I Love Piano!アーティスト第5弾!
今回の『I Love Piano!』ポスターにはUKのポスト・ロック/エレクトロ・ポップ・バンド『KYTE』のフロントマン、Nick Moon(ニック・ムーン)さんにご出演いただきました!
Nick Moon(ニック・ムーン)
2007年にUK/レスター出身のポスト・ロック/エレクトロ・ポップ・バンドKYTEのフロントマンとして活動を開始。
デビュー当初から、そのドリーミーで叙情的な世界観あふれるサウンドと卓越したメロディー・センスが高い評価を得てきたKYTEは、ここ日本でも2008年の初来日ツアーが全公演ソールドアウトとなり、その後<SUMMER SONIC2009><FUJI ROCK FESTIVAL’13>と大型フェスにも出演するなど計6度の来日を果たし、高い人気と支持を得てきた。
そのKYTEでヴォーカル/キーボードとして活動を続けてきたニックが、約6年振りに音楽活動を本格始動し、2018年4月11日、初ソロアルバムとなる『CIRCUS LOVE』をソニーミュージックよりリリース。
4月にリリースした〈Tokyo Recordings〉のYaffleのEP『Op.2-4』に収録されている「Warm Blood」でゲストヴォーカルで参加するなど、日本でも積極的に音楽制作をしている。
またライブではGREENROOM FESTIVAL’18、ASIAN KUNG-FU GENERATION Tour 2018「BONES & YAMS」全22公演のオープニングアクトとして出演を果たし、FUJI ROCK FESTIVAL’18にも出演が決定している。
Nick Moon - Something
Nick Moonさんに10の質問!
Q1.ピアノを始めたきっかけはいつ、どんな時でしたか?
- Nick Moon
- ピアノを始めたきっかけはいつ頃だったか覚えてないけど、古いピアノが実家にあったからそのピアノを小さい時に弾いたりしていたよ。
本格的に始めた訳でもなく、レッスンも受けずに、ただ母と「チョップスティクス」を連弾していたんだ。未だにそのピアノは実家にあるけど、調律をしてないから音程が怖ろしい程に狂ってるよ。
Q2.一番最初に手に入れた(購入した)ピアノは何でしたか?
- Nick Moon
- 実はピアノを一度も購入した事がなくて!実家にピアノがずっとあったからね。
でも自分のピアノが欲しくなった時に初めて購入した物はエレクトロニックキーボードまたはシンセサイザー。古いピアノを買いたい騒動に駆られたり、実家のピアノを盗もうとも思った事もあるけど、まだ実行に移しきれていないんだ。躊躇する理由は置くスペースの問題とそれに移動も大変だからね。
Q3.現在メインで使用しているピアノは何ですか?
- Nick Moon
- 作曲やレコーディングの時にメインで使っているピアノはピアノのソフトで、主にヤマハピアノのモデルや再製造品。
ヤマハC7は色んなスタジオで過去に使用してきたよ。数々ある中で一番好きなピアノの音で、特にグランドピアノの音は格別で、C7はいつも最初に音出しで試すモデルだよ。
Q4.ピアノを上達するために行ったことやコツはありましたか?
- Nick Moon
- 演奏のエキスパートではないからピアノが上達するコツを僕に聞くのは間違いで、適任じゃないかもね。
だっていつもピアノは作曲する為と遊びのツールとして使っている方だから。楽しくて感じる時は思うままに好きなだけ時間を費やす、最高に感じる瞬間はやっぱり作曲している時かな。
上達するコツを一つ僕からするとしたら、簡単で大好きな曲を一緒に弾いてみる事。つまらないスケール練習をした後はいきなり好きな曲を思いっきり弾く、とにかく楽しむことを忘れないで。(あとはスケール練習と色んな音楽を学ぶ事、これが多分正解…)
Q5.プロになろうと思ったきっかけやエピソードなどを教えてください
- Nick Moon
- 幼馴染みが学校でバンドをやっていた事がキッカケかな。成長するに連れ音楽の傾向も変わり、偉大なバンドに影響を受けるようになった。
色んなコンサートへ足を運び、もっと音楽を聴くようになって、プロになる事を徐々に考え決意したんだ。
Q6.尊敬するピアニスト、影響を受けたピアニスト(またはアーティスト)は?
- Nick Moon
- 基本的にシンプルなピアノでインパクトがあるメロディが好きなんだ。
シガー・ロスの曲はピアノパートがいつも凄くパワフルで、スローなメロディの中に複雑さが混在して格好いい。例えば、アルバム『()』(2002年リリース)はまさにその象徴、とてもインスパイアされるよ。
Q7.人前で演奏をする際に心掛けていることは?
- Nick Moon
- ミスらないこと!
Q8.ピアノを楽しく続けていくためのポイントがあれば教えてください
- Nick Moon
- ピアノを弾く楽しさが実際にどんな理由からなのかを知る事が大切なポイントだと思う。エキスパートになりたいのか、作曲の時にピアノを使いたいのか、目的は様々だと思う。
ピアノで何をしたいのかを知る事が重要でそれを実行すること。心が弾まない事をやっても意味がないからね。
Q9.今後の活動について(どんなことにチャレンジしていきたいですか?)
- Nick Moon
- ピアノとヴォーカルだけのアルバムを制作してみたい。最近ツアーで演奏する曲はシンプルにピアノとヴォーカルのアレンジ。
アコースティックな仕上がりがお気に入り。今後はペーシックなパートを取り入れてレコーディングしたいと思っているよ。
Q10.これからピアノを始める方へ一言!
- Nick Moon
- これからピアノを始める方へ!大好きな曲を探究してゆっくり弾いてみる!難しく感じたら出来るだけゆっくり、徐々に速度を上げていく事を試みて。
音譜の読み方を勉強したい人はレッスンを取るのもおすすめだし、又は色んな曲を聴いて演奏してみるのもいいよね。集中したいパートや方向性がきっと見つかるよ。
機材紹介
気になるNick Moonさんの実際に使っている機材を写真とご本人のコメント付きで大紹介!
メイン鍵盤
YAMAHA/MX61 WH
このヤマハのキーボードはいつもなかなかナイスなピアノ・サウンドを奏でてくれる。しかもこれは特に軽くてお手頃なのが凄くいいんだ。
ソロになってすぐさま実感したのは、機材の重さというのは時に音よりも重要だ、ということ。
もちろん、本当のピアノやステージ・ピアノの方が音はいいかも知れないけれど、僕はこのキーボードに感銘を受けているよ。
※WHはメーカー生産完了品
音楽制作ソフトウェア
Ableton Live
このAbletonは、僕にとってすべてのベースとなるソフトウェアなんだ。
普段から作曲や録音に使っているので、自然とライブ・パフォーマンスにも使うようになった。ライブ用に曲を足すのも簡単だし、曲の構造やサウンドを変化させるオプションもある。
Abletonに入っている様々なエフェクトも多く使っているよ。例えば色々な種類のリバーブなどはライブでもスムーズに動くんだよね。加えて、ソフトウェアとして、プレイバックをするときなどの信頼性も高い。エレクトロニックミュージックには特に大切だと思っているんだ。
その他
AKAI/APC40
AKAIがAbletonと共同開発してAPC40を作っているから、これを使うのは当然と言える感じかな。
全体のレイアウトもシンプルで、ボタンやフェーダーにそれぞれのコントロールをセットしていくのも簡単なんだ。
ライブでも、好きなように、色々な曲の違ったパートを取り入れてナビゲートすることが出来る。Abletonとの連携は本当にスムーズだね。
※現行品はAPC40MKⅡ
AKAI/MPD226
僕はAKAIのMPDシリーズを気に入っていてね。MPDのMIDIのバージョンがまた素晴しいんだ。
サンプリングに使ったり、別のエフェクトのトリガーに使ったりしてい。Abletonにないドラム音を作るのが簡単だし、いろんな音がサンプリングされている。br>本当はオリジナルのMPD26の方が使い心地がよくて好きだったんだけれど、車に入れいたら盗難にあってしまって、226を買うしかなかったんだ。
これもAbletonとも、PC40とも相性がいいし、なんと言ってもバス・パワーで動くのが最高。というのも、アプターを無くしがちなんだよね。
BOSS/RC-202(Loop Station)
僕は元々ループ・ステーションが好きで、アーティスト達がどう使うのかをいつも興味深く観ていたんだ。
ずいぶん前にかなり大きいBOSS RC300のユニット(主にギタリスト向けに足で操作をするタイプ)を買ったんだけれど、自分の目的にはこの202の方がより適している感じかな。
テーブルトップだから、手で操作できて、ループ・レコーディングの時に色々なエフェクトをかける事が出来る。ライブ用の様々なアイディアを実験したりするのもとても簡単で楽しいんだよね。
2つのインプットがあるから、ボーカルとキーボードをいれているんだけれど、たまにOP-1をLine-inのインプットにいれたりすることもあるよ。信頼性も高いし、操作も簡単、これは本当にお気に入りの機材かな。
後は、もし、一緒に練習できるバンド・メンバーがいなければ、家での練習にもお勧めできるよね。自分のボーカルをループして、色々なハーモニーを試すことが出来るからね。
Teenage Engineering/OP-1
たまにステージでも使うんだけれど、これは本当にとってもとっても素晴らしい、小さなキーボードなんだ。最近手に入れたのだけれど、すぐに大のお気に入りになった。
自分の声やラジオの音をサンプリングして、曲にフィットするように音を操作していくのが気に入っている。ライブ以外の、たとえば作曲の共にも最高。
本当に小さいのに、音質がすごくいいテープ機能もあるし、バッテリーもかなり長く持つんだよね。これからずっと頻繁に使い続けていくだろうと思う、本当に素晴らしい小さなヤツなんだ。
リリース情報
DISC
New Album『CIRCUS LOVE』
ライブ情報
FUJI ROCK FESTIVAL’18に出演!!
7月27日(金)に新潟県苗場スキー場にて行われるFUJI ROCK FESTIVAL’18に出演が決定!!
FUJI ROCK FESTIVAL’18
開催日 | 7月27日(金)、8日(土)、29日(日) |
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開場/開演 | 開場 9:00/開演 11:00/終演予定 23:00 |
開催地 | 新潟県湯沢町苗場スキー場(木道亭ステージ) |
主催 | SMASH Corporation |
企画・制作 | SMASH/HOT STUFF PROMOTION |