買う前に知っておきたい、リコーダーの世界

梅田ロフト店

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2017年01月01日

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昭和34年から小学校の授業で用いられるようになり、いまや小学3年生から義務教育でリコーダーの授業あります。リコーダーを学校が用意する場合もありますが、各自で購入する場合もございます。実際にエキスポシティ店でもソプラノリコーダー・アルトリコーダーを取り揃えています。
みなさまから寄せられるご質問にお答えしつつ、どのリコーダーを購入すべきなのかご説明します。

リコーダーの詳しい種類・説明に関してはコチラ
リコーダーの吹き口の説明に関してはコチラ
リコーダーの名入れに関する記事はコチラ
リコーダーのお手入れに関してはコチラ
リコーダー博士になりたい方はコチラ

バロック式とジャーマン式の違い

リコーダーにはバロック式(イギリス式)ジャーマン式(ドイツ式)の2種類があります。
この違いは、設計に基づく指づかいにあります。

バロック式
  • ソプラノのファ(アルトのシ♭)の音の運指が音階順でない。
  • ♯や♭音の運指が簡単。
  • 大きさの異なるリコーダーに運指を応用できる。
ジャーマン式
  • ソプラノのファ(アルトのシ♭)の音の運指が音階順である。
  • ♯や♭音の運指が難しい。
  • 大きさの異なるリコーダーに運指を応用できない。

ソプラノリコーダーでハ長調やヘ長調の音域の狭い簡単な旋律を演奏する場合には、ジャーマン式でもあまり問題ないのですが、より広い音域や派生音(♯や♭)のある楽曲では演奏が難しく感じる可能性があります。

また、ソプラノ以外のリコーダーはほとんどバロック式のため、ソプラノをジャーマン式で覚えても、他の楽器に応用できません。

バロック式とジャーマン式の見分け方

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型番を調べる、あるいは「ファ」と「ファ♯」を吹いてみることで区別できますが、見た目にも違いがあるので、そこでも判断することができます。

どちらも構造自体はほとんど一緒なのですが、吹き口の方から4番目と5番目の穴の大きさが違うので、そこで見分けることが可能です。

  • 4番目の穴が大きく5番目の穴が小さいのがジャーマン式(写真左)
  • 4番目の穴が小さく5番目の穴が大きいのがバロック式(写真右)
どちらを買えばいいのか

小学校で演奏する曲では#や♭、つまり半音階の音があまり出てきません。ですので『ドレミファソラシド』が吹ければほとんど事足りるようになっています。
ジャーマン式の場合は音孔を全て押さえた状態でスタートして、下の指から一本ずつ離していけば『ドラミファソラシ』になり運指がわかりやすいため、多くの小学校の教育用としてはジャーマン式のリコーダーが採用されているのです。

学校によってバロック式・ジャーマン式は決まっていますので、必ず学校で使用するリコーダーのキイシステムをご確認ください。

ウインドウェイ(息の吹き込み口)のタイプの違い

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図の左がストレートウインドウェイ・右がアーチ型ウインドウェイです。

ストレートウインドウェイ 吹きやすく柔らかい音色。集合音が美しい。
アーチ型ウインドウェイ 吹き心地にある程度の抵抗感を持たせることにより、息のコントロールをしやすくしたもの。張りのある輝かしい音色。

ストレートの方が比較的安価で販売されることが多いです。また、個人的意見にはなりますが、ストレートウィンドウェイの方が吹きやすい印象を受けました。ですが、楽器として楽しみたいという方はアーチ型の方が強弱など完成度高く演奏していただけると思います。

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リコーダーの名入れについて

ご購入時の同時お申し込みが対象となります。

樹脂製リコーダーのみ名前をお入れできます。
木製リコーダーにお入れすることはできません。

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メーカー リコーダーの型番 料金(税込)
YAMAHA YRS27Ⅲ・YRS28BⅢ・YRS37Ⅲ・YRS38BⅢ・YRS301Ⅲ・YRS402B・YRA402B・YRS302BⅢ・YRS302BⅢ・YRA28BⅢ・YRA38BⅢ・YRA302BⅢ・YRS401・YRA48B ¥162
アウロス 502B・503B・104A・105A・204A・205A・302A・303A・702B・703B・509B・309A・209B・709B ¥162
YAMAHA YRF-21・YRN-302BIII・・YRS-311III・YRS-313III・YRS-312BIII・YRS-314BIII・YRA312BIII・YRA-314BIII・YRSA-302BIII・YRSA-312BIII・YRSA-314BIII・YRT-304BII・YRB-302BII・YRS-402B・YRA-402B ¥183
アウロス 702BW、703BW、709BW ¥183
1.樹脂製のリコーダーを購入

木製のリコーダーに名前をお入れすることは出来かねますので、ご了承ください。

2.『リコーダーお名前入れ 申込書』の記入

・ひら、カナ、漢字に対応しています。
・縦書きのみ
・最大8文字(スペースを含む)
※基本的に左手親指の音孔下がお名前の入る位置です。

納期の目安

通常ご依頼から2週間ほどですが、場合によっては3週間ほどお日にちをいただくこともあります。

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リコーダーの日々のお手入れについて

リコーダーは直接口につけ、息を吐いて音を出す楽器なので、どうしても唾液が中に入ってしまいます。
そのため、吹いた後などそのまま放っておくとカビが発生する可能性があります。

演奏後のお手入れ

外側の汚れはガーゼや柔らかい布、またはクロスで拭き取ると落ちます。
リコーダー内部の水分はそうじ棒にガーゼを巻きつけるリコーダー用スワブで拭き取るのがベストです。

型番 商品名 販売価格(税込) 商品説明
ソウジボウ リコーダー掃除棒 ¥108 そうじ棒のみになっています
YROS リコーダーお手入れセット ¥208 そうじ棒とカーゼのセット
CLSRS2 リコーダークリーニングスワブ ¥594 ソプラノリコーダー用の楽器を長持ちさせるスワブ
長くお使いいただくために

ABS樹脂製リコーダーをお使いの方は、ケースに入ってあるクリームを薄く塗っておくことをお勧めします。

型番 商品名 販売価格(税込) 商品説明
PRC-2 ヤマハリコーダークリーム ¥162 ジョイント部に薄く塗り、組み立てをスムーズに行うためのクリーム

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リコーダーについて詳しく

リコーダーの歴史

リコーダーは「小鳥がさえずる」の意である「to record」を名詞化して「recorder(リコーダー)」と名づけられました。ルネッサンス時代は民衆の身近な楽器として各地で盛んに使用されていたそうです。しかし、他の楽器が合奏に使用されるようになるにつれ、リコーダは音量が小さいがゆえに、18世紀後半になるとフルートが盛んになってきました。そしてなんと19世紀にはリコーダーが無くなりました。20世紀になるとドルメッチによって古い時代の楽器が複製されました。その後、ドイツのペーター・ハルランが、ハ長調の演奏が容易なジャーマン式運指のリコーダーを製作しました。低い音がなりやすく、安価だったハルランのジャーマン式は大量生産が続けられ、ナチスが台頭して音楽や教育を支配するようになると、多くの学校教育に使われるようになり、現在に至ります。

リコーダーに使用する木の部分

リコーダーをよく見ると、木目が縦に入っています。これは耐久性を考えてのことです。特に芯の部分は360度すべてに割れてしまうため、リコーダーを作るうえで向きません。また、割れにくい方向・割れにくい部分で作っても上手くいかないこともあります。それは目に見えない細い導管が斜めに走っていたとき。それだと空気がもれたりして完成時に思い通りの音が出でないので、木製リコーダー?は、そういう可能性が少ない緻密な重たい木を使って作られます。

リコーダーの内部形状について

現在みなさまがお使い・馴染みのあるのリコーダーは円柱状ではなく、吹き口から外側になるにしたがって小さくなっており、逆円錐形をしています。なぜ円柱ではなく円錐なのか・・・?

円柱形だと音の波形も単純になり、純粋な面白味のない音になりがちです。この場合、高音を出すことが難しく、音域もそこまで広くありません。逆円錐形にすることで高音の倍音が増え、音質が不純、華やかになります。また、高音も出しやすくなります。

吹き口の形状について

上記にも記載していますが、ストレートウィンドウェイとアーチ型ウィンドウェイがあります。メーカー・型番によって、吹き口の大きさはさまざまです。
大きい吹き口だと多量の息を送り込むことが可能なため、低音域が出しやすくなる一方、息が続かなくなる恐れがあります。反対に、小さい吹き口だと少ない息で音を出すことが可能になり、繊細な表現が可能になります。

温度と音色,息の強弱と音色について

冬の時期などリコーダーが冷えた状態のまま吹くと、ピッチが安定しなかったり、吹き口が結露して音が鳴らなくなったりします。体温で温めるから吹くことで、音色が変わり、音程も高くなります。また、木製のリコーダーだと木が割れる可能性もあります。急いで温めるためといって、ヒーターやストーブなどで温めることは傷める原因になるので厳禁です。

リコーダーで一定の音を出すことは非常に難しいことです。実際にチューナーに向けて音を出してみましたが、針の震えが止まりませんでした。そこで、いろいろ試してみた結果、強く吹くと半音程度は上昇し、弱く吹くと音程が下がることが分かりました。極端に弱い息で吹くと1度や2度程度は下がるようである。

樹脂製と木製

樹脂製のリコーダーは比較的安価で壊れにくく、音や吹き心地が安定しています。また、中性洗剤で丸洗いできるので、お手入れも簡単です。その反面、 リコーダー本体が水分を吸収しないためにウインドウェイに水滴が詰まりやすいという面もあります。ですので演奏中に定期的な唾抜きが必要になります。

木製リコーダーは、木による音色を楽しむことが可能です。
ただ、樹脂製リコーダーに比べると木製のリコーダーは高価で、細やかなメンテナンスが必要です。

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島村楽器では、お子様の教育楽器を豊富に取り揃えております!

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  • カスタネット
  • タンバリン

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