りがちなので、あくまでもボーカルをメインにできるようEQでカットしていきます。バンジョーなどアタックの強い楽器はコンプである程度粒を揃え、少し後ろに定位させるなど、楽器の帯域と聞こえる方向を意識することでよりスッキリとまとまった音像に仕上がって行くと思います。

これからも素敵な音楽を作り続けてください。期待しています!(鈴木)

賞品

  • iZotope Music Production Suite 4
  • Marantz MPM-1000J

ベストプレイヤー賞

録れコン2021結果発表

Kensuke Sudo「The Man With The Brand New Camera」
(ららぽーとEXPOCITY店エントリー)

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4歳からピアノを習い、7歳からギターを始めました。9歳からバンドを組み地域のイベントやライブハウスなどでビートルズの曲を演奏しました。14歳から作詞作曲を初め、自宅で録音をしており、昨年の春にアルバムを自主制作でデジタル配信しました。

また、昨年からはYouTubeでオリジナル曲とカバー曲を公開しています。演奏はドラム以外のボーカル、ギター、ピアノ、ベースなどは一人で行っています。ミキシングも自分で行っています。

ジャンルはビートルズなどの洋楽の影響を受けたロック・ポップスです。これまでのロックにテクノなどの新しいサウンドを加えて、世界に通用する新しいロック音楽を作りたいと思っています。

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この曲は全体がスリーコードで構成されています。シンプルなR&Bのメロディーに、90年代オルタナティブのブリティッシュサウンドを乗せました。インストの部分ではサイケデリックな香りもします。幅広い音楽ファンの方に楽しんで頂ける作品になったと思います。

使用機材

  • PreSonus Studio One
  • インターフェイス BOSS BR-800

審査員コメント

作品を聴き、素晴らしい才能に出会えた気持ちになりました。楽曲の構成はFーE♭ーB♭、それにいくつかの要所で登場するD♭ーC(7)ーFだけ。それなのにきっちり楽曲としてまとまっています。ビートルズ、ドアーズ、オールマンブラザーズ、etc⋯、この曲には60〜70年代ロックの美味しい部分が凝縮されていますね。メロディ展開は言わずもがな、ギターのオブリも最高にハマってますし、後半のリバース風に聴こえるギター・ソロも、当時の雰囲気満点です。しかし単なる過去の再現ではなく、現代に生きるSudoさんを通してごく自然に表現されています。しっかりと自分の音楽として昇華させている点が何よりも素晴らしいのです。

アレンジ面での課題があるとすれば、4分半近くの曲長が挙げられると思います。ご存知だと思いますがビートルズを始め、当時の音楽は2分半〜3分未満の楽曲が普通でした。この曲も3分前後、長くても3分半以内に収めた方が試聴後の印象が強く残るように思います。シンプルなアイデアを詰め込み過ぎることなく聴き手に印象を残すという意味で、自然淘汰の中での適正値というものがあるはずです(必ずそれを守れと言っているわけではありませんが)。そういう意味でいうと、ギター・ソロは半分もしくはもっと短くても良いでしょう。あるいはビートルズの「No reply」のように、1回だけ登場する転調含みの印象的な大サビを設けるとか。他にもいろいろな手法があると思いますので、試行錯誤しながらベストなアレンジを考えてみて下さい。現状の4分半近くの長さにまとめることも、アイデア次第では可能だと思います。とにもかくにも、この若さにしてこのトータルコーディネイト能力の高さに感服いたしました。今後の活躍が非常に楽しみです。(宮脇)

賞品

  • ZOOM UAC-2
  • SENNHEISER e 835

ベストプレイヤー賞

録れコン2021結果発表

スナノツカ「眼差し」
(モラージュ菖蒲店エントリー)

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ボサノバ等のオリジナル曲を作って演奏しています。砂貝と塚の二人組です。

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好きな人の歌声って、ずっと聴いていたいものだなと思い作りました。

使用機材

PreSonus Studio One

審査員コメント

2019の作品よりも録音のクオリティ、ボーカルの質が良くなっていますね。ボーカルが良い響きをもった声質なので、前回もコメントしたように胸鳴り(チェストの音)をもっと拾ってあげるとさらに良くなると思いますよ。歌詞が記入されていませんでしたが、無くても言葉がちゃんと聴こえてきます。声の消え際まで気持ちを切らさないようにするともっと心地よく聴けるようになると思います。リンクがあったのでyoutubeも拝見しました。コンプレッサーの使い方に苦労されているようですね。このボーカルのニュアンスを失わないようにするにはガッチリとコンプをかけるのではなく、キャラクターがあまりつかないものを選んで薄めに2回かけると良いと思いますよ。

バッキング楽器については、ピアノの音とギターの音の相性を考え直した方がいいでしょう。前回もギターのバッキングについて演奏がカタいと書いたかと思います。音符を鳴らすことはできていますが、歌詞の情景が浮かんでくるための助けになるような譜面に書かれていない部分に関してはまだまだ足りません。ギターを弾くテクニカルな部分よりも、よりいい歌を引き出すことにフォーカスしてみてはどうですか?ボーカルをよく聞きながら弾くと歌い手の気持ちが分かり、よりいい歌を引き出せるようになると思いますよ。または一緒に歌いながら弾いてみてはどうですか?

今回もノミネートします。今回を含む近い将来、あなた方にグランプリを獲ってもらいたいと期待しています。タイミングが合ったらライブも拝見したいです。ホントに....もっともっと頑張ってください!(福地)

賞品

  • audio technica ATH-M60x
  • SHURE MV88/A-A

審査員特別賞

録れコン2021結果発表

あらいくまきち「ワン!だふるでいず!!」
(FKD宇都宮店エントリー)

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あらいくまきちと申します。

皆に元気を与えられるような曲を作りたいです。

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ワンちゃんだけに限らず、「みんなが大切に思う友達や家族と一緒に過ごす時間を思いっきり楽しんで欲しい」という思いを込めて作りました。

使用機材

  • Steinberg Cubase
  • インターフェイス: UR-RT2
  • モニターヘッドフォン: MDR-CD900ST
  • アンプシミュレーター: AxeFx2 XL
  • ソフト
    • SUPERIOR DRUMMER 3
    • MODO BASS
    • ボーカロイド音街ウナ
    • AnalogLab3
    • nexus 2
    • Session horns pro
    • waves
    • izotope
    • Invisible limitter G2

審査員コメント

テレビアニメのオープニングテーマのような底抜けに明るくポップな曲ですね。聴いていてリスナーを飽きさせないアレンジも秀逸だと思います。また、キャッチーなメロディが良いだけでなく、曲頭の入り方を始め、曲中には色々なシカケが仕込んであり、細部まで丁寧に作り込まれた印象を受けました。時折入る合いの手的なかけ声も良い演出効果を出しているようですね。

ミックスに関しては、全体的にヌケの良いキラキラしたサウンドメイクながら、よく調整されており、曲調に合っていると思いますが、モニター環境によっては少々耳に障る場合もあるかもしれません。もう少し全体的に高域は抑えめに調整しても良いように思います。

曲としての完成度は非常に高いので、特にアドバイスすることは見当たりません。敢えて言えば、ミックスバランスの点で、1コーラス目のBメロ中盤以降からパートが増えてくるにつれて、アレンジがにぎやかになっていくのは良いのですが、色々な音が密集して聴こえすぎる感があります。使用トラック数はかなりあるかとは思いますが、もう少し目立たせる音とバックに回る役割の音を整理し、役割に応じたバランスに調整してみると良いでしょう。それによって全体的にもっとメロディがハッキリと前に出てくて、より歌モノらしい作品に仕上がるように思います。(内藤 朗)

賞品

  • SE ELECTRONICS X1 S Vocal Pack
  • TASCAM DR-05X
  • M-AUDIO AIR 192

課題曲チャレンジ部門優秀賞

録れコン2021結果発表

雨宮さらさ「言いたい言えない」
(札幌パルコ店エントリー)

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少女の可憐さと大人の艶めかしさを融合させた「すすきの系アーティスト」雨宮さらさ

北海道を拠点に活動中のセルフプロデュースアイドル

独特な死生観をありとあらゆるジャンルの楽曲に乗せて歌う

特に得意なジャンルは歌謡ロック、kawaii future bass

楽器を一切弾けないものの生まれながらに持ち合わせた音感と打ち込み技術のみでここまで戦ってきました

幼少期より作曲をはじめ、2011年ごろより地下アイドルへの楽曲提供やボカロPとして音楽家デビュー

セルフプロデュースアイドル/SSWとしての活動開始は2017/03である

講談社主催のオーディションミスiD2021でもその才能をぶれることなく発揮し、初出場ながらセミファイナリストまで上り詰めた

作品PR

最近kawaii future bassにハマっていて、1月にkawaii EDMのフルアルバムを発売したばかりです

その熱冷めやらぬまま今作の制作に望みました

課題曲を聴いて「ああ、ポップで素敵なメロディだな」と感じました

また、コード進行の動きがシンプルかつ最小限のためメロディ自体も重ねやすい位置にあると思ったのでAメロやBメロが裏メロになったりしています

「言いたい言えない」というタイトルの通り、貴方に言いたいことがあるけど恥ずかしくて言えない、そんないじらしくカワイイ曲です

たぶん誰もやってないジャンルのアレンジを選んだと思うので、そのおかげで目立てましたら嬉しいです

使用機材

  • Steinberg Cubase
  • マイク/オーディオテクニカ AT4033a
  • インターフェース/Steinberg UA22
  • ソフト音源
    • Electro6tiy(ギター)
    • Ample Bass P Lite II(ベース)
    • Quantum Leap Pianos(ピアノ)
    • BFD eco(ドラム)
    • OZONE9Advanced(EQ、マルチコンプ、サチュレーター等、ミックスマスタリング)
    • oracle(リバーブ)
    • Vocal Rider(ボーカルゲイン処理)
    • Melodyne4(ピッチ修正、コーラス生成)
    • その他DAW付属プラグイン等

審査員コメント

良い意味で原曲を聴いていない人が聴くと恐らく同じ曲とはわからない位、雨宮さんの“曲”になっているようです。課題曲の素材を活かしたリミックス作品ながら、多くのシンセパートは自身で作成、追加されたことと思いますが、音色選びのセンスや各所で使われているリミックス技法などレベルの高いスキルを有しているのが伺い知れます。

また、リミックスを行なう際に本来のフレーズを活かすところとオリジナルのアプローチを行なう部分のバランスが良い割合で制作されている点についてもスキルの高さが感じられました。作品において気になる点などを何度もプレイバックして探しましたが、特にありません。作品としての仕上がりは、言うことなしです。

最後にエントリーフォームのコメントでアレンジに関するアドバイスをご希望ということでしたが、今回の作品を聴かせて頂いた限りでは、同様のジャンルやスタイルのアレンジについては特にアドバイスすることは見当たりませんので、この調子で頑張ってください。

ですので、アレンジ全般に関してということでは、いずれも地道な方法で時間と労力が必要なことですが、スキルアップのためのエクササイズに関して2点ほど。

まずは既製作品の気になっているアレンジがあれば、忠実にその原曲をコピー(採譜)して、実際にDAWなどでアーティキュレーションも含めて打ち込んで再現してみることです。聴いただけでなく、実際に自分で再現してみると、気がつくことは多いと思います。

同様に自分のアレンジスタイルのバリエーションを増やしていきたいというのであれば、例えば「シンセパッドは使わない」であるとか、「ベースのリフフレーズは○音以上のフレーズにしない」などのように“○○しばり”の制約の下で進めてみると良いでしょう。そのトライ&エラーを数多く繰り返していくことで柔軟なアプローチ方法ができるようになるでしょう。これらは既にご存知なことかもしれませんが、最終的には一番効果があると思いますので、取り組んでみてください。(内藤 朗)

賞品

  • Megpoid V4 Native
  • ROLAND Rubix22

最終審査会ノミネート作品

オリジナル楽曲部門

Mondo「I Know」
(札幌ステラプレイス店エントリー)

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審査員アドバイスコメント

イントロから惹きつけられました。とにかく楽曲の作り出す世界観が素晴らしいですね。メロディにはJ-Popのような明確なピークはないのですが、コーラスアプローチ、アレンジでピークを感じさせますね。楽曲の完成度・クオリティともに申し分ない作品だと思います。

エントリーシートに記載されていましたが、フリューゲルホルンの使い方が素敵です。空気感もあり、定位も申し分ありません。また、若干ラフすぎるかなとも感じるボーカル、きっちり合わせすぎないコーラスなど、魅力的なアプローチが満載されていて聴き手を飽きさせません。エンディングの某氏のスピーチも使い方がにくいですね。そして、ギターソロのアウトするかしないかギリギリのラインがスリリングで素晴らしい!生々しいクランチサウンドのソロと、スプリングリバーブをたっぷり聞かせたドライブトーンのソロ、サウンドもフレーズもセンスの良さを感じます。

ここまで完成度が高いとほとんどきになる部分はないのですが、2”12からのオルガンはもうお少しローカットしてベースのラインを聴かせるアプローチにできると良いと感じました。またこれは個人的な趣味ですが、どこかボーカルのフィルターをカットする場所が入ってもいいのかなとも感じました。

これからも素敵な作品を作り続けてください。今後の活躍が楽しみなアーティストですね。期待しています!(鈴木)

デビル学会「グレムリン」
(錦糸町パルコ店エントリー)

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審査員アドバイスコメント

オリジナリティのある歌詞の世界観、コンセプトの明確なメロディライン、楽曲の進行に合わせて少しずつ音の厚みが増していくように計算されたアレンジと、高い完成度を持った作品です。

特にサビのメロディはモチーフをリフレインさせることで、聴き手の印象に残る組み立てになっています。ここまで秀逸な作品に激辛コメントはつけられませんが、気になった点を書いておきます。

まず、イントロのスライドギターですが、雰囲気はすごくいいです。ただ、0”18でフレーズをまとめる際、最後の1音だけが慌てた印象の音使いになっているのが気になります。アウトロでも同じフレーズが使われていますので、このようなフレージングにしたと思うのですが、ここは1拍前のフレーズを省略し、余裕をもって解決させることで、慌てた印象は回避できると思います。

また、ボーカルの処理ですが、1Aに関してはマイクと口の距離を若干離した方が曲の雰囲気にマッチすると思います。2A以降は少しずつ楽器が増えてくるので、気になりませんが、1Aはボーカルとギターが前面に出ていて、ベースやドラムの存在が希薄になっています。メロディの導入部ですので、バンドの一体感を演出できると良いと思います。

とはいえ、非常に完成度の高い作品で、この程度しか気になる点はありませんでした。これからも素敵な作品を作り続けてください。期待しています!(鈴木)

増田涼一郎「uaionia」
(浦和パルコ店エントリー)

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審査員アドバイスコメント

ひとつひとつのサウンドが素晴らしいですね。ボーカル、ギター、フィンガースナップ(指パッチン)とシンプルな楽器編成ながら、フレーズの歌わせたかや、リバーブの使い方、エンディングの美しいハーモニーなど、とても丁寧に作り込んでいったのだということがサウンドから伝わってきます。

とかく、音を詰め込んだ作品や、可能な限りのテクニックを詰め込むこんだ作品が多い昨今ですが、シンプルに美しくを追求した良作だと思います。シンプルゆえに、無駄なノイズや、部屋鳴りなどにも意識をしてクリアな音像に仕上げるにはそれなりの苦労があったと思います。

エントリーシートにも記載されていましたが、強調したブレスの処理、バランスにも徹底的にこだわった結果の仕上がりだと思います。メロディもシンプル極まりないのですが、ハーモニーの付け方、声の表情で不思議と物足りなさを感じさせません。2”38のシマーリバーブ(だと思いますが)の使い方など、センスが溢れすぎてます。また、良い意味で予想を裏切る3”13からアプローチ、あれ?ここでどこにいくの?と思わせておいてのケーデンスには脱帽です。素晴らしすぎる。

これからも素敵な作品を作り続けてください。(鈴木)

Eri Eureka「あぁ山梨」
(イオンモール甲府昭和店エントリー)

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審査員アドバイスコメント

ボーカルとガットギターのみというシンプルな構成ですが、透明感のあるボーカルの歌声に惹きつけられました。この声で「あぁ山梨」と歌われると、自分の故郷ではなくても勝手に山梨が懐かしくなってくるという不思議な魅力がありますね。CMで使われていてもおかしくないような素敵な楽曲です。声質はもちろんですが、独特のタイム感が素晴らしい!ジャストより若干レイドバックしたリズムなのですが、柔らかな雰囲気を演出できていると思います。

また、ギターの演奏も素敵です。派手さはありませんが、ギターソロのフレージングなど、しっかりとしたテクニックをお持ちだということがサウンドから伝わってきます。演奏、楽曲については申し分ないレベルだと思います。

ただ、何箇所か大きめなリップノイズが気になったり、口径の小さなスピーカーで再生すると、ギターのロー成分が膨らみすぎるポイントがありました。ミックスも良く仕上がっていると思いますが、TD後は多くの環境やスピーカーで再生しチェックすると良いと思います。心あらわれるような素敵な作品です。

これからも素敵な作品を作り続けてください。期待しています!(鈴木)

CRONEKO「ためいき」
(梅田ロフトエントリー)

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審査員アドバイスコメント

美しいメロディと、歌詞の世界観のコンビネーションが素晴らしいですね。AメロとBメロのボーカルに施されたピッチシフトも、サビを強調するための良いアプローチになっています。

また、緩急を効かせたアレンジも素敵ですね。欲を言うと、2Aにはリズムの仕掛けなどわかりやすい変化があるとさらに良くなると思いました。

メロディっぽいアプローチをしたサビのベースですが、ラインそのものは悪くないと思います。ただ、メロディが二拍目の八分裏にアクセントが来るのに対し、ベースはさらにその16分裏にアクセントがきています。たまにならいいのですが、ボーカルは必ず二拍目の八分裏にアクセントがきているので、どうしてもずれた感じがしてしまうのが気になりました。

ミックスですが、サビのコーラスはもう少し主張があってもいいと思います。エントリーシートにボーカルのミックスに苦労なさったと記載されていましたが、現状でも良く仕上げられていますよ。もっと力強いサウンドにしたり、音抜けを重視されるのでしたら、ボーカルの聞かせたい帯域を他の楽器からカットするといいでしょう。また、口径の小さいスピーカーで再生すると、シンセのアルペジエーターのサウンドがボーカルの帯域と被っているのが気になります。ミックスした後はより多くの環境、スピーカーで再生チェックをすると音像を追い込んでいくことができると思います。

これからも素敵な作品を期待しています!(鈴木)

しょうひ「cafe girl」
(イオンモール浜松市野店エントリー)

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審査員アドバイスコメント

Cafe Musicという言葉がぴったりの素敵な作品です。柔らかな質感と、軽やかな歌声、ハーモニーもたっぷりでおしゃれな仕上がりになっていると思います。

コード進行はルーパーを使ってるのでは?と思うほど、シンプルですし、使用している楽器はアコースティックギター1本だけなのですが、不思議と人を惹きつける魅力を持っています。

このシンプルな作品のどこにそんな魅力が隠れているのかと探ってみると、まず、耳触りの良い言葉のチョイスにあると思います。歌詞の内容は、カフェに勤めている意中の異性のことを思って書かれていますが、「アルコール call you」など、歌詞にほんの少し韻を踏んだ言葉を使うことで聴き手を惹きつけます。また、英語の発音もなんとなくネイティブっぽく聴こえるようにしているのも高ポイントですね。次に、メロディのバリエーションです。一般的な邦楽とは違い、次に来るメロディが予想できないのが聴き手をワクワクさせますね。

また、2A(2”20)の仕掛けも良いアプローチだと思います。そして、続く「包まった想いは」のハーモニー、ここはちょっと早いパッセージのフレーズにするなど、楽曲の隅から隅までしっかりと意識が行き届いているのが素晴らしいと思います。

欲をいうと、エンディングがはっきりしないので、しっかり解決させた方が安心感があるかなとは思いましたが、気になったのはその程度で、全体の完成度は高いと思います。

今後の活躍が楽しみなアーティストですね。これからも素敵な作品を作り続けてください。(鈴木)

マイケストラ「Forever Blue」
(あべのand店エントリー)

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審査員アドバイスコメント

一聴するとシンプルな曲調かと思いきや、聴けば聴くほど細やかなアレンジメントが全編に渡って施されていることが分かってきます。key=Fから全音転調してサビのkey=Gに向かうところなど、これほど自然かつ必然に聴こえる作品はなかなか他に見当たりません。ストリングスのアレンジも必要最小限にして最大効果の見本のような仕上がりです。そしてサビになると、海流を想起させるような長い流れを出して楽曲を裏メロ的にも盛り上げています。また4拍子から6/8拍子に切り替わるところなど、まさに海・イルカをイメージさせるリズムの躍動。細かいところですが、3分12秒過ぎのForever Blueのコーラスアレンジ、一瞬だけですがものすごく効果的でした。

そんなわけでなかなか辛口で言うところが見当たらないのですが、「こんな見方もあるのかも」というところで述べてみます。イントロのFsus4-F-Fadd9-Fの定番パターン、曲想がどんどん多彩にその後変化していくことを考えると妥当だとも言えるのですが、3:51からのB♭add9ーG♭のアルペジオなど、少し既聴感の薄いなにかしらを前半に添えるのもありかなと思いました。その方がこの曲ならではという看板ができて分かりやすいかもしれません。また波の音は現状でもよく伝わりますが、この曲にマッチした優しい波の音は他にも考えられそうな気もします。加えて、それらをあくまで自然にエフェクティブにうまく楽曲の中に溶け込ませていくサウンドアレンジなども含め、「波の音入れました」と安易に判断されないように検討する余地はまだあると思います。ただし現時点でも本当に素晴らしい仕上がりで、高度に構築されています。聴くたびに鳥肌が立ちました。素晴らしい作品をありがとうございます。(宮脇)

ユニバースYF「Parallel World」
(梅田ロフトエントリー)

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審査員アドバイスコメント

とても荘厳な仕上がりで、聴き終わった後に映画を見終えたような不思議な感覚に襲われました。ホール・トーン・スケールを使った結論留保の初頭があるからこそ、2分過ぎから「EmーDーCmaj7〜」と続いていくメロディアスな展開が活きてきます。その後にDmが登場するところなど、まさに映画音楽を彷彿させる多彩な連結が進行していき、その構築能力には脱帽しました。これは単にそれ風に創ったところではこのようにまとまりません。もちろん全パートをクラシカルに本格構築した作風ではありませんが、作品全体の仕上がりとしては見事にまとめあげています。辛口ご希望ということで以下、あえて言うならというところのいち意見として目を通して下さい。

ドラムがバンドのドラムセット的な打ち込みとバランスです。前半はよろしいのですが、後半はオーケストラが似合うようなコード進行やサウンドになっていきますので、ここはそれ相応な打楽器に変えていく、もしくは当初からドラムセットという前提を無くした方が、よりドラマチックになるような気がしました。男性のオペラ的発声のサンプリングは確かに効果的ですが、オーケストラヒットとも似て、使いすぎるといかにも使った的な感じが出てきます。美味しいところで数度使うのが頃合いとしては限度だと個人的には思います。ストリングスの壮大なテーマは、ヴォリュームカーブなど、まだまださらに追い込めるような気がします。曲想や基本的な打ち込みスキルは非常に高いものがありますので、これからも魅力的な作品を創っていって下さい。(宮脇)

雨宮さらさ「火曜日に貴方とお別れ」
(札幌パルコ店エントリー)

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審査員アドバイスコメント

歌詞のテーマはなかなか衝撃的な内容なのですが、楽曲が良い意味でキャッチーでしたので非常にまとまった感じに聴こえて良かったです。歌い方も歌詞が耳から入って来やすいようにかなり工夫しているのが伝わって来ました。ただサビはコーラスを入れるか、ユニゾンの歌を加えてダブルトラックにする等しても良かったような気もします。現状AメロとBメロが良く出来てい過ぎている事も手伝って、サビが少しだけ物足りなく感じます。字ハモが抵抗あるようでしたらウーアーでも良いので「人数感」を演出してあげると変わってくるような気がします。

アレンジに関しては全て打ち込みとは思えないほど生々しく人間ぽくて良いです。ただもしかすると、楽器類が少しだけ歌に対してデカイかもしれません。ベース以外はもう少し下げて更にボーカルの主役感を出しても良いかもしれませんね。まあでもこれも前述した「サビの歌の人数感」が出れば解消するのかもしれませんが。とまあ色々書いてしまいましたが、非常に個性も才能もあるかただと思います。色々な人に楽曲も提供しているそうなので、もう曲作りが日常になるぐらい、どんどん早いペースで作品を量産して行って下さい。次作にも大いに期待しております。(高橋竜)

零の如く「empty」
(仙台ロフト店エントリー)

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審査員アドバイスコメント

おお〜っ、こう言う感じで男女ヴォーカルを振り分けて来るのは正直予想出来ませんでした。2人ともヴォーカリストとしてとても個性も実力もあると思いますし、声の対比も凄く良いです。楽曲としても転調直前で小節数を半端にしていたり、色々と工夫しているのが伝わって来ました。メロディ自体が比較的キャッチーなので、凝ったアレンジでもちゃんと「歌モノ」として成立している点は素晴らしいです。

ただ1つ気になったのはサビで入ってくる「歪みベース」で、そのトーン自体は良いのですが、本当はサビの歌メロを聴きたいのにベースの方に耳が持って行かれてしまいます。Bメロぐらいから高い音域などで入れて「こう言うベース来ますよ」と前フリして驚きを減らしても良いのかもしれません。まあでも、そこを工夫した上でももうひと越えサビの歌メロが目立つ工夫をする必要がある気もします。サビ頭で何か強烈なインパクトのある歌詞が来るとか…。現状もしかするとAメロの出だしの「モノクロの空の下で」の強烈なインパクトにサビが勝てていない可能性もあります。

とまあ色々書きましたが、非常によく出来た作品だと思います。自分達の強みやできる事をちゃんと把握して作品作りをしている感じがして、非常に好感が持てました。是非この調子でバンバン新曲を作ってどんどんレベルアップして行って下さい。今後にも期待しております。(高橋竜)

KOWAREMONO「残響こぼれて」
(八王子店エントリー)

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審査員アドバイスコメント

今年もなかなかの力作をエントリーして来ましたね。こちらはまたバンドとは違う感じでお洒落で良いと思います。ただ、タイトルの「残響こぼれて」に引っ張られてしまったのか、正直メインボーカルがややウェット過ぎるかもしれないと言う印象を受けました。オクターブ下のコーラスも効果的なのですが、こちらがやや目立っているせいもあるかもしれません。youtubeでtoni maseratiさんの動画を見たのですが、それにあるようにオク下コーラスのローエンドはもっとバッサリとカットしても良いのかもしれません。それかもしかしたらコーラスを含めたボーカル類が単純にやや小さいのか、ギター類のローももっとカットしても良いのか。少しだけ今までの作品に比べると焦点がぼんやりした作品になっているのは惜しいです。歌詞の面でも少しそれは感じます。何か主役級の言葉があれば、それだけで一気にメリハリが付いて破壊力が増す可能性もありますので、次作ではそこは意識してみて下さい。

しかしミックスの腕、確実に数段上がっています。昨年のリプロダクション、確実に身になっていますね。素晴らしいです。今後にも期待しております。(高橋竜)

スウ「忘れる日」
(イオンレイクタウン店エントリー)

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審査員アドバイスコメント

何と言っても歌が良いですね。スウさんの歌は良い意味でとても唄い方にクセがあって、そこがとても心地良く、かなり細かい機微を描写した歌詞の内容がスッと心に入って来る感じがしました。歌詞も抽象的でボンヤリしてしまいそうなテーマなのに、色々なアイテムを上手に使って具体的に仕上げていて素晴らしいと思います。

楽曲としてもAメロが3行で気付かないうちにBメロに入っている感じがとても良いと思いました。4分半ぐらいの落ちる場面もちょうど良いタイミングで来るので非常に心地良かったです。ただ、高い音域はファルセット、張った声どちらも主役感があるのですが、Aメロの音域が低い部分での歌の主役感はやや希薄に感じました。単純に歌のレベルを付くだけでも解決するのかもしれませんが、逆にピアノの脇役感を増しても良いような気もします(コンプや残響系エフェクト、EQ、もしくは単純にレベルを下げるとか。現状若干存在感あり過ぎな感じがします)。

しかしスウさんのハイトーンは良いですね。中村中さんを思い出しました。この調子でどんどん新曲を作って、パワーアップして行って下さい。今後にも期待しております。(高橋竜)

えすと「NaNa」
(静岡パルコ店エントリー)

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審査員アドバイスコメント

このユニットでジャズ的な曲をやるのは初めてとの事ですが、非常に良い感じに仕上がっていると思います。無理にボーカルをジャズ方向に持って行くのはやめたとエントリーシートに書いてありましたが、ハービーハンコックが色々なポップスのヴォーカリスト(Pinkとかジョンレジェンドとか)と作った一連の作品のようで、逆にモダンな感じがしてその選択は正解だったと思います。

ピアノもベースも鳴って欲しい帯域がしっかり鳴っていますし、それでいて歌の存在感もしっかりあると言う、非常にちょうど良いミックスになっています。ストリングスも良いですね。

と言うわけで正直そんなにアドバイスする事はございませんが、欲を言えばドラムの金物類(シンバルとハイハット)はもう気持ちベロシティを(もしかしたらタイミングも)ランダムにして人間ぽさを演出しても良かったのかもしれません。それ以外が非常に自然にヒューマンに仕上がっているぶん、逆にその機械っぽさが目立ってしまったと言うのはややある気がします。

それにしても「駆け抜けて行く」から始まるセクションなど、詩先ならではの意外な譜割などもあり、非常に飽きの来ない作品に仕上がっております。今後にも期待しておりますので、これからもバンバン新作を作って行きましょう。(高橋竜)

CTF「解放」
(あべのand店エントリー)

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審査員アドバイスコメント

エントリーシートにも書いていましたが、ジャミロクワイの「VERTUAL INSANITY」の感じ、ビンビン伝わって来ました。そしてモノマネに終わらずにちゃんと自分達の物として消化しているのは凄いと思います。歌詞の面でもテーマも絞られていますし「虚しい夜も踊っていればステージになるさ」と言う1文がちゃんと主役として機能していますので、全体にとてもメリハリのある締まった感じにまとまっています。

録音作品としてもドラムを頑張って生で録ったのが素晴らしいです。プレイも「まさにヴォーカルの人のドラム」と言う感じで若干のスティーヴィーワンダー感があって、逆にこの曲の個性になっていて一石二鳥でした。ただ、ヴォーカルは出来ればコンデンサーマイクで録って欲しかったです。帯域ってあるものは削れるのですが無い物は足せません。歌のハイエンドは正直もう少し欲しかったような気はします。

しかしまだ大学生でここまで出来るのは今後が楽しみです。ギター、ベース、そして鍵盤類もプレイ、トーン共に良かったです。今後にも期待しておりますので、どんどん新作を作ってパワーアップして行きましょう。(高橋竜)

ゆう「雅」
(エミフルMASAKI店エントリー)

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審査員アドバイスコメント

一言で言うと「力作」と言う感じに仕上がっていますね。苦労したと言う尺八のメロディ、非常に重要な役割を担っていました。エントリーシートにも書かれていましたが、確かに大河ドラマのオープニングに出てくるような楽曲です。和楽器とストリングス類などのオーケストラ楽器も上手に融合出来ていると思います。

変拍子もかなり効果的に使えていましたし、1分半ぐらいの畳み掛ける場面からの一転しての尺八をフィーチュアした落とす場面、その後これでもかと来る転調など、場面が非常に良い感じに展開されているので、全く飽きが来ませんでした。

今作は3分ちょっとと決して長い楽曲ではありませんが、こう言うコンセプトを応用すればもっと長い楽曲もリスナーを飽きさせずに構築出来ると思います。まだこうした和テイストの楽曲は3曲目ぐらいしか作った事が無いと言う事で、今後どんどん良くなるでしょう。

作品作りはとにかく数をこなす事で良くなって行く物だと信じておりますので、どんどん新作を作ってパワーアップして行って欲しいと思います。今後にも期待しております。(高橋竜)

零の如く「遠吠え」
(仙台ロフト店エントリー)

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審査員アドバイスコメント

非常にキャッチーな楽曲で、サビの掴みはバッチリです。ダブルボーカルのグループとしてのコンセプトは、成功していると思います。その上で、明らかな課題は、ミックスにあるでしょう。最低限ボーカルを前面に出せていることは、良いと思いますが、全体的に音の鮮度や精彩に欠けていると思います。

まず、気にかかるのはドラムパートの音が引っ込みすぎていることです。偶然かもしれませんが、ある意味、失敗としては功を奏していて、ベースのレンジがオケの中で低くは聴こえていることと、ボーカルを邪魔していないことの両方の要素を作っていると思います。しかし、向上心を持って考えると、ドラムのパートはクラッシュシンバルやキック、グルーブの重要な情報であるバックビート担当のスネアなど非常にメリハリを担当する重要な楽器です。そのドラムパートに力がないことは楽曲にとって大きな損失だと言えるでしょう。

それからボーカルのアレンジも、両者の歌い分けはうまくいっていると思うのですが、細かく表情を出すためにハーモニーなどの要素を積極的に加えていきましょう。録音作品ですから同じ人物の声を重ねるのもありですし、部分的にディレイをかけたりして、情景を強調するのも良い選択だと思います。

とにかくミックスがうまくいけば、印象がガラッと変わると思います。是非、いろいろ試して、クリアで鮮度の高いミックスを目指しましょう!頑張ってください。(清水玲)

Garin「Sparkover」
(八王子店エントリー)

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審査員アドバイスコメント

とてもワンオペで作ったとは思えない充実度ですね。サックスの技術も高く、最後まで破綻する部分なく、いろいろな要素を盛り込めていることは素晴らしいと思いました。ミックスも非常によくまとめられていると思いますし、録音も申し分ありません。プログラムの技術や音源の選択も適正なので、非常にバンドで演奏している臨場感を上手く演出できていると思います。

しかし、演者不在の各楽器のソロをフィーチャーしすぎるのは、どうかと思いました。えっ!!演奏してるかと思った!!みたいなオチに行けると良いのですが。気持ちは伝わるけど、生には聞こえない要素を、大々的にフィーチャーして入れてしまうとフィーチャーして入れてしまうとフォーカスがぼやけてしまいます。曲も無駄に長くなりますし、その部分をできるから披露するのではなく、しっかりプロデュースいたしましょう。その部分がクリアになれば、もっと勢いのある楽曲に聴こえてくると思います。

とはいえ、技能は素晴らしいので、この調子でたくさん良い楽曲を制作していってください。応援していますし楽しみにしております。(清水玲)

千早青「リナリア」
(ららぽーと富士見店エントリー)

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審査員アドバイスコメント

ボーカルをしっかりフォーカスした丁寧なミックス印象的です。シンプルな中にしっかりと練られたコード感や調性の変化が、とても印象的でした。

アレンジの点でのアドバイスは、絶対こうするべきというのは正直ないのですが、ベースラインは、もう少しこってみると良いのではないでしょうか。コードとコードをしっかり繋ぐような経過音をセンスよく入れると良いと思います。ベースラインは、スケールともコードトーンとも違う、根音を予測させる重力のようなものが存在します。私は、モダンなジャズのべースラインから、そのことを学びました。このアイデアは非常に機能的で、フィルインやベースフレーズが凝っているという価値観とは、全く違うベクトルのものです!

この方法論自体をここで説明することは、スペースとお時間の問題でできませんが、私がベーシストであるためか、その部分をもっとカラフルにできれば、和声感もより豊かになると思ってしまいました。つまり自分が演奏したら、こんな風にしたい、というのが見えたのでしょうね。抽象的なアドバイスに聞こえてしまいますがそのようにしか表現できなかったので。

ベースの動きは唯一、コードとコードをどう繋ぐかを表現できるパートです。他の和音楽器は、その性質上、実際のその場面のコードを弾いていなければいけないし、高音の楽器で、ラインを作っても彩りにしかなりえません。ベースは、細かく和音を付け替えるようなことができてしまう楽器なので、その部分の表現を、和声的な観点から見直しましょう。

 一つだけ具体例を出すと、現在この曲のコードの変わり目には、たまにベースがアプローチしている部分がありはしますが、それは、次のコードの直前に限定されています。それに対してシンプルにバリエーションをつけるなら、一拍づつ8分音符二音づつとして、四分音符の音価で音程を変えていくアイデアを加えてみてください。これが和声の広がりを増強し、良い効果を得られると思います。

ベースパートを充実させることは、間違いなくそれは音楽をよくすることと思います!!ぜひ、これからも音楽活動を頑張ってください!!

来年も良い作品ができたら聞かせてください。(清水玲)

虚弱「Life is Painful」
(イオン四日市尾平店エントリー)

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審査員アドバイスコメント

ギターのリズム感が素晴らしいと思います。フレーズと非常にマッチした音色や、切れ味が印象的でした。ギターとエフェクターを買って使いこなしていますね!!投資の意味がありましたね!!

では、いくつか気になった点をアドバイスしていきたいと思います。まずアレンジの点ですが、全てにおいて現状がまずいという部分は見当たりません。しかし、繰り返し聴いてみると、オケ全体のパートのレンジに、もう少し高いレンジの高音が存在すると華やかになるのではと思ってしまいました!!中音域にはギター&ボーカルと非常に充実したパートが密集していますが、その一オクターブ上くらいに何かなっている音があれば良いと思ったのです。おそらくサビだけでも良いのだと思います。ファルセットで上にハーモニーを持ってきても良いし、シンセリードやストリングスの高音でカウンターメロディーを入れても良いですし、色々なことができると思います。曲調を壊さずに、マッチした音を加えてみましょう。

あとクラッシュシンバルが、ちょっと潰れすぎているかと思います。この部分も中音域にレンジが固まってしまっている一因だと思います。トータルコンプやドラムのミックスを見直してください。うまくミックスするとシンバルからもお高調波は、出ていますので、トラック全体の鮮度がアップすると思います!!

ぜひ、来年も素晴らしい作品をお聞かせください。ボーカルのミックスや歌唱のクオリティーを、もっと追求すれば入賞の可能性もあると思います。頑張ってください。(清水玲)

Drumain「Kiss You」
(グランフロント大阪店エントリー)

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審査員アドバイスコメント

素晴らしい楽曲です。ドラムがメインと言いながらしっかりとボーカルにフォーカスがあるので安心して聞けました。録音もクリアで分離が良く、とても良いと思います。強いていえば、この楽曲の良さをより一層生かしてさらなるポピュラリティーを獲得する取り組みを行っていきましょう。

私が感じた点は、Aセクションでの、一拍5連ビートの正体をもう少し具体的にすることだと思います。私は90年代から変連符や変拍子を多用する音楽をやっていたので、単に気持ちの良いミデェアムテンポの4拍子として楽しめましたが、一般的には戸惑うのではと予想できます。この曲においての変連符の役割とは私が思うに、常用される4でも3でもないわりかたのビートを気持ちよく聞かせるというものでしょうし、その趣旨は伝わってきます。

技法はあくまで手段!!着想の素晴らしさが音楽性を超えて主張してはいけません。常に目的を持って制作いたしましょう。すんなりと音楽の気持ち良さに誘える感覚に、思慮深く違和感を少々盛り込むことは強力なフックになります!!Aセクションだけは、楽しめる人を選ぶと思いました。そしてこの段階で難解だと思われてしまうと、その後を楽しんで聴く人の数が少なくなってしまうことは大きな問題です。楽曲が良いのでもったいないですね。解決策としては、小節の頭に808ベースなどのブーンとしてインパクトのある音を入れてみたりするとコード感と白の頭を、音楽的に提示できて、安定感が増すと思います。おそらくこれだけのことでも、最後まで流れよく聞ける変化をつけられると思います。ぜひ、おためしください!!

ではこれからも挑戦的な音楽制作期待しております。頑張ってください!!(清水玲)

でぃーの「アゲイン」
(新宿PePe店エントリー)

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審査員アドバイスコメント

これからの季節に聞きたくなる雰囲気を持った良い曲ですね。ボーカルがギターの音に負けてしまっている部分があります。もう少し硬めにして、コンプをしっかりかけ、歌が一番手前にくるような音作りをした方がギターに負けない存在感を出せると思いますよ。また、ベース、ギターの低音部分がボーカルの帯域に被っているので、それも邪魔にしている要因の一つですね。あと、アクセントをしっかり意識するともっと聞きやすくなると思いました。

また、そのギターもパートによっては抜けが悪い音なのがもったいないです。カラッとした音作りにした方が歌詞のイメージには合うでしょう。イントロやエンディングのメロを弾いているギターの音がはっきりしていないので、歌が始まる期待感を演出しきれていませんね。全体的に“明るさ”が足りてない気がします。アレンジの方向性は良いですし、メロディも良いのにパッとしないとはなぜか?というときは音作りに目を向けると良いでしょう。

全体的に低域が強調されているミックスなので、それがもったいないですね。Dメロ後の2/4が入る部分がするっと流れてしまっているので、何かコントラストを付ける仕掛けがあるとハッとしてもらえるのではないでしょうか。全体的にコンパクトな作りで物足りなさもありますが良い曲だと思います。ライブでやると盛り上がるでしょうね。

次回はこの曲を超える作品を期待しています。(福地)

SEAN「アウイナイト」
(新宿PePe店エントリー)

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審査員アドバイスコメント

ボカロをうまく使って面白い作品に仕上がってますね(ボカロですよね?)。若干物足りなさも感じますが、良い作品だと思います。歌の切れるタイミングがちょっと不自然な部分もあって、これはすごく気になりました。こういう細部に気を配れるようになると作品のクオリティが一気に上がると思います。また、この雰囲気に仕上げるなら歌の低域成分は切ってエア感を足したうえで、リバーブをワイドにするとさらに良かったのかなぁと思います。

Valhalla Shimmerでも近い音は作れると思いますが、Auxチャンネルにプリフェーダーでマルチタップのディレイをかけフェーダーは0にして、そのタップが徐々に広がるようにセッティングし、そのタップにさらにリバーブをかけると徐々に左右に広がっていくリバーブが作れてカッコよくなりますよ。

リズム隊に関してはパンチが足りない気がします。ベース、キックはWavesのMV2を使ってもっと前面に張り付かせた方がEDMの雰囲気は出ると思います。ベースはキックをトリガーにしたサイドチェインを使っていると思いますが、音の立ち上がりをもっと早くした方がいいでしょうね。

BFDの音作りはデフォルトのステレオアウトを使うと音が小さくまとまってパンチが足りなくなることが多いので、パラアウトを使ってパーツごとに音作りをすることを強く勧めます。キックはプラグイン内でパラレルコンプ風にするのではなく、ガチっとコンプをかけた音をAuxトラックを使ってパラレルコンプレッションをした音を混ぜた方が雰囲気は出るでしょう。サイドに振ってあるギターもローカットして軽くした方が雰囲気良くなじむと思いますよ。

エンディングのやっつけ感が気にはなりますが...。さらなる精進を期待します。(福地)

藤澤温人「my polonaise」
(ミュージックサロン小岩エントリー)

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審査員アドバイスコメント

ショパンのポロネーズに影響を受けて制作されたとのことですが、じっくりと時間をかけて考えただけあって、ピアノ曲として大変良くできていると思います。楽曲の基本的な構成や展開は良いのですが、やはり影響を受けた曲の色合いが強いように感じられました。欲を言えば藤澤さんならではの独創的なフレーズによる展開部分が曲中どこかの場所に加わっていれば更に言うことなしでしょう。

録音に関しては、音質的に少し高域がカットされてこもった感じになってしまっているのが惜しいです。録音に使用した機材やソフトなどはわかりませんが、マイクのセッティング位置などによっても質感が変わってきますし、録音したトラックの編集や処理によって、作品の仕上がりも変わってきます。ピアノの演奏テクニックの練習だけでなく、録音などに関する知識やスキルも身につけていくと良いでしょう。

また、この作品はピアニストの演奏力、表現力がアップすることで日々成長していくように思います。今回の録音では難しいフレーズの部分で音の粒の乱れや演奏に粗さはありますが、気持ちのこもった演奏になっていましたので、これからもより良い作品として聴かせられるようにピアノのテクニックを磨いていってほしいと思います。次回にはよりレベルアップした作品が聴けることを期待しています。(内藤 朗)

Garin「First Star」
(八王子店エントリー)

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審査員アドバイスコメント

イントロのコード進行とアレンジからワクワクしてきますね。全体的にフュージョン作品としての仕上がりは十分に感じられる楽曲だと思います。テーマを演奏しているサックスパートに曲前半の演奏やアドリブソロ部分などでの演奏に硬さが感じられますが、フュージョンスタイルのツボを的確に押さえたアレンジ、特にドラムとベースパートが見事です。

また、多くの楽器を追加せず、基本ピースとなる楽器だけでアレンジされていますが、ライブでの再現性も考慮したアレンジなのかと推測しますが、いかがでしょうか。

しかしながら、その一方で録音作品ならではのフュージョン作品として作り込んでアレンジに凝ってみるのもアリだと思います。アレンジについては欲を言えばサビ部分をもう一工夫加えてクライマックス感を盛り上げてほしいです。手法としてはベタですがエレキギターとのユニゾンあるいは3度ハモりなどで補強したり、ストリングスやブラスセクションなどの合いの手フレーズを加えるなどすると一層フュージョンテイストが増すと共にサビも更に盛り上がるでしょう。

ミキシングに関しては、各パートのバランスや定位も聴きやすくまとまっており、特に気になった点もありませんでした。このクオリティの更なるレベルアップを目指してこれからも良い作品を作り出してほしいと思います。(内藤 朗)

BE.「The Tales of Adventure No.01 -Sylph's Forest-」
(イオンモール成田店エントリー)

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審査員アドバイスコメント

EDM的なテイストをほのかに感じさせた幻想的なイメージを想起させる作品ですね。北欧的な民族音楽のテイストに加え、ゆったりとしたテンポ感からスローなトライバルテクノ(?)のような雰囲気を作品から感じました。オーケストラ的な作品は最近から着手されているようですが、短い長さながら、構成やアレンジがしっかりできていると思いました。

また、作品の各トラックの演奏は全て打ち込みで制作されたとのことですが、曲の起伏、ダイナミクスも良く表現できていると思います。おそらく前後のフレーズの動きが関係していることだと思われますが、0分32秒位から37秒位までの和声的な動きに不協和感がありましたので、今一度、構成音やフレーズを見直してみると良いでしょう。

アレンジ面についてもう一点付け加えるとすると、後半のクライマックス部分で出てくるホルン系の管楽器群のパートは、明るめの音色で、もう少し派手なクレッシェンド表現にすると一層クライマックスの盛り上がりを演出できると思いますので、今一度フレーズのアーティキュレーションを見直してみてほしいと思います。

ミックス面においては最後のクライマックス部分の各パートの分離感が少なく、音の壁になってしまっているのが惜しいです。定位の調整だけで難しい場合はEQの設定を今一度見直し、干渉し合っている帯域をカットするなどして、楽器ごとの帯域の住み分けを行なってみると良いでしょう。(内藤 朗)

Hidenori Ogawa「CAN'T BE FRIENDS」
(ららぽーと新三郷店エントリー)

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審査員アドバイスコメント

イントロのシンセアルペジオのフレーズが印象的な王道のダンスナンバーですね。キックの4分打ちとベースのコンビネーションが相まって気持ち良いダンスグルーヴを醸し出しています。メロディやコード進行はヒットチャートでランキングに入っていても不自然さを感じないキャッチーで親しみやすく、まとまりのある作品に仕上がっていると思います。

また、このポップな曲調と相反するような歌詞の世界観のコントラストも意外性が感じられますね。ポイントとなる部分で英語の歌詞を盛り込まれていますが、日本語部分とのバランスが丁度良いのも良いと思いました。

シンセパートで使用する音色の選び方や使い方が的確なだけでなく、アレンジやボーカルのエフェクト処理などサウンドメイクのツボが各所で押さえられており、作品のクオリティはとても高いと思います。それだけにボーカルパートが少しオケに埋もれたように聴こえるのが非常に惜しまれます。やはり歌モノの場合はメロディをしっかりと聴きたいので、音量のバランスやEQ調整などはもう少し調整してみても良いのではないでしょうか。

1点気になったのは、再生環境によって異なるかもしれませんが、スネアとキックのアタックが潰れすぎているように聴こえます。恐らくコンプの設定によるものかと思われますが、もう少し元音のバランスを大きくして音の芯を加え、アタック感を十分に残した方が曲調にもマッチしていて良いでしょう。(内藤 朗)

課題曲チャレンジ部門

さかなしさん「録れコンチャレンジ2021」
(イオンモール熊本店エントリー)

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審査員アドバイスコメント

課題曲のボカロメロディを活かし、他のパートは演奏に差し替える、というアプローチでのエントリーですが、ディストーションギターのバッキングがアコースティックギターのストロークに変わるだけでも雰囲気が随分と変わりますね。もちろん、他のパートが差し替わっても同様ですが、できる限り原曲に忠実に演奏の差し替えを行っていこうというハッキリしたコンセプトがあるので、差し替わったオケでも違和感なく聴くことができました。

また、“できる限り楽器で演奏している感じを出す”という点についても十分伝わってくるものがありました。しかしながら、使用音源の機能などに依存する部分も大きいようですので、各パートの細部についてはもう少し調整されていると良かったと思います。特に演奏機能を装備したギター音源やベース音源などは手軽にそれらしい雰囲気を作れる反面、イレギュラーなコードチェンジやシンコペーションなどの際に違和感あるものになりがちです。

今日的なアレンジのポイントとして、その不自然な部分をどのように音楽的に聴かせることができるか、が挙げられます。単にコードやスケールなどの理論に合っている、合っていないというだけではなく、演奏的にどうなのか、もポイントとなりますので、それらに留意して打ち込み調整を行なうには、やはり使用音源についての理解を深めておくことも大切です。それによって、様々なケースで、音源の機能をどう使うか(あるいは使わないか)を柔軟に考えて進められるようになると思います。まずは、使用しているDAWやソフト音源のできることとできないことを十分に把握することから始めてみると良いでしょう。(内藤 朗)

マナミ様「自分らしく」
(イオンモール佐賀大和店エントリー)

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審査員アドバイスコメント

課題曲を元にオリジナルの歌詞を作成して、バンドで演奏する、という作品でしたが、限られた時間での制作で、ここまで仕上げるのは大変だったことでしょう。バンドメンバーは全員小学生ということですが、元気があって、生き生きとした演奏に好感が持てました。バンドの演奏については、各楽器のプレイヤーの演奏力の差があまりないようですので、今後の課題としては、バンドアンサンブルを更にまとまりのある演奏に仕上げていくことでしょう。クリックに合わせて正確に演奏することも重要ですが、バンドメンバー全体でリズム感を合わせることも同じぐらい重要なポイントです。お互いの演奏を良く聴きながら、自分の演奏を合わせていくことで、それぞれの演奏のニュアンスなどが一つのバンドとしてのものになっていきます。まずはそれを目標にしてみると良いでしょう。

また、歌詞についても良く考えられていると思いました。歌詞がネガティブなものではなく、前向きで希望に満ち溢れる内容になっていて、とても良いですね。

今回の曲作りや演奏をきっかけに、バンドのオリジナルの曲が出来上がることを期待しています。作り方は今回やったことを元にして、できる部分から作っていくと良いでしょう。次にチャレンジした時にはぜひオリジナルの曲を聴かせてほしいと思います。これからも良いバンドになるように頑張って活動してください。応援しています!(内藤 朗)

ヒラガタツロウ「さかな」
(イオンモール甲府昭和店エントリー)

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審査員アドバイスコメント

課題曲部門へのチャレンジ、どうもありがとうございます。聴かせて頂いた曲は、ボーカロイドのメロディパートにつけた歌詞が印象的で、詞の内容における「進化論、シンギュラリティ」など、今の時代を反映するようなキーワードが散りばめてられている点が非常に興味深かったです。歌詞の付け方についても聴きとりやすく調整されており、ボーカロイドの歌詞割り付けなどにも手慣れている様子が伺えるなど、曲作りのスキルは十分に有しているように思われます。ミキシングバランスも歌モノらしいボーカルがハッキリと聴きやすいバランスや音質に調整されていて、よくまとまった作品だと思います。

また、課題曲の場合、既に完成したオケアレンジとなっていることもあり、自分なりのアレンジを加えるというのは難しいと思いますが、メロディを際立たせるという点では、サビ部分などにメロディをなぞる楽器音のフレーズを重ねたりしてみても良いかと思います。それ以外にもオケの隠し味的にパーカッションやループフレーズを絡めてみるなどは試してみても良いでしょう。

プロフィールによれば、普段はボーカロイドとご自身のボイスパーカッションで楽曲を作られているそうですが、ぜひ、次回にはそれらの楽曲も聴いてみたいですね。(内藤 朗)

アドバイスコメントは6月より順次お渡しする予定となっております。

できるだけ早期のお渡しに向け対応しておりますので、しばらくお待ちください。

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